「よい。我が覇道───伏して拝せよ」
プロフィール
キャッチコピー | 天上天下唯我独尊、ターフの王を名乗る暴君 |
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誕生日 | 5月14日 |
身長 | 165cm |
体重 | 黄金の輝き |
スリーサイズ | B82・W55・H80 |
靴のサイズ | - |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | - |
苦手なこと | - |
耳のこと | - |
尻尾のこと | - |
家族のこと | - |
マイルール | - |
スマホ壁紙 | - |
出走前は… | - |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①ハイキックの風圧のみで石像を吹っ飛ばせる / ②湿気の多い日は雄大なる寝癖がつく |
自己紹介 | 不敬であろう、疾く跪け。──このオルフェーヴルの覇道、伏して拝するがよい |
CV | 日笠陽子 |
天上天下唯我独尊、レース界の王を名乗ってはばからない、暴君ウマ娘。
ターフは我が領土、三冠は元より我がものーー故に、その手に取り戻しに行くのである。
学園では、圧倒的な実力とカリスマ性に魅了された生徒たちが臣下として常にはべっているとか……。
(公式ポータルサイトより)
概要
オルフェーヴルは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。実在の競走馬・種牡馬『オルフェーヴル』をモチーフとしている。
「暴君」の異名を持ち、それに違わぬ王者のような振る舞いが特徴のウマ娘。
一人称は「余」(「私」、「王(わたし)」の場合も)、二人称は「貴様」(女性相手なら「女」も用いる)。
姉はドリームジャーニー、寮も同室である。
「オルフェーヴル様」と呼び慕って付き従う臣下のウマ娘が複数いて、雑誌撮影時にはスタイリストさながらにオルフェーヴルの髪や衣装を磨き整えるなど、身の回りの世話を行っているらしい。
初出は2023年秋アニメの『ウマ娘プリティーダービーSeason3』第3話で、名前のみ明かされた。
ラストランとなった有馬記念に出走したゴールドシップ(ゴルシ)が、過去に有馬記念で対決した“貴婦人”ジェンティルドンナと共に名指しで宣戦布告。作中ではゴルシより先にトゥインクル・シリーズを卒業しドリームトロフィーリーグに移籍している強豪とされている。
また、トゥインクル・シリーズ現役時は凱旋門賞に2年連続で挑戦し、すべて連対するという成績を収めている。
そして、アプリゲーム版「ウマ娘」のリリース3周年と同時に正式発表。3周年合わせで発表されたウマ娘の中でも指折りのビッグネームであり、新OP映像でもラインクラフト共々センターポジションにいる。
姉のドリームジャーニーとの仲は良好だが謀略家の彼女が何を考えてるかわからない事も多い。
容姿・デザイン
鋭い視線に長いまつげ、「たてがみのような御髪」と評される髪を持つ見目麗しいウマ娘。特に、他ウマ娘とは一線を画するほどバシバシの下睫毛が目元に強い印象を与えている。
髪色は3色に分かれており、前髪は白く、後ろ髪は外側が明るい栗毛、内側がインナーカラー気味に金色になっている。尻尾も後ろ髪と同じく外側が栗毛、内側が金色。
これは、オルフェーヴル号の顔の大流星と、「金色の馬体」と評された輝かんばかりの栗毛の馬体、また淡い色の毛が入り混じった大きな尻尾を表現したものと思われる。
瞳はブルーから紫/ピンクへのグラデーションに星のような光輪状の透かしが入った特異な色合いで、姉のドリームジャーニーとは色の上下が反転している。また、髪などに暗い色が多く使われている姉とは対照的に明るい色が多く使われている。左右に分けたデコ出しの髪形はメカクレ気味の姉や同期ウインバリアシオンとは対照的である。また、頭頂部から後方へアホ毛が伸びている。
髪飾りや右耳の耳飾りには「オルフェーヴル(フランス語で金細工師)」の名に違わぬ金細工が施されており、耳飾りに巻いてあるリボンは馬主のサンデーレーシングの勝負服カラーである黒赤のツートンとなっている。
"皇帝"シンボリルドルフと並んでも遜色のない、王の風格を感じさせる衣装。ファー、肩章、チェーンに複数の宝石といった装飾品が非常に多く、ド派手な印象を受ける。
