概要
北海道有珠郡壮瞥町(そうべつちょう)に位置する標高398mの火山。
西方の有珠山の寄生火山として、1943年から45年の昭和前期にかけてそれまでの平な耕作地に新しく隆起して誕生した事で知られる。
有珠山とともに「世界ジオパーク」に認定されており、特別天然記念物にも指定されている。
誕生当時に地元の郵便局長の男性によって観察された山の噴火と成長の詳細な記録は、貴重な学術資料として評価されている。
その男性は後に耕作地を失った農家の救済と環境保全のために、山を含めた広大な土地を購入。
現在もその子孫が地主として所有している。
比較的火山活動が盛んである事と環境保全のための私有地である事から基本的に登山で立ち入る事はできないが、観光で麓の遊歩道から眺める事はできる。
またその麓と有珠山の山腹とを結ぶロープウェイも開通している。