概要
洞爺カルデラの外輪山上に形成された二重式(複式)火山で、火口の東西に最高峰の大有珠(標高733m)と小有珠(557m)が存在。
この他周辺には明治新山(四十三山)や昭和新山などの寄生火山がある。
標高が低いながらも現在地球全体でも火山活動が活発な1ヶ所としても知られており、常時観測対象に指定。
20世紀の100年間で4度(1910年、1944年〜1945年、1977年〜1978年、2000年)の噴火活動が観測されている。
2000年の噴火では、火口が当時の国道230号線沿いに出現。
溶岩の貫入による地盤隆起で70m以上も持ち上げられた道路には階段上の亀裂が発生し、窪地となった部分が水没するなどして破壊され、徒歩でも通行不可能な状態になった。
その後国道230号は別ルートでの再整備となり、被災箇所は災害遺構として保存される事になり散策路が整備されている。
活発な活火山であるため現在山頂の火口内や大有珠、小有珠などには通常は立ち入る事はできないが、南側の外輪山上へは登る事ができ展望台やロープウェイも整備されている。