概要
8耐は名前通りオートバイの8時間耐久レースで1978年に開催され、1980年からFIM世界耐久選手権のレースの1戦に組み込まれた。
日本のモータースポーツに於ける夏の風物詩で、普段国内では観客席がガラガラの2輪ロードレースで唯一満員御礼となるイベントでもある。海外でも歴史あるイベントとして一定の尊敬を築いており、MotoGPやWSBK(スーパーバイク世界選手権)などのスター選手が例年参戦している。2001年に優勝したヴァレンティーノ・ロッシもその一人である。
1984年からはコカ・コーラが冠スポンサーに就き、2008年以降は「QTEL FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」として毎年開催されている。
2011年は東北地方太平洋沖地震の復興や中部電力 浜岡原子力発電所の運転停止に伴う節電の影響から、8耐史上初となる従来の11時30分スタート・19時30分ゴールが1時間繰り上げた10時30分スタート・18時30分ゴールとなり、今まであったナイトランのないデイタイムレースになった。
その後は通常通り11時半スタートに戻ったが2014年はスタート直前に降った大雨(いわゆる「ゲリラ豪雨」)により約1時間遅れの12時35分スタートとなった。ただし終了時間の延長は行われないためゴールは19時半となった。
ちなみに悪天候によるスタートの短縮は2014年が初めてだった。
サポートレースとして、アマチュア向けの「4耐」も同時に開催される。
特徴
ル・マン式スタート
ル・マン式スタートとは、ライダーがコースを挟んでバイクに向かって待機する。そしてスタートの合図とともにライダーは自分のバイクに向かって走りエンジンをかけてスタートをする方式である。
今では名前の元となったル・マン24時間も含めて大規模なレースではほとんど使われていないこの方式も、8耐では象徴とも呼べる伝統のスタート方式である。
夜間走行
開催が真夏なので日没はかなり遅いが、だいたい18時半に掲示される”LIGHT ON”の掲示とともに前照灯をつけて走らなければならなくなる。
ちなみにこの掲示が出ると前照灯の点灯義務が発生する。そのためトラブルで前照灯が点灯しない場合はピットインして点灯できるようにしなければならない。2016年から常時点灯に変更された。
使用バイク
1000cc級の大型スーパースポーツ(リッターSS)をレース用に多少の改造を施す、いわゆる"スーパーバイク"である。
単に速さだけでなくタイヤ交換をやりやすくするなど、耐久レース向けの改造がなされる。
関連タグ
高橋名人:2017年からTwellVでの完全生放送にて副音声でのゲスト出演している。
島田紳助:チームシンスケとして10年に渡って監督として参戦していた。
キアヌ・リーブス:バイク愛好家としてしばし訪れ、レースウィーク中にゲストとして走行をしたこともある。
三原じゅん子:2005~2007年にチーム監督を務めた。