【注意】
※2024年3月現在、無用な諍いや誤解を避けるため暫定的に元の記事より一部を独立させました。該当キャラクターが実装されて日が浅い間は、双方のデザインや方向性、及び二次創作等で付与された因子についてマイナスな活動やコメント等を控えてください。
※事態の沈静化、及びこのタグの存続が長期的に可能である事が確定した段階でこの文言を削除し、本文での注意喚起や警戒も簡素化させてください。
経緯と概要
マスクド三冠バとは、2016年3月26日発表のメディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』のPV及び公式立ち絵に登場している、衛生マスクを付けたゼッケン14番のウマ娘の愛称である。
該当するウマ娘は
- 普段は大人しいがレース中に豹変するという二面性がある性格
- 身に着けている金色の鎖
- 勝負服に大きく描かれているバツ印等の特徴
- 明るい茶褐色系の髪色
などの特徴から、モデルとなった競走馬はオルフェーヴルと推測されていた。PVで名前が表記されたわけではなく、公式発表もないのであくまでも推測である。
(詳細は省くとしても、このPV自体に謎スケートやあるウマ娘による謎のナルト走り、ちょっとアレな描写が存在するなど、現行のウマ娘とは遠くかけ離れた代物だったことは留意するべきである)
しかし、マスク娘という唯一無二の個性と、内向的で反抗的な不良少女っぽさのある三冠馬らしからぬ泥臭いビジュアル、荒々しくも強さを感じさせる推定実馬らしい秀逸なデザインから魅了されたウマ娘ファンは彼女こそ「ウマ娘のオルフェーヴル」と認識し、割と初期の段階から数多くの二次創作が作られてきた。
オルフェーヴルの代役に
だが、2016年8月以降、この推定オルフェーヴルを含む一部のウマ娘たちが一切登場しなくなってしまう(というより最初から居なかったような扱いになった)。本来、本キャラクターを演じるはずだった松井恵理子氏も後にフジキセキの声に変更された。
これらについて公式からは今日までも「諸々があって調整をかけた」と語られるのみで、詳細な理由は発表されていない。
その間の空白期間、一部の二次創作などにおいて本キャラクターがオルフェーヴルの代替キャラとして扱われるようになった。
当時(2019~2022辺りまで)のファンの間では「Cygamesが先走って企画を進めたため一部馬主を怒らせたためキャラの出走が取り消されたのでは」とまことしやかに噂されるようになり(邪推だったようだが)、さらにその後一部の二次創作における過激な表現が馬主からの印象や実際の馬に悪影響を及ぼす危険性を危惧して公式によるガイドラインの改定、規制強化に繋がった。
ほぼ公式から存在が抹消された扱いのままアプリがリリースされると、一部未実装のウマ娘がストーリー内でぼかされたり、スルーされたり、代役で親が出走したりする中で、オルフェーヴルに該当する代役は75%血統一致してる丁度良さそうなやべー奴が居ておきながら不在のままでありこれがファンを訝しめさせた。
これらの事態からファンの間で「名前が出てない、あるいは改訂された該当馬の取り扱いは要注意」「名前も出すことすら許されてない」といった解釈が出回り、強い解釈を示す界隈では「二次創作すること事態がそもそも間違い」という判定をする人間も存在し、少なくとも名前の直接的言及や明言は避けるような傾向が長いこと持続していた。
そんな中でも本キャラクターは「マスク」という唯一無二すぎる特徴があるためか、「マスクド三冠馬(三冠バ)」といった通称や「😷(マスクの絵文字)」が検索避けや地雷避けの代名詞とされることが多かった。
そのような経緯があり、特に本キャラは長らく「二次創作キャラ」に近い存在で、モデルに迷惑かけないよう検索除けとして上記のような呼称が使われてきた。そのため、文章創作ではボカさずに表現できてしまえる、というこの上ない強みを持っていた。
正式なオルフェーヴルの登場
