花形満
はながたみつる
CV:井上真樹夫
『巨人の星』に登場する野球選手で、主人公星飛雄馬のライバル的存在。
自動車メーカー花形モーターズの他企業を統括している財閥の次期当主としてめされている美男子。
目標(主に打倒飛雄馬)に対してはあらゆるものを平然とかなぐり捨てる一途さの反面、目標を失うと一気に自堕落する危うさを秘める。
野球は幼少期からやっており、その頃から変わらない髪型が特徴だった。初登場時は、幼少期の英国留学で目標を見失い、小学生でありながら無免許で10人乗りの車を乗り回すという犯罪を堂々と行う不良少年になっていた。この時期に自身の編み出したノックアウト打法で唯一勝てなかったのが星飛雄馬であり、この敗戦をきっかけに、以後生涯のライバルとして打倒飛雄馬を掲げることで立ち直る。
高校時代になるとすっかり真面目になり、無名の野球部を率いて甲子園に出場。決勝では星飛雄馬からサヨナラホームランを放った。
日米野球の代表としてアメリカに遠征する途中に星飛雄馬の巨人入団を知り、そのライバルである阪神に入団を表明する。
一年目から一軍で活躍し続け、星飛雄馬が大リーグボール1号及び2号を完成させた時も打ち込んだのは花形であった。
しかし、大リーグボール3号には敵わず敗戦。同時に3号が選手生命を断つ危険な魔球と知り星飛雄馬に投げないように忠告するも、投げ続け結果として故障してしまう。
新・巨人の星
ライバルの星が故障しプロ野球選手を半引退状態になると、花形も案の定燃え尽き、父の稼業を継ぐためプロ野球選手を引退した。髪型は阪神を脱団した後に切っている。しかしながら、飛雄馬の復帰後、打倒飛雄馬への想いを抑えられなくなり、父と妻の反対を押し切り、彼の後を追う形で現役復帰。この時は家業との両立を目指したためか、当時、新進気鋭の球団であったヤクルトスワローズに入団。直ちにヤクルトスワローズの一翼を担い、飛雄馬の生涯最後の大リーグボールに引導を渡す大役を果たした。彼の最終的な進路は不明だが、一定期間はヤクルトスワローズで活動したと思われる。(少なくとも原作ではヤクルトの優勝に貢献している)その為、彼は阪神タイガースに骨を埋めたわけでなく、選手としての最終所属先はヤクルトスワローズなのだが、『新~』の作品としての知名度が初代に比べ、遥かにマイナーなために、このことはあまり知られていない。
飛雄馬の姉・星明子とは腐れ縁であり、花形モーターズ入社後にプロポーズし結婚を果たす。
つまり、飛雄馬とはライバルでありながら文字通り義兄弟となったのである。
2002年にWOWOWで放送された作品で満の目線で描かれたストーリーが放送されている。
リメイク漫画『新約「巨人の星」花形』では主人公を務める。飛雄馬や伴に比べると顔立ちは今風のしょうゆ顔イケメンに変わっており、あの独特の前髪も垂らす程度に変わっている。
目標を失って不良になる過程こそ本作オリジナルながら、飛雄馬との出会いをきっかけに立ち直り、以降は原作同様、打倒飛雄馬一筋となる。(ただし、原作では打倒飛雄馬のために封印した明子への想いを本人なりに両立させようとするなどの違いもある)