概要
ロックマンゼクスの続編。前作同様、プラットホームはニンテンドーDS。
発売元はカプコンだが、開発はインティ・クリエイツ。
前作と同じく、主人公は少年(グレイ)と少女(アッシュ)から選ぶことができる。
前作よりもストーリー面の違いがさらに強く出ているほか、身体能力やチャージ攻撃等の性能にも多少の差がある。また、チャージバスターで敵を撃破すると風穴が空くという演出が追加された。
2020年に『ロックマンゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』が発売され、本作も初め
て移植されることとなった。
あらすじ
「ロックマンX」から遥かな未来、「ロックマンゼクス」の四年と八ヶ月後の世界。
あの事件は収束したものの、セルパンが遺跡から発掘したロストテクノロジーにより巨大企業を築いた影響か同じように一攫千金を夢見る賞金稼ぎ「ハンター」が増え、ハンターギルドを結成するまでになっていた。
挙句の果てには正式なギルドに加盟せず遺跡の盗掘などを繰り返す違法ハンターまでもが現れる有様だった。
そんな中、「運命のゲーム」は静かに動き始めていた。
登場キャラクター
主人公
CV:平田宏美
謎の研究所の奥のカプセルで眠っていた少年型レプリロイド。
侵入してきたハンター達に発見されるも、追ってきたイレギュラーとの戦闘により目覚めさせられる。
目覚めさせられる以前の記憶は全く無く、襲撃してきたパンドラの言葉により自分の名前を知る。
なんやかんやあって研究所を脱出・ハンター達に助け出され、以後ハンターギルドに所属。
あるミッションの折にライブメタル・モデルAとロックオン(変身)し、「ロックマン」たちの戦いに巻き込まれていく。
CV:小清水亜美
ハンターギルドに所属する凄腕の賞金稼ぎの少女。
快活でサバサバした性格。
連合政府「レギオンズ」の依頼によりモデルAを盗掘した違法ハンターを追っていた。
故郷がイレギュラーに襲われたところをハンターに助け出され、以後ハンターとして生活。
なので自分の出自を知らず、そのためか自分の名前を世界中に轟かせてやりたいと願っている。
グレイと同じく、モデルAの適合者として戦いに身を投じることとなる。
- ライブメタル・モデルA
CV:小林ゆう
遺跡から盗掘された意思を持つ金属・ライブメタル。
グレイやアッシュをロックマンに変身させることができる。
二丁拳銃・トランス能力など誰かさんに似ている…
か、名前の由来は完全に別件のことを作中に判明した。
4人のロックマン
「運命のゲーム」に参加しモデルVを覚醒させようとする適合者たち。
(この作品での「ロックマン」とはR.O.C.Kシステムによりライブメタルとロックオンできる「進化した者」を指す言葉であり、特定の人物を指すものではない。)
CV:泰勇気
モデルHとロックオンする。風のロックマン。
自分以外は全て愚か者と見下している完璧主義者。特徴的な話し方をする。
極度の神経質かつ潔癖症でほかのロックマンたちを嫌悪しているが、テティスだけはその対象ではないようである。
CV:生天目仁美
モデルFとロックオンする。炎のロックマン。
イレギュラーによって滅ぼされた国の軍人だった、屈強で寡黙な女戦士。
CV:菅沼久義
モデルLとロックオンする。氷のロックマン。
アトラスと同じくデータ元とは性別が違う。
ほかのメンバーより若干若く、優しい風貌をした泳ぐことが好きな少年。
CV:羽多野渉
モデルPとロックオンする。闇のロックマン。
元は暗殺を請け負うハンターだったが仲間に裏切られた過去から感情を殺し機械的に話すようになった。
トランスオンすると天井にぶら下がれるようになったりする。
死神・魔女として恐れられる兄妹レプリロイド。
ロックマン同士の戦いを扇動し暗躍する。
前作主人公。
モデルX、モデルZとダブルロックオンする。万能型ロックマン。
誤解により敵対するが和解し、以後協力関係になる。
三賢人
ヒトビトの寿命を定め世界の全てを統括する統合政府「レギオンズ」の頂点。
元は人間だったが機械の体を与えられ永く生きることを許されている。
CV:柴田秀勝
リーダー格で真面目・厳格。
自分にも他人にも厳しい。
黒幕の計画を阻止するため、ミハイルと共に主人公たちに度々力を貸していくようになる。
CV:安原義人
科学技術に秀でる。穏やかで理知的。
嫌味な言動をするミハイルをしばしばたしなめている。
CV:チョー