そしてアニメ三期の第3話にて、遂にゴールドシップがジェンティルドンナと共にオルフェーヴルの名前を直接出した。
これによりウマ娘世界でもオルフェーヴルが存在しクラシック三冠や有馬記念を取ったことが確定し、pixivやXでも『オルフェーヴル(ウマ娘)』のタグを正面切って使えるものと判断された期間が一時存在していた。
(それと同時に今日の事態を見越して頑なにタグ付けや編集を断り続けた投稿者が居たことも記憶しておいて欲しい)
しかし2024年2月、晴れて正規規格として実装されたオルフェーヴルは、そのデザインの方向性が『王様キャラ』という真逆に等しいモノだった。
すぐさま賛否両論が巻き起こり、湧いた愛着からSNS、掲示板等ではボツになってしまったことを嘆く声もよく上がった。
「前のデザインの方が良かった」という意見が当然のように出てくると同時に「新しいデザインを受け入れるべき」という意見も当然出始めた。また、板挟みになったファンや絵師の間では昔のデザインでの創作や投稿を差し控えるような動きが出始めた。
当記事は、これらの現状を憂い、前王者か現王者かという論戦を避けて両者を存続させるべく棲み分けや検索避けを目的として立てられたものであり、対立や排斥を煽るような意図は無いことをここに強調する。当記事の記述を論拠にして過剰に自身の主張を正当化させたり、論戦を過激化することを編集者たちは望まない。他の投稿者への自粛や改訂の強要などは以ての外である。
後に登場したバブルガムフェローは旧デザインのオルフェーヴルに似ている為実はバブルガムフェローの旧デザインだったのでは?と半ばネタで言われた。
二次創作等でのキャラ付け
以下はあくまで二次創作で発生したキャラ付けであり、現行の公式はおろか立ち絵の段階に於いてもそのような設定は一ミリも存在しなかった事を先に述べておく。
名実共に正規のウマ娘が登場するまでは、唯一の存在証明だったPVラストカットの集合シーンでは皆が手のひら側を向けて天高く人差し指を立ててる中、一人だけ手の甲を向けているため遠目だと中指立てに見えると指摘されもした。
元馬の破天荒(と、視聴者には見える)な振る舞いや兄の存在と併せて、ここから典型的なヤンキー系のイメージがまず形成、浸透していった。
その後の供給が途絶え、アニメ一期二期の成功とアプリリリースによる知名度の向上からオルフェーヴル号の情報が錯綜し
- 三冠馬、GⅠを6勝、凱旋門賞も2年連続2着、ラストランもぶっちぎり勝利。暴力的な強さで最強馬論争の常連
- なのに幼駒時代は牧場で他馬にいじめられていた(実態としてはあくまで一時期であり、それ以外は遊び相手を探して一日中放牧地を駆け回っていた)
- ふたばで鞍上への扱いの点で生まれたテイエムオペラオーの舎弟という二次創作ネタ(これがトーセンジョーダンやカレンチャン等を巻き込み、連想ゲーム的に「舎弟」の部分が史実ネタとして扱われ独り歩きしていった)
- 奇行の多いステイゴールド産駒のあらゆる意味での最高傑作(三冠達成後の騎手振り落とし、阪神大笑点などネタだらけ)
- 気性面でもっとヤバイ全兄がいる
- 普段は大人しいがオンオフの切り替えがハッキリしている…という誤解(実際は『優駿』より、大人しかったのは入厩当初のホンの一時期で、普段から自分が一番の俺様気質であった)
- 主戦の池添謙一騎手とのやりとりが笑いあり涙ありのネタの宝庫
- 産駒も個性派揃いで当たり外れが激しく距離馬場適性がパルプンテ級。しかも父が一度も走ったことのないダートに適性のある産駒がチラホラいるというわけの分からなさ
等の虚実入り混じった情報が燃料となり、シリアスもギャグもこなせる万能キャラとして爆発的に二次創作が蔓延した。
公式『ウマ娘』の方でも、同じステイゴールド産駒がモデルのゴールドシップやナカヤマフェスタが、奇行珍行なんでもありのやりたい放題の珍妙なキャラクターで登場したことから、オルフェーヴルもその方向性でいくのだろう、そうに違いないとファンは考えた。