同じサンデーレーシング所属のドゥラメンテやジェンティルドンナ、姉のドリームジャーニーが黒赤を基調とした衣装なのに対し、こちらは白を基調とした衣装でやや印象が異なる。姉とはジャケットのデザインが似るものの、姉のロングスカートに対してミニスカートと、ここでも対照的なデザインとなっている。元の勝負服カラーはスカートやブーツに見られるほか(ブーツは実馬の鞍上、池添騎手が黒ブーツと赤レギンスを愛用している影響も)、首の黒いジャボ、背中の編み上げに赤バッテンが再現されている。黒黄の袖も勝負服由来である。
首元のブローチや襟に飾られた宝石類は、勝利数を表しているものだと思われる(宝石状の飾り=6個=GⅠ6勝、ピン=5個=GⅡ5勝)。
また襟から垂れた長さの異なる三本のリボン状の飾りは、三冠とその距離を表していると推測されている。
また、特別目を引くのが頭に輝く謎の浮遊発光物体。オルフェーヴルの動きに合わせて揺らめくそれは6つ並び金色に光り輝いている。王冠を連想させるそれがGⅠ6勝の戦績を表していることは明白だが、正体は不明である。
ウマ娘の耳や頭の飾りは制服や他の汎用ライブ服の際もそのままついているものが大半だが、この浮遊発光物体は勝負服の時のみ在るらしく、そういう意味でも特別な意味合いを感じられる。
ゲーム版
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
リリース3周年を記念したエクストラストーリー『3rd Anniversary』にて初登場。同日にR・SSRのサポートカードも実装がされている。
凱旋門賞をテーマにした「プロジェクトL'Arc」にもシナリオリンクキャラとして追加され、ある程度人柄が窺い知れるようになっている。元ネタからの因縁でとあるウマ娘とのイベントも。
サポートカード
- SSR[只、君臨す。]オルフェーヴル
リリース3周年となる2024年2月24日より登場したSSRサポート。タイプは根性。
完凸前提ではあるが、トレーニング・レースの各ボーナスが10%と練習性能が高く、汎用性の高い速度アップのレアスキル『神速』をはじめ距離脚質を問わないスキルも多数取得できる、優秀なサポカである。
また絆ゲージが80以上の時、『編成したサポカのタイプと同じステータス固定値ボーナスが最大+2・最大合計6付く(例:オルフェ、スピード3、スタミナ1、友人1=根性+1、スピ+2、スタ+1)』というサウンズオブアース(SSRスタミナ)と同様の『サポカ編成内容に依存する系の固有ボーナス』も強力。
どのシナリオでも腐らない性能だが、固有ボーナスの「各ステータス+2が限界で同タイプを3枚編成するとボーナス的に無駄になる」という欠点が、「同タイプを3枚以上編成するとトレーニング時にステータス上限から溢れやすくなり無駄になりがち」というU.A.F.シナリオの仕様と特に相性が良い。
続く大豊食祭シナリオとの相性とも良好でサポカ利用率が分かるイベントでは二回続けて上位入りしており『トウガラシ農家』の異名を持つ(なぜトウガラシなのかは大豊食祭の記事を参照)。
- 初期適性(アオハル杯出走時)
バ場適性 | 芝 | A | ダート | D |
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距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
G | C | A | A | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
G | F | A | A |
実馬の戦績や逸話(マジメな方)を存分に反映させたような内容。史実で新馬戦とスプリングS以外は惜敗続きだったマイル(1800m戦含む)はC、2歳時に1,400m戦で大敗を喫したことから短距離走はG扱い、ダート適性がD扱いは実馬の種牡馬成績から来ていると思われる。
関連人物
史実における全兄。『ウマ娘』では姉でありルームメイト。身長21cm差という体格差がある。
オルフェーヴルを「誇るべき美しい妹」と溺愛し、その本質を見抜く力を得難い資質と評している。彼女が遠征に行く際には遠征支援委員会として彼女を支え、オルフェーヴルの態度に不満を持ち絡んできたモブウマ娘をレース対決で圧倒し「2度と妹にたからないでくださいね」と警告するなど、陰からも妹をサポートしている模様。
