男性向け
だんせいむけ
用途、機能、デザイン等々を男性のために特化して作られた物を指す。
内容としては主に機能重視で地味、ごつい、大きい、多い、重い等が挙げられる。
化粧品では石鹸の香りやミントの香りが多く、地味(シンプル)の法則に習ったものであろう。
デリケアbとデリケアエムズはCMで女性向けと男性向けの特徴の違いが明確に表れており、「男性向けは“夏は股間が痒くなる”と直に訴えないと商品の内容も理解できないなんて、マナーもへったくれもない界隈だな」「女性向けは遠回しの表現を使わないと性的辱めを受けたと訴えられるから面倒だ」という言い合いがネット上で行われていて、五十歩百歩の関係であった。
同じく陰部に使う痒み止めの軟膏で、オシリアのCMは対象を保護者(成人)と小児に絞ったファミリー向けのCMとなっていた。
創作における「男性向け」
男性が楽しむことに特化し、意図的に女性が見ることを想定しない作品群の事。
女性向けに比べてシリアスだったり危機感を煽る内容が多く、戦闘シーンなどの暴力的な描写や性的表現など女性が苦手な表現が多い傾向にある。
また基本的に(男性から見て)どれだけ現実的か、リアリティがあるかが重要視されているのも特徴。
女性向けは夢女子向けなど想像して楽しむジャンルも多いが、男性向けにこういったものは少ない。
代わりに、フリーシナリオゲームでわざと鬼畜プレイをしてネタキャラを排出する傾向が見られ、鬼畜展開を面白がっているのか、爆発オチのようなメタな目線で受けているのか、自己投影なのかはプレイヤーによるものとされる。
超人募集が流行る特徴もあるが、男性向けの特徴というよりはメジャーコンテンツの特徴で、女性向けでも似たものが流行っている。
女性キャラは女性向けに比べて服装の露出度が高く、色合いがシンプルな場合が多い(男性好みの美女、美少女ばかりというイメージに反して、エロのアイコン、戦闘・日常のアイコンに留まっている)。
基本的に素直に自分の感情を出せないツンデレ、クーデレがヒロインキャラとしてよく好まれ、可愛さよりカッコ良さが重視されている。
女性向けに比べるとツンが強い方が好まれがちだが、恋愛に関してはウブで最終的には男性に理想的な存在になることも割と多い。
まぁ正直、これが男性にとって共感しやすいように....意図してか無意識かは知らないが、中身は男性寄りで、見た目を女性に置き換えたような形で作られている(メカ少女、酒豪の美人、オッサンでも演じられそうなおばさんなど)。
無論これは女性向けにもあることで、中身は女性で見た目を男性にしてるだけ、というパターンが普通にある。
結局、人は同性に親近感が湧きやすいので、どうしても理想を描くと異性より同性に近い人物像になるのであろう。
(※ちなみに、女性作者が描いた男性向けの場合はこのパターンに当てはまっていないことが多く、昭和の頃の男性が描く少女漫画も同様であった)
その他に、「乳比べ・争奪戦・テンプレート関連以外で女性が同じ女性の悪口は言わない(女性向けにも似た表現が逆輸入されている)」「男主人公の足を引っ張るヒロインは少なく、稀にいるが男主人公の引き立て役だったり、危険な目に遭ったり、複数ヒロインの1人だったり、ヒロイン以外の人物にも通じる問題点(お花畑ヒロイン、成長途中の子供と子供としても気遣いができない子供と駄目な大人に自己投影されて誤解されている子供の違いを知らしめる役など)を読者に提示する霊媒役だったりしてバランスが取れている」等の特徴も見られる。
基本的に容姿の悪さが描かれることは少なく、美人として描かれるが、たまに公式ドブス(元美人も含む)が出たとしても、見た目が悪いとされることはあまりなく性格の良さでカバーされることが多い。
女性キャラの断髪、肥満化、洗脳、悪堕ち、リョナなどはエロシチュとして描かれがちである。
