概要
かつて交際関係・夫婦関係などにあった際に撮影した性的な画像・動画をネットの掲示板など公の場に流すことでの嫌がらせ行為。
別れ話などの腹いせに行われることが多く、ストーカー犯罪とセットになることが多い。
また、便乗して拡散する第三者も多く、アメリカではそうしたリベンジポルノ写真を集めて金儲けをするサイトまで登場した。
ネットの発達に伴い、以前から問題視はされていたが2013年に三鷹市で発生したストーカー殺人事件(タレントの少女が元交際相手に付きまとわれ、性的な写真をネット掲示板にバラまかれた上に殺害された)により日本では議論が高まるようになった。
交際中などに「彼に嫌われたくない」との思いで不本意ながら撮影を許してしまったり、隠し撮りされていたり無理矢理での撮影の被害も含まれる。
しかし、被害者が「そのような写真を撮らせた方が悪い」との世間からの偏見にも晒され易く、一端ネットで拡散してしまうと完全に消すことも困難であることから被害者への精神的負担の大きい犯罪である。
規制の強化
日本でも上記の事件以降、法規制強化の機運が高まり2014年に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」(通称リベンジポルノ防止法)が制定。山本太郎以外の全員が賛成して成立した。
バラまいた本人は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金を課せられる。
また拡散に加担した者も1年以下の懲役又は30万円以下の罰金が課せられることがある。
これにより既に多数の検挙者が出ており、ネット上でない公共の場(駐車場などでバラまく)にも適用された例がある。
諸外国でも罰金などの罰則や、プロバイダーへの削除義務などが盛り込まれるようになってきており、上記のアメリカのリベンジポルノサイトの運営者は検挙されて実刑を受けた。