またオルフェーヴル好みの茶を淹れたり、お菓子を作ってあげたりと何かと身の回りの世話を焼く様子がうかがえる。
オルフェーヴルもまた姉を尊敬しており、ドリームジャーニーのシナリオではトレーナー(プレイヤー)を「貴様から何故姉上の香りがするのか答えろ」と問い詰めたり、トレーナーの本質を見極めんとする場面もある。ある程度トレーナーの実力を認めたと思しきシニア期には姉のためのクリスマスパーティーの準備に協力してくれたりする。
互いに「オル」、「姉上」と呼び合う。
ウマ娘ドリームジャーニーの発表以前は実馬の「父ステイゴールド以上に激しい気性」という性質からオルフェーヴルは姉に頭が上がらないのでは?と予想する声もあったが、実装されてみれば仲良し姉妹だったので驚いた人も多かったとか。
ちなみに「オル」という呼び方は、実馬の主戦・池添騎手がインタビューで決して「オルフェ」とは省略せず「オルフェーヴル」と呼び続けた一方、オルフェーヴルと鞍上鞍下ふたりきりの時に幼子に呼びかけるように彼だけが用いていた愛称でもある。
姉妹の父は金細工職人、母はイラストレーターであることがわかっている。
実馬においてはドリームジャーニーとオルフェーヴルとまったく同じ血統の弟妹たちが複数存在しているが、ウマ娘では特に登場しない模様。
クラシックを競った同期のウマ娘。あまりにも雰囲気と実力に裏打ちされたオルフェーヴルに対し強いコンプレックスを抱いており、内心では「いつもアイツばかり」と呟く場面もある。なおオルフェーヴルは彼女の誕生日に祝いの言葉を送るなどそれなりに意識はしており、「民」の一人として扱っている模様(シオンは「民」ではなく「ライバル」として扱ってほしい様なのだが)
彼女からの二人称は「貴方」。他者には「オルフェさん」や「あの人」。内心では「アイツ」など。
ウインバリアシオンのシナリオでは普通にプレイしていると到底敵わないイベントボスのようなオルフェーヴルが登場する。下手をすると「さぁ早くもオルフェーヴルだけが!オルフェーヴルだけが第4コーナーのカーブに入ってきました!」みたいな状況になる。
史実においてはジャパンカップにて一度対戦経験がある相手。どちらも我が強い者同士ということで両者は犬猿の仲を地で行く関係性であり、乙名史からの取材では彼女とのツーショットを「此奴がいるなら余は降りる」と拒否する程。ジェンティルドンナもよくオルフェーヴルには挑発を行っており、ヴィルシーナとは違った意味でオルフェーヴルには思う所があるらしい。
ステイゴールド産駒繋がりの破天荒ウマ娘。オルフェーヴルとはまた違った意味で唯我独尊タイプな気質を持つが、運命的な何かを感じているのか仲は良く、オルフェーヴルの誕生日にはナカヤマフェスタと共に彼女の生誕を祝う歌を(強制的に)贈っている場面もある。
史実においては直接対決したのはオルフェーヴルのラストランとなる有馬記念の一度だけで、アニメ版Season3では「暴君」に敗北したことも語っており、トゥインクル・シリーズの引退レースではオルフェーヴルとジェンティルドンナへの挑戦を宣言した。
同じくステイゴールド産駒が元ネタのギャンブラー。別世界の血脈故かこちらともソリが合うらしく、「好みの味も食い方も知ってる」と豪語する程度にはプライベートでも付き合いはある模様。オルフェーヴルの誕生日には勝利の暁には相応の饗宴をすることを約束し、とある勝負を申し込んだ。またオルフェーヴルはナカヤマフェスタの故郷のお茶漬けを気に入っているらしい。
史実では両者の間には子供がいる組み合わせ。『ウマ娘』ではあまり絡みはないが、「ビューティードリームカップ」で手にした勝負服「リアライズ・ルーン」をオルフェーヴルに披露すると「で、余に一体何を求む?」と答えたとか、スイープお手製のポーションを「まずい」と言ったなど(ウインバリアシオン曰く、飲んだ時点で一目置いてる証拠)、オルフェーヴルの反応に怒るスイープという関係性がうかがえる。
主戦・池添騎手の気性難追い込み◎の始まりの馬にして、史実では池添騎手が引退したデュランダルに会いに北海道の牧場を訪れていた際「ドリームジャーニーの弟がいるよ」と紹介され1歳当時のオルフェーヴルに初めて出会った、きっかけの馬。『ウマ娘』ではデュランダル育成のグッドエンディングを迎えると、トレーナーがオルフェーヴルに側近候補として求められるが、デュランダルによって拒まれてしまう。
