概要
ソーシャルゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』において、アイドル達が架空の人物に扮して演劇形式のステージを行うイベント「LIVEツアーカーニバル」の一角として誕生した劇中劇。
『THE iDOLM@STER』シリーズにおいてなぜかやたらと縁のあるSFロボットアクションおよびSFヒーローアクションを題材とした公式架空戦記で、シンデレラガールズを代表するアイドル・諸星きらりと彼女をモデルとして造られたロボット・きらりんロボが物語の中心となる。
原作となるソーシャルゲーム版のイベントから既に従来と一線を画す内容だったが、翌年にはアニメで続編が描かれると同時に正式なテーマソングも制作され、直後ゲームのイベントそのものがリメイクという形で復刻、果てには『スーパーロボット対戦』シリーズとのコラボまでしてしまうなど、数あるシンデレラガールズ劇中劇でも屈指のスケールを誇る一大サブコンテンツとなった。
-襲来!コスメティア帝国-
2016年1月9日~20日に開催された「第17回LIVEツアーカーニバル」のサブタイトル。公演シリーズとしては13作目となる。
地球を守るスーパーヒーローを中心に結成された地球防衛軍と、宇宙からの侵略者・コスメティア帝国との二陣営による戦いが展開される。オープニング演出に主題歌『キミ色Happiness』がついたり(聞こえないけど)、おまけ要素で「きらりんロボ大図解」が付いてくるなど、今までとは違った形で力の入ったイベントになった。
メインストーリーではきらり演じるキラリ博士と彼女が開発したきらりんロボが主人公と見せかけて実はそうではなかったという衝撃の展開が当時賛否を呼んだが、後述の続編以降もこのときの設定が生かされ、約1年の時を経て最終的に真の主人公へと返り咲く大掛かりなストーリーラインの序章というべき位置に収まった。
出演
ここではこのイベントに登場したアイドルたちを紹介する。
カードあり
名前 | 役職 | カード名 | レア | 備考 |
---|---|---|---|---|
諸星きらり | 科学者 | ぐれいと博士 | SR |
|
井村雪菜 | コスメティア帝国女帝 | ビューティーヒール | SR |
|
メアリー・コクラン | ヒーロー | スーパーリトルヒーロー | SR |
|
村松さくら | モロボシティ戦士 | ラブリーヒーロー | R |
|
藤居朋 | 同上 | フォーチュンヒーロー | R |
|
篠原礼 | モロボシティ超能力者 | サポートレディ | R |
|
カード無し
メインストーリーに登場
登場ユニット
ユニット名 | 役職 | メンバー |
---|---|---|
リトルヒーロー | ||
(出会い編・特訓編・初陣編) | モロボシティ戦士・ヒーロー | 木場真奈美 |
同上。真奈美の弟子 | ||
(変身編・覚醒編) | 同上。真奈美の弟子 |
|
キバ師匠とかつての英雄 | 同上 | |
超人ヒーローズ | 同上 | |
正義の鉄拳ヒーローズ | 同上 | |
ソングヒーローズ | 同上 | |
地球防衛隊 地上軍 | 地球防衛側兵士 | |
地球防衛隊 砲撃軍 | 同上 | |
オペレータートリオ | 地球防衛側オペレーター | |
きらりんラボ・技術チーム | 地球側エンジニア | |
きらりんラボ・家事アンドロイド | 地球側アンドロイド | |
きらりんラボ・メイドさん | 地球側メイド | |
捕虜お姉さんとイケナイ監視官 | コスメティア帝国スパイ | 片桐早苗 |
尋問官 | 財前時子 | |
タイニーキメラ | コスメティア帝国手先 | |
ブラックソルジャー | 同上 | |
レッドソルジャー | 同上 | |
チーム・フラワー 悪巧み編 | 同上 | |
暗黒三銃士 | 同上 | |
コスメティア偵察部隊 | 同上 | |
ネクロマンサーコウメ | ネクロマンサー | 白坂小梅 |
ゾンビ | ||
モロボシティの小さな希望 | 一般市民 | |
予言者フミカ | 予言者 | 鷺沢文香 |
大宇宙の調停者 | 宇宙の意志・調停者 |
|
流浪のハンター | 次元を渡るハンター |
|
ただ者ではない住人 | きらりと関係性あり | 双葉杏 |
劇場版 -決戦!グラッシー帝国- 予告編
2017年6月13日に放送されたTVアニメ『シンデレラガールズ劇場』第11話のサブタイトル。
ソーシャルゲーム版で閲覧可能な原作漫画にはない、アニメオリジナル回の1つである。
