概要
荒木伸吾（1938年11月28日～2011年12月1日）
当初は漫画家だったが、1960年代よりアニメの世界で活動。
髪の毛の流れ等の流麗なラインや大胆な画面構成、きゅっとしまった腰などの細いボディラインが特徴的。美少女に定評がある。
来歴
1954年、中学校を卒業し、日本車輌製造の工場に勤務しながら漫画を描く。
1955年、『街』（セントラル文庫）の新人コンクールで入賞しデビュー。貸本漫画で多くの作品を発表したが、専業には遠かった。
1961年、テレビCMのコンテを描く。
1964年、先に貸本漫画からアニメーターに転身していた真崎守の誘いで虫プロに就職。
1965年、テレビアニメ『ジャングル大帝』（フジテレビ）でアニメーターとしてデビュー。
1966年、斎藤博と作画スタジオ「ジャガード」を設立。虫プロや東京ムービーの作品を手がける。
1969年、テレビアニメ『巨人の星』（読売テレビ）83話の花形満が大リーグボール1号を打つシーンの作画が話題となる。
1970年、テレビアニメ『あしたのジョー』（フジテレビ）で作画監督を務める。
1971年、「スタジオZ」を設立。
1972年、「ジャガード」が倒産。
1973年、フリーになり、テレビアニメ『バビル2世』（NET）、『キューティーハニー』（NET）でキャラクターデザインを担当。
1974年、作画スタジオ「荒木プロダクション」を設立。設立メンバーの姫野美智とは長くコンビを組んだ。テレビアニメ『魔女っ子メグちゃん』（NET）でキャラクターデザインを担当。
1975年、テレビアニメ『UFOロボグレンダイザー』（フジテレビ）でキャラクターデザインを担当。
1977年、テレビアニメ『惑星ロボ ダンガードA』（フジテレビ）でキャラクターデザインを担当。
1979年、テレビアニメ『ベルサイユのばら』（日本テレビ）で姫野美智と共にキャラクターデザインを担当。
1980年、東京ムービーとフランスとの一連の合作作品を手掛ける。
1986年、テレビアニメ『聖闘士星矢』（テレビ朝日）で姫野美智と共にキャラクターデザインを担当。大ヒット作となり、「荒木プロダクション」はその後も多くの車田正美原作アニメのキャラクターデザインを任された。その後は作画監督を務めることは少なくなった。
2011年12月1日、水泳中の事故で急性循環不全により死去。享年72歳。
主な参加作品
『あしたのジョー』1970年
『キックの鬼』1970年
『魔法のマコちゃん』1970年
『アパッチ野球軍』1971年
『赤胴鈴之助』1972年
『デビルマン』1972年
『キューティーハニー』1973年
『バビル2世』1973年
『荒野の少年イサム』1973年
『魔女っ子メグちゃん』1974年
『柔道讃歌』1974年
『少年徳川家康』1975年
『UFOロボ グレンダイザー』1975年
『惑星ロボ ダンガードA』1977年
『新巨人の星』1977年
『一休さん ちえくらべ』1977年
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』1978年
『銀河鉄道999』1978年
『ベルサイユのばら』1979年
『花の子ルンルン』1979年
『宇宙伝説ユリシーズ31』1981年
『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』1982年
『銀河烈風バクシンガー』1982年
『愛してナイト』1983年
『はーいステップジュン』1984年
『ルパン三世 PartⅢ』1984年
『ガラスの仮面』1984年
『ふしぎなメルモ』1985年
『聖闘士星矢』1986年
『メイプルタウン物語』1986年
『風魔の小次郎 聖剣戦争篇』1990年
『蒼き伝説 シュート!』1993年
『ゲゲゲの鬼太郎』1996年
『金田一少年の事件簿』1997年
『遊☆戯☆王』1998年
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』2000年
『リングにかけろ』2004年
関連タグ
虫プロ 東京ムービー 東映動画 東映アニメーション 車田正美