ヴェニュスパークの元ネタ(と推測される)トレヴは、オルフェーヴルが参加した2回目の凱旋門賞の勝ち馬。「プロジェクトL'Arc」のイベントではVRウマレーターを通して彼女と一度会話する場面もある。劇中ではトレセン学園生徒がヴェニュスパーク(とプレイヤーが育成しているウマ娘)の噂で会話している所を聞いて「またその名か」と呟く描写もあり、こちらでも浅からぬ因縁がある様子。
競走馬『オルフェーヴル』
「黄金色の芸術」
目を見張る強さでライバルたちを圧倒しながら、
史上7頭目の快挙となる三冠達成。
抜群の瞬発力と持久力を兼ね備えた栗毛の雄姿は、
まさに芸術。緑のターフを金色に染める。
- JRA『ヒーロー列伝』No.72「オルフェーヴル」より
「激情の覇王」
荒ぶる魂は
己を引き裂いてしまうのか
あるいは敵を蹴散らすのか。
危うさの中にこそ
強さは潜むとするならば
それがまさしく彼の姿。
人々を魅了し続ける
表裏一体の王者よ
その激情とともに
世界へと続く覇道を往け。
▲【3分でわかる】オルフェーヴル・破天荒な黄金の怪物
- プロフィール
2008年5月14日生まれ、栗毛の牡馬。父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母父メジロマックイーンという血統(いわゆるステマ配合)。
全兄に2009年の春秋グランプリ制覇を達成したドリームジャーニーがいる。
栗東トレーニングセンターの池江泰寿厩舎所属で、主戦騎手は池添謙一。
2011年に史上7頭目となる牡馬三冠を達成。JRA賞最優秀3歳牡馬、JRA賞年度代表馬に選出された。
2012、2013年には2年連続で凱旋門賞に出走し、2年連続2着。それぞれの年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出。
また2014年には日本調教馬初のロンジンワールドベストレースホースアワードを受賞。2015年には史上31頭となるJRA顕彰馬に選定された。
姿は母オリエンタルアートと瓜二つで、黄金色の明るい栗毛は三冠馬で唯一の特徴。
父ステイゴールドは池江泰寿調教師の父・池江泰郎元調教師の管理馬だったため泰寿調教師も当時調教助手として携わっていた他、自身が調教師として開業した直後に全兄のドリームジャーニーも手掛けている。
池添騎手もまたそのドリームジャーニーと共に春秋グランプリ制覇を成し遂げた他、母オリエンタルアートでも勝利している(彼女の生涯3勝はすべて池添騎手騎乗)。
オルフェーヴルは池江調教師、池添騎手の両名にとって縁のある出自であった。
- 気性
まさに破天荒。『激情の三冠馬』『金色の暴君』と呼ばれるほどに気性が激しいことで有名。
新馬戦ではゴール後に鞍上の池添騎手を振り落とす暴れっぷりを見せ、菊花賞でも三冠達成直後にまた池添騎手を落としたため、実況に「これがいつものオルフェーヴル」「これもご愛嬌です。こんな三冠馬は初めてです」と言われた。
2歳時には気性に加えて精神的にも幼く、ゲートに入れられると他馬を恋しがって鳴くほどで、京王杯2歳ステークス(東京・芝1400)を10着で負けている。三冠達成以前に二桁着順の記録があるのも三冠馬としては唯一で、また後に平地調教再審査を受けることになるのももちろん三冠馬としては唯一の例。
完全無欠というイメージからは程遠いが、同時に怪物のように強い印象を残すレースも数多く、史上最強馬を議論する際には名前があがる競走馬の一頭である。
厩舎での過ごし方は「必ず同じ馬房、同じ洗い場しか使わない」「必ず一番最初に馬房を出ないと気が済まない」「手入れは必要最低限しか許さない」と気難しい王様のごとし振る舞いだったようで、レース前になると馬房の前を通りかかる池江師にも素早く駆け寄って威嚇したらしい(好調○)。
飼い葉の食べ方は父や兄と同じお茶漬け方式。(スポニチ記事)
また池江調教師は「オルフェーヴルは馬じゃないような動物でした。馬の中に人間が入っているくらいというような、すごく知能が高い馬です」と語る。インタビューも公開されている。そのほか当時放牧先のノーザンファームしがらきに勤めていた方のインタビューでは「うるさいというより、信じられないほど頭がよかった」、オルフェーヴルがトレセンに入厩して再度放牧に戻ってくる間に起きた些細な景色の変化などに敏感に反応するほど警戒心が強く「恐ろしく記憶力がよかった」「賢すぎて人間を困らせた」と話している記事もある。