作風については、割と冴えない主人公(ライバルヒーローと比較した怠惰主人公)が出たりもする。
中肉中背で没個性的な男性は、読者の自己投影用の主人公や、信頼できない語り手として描かれることが多く、憎まれ役の場合は竿役や行動も心情も具体的な悪漢に描かれることが多く、この容姿自体が嫌われているのではなく、読者の分身の主人公ではなく性格に目立った問題のない似た容姿の人物が女性向けや脇役に出ると印象が違う。
悪役は同情の余地もなく徹底的に悪く描かれることが多い。(女性を傷付ける痴漢や浮気者や下品、倒叙もののゲスな視点役)しかし、その手のキャラは最終的には自業自得な目に遭うことも多い。
格好いいオッサンのキャラクターがよく出るが、ステータス(画力、魅力、戦闘力の自慢など)だから出しているのではなく、文脈上出さざるを得ないだけであり、気が付けば出ているだけである。
友情の描写に関しては、最初からすぐ仲が良くなるケースは少なく、お互いに警戒しながらも少しずつ信頼していって打ち解けていくタイプが多い。
信頼し合ってもある程度は一線が引かれており、あまりプライベートには立ち入りしない傾向にある。
(特にライバルキャラとの絡みだとこれが顕著である。)
友達数人がいて友達数人と距離感が雑な主人公は、作中で名前を与えられたグループではない限りは、「1人ぼっちじゃないモテる主人公」「萌え集団」といった過剰美化した描写はされず、「俺ら」「読者全員に通じるバーナム効果」といった自然体で下世話な描写をされる(おそらく、女性向けの女性にも通じる問題)。
メインヒロインは、「初期装備(幼馴染みなど)」「女房役(彼女役に似ているが違う)」「男女バディの片割れ(パートナー役、お留守番役、もう1人の主人公)」といった認識をされやすく、主人公が冴えないラブコメディ・お色気漫画・ハーレムもののヒロインたちのみが「彼女役」「嫁役」と呼ばれる傾向にあり、後者でさえも「友達以上恋人未満」「お色気担当」という認識をされやすい。
主人公とヒロインの公式カプを推奨しているのが分かる作品(一作品で完結しているゲームなど)のヒロイン役が俗称で「彼女役」と呼ばれることもあるが、この場合も「彼女というキャラ付けだけで立った人物」「くっつくのがバレバレの人物」という認識をされることは少ない。
初期ヒロイン以外のヒロインが増えた際に、「ヒロインが増えた」「真メインヒロインは誰だろう」と読者に議論されることはよくあるが、「初期ヒロインは容姿が地味で不人気だったから振られたに違いない」と邪推されることは少ない(特に落ち度がない場合)。
男性向けの百合と女性向けのBLはよく似ており、派手子と地味子が仲良しな傾向にあり、交流好きと1人遊びが好きなマイペースの雑な距離感が友情の一種として描かれ、前向きなドジっ子が萌え要素としてかかれ、地味子が隠れ美形や隠れドSである様子が描かれがちな点が似ている。
固定の組み合わせは存在しないが、親友に固執するヤンデレといじめられっ子に固執する悪役の違いが非常に分かりやすくなっている。
ギャルゲと乙女ゲ、BLと百合などのミラーリング的な見方ができるジャンルはそこが長所でも短所でもあり(男女どちらでも通じる設定があったら、売れる側の設定が選ばれるなど)、男女逆では表現できないテーマを見つけるのが課題となっている。
基本的に少年漫画雑誌や青年漫画雑誌に掲載されている作品であれば「男性向け」と言っていい。成人向けの本なら表紙に男の娘以外の扇情的な雰囲気の男性がメインで描かれることはまずないと思われる。
棲み分けに対する注意
例えばこのような事例がある。
『コードギアス反逆のルルーシュ』はロボットアニメの大御所サンライズが制作し、業界のスマブラに等しい『スーパーロボット大戦』にも参戦するほどの作品であったが、そのコミカライズは何故か少女漫画誌の「月刊Asuka」で行われ、ロボ要素が全てオミットされていた。
