川崎のぼる
かわさきのぼる
本名:川崎伸(1941年1月28日~)
代表作の一つ「巨人の星」では『燃える瞳』や『ガーン』の擬音など、印象的な作画法で、後進の漫画家に多大な影響を与えた。
1960〜70年代の少年漫画界で活躍したが、加齢に伴って作品の量産が厳しくなったことから40代以降は活動ペースを落としてアシスタントなしで自分一人で描ける範囲の仕事に絞ることにし、62歳の時に妻の実家である熊本県の菊陽町に一家で転居した。
現在は漫画よりもイラストレーター、地域振興用のキャラクターデザインなどの仕事が主である。
息子のかわさき健は漫画原作者として活動しており、「KEN」名義で親子共作の「う〜まんぼ!」を著している。
1941年、大阪市に誕生。
1945年、大阪大空襲で焼けだされ、諫早市(長崎県)に疎開する。
1956年、中学校を卒業し、町工場で働く。
1957年、「乱闘・炎の剣」を研文社(大阪市)に持ち込み単行本として出版。研文社に出入りしていた佃竜二(ビッグ錠)やありかわ栄一(園田光慶)らと親交を結ぶ。さいとう・たかをのアシスタントになるが、人使いが荒いためすぐに逃げた。その後何度か上京と帰阪を繰り返す。
1965年、「週刊少年サンデー」に「アタック拳」を集中連載。好評で、「キャプテン五郎」、「死神博士」など集中連載が続く。
1966年、「週刊少年マガジン」で「巨人の星」の連載が開始。
1967年、小学館の学年別学習雑誌で「いなかっぺ大将」の連載が開始。
1971年、「週刊少年ジャンプ」で「荒野の少年イサム」の連載が開始。
1973年、小学館の学年別学習雑誌で「てんとう虫の歌」の連載が開始。
1974年、「週刊少年サンデー」で「ムサシ」の連載が開始。
1977年、「週刊少年マガジン」で「フットボール鷹」の連載が開始。
1980年、「週刊ヤングジャンプ」で「長男の時代」の連載が開始。
- 集英社の中野祐介は川崎を非常に評価し、上京させ、生活の面倒を見、ストーリー作りを指導した。しかし講談社に引き抜かれたため、「週刊少年ジャンプ」創刊号に川崎の名はなかった。
- 「巨人の星」を連載するにあたって絵柄を園田光慶のものに寄せて劇画風にした。連載初期は園田光慶や永島慎二が手伝っていた。
- 「巨人の星」を「週刊少年マガジン」で連載するのと並行して「少年ブック」で「スカイヤーズ5」、「週刊少年サンデー」で「アニマル1」、小学館の学年別学習雑誌「幼稚園」、「小学一年生」、「小学二年生」、「小学三年生」、「小学四年生」、「小学五年生」、「小学六年生」で「いなかっぺ大将」を連載し、そのまま「てんとう虫の歌」、「荒野の少年イサム」の連載に入ったため1週間寝ない事もザラで、『川崎先生は机の横に洗面器を置いてゲロを吐きながら漫画を描いている』と噂され、歯が次々と抜け落ち総入れ歯となったが締め切りは厳守し続けた。その後病に倒れた。
- かざま鋭二は「巨人の星」連載時にアシスタントに入ったが、あまりのハードさに逃亡したと語っている。
- 連載当初の「いなかっぺ大将」はシリアスな内容だったが、すぐにギャグ漫画へと移行した。
- 阿蘇市のイメージキャラクター、五岳くん、火の子ちゃんをデザインしている(阿蘇市の公式サイト、紹介ページ)。
- 巨人の星 - 原作:梶原一騎。スポ根漫画の金字塔。
- 男の条件 - 原作:梶原一騎。バクマン。に出てきた。
- 花も嵐も - 原作:梶原一騎。
- いなかっぺ大将 - 小学館の学習雑誌に連載。
- てんとう虫の歌 - 小学館の学習雑誌に連載。家族愛がテーマ。
- アニマル1 - アマレスを題材にしたドタバタ系スポ根漫画。
- 新・巨人の星 - 原作:梶原一騎。
- スカイヤーズ5 - 原作:真田喬次郎。
- 荒野の少年イサム - 原作:山川愡治。
- ムサシ - 原作:小池一夫。吉川英冶の「宮本武蔵」の影響からの脱却を図った。少年宮本武蔵の、巌流島の決闘までの道のりをえがく。
- 長男の時代 - 原作:小池一夫。「ゴルゴ13」のような殺し屋を主人公にした作品。ヒロインを全裸にして惨殺するようなショッキングなエピソードが多い。
- フットボール鷹
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