- 引退後
引退後は種牡馬として社台スタリオンステーションで繋養されている(全兄ドリームジャーニーも種牡馬は引退したが社台SSの功労馬厩舎にて繋養され続けている)。
気性は相変わらずで、他の種牡馬に威嚇するので馬房をシャットアウトされたり、一晩ででかい穴を掘ったり、年に一度会いに来る池添騎手に素早いノーモーションで繰り出す前蹴りを入れたりとたいへん元気に過ごしている。衰えを知らないピカピカの馬体を前に、池江師曰く「フォワ賞くらいならまだいけるな」
- 産駒
近年ダートで活躍が目覚ましい産駒が目立ち、中でも日本調教馬史上初ダートのドバイワールドカップを制したウシュバテソーロ、同じく日本調教馬史上初アメリカダートGⅠ(BCディスタフ)を制したマルシュロレーヌが有名。
また初年度産駒にしてエリザベス女王杯を連覇したラッキーライラックはJRA最重量GⅠ勝利牝馬という記録を持つ(522kg)が、JRA最軽量勝利記録(338kg)のアイドルホース・メロディーレーンも同馬の産駒。親と同じで産駒たちも個性豊かである。
またRRC引退競走馬杯における障害部門で優勝した産駒もいる。
そのほか詳細は競走馬『オルフェーヴル』の頁を参照してください。
余談
オルフェーヴルの解釈
オルフェーヴルのレースや気性など面白おかしいネタとして擦られる内に様々な解釈やデマ(ソース不明、誤った噂)などがウマ娘ファンの間で広まってしまい、ウマ娘として正式に発表された際にはファン同士で言い争うような騒動にもなった。
一例としては「オルフェーヴルはカレンチャン舎弟であった」など。
これは一切事実無根で所属厩舎の違う両馬同士に接点は無いが、ウマ娘のファンアートとしてこのネタが広まる内に一部ファンが実際の競走馬同士の関係性だと誤解するようになり話題と批判を呼んだ。
またオルフェーヴルが普段はおとなしい馬であった、いじめられていたというネタも広まっていたがほとんどは誤解である。
まず上記の競走馬オルフェーヴルについての項目内にある通り普段から厩舎では王様のような振る舞いで、かならず一番最初に馬房を出て一番先頭を歩いていたほどで、どの馬に従っていた、気が弱かった等の話はない。
2歳の頃にはまだ精神的に幼くゲートなどで他馬と離されると寂しがって鳴いたが元々集団で生きる馬の性質であり、寂しがり=気弱ではない。
「仔馬時代にいじめられていた」ということについては、優駿2011年6月号の牧場関係者へのインタビュー記事で「オルフェーヴルは5月14日の遅生まれで、そのせいで(離乳し10月に移動したイヤリング部門で)仲間内ではいじめられっ子キャラだったんです。それが徐々に成長が追い付いてきて、1歳の2月くらいにはもう、自分は周りの馬には負けないぞ、という感覚はあったと思いますね」とあり、5ヶ月に満たない程度の期間のことだったらしい。
いじめられっ子という言葉の印象に持っていかれがちだが、関係者が真っ先に「他の馬より馬一倍に元気。ちょっと嫌な事があるとゴネるやんちゃぶりを見せる」と語るほど仔馬時代から既に強い自我を持っていた。またサンデーレーシングの募集カタログには一日中遊び相手を探して放牧地を動き回っていることや、競走へのモチベーションが群を抜いていることなどが記載されていた。
オルフェーヴルはいじめられっ子ではないと主張するファンの声もあるが、あまりにもオルフェーヴルを愚弄するファンアートやネタ、いじめられっ子という点だけを掘り出して盛り上がるコミニティが多く、それに反発するあまり全面否定する声が出てきてしまった。
オルフェーヴルをいじめられっ子キャラ、舎弟キャラに定着させようとするのは、上記の背景もあることからイメ損やデマの拡散とも捉えられるので注意が必要である。
立ち上げ初期・幻のウマ娘
ウマ娘3周年にて発表されたオルフェーヴルであるが、一部のトレーナーからは「あれ?もっと前からいたのでは?」という声もあがっている。というのも、『ウマ娘』プロジェクト企画立ち上げ当初、名前を伏せた状態でキャラデザが発表されたウマ娘の中にオルフェーヴルがいたのでは、という話があるため。「オルフェーヴル(ウマ娘)」のイラストを過去に遡るとこのウマ娘のイラストが並んでいる。
詳しくはマスクド三冠バを参照してほしい。
代役?
