概要
格闘技などで、相手を床に仰向けに組み伏せ、その上にまたがった状態である。
上になった者が圧倒的に有利で、相手をほぼ一方的にパンチでボコボコに出来る。
パンチで嫌がらせをした後に腕ひしぎ十字固めなどの技に移行するのがセオリー。
グラウンドポジションの一種で、体位の一つの騎乗位に似てなくもない。
解説
打撃、投げ、極め技が入り乱れる90年代の異種格闘技ブームに置いて、バーリトゥード(何でもあり)の究極系として注目され、多くの格闘技が攻略法を見出せずに散っていった最強のシステム。
ブーム以前からバーリトゥードに目を付けていた異種格闘漫画『修羅の門』では連載当時の時点で現実的な手段での攻略法が存在せず、実質的にラスボスが使う最強の格闘技のような扱いになっていた。
今も相変わらず圧倒的に有利なポジションであるが、現在では研究も進み攻略法も編み出されている。
方法としては下半身だけでブリッジしたり、エビの動きをとったりなどがある。
ちなみに『修羅の門第弐門』では結構あっさり攻略していた。
マウントを取る
異種格闘技を突き詰めれば、最終的には「如何にしてマウントポジションを取るか」に集約され、それ以外の技術はその為の布石でしかないと言われるほど「優位な立場」の代名詞であった。
そこから転じて、何時の頃からか人間関係に置いて「優越的立場」を誇示しようとすることを「マウントを取る」と言うようになった。
ただし「マウンティング女子の世界」というエッセイが切っ掛けという説もあり、こちらは猿の上下関係誇示の行動「マウンティング」が由来となっている。
どちらも同じく「登る、跨る」を意味する「mount」が由来で、猿のマウンティングは下記のバックマウントに近い。
どちらにしろ意味合いは伝わるものの、語源である「マウント」の意味する所を知らずに使っている人も多いようだ。
他のグラウンドポジションの例
基本的にはどれも「馬乗り」で済まされる状況であるが、寝技の攻防に置いては互いの体勢によって名称が細かく区分けされ、有利不利が大きく変化する。
バックマウント
マウントポジションの一種。
うつ伏せになっている相手に馬乗りになった状態。
この状況で下になった者が出来る事はほとんどなく、勝負は決したと言っても過言ではない。
ガードポジション
マウントポジションと似て非なる状態。これ絶対入ってるよね
一見して上の者が有利に見えるが、下になった者が両足で上になった者の腰に組み付ける状態であり、安易に追撃すれば即三角締めなどに移行されるため、状況的には五分五分。
ハーフガードポジション
上になっている者の片脚が下になった者の脚の間にある状態を指す。
マウントポジションとガードポジションの中間のような状況のため、ハーフマウントポジションとも呼ばれるが、厳密にはマウントポジションに含まれない。