その後ファンの間でチーム池添等のネタもが活発化すると
- 一人称は「アタシ」ごく一部に「俺」もしくは「あたい」
- 陰キャでいつもキョドった言動だが目つきだけはガンギマってる
- 語尾に「ッス」、たまに「いやー、きついでしょ」
- 普段はマスクを付けボーっとした雰囲気、マスクが外れると狂暴な面が表れる
- 姉の存在から、一部の関係者から必要以上に恐れられている
- 三冠ウマ娘にもかかわらず、チーム池添内では地位が低く、舎弟的なポジション
- 特にボス的ポジションのカレンチャンに対しては「姉御」呼び
- そんな姉御への問題発言も多く、間もなくおはなし(物理)されそうな描写も多い
- 特にボス的ポジションのカレンチャンに対しては「姉御」呼び
- 子供には優しい
といったものが浸透定着していき、キャラクターが一人歩きして人気を獲得していった。
そのためか現在でも、公式のオルフェーヴルをイメチェン後の姿として扱っている二次創作も一部存在する。
しかし、そもそも登場が立ち絵一枚とセリフの一つすら存在しないPVだったため、結果的に言えばやりたい放題だった面が強く、こじつけようと思えばどうとでも取れる環境下を快く思わないファンも一定数は居たことを留意しておいてもらいたい。中には一次資料を調べ二次創作で主流のキャラ付けに疑問を抱き、具体例を示して王様キャラを候補として挙げ、的中させた人間も存在した。
また、かねてより「公式が没にした(と思われる)原案を勝手に使うのはどうなのか」「ここまで二次創作が捗ったのでは、最早デザイン一新で作り直さなきゃ収拾つかないのでは?」といった声も上がっていたが、真相は公式のみぞ知るところである。
ちなみにだが、ファンによるキャラ付けの一つ、「語尾に『ッス』」については奇しくも同期にして最大のライバルにあたるウマ娘のキャラ設定になった。
関連イラスト
なお、没ウマ娘の中ではイラスト数が桁外れに多い。これも史実における三冠の実績と「金色の暴君」とまで謳われたキャラの濃さや、ゴールドシップやメジロマックイーンといった、作品の主要キャラと血縁があるためだろう。
前述の通り、厩舎つながりのトーセンジョーダンや鞍上繋がりでカレンチャン、スイープトウショウ、ステイゴールド産駒や凱旋門賞二着繋がりでナカヤマフェスタ、もろもろの事情で名前が出せなかったあかん子などと並んで描かれることも度々見受けられた。
関連タグ
オルフェーヴル(ウマ娘)…独立元
オリジナルウマ娘…参照推奨
チーム池添関係
カレンチャン(ウマ娘)…史実では安田隆行厩舎のボス馬…ではなくあくまでボスになったのは引退後の繁殖牝馬の1グループでの話。弟分でライバルだったロードカナロアとのエピソードが有名。ロードカナロアがウマ娘化していないことに加え、上記の誤解も加わり、二次創作では主戦騎手だった池添謙一繋がりでオルフェーヴルがロードカナロアの位置にフィットしてしまい、創作上のウマ娘のロードカナロアともども彼女の舎弟になっている創作が散見される。
スイープトウショウ(ウマ娘)…実馬では一度交配があったが、競走馬としてデビューはできなかった。(彼女の産駒でデビューしてないのはこの一頭のみ。仔馬時点で「バカな犬みたい」と牧場スタッフに言われたというブログ記事が存在したが、気性が未デビューの原因かどうかは不明。当時すでに脚の手術を受けた後だったという記述もあった。仔馬がデビューに至らない場合、ほとんどの理由は体質や脚の問題である)。
血統関係
ステイゴールド(ウマ娘)…父。オルフェーヴル同様、長らく実装されてなかったが、オルフェーヴルに続いて実装されたドリームジャーニーのシナリオ内で台詞付きで登場(現時点でグラフィックは無い)。
キンイロリョテイ…ステイゴールドがモデルとされる汎用デザインの2期アニメに登場したオリジナルウマ娘。これ以外にも幾つかステイゴールドと思わしきモブウマ娘が登場している(メインストーリーに登場する「小柄なウマ娘」など)。
同じ没ウマ娘