諸事情でモデル馬のライバルがウマ娘として未実装かつ比較的新しい世代のウマ娘は登場済みのキャラクターが代役でライバルを務める事が多い。
例えばゲームアプリ版『ウマ娘』のエイシンフラッシュの育成ストーリーでは、モデル馬におけるライバルが悉くウマ娘化されていなかったため、娘あるいは息子の代わりに父や母が本人の適性とはかけ離れた適性やスキルを引っ提げて登場など苦肉の策が取られている。
一方でオルフェーヴルの世代及び当馬と主にぶつかり合った世代の芝路線は彼女自身が発表されるまでほとんど描かれなかったからか、彼女らしき代役は一見存在していない。
しかしエイシンフラッシュの育成ストーリーではゲーム内に初めてミスターシービーの3Dモデルが登場したが、これは当時未発表だったオルフェーヴルの代わりに三冠馬を登場させたとみられる(後方から差し切られる展開が11年有馬記念と一致する)。
トーセンジョーダンのシナリオでは、オルフェーヴルの全兄であるドリームジャーニーの代役として母父にあたるメジロマックイーンが追込Aに魔改造されて登場(同じステマ配合のゴールドシップは本人役で登場)。また、シニア期に走る天皇賞(春)では観客が「あの暴れん坊も来るのか?」「え~でもアタシの本命はゴルシかな」と会話しており、ゴルシの他に「暴れん坊」がいることが示唆されている。そもそもトーセンジョーダンは史実の天皇賞(春)ではゴールドシップとは対戦したことがなく、オルフェーヴルが1番人気だった12年開催しか参戦していない。つまりここではゴルシが代役という訳である。
震災の年の三冠馬
実馬にとっては切り離せない話題だが、彼の3歳時(2011年)は3月11日に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生、さらに東京電力・福島第一原子力発電所で放射能漏れ事故も発生し、競馬開催にも影響が及んだ。
JRAでも福島競馬場が大きな被害を受けた(約1年間競馬開催ができなかった)他、中山競馬場、東京競馬場も一部破損するなど一時的に利用できず、3月は関西のみ競馬を開催した。
そのためオルフェーヴルが重賞初制覇したスプリングステークスは中山開催ではなく阪神開催へ変更され、東北関東大震災 被災地支援競馬という副題がついた。
そのほか年間を通じて様々なレースが予定変更を余儀なくされたが、中山競馬場の修理に時間を要したため、クラシック三冠の初戦、皐月賞もまた異例の府中開催の皐月賞となった。
(そのため中山競馬場に通じるメモリアルウォークに展示されている歴代皐月賞馬たちの写真のオルフェーヴルは逆向き。左回りの皐月賞馬となっている)
三冠を制した後にも「中山の皐月賞を制してこそ本当の三冠馬」と無理を言う層もいたが、2勝した有馬記念における中山競馬場でのパフォーマンスがずば抜けていたため現在はすっかり沈静化している。
ウマ娘では1995年1月17日の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の影響を受けた史実の競走馬が実装されているが、地震については代替表現や話題に触れることなくシナリオが描かれ、あえてぼかされていた。
一方、トランセンドのシナリオでは東日本大震災を直球で描いており、3周年以降はこのセンシティブな話題も取り扱うケースが見られる(デアリングタクトに至っては、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による無観客開催・マスク完全着用の描写があるのでは?と予想する声もある)。
震災の影響で落ち込んだ競馬界に突如として現れた三冠馬。破天荒な走りで時に衝撃を、時に笑いを、時に感動をもたらした彼の背景について語られる可能性も指摘されている。
メジロの夢の終わり
震災の影響として、メジロ牧場の閉鎖という大きな話題がある。
