RIZIN
らいじん
かつて名実ともに世界最高の総合格闘技団体であった「PRIDE」の3代目代表、榊原信行により設立された日本の格闘技団体。総合格闘技がメインの団体だが、キックボクシングルールやグラップリングルールの試合も行われている。
かつての大晦日において、紅白歌合戦の対抗馬として総合格闘技が開催され放送されていた。
2003年には3局が総合格闘技中継を行う全盛期だった。
しかし、PRIDEが暴力団関与が発覚された2006年に中継を中止し、Dynamite!!!を放送してきたTBSも2010年を最後に放送を終了した。
テレビから消えた後も細々と総合格闘技を開催してきたが、2013年には開催実施を行われないという、まさに総合格闘技冬の時代となってしまった。
しかし2015年10月、榊原信行や高田延彦など旧PRIDE陣営により、新たな格闘技イベント「RIZIN」が旗揚げされた。
第1回開催は、12月29日、12月31日。フジテレビが放送すると発表。
高田のふんどし太鼓、レニー・ハートのリングアナ、佐藤大輔と立木文彦による煽りVと、まさに総合格闘技復活そのものだった。
ちなみに、休養日の12月30日はボクシング世界戦が放送されており、フジテレビの年末は格闘技で埋め尽くされた。
2022年には「RISE王者那須川天心 対 K-1王者武尊」をメインに据えたRIZIN、RISE、K-1によるビッグイベント「THE MATCH」がRIZINの運営により東京ドームで開催され、5万人を超える観衆、50万件を超えるPPV売上を記録した。
2022年末の大晦日大会からはフジテレビがRIZINの中継から撤退し、全国ネットでの地上波放送は消滅した。同大会ではアメリカの総合格闘技団体「Bellator」との5対5の対抗戦が行われた。
前身団体であるPRIDEの精神を受け継いだ、非常に過激なルールとなっている。
反則事項や判定の採点方法に北米の多くの団体で採用されているユニファイドルールと差異がある。
勝敗
ノックアウト(KO)、一本(Submission)、判定(Decision)のいずれかによって勝敗が決定する。
ノックアウト、一本に関してはユニファイドルールと同様。(「総合格闘技」の項目を参照)
判定
ラウンド毎ではなく、試合全体を総合的に評価する。
(1)ダメージ、(2)アグレッシブネス、(3)ジェネラルシップの3つの要素に、この順でそれぞれ50点、30点、20点が割り振られており、それぞれの要素で優れていた選手に点数が与えられる。(3)のみ必ずどちらかの選手に点数が与えられるが、(1)と(2)は有意な差が無かった場合どちらにも点数が与えられない場合がある。なお、(1)と(2)が別々の選手につくことはないため、判定でも引き分け無しの完全決着となる。
3人のジャッジがそれぞれこの基準に従って試合を採点し、合計点で勝敗を決める。3人のうち2人以上が勝利を支持した選手が勝利する。