※この記事には、RPG『Undertale』のネタバレが含まれています。
*いやだ。こわれるもんか
概要
大きく分けて三つあるルートの内の1つで、いわゆるハッピーエンド・トゥルーエンドルートとなる。正式名称は「Pacifist(パシフィスト、平和主義者)ルート」。
このルートに突入するための条件は、大きく分けて4つある。
- 最初のいせきから最後のニューホームまでエンカウントモンスター・固定モンスターを誰1人殺さない。当然「こうどう」「みのがす」コマンドを最大限駆使し、にげる・にがすを選ぶ形や停戦する形で戦闘を切り抜ける必要がある。
- アンダインを救助して友達になる。アンダインからひたすら逃げるイベントの末に、ホットランドで力尽きようとしている時に見捨てず水を与える必要がある。
- Nルート(Neutral、中立ルート)を一度クリアする。そのためPルートへの突入は必然的に2周目以降になるが、Nルートをアズゴア以外殺さずに進めてきた場合はクリア後にそのデータでPルートへの分岐条件を満たす為、再度同じ手順を踏む必要はない。
- 以上全ての条件を満たすことでアルフィーと友達になることができる。Nルートクリアかつアンダインと友達になっている条件でなければこの道が開かれることはない。その先の「しんじつのラボ」を突破できたらPルートが決定される。
ちなみにアルフィーと友達になり、しんじつのラボに向かわずNルートをクリアすると準ハッピーエンドを見ることができる。
なお、ルート決定後に後戻りしてモンスターを殺害したりしないよう、しんじつのラボを抜けてニューホームに到着すると後戻りできなくなり、最終ボスを倒すまではセーブポイントも一切なくなる。
誰も殺さない以上、主人公の強さはLV1からまったく上がらないため、相応の難易度を持つルートではある。腕に自信がないのであれば、寄り道して手ミーアーマーの助けを借りることも視野に入れてみてはどうだろうか?
物語の展開
ラスボス戦
ルート終盤では、アズゴアの元に辿り着き戦闘に突入する点まではNルートと一緒だが、そこにトリエルの横槍が入り、戦闘が中断する。
そこに他のモンスターも入ってきて事実上の停戦状態となり、主人公の地下脱出を棚上げにする形でひとまず落ち着けることになるが、それは皆をここまで意図的に案内したあるモンスターの暗躍が絡んだものだった。
すべてはその者の計画であり、集まったモンスターたちのタマシイをことごとく取り込んだ圧倒的な存在と対峙することになる。
その上でなおかつ主人公を孤独な状況へ追い込んでくる絶望的な展開になるが、ここまで来れたのなら「たたかう」以外のコマンドの価値は知り尽くしているはず。特に、今こそ「こうどう」のコマンドが真価を発揮するだろう。
ラスト
最後の戦いを終えたのち、ついにバリアそのものが破壊され、モンスターたちも主人公もこれ以上の犠牲者を生み出すことなく地上への脱出を果たした。
地上へ脱出すればエンディングになるのだが、もし地下世界でまだ挨拶しておきたい・行っておきたい場所があれば、思う存分に見て回るのもいいだろう。
このエンディングではスタッフクレジットがゲーム形式になっており、文字をモンスターの攻撃に見立てて回避する内容になっている。HPは無限なのでゲームオーバーにはならないが、もし1度も被弾せず全てを回避できた場合は隠し要素がオープンすることになる。
ちなみに各モンスターとの停戦方法はそれぞれ複数用意されているが、ベストな方法をとった場合はエンディング時の「モンスターのその後」が黄色文字に変化し、内容も挿し換わる。多くのモンスターはちゃんとした手順で逃がせば黄色文字になるのだが、中には複雑な条件やちょっと変な条件が課されているものもあるため、全てを網羅するのはなかなかに大変。ちなみに、マフェットとロイヤルガードの2人は必ず黄色文字になる(逆に言えば、それ以外の全てのモンスターは白文字と黄色文字の2パターン存在する)。
ボスとの戦いも効果的な停戦方法がまるで異なるため、タイムアタックの際は意外な方法が取られることも多く、その都度まったく異なる対処法が求められる点で言えば、やりこみにおいては一筋縄ではいかないルートである。
本当のPルートを目指すならぜひちゃんとした手順で逃してあげるとどうだろうか?
体験版
最初のエリアであるいせきのみプレイ可能な体験版でも、Pルート形式で進行することは可能。その場合、体験版のエンドが専用のものになる。
その場合、サンズとパピルスの会話が繰り広げられる。体験版でパピルスが(セリフのみとはいえ)出演する唯一のシーンとなる。