元々オーナーブリーダー(馬主兼生産者)として斜陽気味のメジロ牧場であったが、2000年初頭の有珠山噴火の被害が残っていた事と震災の影響で競馬が軒並み中止された事がレース賞金頼みの経営に直撃し、閉鎖を決定付けられてしまったのである。閉鎖に際し「一番の心残り」として挙げられたのが、ついぞ届かなかった日本ダービーであった。
牧場の閉鎖から9日後、何の因果かメジロマックイーンを母父に持つオルフェーヴルが鮮烈な走りでダービーを制覇。メジロ牧場と直接の関係はないものの、長年ステイヤーに拘った血統からダービー馬、ひいては三冠馬が輩出されることとなった。父・母父が日本産馬というのは三冠馬の中でもオルフェーヴルのみの特色であり、メジロのみならずシンボリ牧場・社台など日本競馬の結晶として、彼は凱旋門賞に挑むこととなる。
ウマ娘においても姉ドリームジャーニーのシナリオにてメジロマックイーンがメジロ家の衰退を明言しており、特訓に加わる形で彼女をサポートしている。オルフェーヴルの育成シナリオでもこの辺りの背景が語られるのかもしれない。
「どれ、王が見てやる」
友情トレーニング発生時におけるオルフェーヴルのボイス。強力な根性SSRサポカとしてよく聞くことになった。……のだが、実装がU.A.F._Ready_GO!と同タイミングだったため、とある光景が繰り広げられた。
根性枠で出現する競技「ムゲンリフティング」において、威厳のあるサポカイラストが表示され上述の発言をした直後、育成ウマ娘のリフティングに合わせてポンポンと手拍子したり、技を成功した際に優しい拍手で祝福したり、終いには夕暮れまで続けた相手に付き合いつつ後ろで砂に落書きをしたりと、トレーニングの共通モーションをバシバシ睫毛のイケメンウマ娘が行うもので非常にギャップがあった。この現象はエアシャカールなど普段不機嫌そうに見えるウマ娘でも発生しうるものであったが、新シナリオ公開のタイミング、シナリオ特性にマッチしたサポカ性能から特に注目を浴びていた。
また、サポカイベントでも高圧的な言動に対して人付き合いの良いところや聞き分けの良いところを見せており、史実のラストラン有馬記念におけるエピソードもあわさって「心優しいウマ娘なのではないか?」と真面目に推察されてもいる。このため、巷では暴君というより保護者ポジションの役回りになる二次創作も見かけることになった。
誰を投げる練習なのか
同じくサポカに纏わる話だが、根性トレに割り振られるジャンル『ファイト』の競技はギガンティックスローという、人形を巴投げで空高く舞上げてハードルを超させるものなのだが。
見ようによっては人間を投げ飛ばす練習をさせているにも見えなくもなく、またレベルを上げることで舞い上げた人形の着地地点に先回りして背負い投げをお見舞いするという追い討ちも加わることもあって、完全にオルフェーヴル号の史実のアレだと連想してしまう者もいるのだとか。
その他
その振る舞い(※)やキャラクターの紹介文、「金色の暴君」という異名などの様々な要素から『Fateシリーズ』のギルガメッシュを連想させるというトレーナーの声がしばしば聞かれるが、2019年度の有馬記念でJRAと『FGO』がコラボした際にはなんとオルフェーヴル(実馬)の解説を賢王時代のギルガメッシュが担当し、オルフェーヴルをかつての自分の姿に重ねて絶賛している。
まさか、オルフェーヴルがこのような形で王のような振る舞いを見せるとは彼の千里眼でも見抜けなかっただろう。
ちなみにギルガメッシュは他にも黄金繋がりでか、ゴールドシップの解説も担当している。
(※)ただし、ギルガメッシュの一人称はオルフェーヴルとは異なり、我(「オレ」または「われ」)であるのが最大の違いである。一人称が「余」なのはこっちとかこっち。
ネットでは「そうだ余」「知らない余」と語尾に「~余」とつける妙な口癖をつけるオルフェーヴルがミーム化している。
関連イラスト
関連動画
池添謙一、オルフェーヴルのガチャをさっそく引いてみた
関連項目
