はじめに
俗に「忍者走り」とも呼ばれるが、忍者モチーフのキャラクターの走法は実に多種多様である上にわかりやすさを優先してこの名称は基本的に本項では用いない。
概要
アニメや漫画作品において、両腕を広げて走る走法のこと。
ただし、アラレちゃんや菜花黄名子のように両腕を水平に広げる走法はこうは呼ばれず、旅客機の主翼のように腕をV字型に広げ、前傾姿勢気味に走る走法がこう呼ばれる。
本項での名称は岸本斉史の漫画『NARUTO』の影響で広まったものであり、上記画像の走法はこの名称で通じる事が多い。
しかし、世代によっては別の呼び方が通じることもあり、「荒木走り」や「エイリア走り」とも呼ばれる。
あまりにも真似しやすいポーズなので子供時代に真似したという諸氏は多いのではないのだろうか?
アメリカをはじめとした海外でも『NARUTO』人気が高く、そちらでもNARUTOの真似はあるあるネタだという(参考)。
各名称の由来
荒木走り(『聖闘士星矢』世代)
『荒木走り』の由来はアニメーター荒木伸吾。
『聖闘士星矢』のアニメ版において「ナルト走り」を用いてキャラクターが走る様を表現していた事がいつしか「荒木走り」のワードを用いられるようになった。
この呼称でピンと来ないという人は2ndOP「聖闘士神話」のイントロでアンドロメダ瞬が画面奥から走ってくるポーズといえばわかるだろうか。
『聖闘士星矢』といえばこの走り方というイメージは根強く、本編終了以降もOVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス編』や『聖闘士星矢Ω』などの関連作品でも用いられ、ゲーム『聖闘士星矢戦記』ではダッシュを用いる際に「ペガサス幻想」時の腕を振った走り方からこの走法に変わる。
とはいえ、「ペガサス幻想」の映像を見てもらえばわかるようにはじめからこの走法を用いていた訳ではなく、普通に腕を振って走っているシーンもないではない。
エイリア走り(『イナズマイレブン』世代)
この名称の由来はアニメ版『イナズマイレブン』(脅威の侵略者編)に登場する敵勢力エイリア学園から。
エイリア学園は「遠き星エイリアから降り立った星の使徒」(※こういう設定です)とされ、メンバーはいずれも常識離れしたスピードとパワーを誇る。それを演出するための技法として「ナルト走り」が用いられたことから当作のファンから「エイリア走り」のあだ名が付いた。
ただし、最初からエイリア学園のメンバーが「エイリア走り」をしていたわけでも常にエイリア走りを用いているわけではない事には留意されたし。
事実として第2期のファーストエピソードに当たる第27話「宇宙人が来た!」においてはセカンドランクチームジェミニストームは普通に腕を振って走っていたなどの例がある。
アニメ放送から遅れて発売された原作『イナズマイレブン2脅威の侵略者ファイア・ブリザード』においてもエイリア学園メンバーは「エイリア走り」を用いており、『ファイア』版のOPにおけるジェミニストームのメンバーが該当する。
なお、雷門イレブンもこの走法を用いていた事があり、豪炎寺修也と吹雪士郎が合同技「クロスファイア」を用いる際はこの走り方である。
実際にやるとどうなるのか?
以下はプロによる検証と「ねとらぼ」による翻訳記事である。併せて参照されたし。
- Is Naruto Running FASTER? (vs. Gold Medalist Sprinter!)(金メダリストによる検証)
- 「NARUTO走り」は本当に速いのか? 金メダリストが実際に走って検証 「腕のバランスが取れないので危ない」