歴史・地理分野の情報管理を担う。
軽薄で、わざと嫌味な話し方をするが主人公への気遣いも見せる。
フォルスロイドたち
擬似的に作り出されたライブメタルの適合者。
モデルVが動力炉に組み込まれている。
CV:乃村健次
ガゼル型フォルスロイド。炎による攻撃と素早いジャンプが特徴。
『プロメテとパンドラのガセネタ地獄』では本人曰くシマウマモチーフらしい。
CV:安井邦彦
花(バラ)型フォルスロイド。
強い電磁波の影響で特定の対象(少年)に異常な興奮を示す。
アッシュで挑むとやたらと辛辣。
CV:小原雅一
カブトガニ型フォルスロイド。相手の電子頭脳に干渉し時を操ったように錯覚させる。
水中以外では動けないが上側からのダメージは無効になる。
CV:谷山紀章
ハゲタカ型フォルスロイド。
ホバー移動が可能で、持っているギターによる音波攻撃とギターで殴る攻撃が特徴。
破天荒かつナルシストで、まさかのロックンローラー。
CV:安達まり
ハチ型フォルスロイド。
巨大な武器コンテナによる攻撃が特徴。
物腰は静かだが高圧的で、「おもてなし」を好む。
CV:菊池こころ
ハリネズミ型フォルスロイド。
大きな電力を発生させることができるコイルが埋め込まれており、普段はその有り余る電力を早口で落ち着きのない言動によって消費している。
CV:銀河万丈
ワニ型フォルスロイド。
フォルスロイドの中ではダントツの巨体を誇る。
その巨体を生かした踏み潰し攻撃とブロックすら砕く噛み砕き攻撃が特徴。
名前の由来はビフロストと「frost」(凍結)のダブルミーニング。
コマイヌ型フォルスロイド。
立体的なコンビネーション攻撃が特徴。
連携指示のためアーゴイルの方が言語回路が発達している。
名前の由来は「阿吽」、「ガーゴイル」、「シーサー」から。
余談
タイトルのアドベント(Advent)とはキリスト教に於いての救い主の降誕を待つ期間の事。また本作がロックマンDASHの前日譚になるため、冒険(adventure)にも掛かっているとも思われる。
漫画版
『ファミ通DS+Wii』で連載されていた。
原作と異なり、グレイとアッシュが共演していたり、かなりギャグの強い内容となっている。
ちなみにグレイがモデルAに変身しており、アッシュはロックマンに変身しない。
前作のキャラクターは登場しない。ボスではテスラットとバイフロストのミッションがカットされた他プロメテとパンドラ、4人のロックマンも登場していない。
三賢人はマスター・アルバートのみ登場しているが完全に味方になっており、モデルVの回収はエネルギー資源としての研究するためという目的になっている。最終話でモデルVのエネルギーを使用したところ、その影響で暴走するという形で戦闘となる。
後に復刻版の書き下ろしでテスラット、プロメテとパンドラ、4人のロックマン、マスター・トーマスとマスター・ミハイルも登場した。
イメージソング/主題歌
- コトノハ
作詞:藤井敬之/作曲:藤井敬之/編曲:音速ライン/歌:音速ライン
CMソング。
- 未来へ続く風
作詞:寺門有紀/作曲:山田一法/編曲:梅垣留奈/歌:糸賀徹
主題歌。輸送列車ステージのBGM「Target Chaser」のアレンジ。
- GO FOR IT!
作詞:Yuki Terakado/作曲:Ippo Yamada/編曲:Ⅲ/歌:あきやまかおる
イメージソング。
- Be One
作詞:Yuki Terakado/作曲:Ryo Kawakami/編曲:Ⅲ/歌:CAO
アッシュのイメージソング。アッシュ版OPステージBGM「Through The Lightning」のアレンジ。
アッシュ役の小清水亜美の歌う「feat.Ashe」も存在。
- Believe in Myself - feat.Grey -
作詞:Yuki Terakado/作曲:Masaki Suszuki/編曲:Ⅲ/歌:平田宏美
グレイのイメージソング。グレイ版OPステージBGM「Destiny」のアレンジ。
- 尋求未来
作詞:M Akano/作曲:Ryo kawakami/編曲:Ⅲ/歌:生志恒
中国語のイメージソング。レギオンズ本部ステージBGM「Bullet Drive」のアレンジ。
関連イラスト
関連タグ
ロックマンX…主人公の変身した姿の元ネタが7作目にて初登場する。
ロックマンZXA - 同義語
ロックマンDASH・・・こちらの発売が先であるが、時系列的には続編にもなる。