三冠ウマ娘繋がり
※シンボリルドルフとナリタブライアンもオルフェーヴルと同じく3歳で有馬記念を勝利。シンボリルドルフに至っては連覇と隔年の違いはあるが共に有馬記念を2勝している。
ちなみに、オルフェーヴルが三冠を達成した2011年の菊花賞では、ナリタブライアンがTVCMに起用された。
池添謙一騎手繋がり
スイープトウショウ(ウマ娘):主戦・池添騎手。オルフェーヴル産駒も産んでいた(スイープトウショウの2015だが、デビューはできなかった。理由に関して「気性難すぎた」など言われるが真相は不明。通常仔馬がデビューできない原因は脚や体質にあることがほとんど)。
カレンチャン(ウマ娘):主戦・池添騎手。史実では一世代上で同年にGⅠを勝っているが、距離適性の違いのため対戦経験はない。
デュランダル(ウマ娘):主戦・池添騎手。池添騎手の気性難追い込み騎乗の始まりの馬。
ブラストワンピース(ウマ娘):おもに3歳時までの主戦が池添騎手で有馬記念を制している。ちなみに騎手は蹴ってない。また互いに別の騎手を乗せて凱旋門賞に挑戦しておりプロジェクトL'Arcシナリオリンクキャラとして実装された。
血縁繋がり
ステイゴールド(ウマ娘):史実では父。
メジロマックイーン(ウマ娘):史実では母の父。
ナカヤマフェスタ(ウマ娘):史実では二世代上、同じステイゴールド産駒。凱旋門賞2着繋がり。
ドリームジャーニー(ウマ娘):ウマ娘では姉。史実では全兄弟(父母共に同一の馬)・同厩舎・同主戦騎手繋がり。オルフェーヴルとは現役が1年被っているが対決は叶わなかった。同じ期間にともに在厩していたことはあり、同日に池添騎手がそれぞれの追い切りに跨ったこともある。
ゴールドシップ(ウマ娘):一世代下の二冠馬(3歳時の有馬制覇繋がりも)。そのため直接対決が期待されたが、結局オルフェーヴルのラストラン有馬記念が最初で最後の対決となった。1戦1勝。
オルフェーヴル・ドリームジャーニー兄弟とゴールドシップは史実では父にステイゴールド、母父にメジロマックイーンという俗に言うステマ配合で誕生した共通点を持つ。
同期(11世代)
ウインバリアシオン(ウマ娘):史実では7戦6勝。オルフェーヴルの2着が4回ある。
池江泰寿厩舎繋がり
トーセンジョーダン(ウマ娘):史実では二世代上。3戦2勝。スミヨン騎手が短期免許で来日した際にジャパンCでオルフェーヴルに乗りたがったがトーセンジョーダンに騎乗した。
サトノダイヤモンド(ウマ娘):史実では現役期間は被らないが池江泰寿厩舎の後輩で、凱旋門賞に挑戦したという共通点もある。
その他
ヴェニュスパーク(ウマ娘):元ネタと推測されるトレヴは二度目の凱旋門賞で辛酸を舐めさせられた相手。「プロジェクトL'Arc」シナリオでは会話イベントが発生する。
ジェンティルドンナ(ウマ娘):史実では同じ馬主の一世代下の三冠牝馬。2012年ジャパンカップが最初で最後の対決。1戦1敗。
エイシンフラッシュ(ウマ娘):史実では一世代上のダービー馬。3戦全勝。
ヴィルシーナ(ウマ娘):史実では一世代下。1戦1勝。
ブエナビスタ(ウマ娘):史実では二世代上の二冠牝馬。1戦1勝。同馬の有馬記念挑戦3回のうち2回はドリームジャーニーとオルフェーヴルの兄弟が勝利している。
ヤエノムテキ(ウマ娘):史実では関わりがないが、オルフェーヴルと同じ東京競馬場開催の皐月賞を制した競走馬。
エルコンドルパサー(ウマ娘):史実では関わりがないが、同じ凱旋門賞2着繋がりで双方が負けた相手は親族になる。
※上記の2名はいずれもオルフェーヴル(と推測されていたウマ娘)同様に初期PVでそれらしきウマ娘の姿が確認出来た。なお公式で明言はされていないためここでは未登場のウマ娘は伏せ字とする。
ウマ娘以外
エーデルガルト=フォン=フレスベルグ:外見が類似している、覇道を歩むキャラクター。オルフェのビジュアル発表時、「エーデルガルト」が一時トレンド入りした。