マクロスFやサクラ大戦のスピンオフが少女漫画誌に掲載された事もあったが、それらにおいてもロボットの活躍が描かれる事はほぼ無かった。
しかし、いずれも好評の内に完結した。多くの女性読者にとってロボ要素はどうでもいいものだったからである。
少年誌や青年誌でガンダムなどの巨大ロボット物のコミカライズが掲載された場合、学園パロディ物でもない限りロボットの活躍シーンが描かれ無いということはそうそう無い。
(逆に戦闘シーンから縁遠い作品にロボットが登場すると言う例がある。上記のスパロボにも登場済。)
それぐらい男女の意識には差があり、仮に同じ作品が好きだからといって視点・解釈・嗜好は一致する方が珍しいと言っても過言ではない。
とは言え、あまりに棲み分けを徹底しすぎると先鋭化し、かえって解釈違い的な争いが起きかねないというジレンマもある。互いが何をしているのかを知っておく程度の繋がりは維持しておくべきかもしれない。
少年漫画や青年漫画では、女性にとってセクハラやパワハラと映る描写が出てくる事も珍しくない。成人向けに至っては人間扱いすらされておらず、ひたすら性処理の道具とされる作品さえある。これは男性に手に取ってもらうために女性読者を『意図的に』想定していないからであり、そのため仮に女性が文句を言ったとしても「男性にしか見せるつもりのない作品をわざわざ手にとって読んでいる方がおかしい」と言う主張が成り立つ。
男性達がここまで強硬になるのは、これまで述べてきた事情に加えて「表現規制」との闘いがある。
男性向けの二次元作品は特に早い時期から官民を問わず「浄化という名の自身の価値観の押し付け」が図られてきた分野であり、子供を守るという(当の子供は置き去りにした)名目での事実上の検閲や発禁、ラブコメをセクハラと見做した抗議運動などが頻繁に発生してきた歴史がある。
男性にも気に食わない表現はいくらでもある。
女性作家が少年漫画を描いた場合に、男同士の距離感が妙に近くてベタベタしている一方で女性との絡みがほとんど無いなど、「BL漫画誌でやれ」としか言い様がない作品を描いてしまう人間がいくらでもいるし、好きな少年漫画のBL二次創作など、「精神的ブラクラ」に匹敵するとも言われ、少年漫画がどうでもいいカプ厨、自治厨の論争に巻き込まれた事も枚挙に暇が無い。
これが「女性向け少年漫画」というグレーゾーンに隔離する他なく、一般誌にまで載ってしまっている。
よく勘違いされるが、男性は「少年誌でBLを描くな」「ゾーニングをきちんとしろ」と言っているだけで、女性向け作品で何をやっていても文句を言うつもりはないし「BL自体が駄目だ」とは一言も言っていない。
男性向け、女性向けを問わず、あからさまに自分に向けられていない作品を自分向けにするように(あるいは自分向けと勘違いして)クレームを出す読者がいるが、改悪が不可能な構造にすれば良いだけである。
繰り返し言うが、「男性向け」と「女性向け」は男湯と女湯の仕切りのように相互に不可侵の存在であるべきなのである。
ただし一方では境界が崩れつつある状況も確認されている。
女性向けジャンルであるティーンズラブでは、男女の性描写の過激化が進行して、ヒロインを偏愛するストーカー男(※)がヒロインを拉致監禁して性的調教を行い、ヒロインは快楽堕ちしてストーカー男の性奴隷、生オナホとなることを受け入れてしまう、というような男性向け鬼畜系エロ漫画とほとんど同じ内容の物が描かれ、不細工な竿役や臭いフェチ向けを嫌う男性読者にも人気を博している。
というか男性向けの殿堂たるエロ漫画でさえ3〜4割は女性作家と言われている。
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