設定としては先の公演イベントの続編として制作された映画(の予告編)で、グラッシーハルナを筆頭にしたグラッシー帝国ときらりんロボの戦いを描いている(なおその後開催された復刻イベントのOPにて一連の時系列が確定した)。ちなみに映画館で買える前売券には「きらりんロボストラップ」が付くとか。
アニメ版の「きらりんロボ」は喋るようになっており泣くこともできる。さらに追加機能でうさぎロボと合体することでパワーアップする。また、敵戦力としてグラッシー帝国最終兵器グラッシーロボが初登場した。
なお、今回のストーリーでは新たな主役が登場したと思ったら途中でキラリ博士ときらりんロボがその座を奪い取るという前作の意趣返しを行っている。
また、後半からラストにかけての演出が明らかに本家アイマスで伝説を作ったアレのパロディとなっていることが話題となった。
エンディングではこのためだけに制作されたオリジナル曲『きらりんロボのテーマ』が流れた。
出演
名前 | 配役 |
---|---|
諸星きらり | 「きらりんロボ」操縦士【キラリ博士】 |
日野茜 | バーニングヒーロー |
上条春菜 | グラッシー帝国ボス【グラッシーハルナ】 |
佐久間まゆ | グラッシー帝国幹部【拘束のまゆ】 |
浜口あやめ | ニンジャあやめ】 | 同上【グラスザ
速水奏 | 同上【魅惑の奏】 |
双葉杏 | ただ者ではない住人?【アンズ】 |
その他ボイス無しで村松さくら、藤居朋、メアリー・コクラン、篠原礼が登場した。ボイス実装無しのアイドルが『しんげき』に登場するのは、第1期では最初で最後だった。
リメイク版 -襲来!コスメティア帝国-
2017年6月14日~22日に開催された第17回のリメイク版。前述のアニメ放送直後の開催であった。
イベントの復刻自体は過去にもあったが、LIVEツアーカーニバルの復刻はこれが初。
今回はイベント期間中に見ることができる「きらりんロボ大図解」が「ロボット大図解」にパワーアップ。きらりんロボ以外に、うさぎロボ、グラッシーロボの解説が追加された。きらりんロボについては諸星きらり、うさぎロボについては双葉杏、グラッシーロボについては上条春菜が解説。
2020年11月9日~15日に復刻開催された。
出演
追加要素としてカード化されたり、サイドストーリーに出演したアイドルのみ挙げる。
2人はサイドストーリー枠のメインで、本編ではユニット【理の守護者】として登場した。
サイドストーリーに登場
名前 | 役職 |
---|---|
黒川千秋 | 幻想公演 栄光のシュヴァリエ」の主人公だった役柄で、いわゆるスターシステムを意識したキャスティング | モロボシティ戦士。今回のストーリーで次元を渡るハンターと判明。仮初の人の肉体を得てモロボシティに降りたノアの戦友となる。元は「
脇山珠美 | 戦国公演 風来剣客伝」の主人公だった役柄 | 同上。同じく次元を渡るハンターの1人で、スターシステム的出演。元は「
鷺沢文香 | 予言者。今回のストーリーで実は《調停者》という役割にある宇宙の意志の一体と判明。ノア・キヨラとも知り合いである |
関裕美 | 同上。調停者の1人 |
岸部彩華 | 同上。調停者の一人 |
大決戦!きらりんロボVSキサラギVSインベル
2017年9月、ソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』にて開催されたコラボイベント。
タイトルからおわかりのように、以前同じく『THE iDOLM@STER』コンテンツから期間限定で参戦していた『アイドルマスターXENOGLOSSIA』『無尽合体キサラギ』も含めた豪華コラボイベントで、3作品夢の共演が実現した。しかも上記タイトルは序章で、後続イベント「乙女の休日」「愛のはぴはぴ大作戦」との3部構成で、結果的に1ヵ月丸々のコラボ企画となった。
鋼鉄公演からの参戦はキラリ博士ときらりんロボ、アンズとうさぎロボ、グラッシーハルナとグラッシーロボの3ユニット。
このほか、コスメティア帝国女帝セツナも限定SSRとして登場し、3人と併せてストーリーに出演している。
ストーリーでは、当初コスメティア帝国と結託して地球征服を企んでいたキラリ博士が、紆余曲折あってモンデンキントやキサラギを擁する主人公陣営に加わり、ハルシュタイン軍団やグラッシー帝国、トゥリアビータら敵対勢力との決戦に挑むこととなる。
ちなみにきらりんロボはアニメ準拠で喋る・泣く機能がある。そしてアンズはアニメと同じセリフと共にうさぎロボに乗り…?
また同期間、シンデレラガールズの方ではぷちデレラ衣装として、『スパロボ』のユニット「サイバスター」と『スパロボ』キャラクター、クロ・シロがプレゼントされた。
外伝-モロボシティS.O.S!-
2018年のデレステエイプリルフール企画。
2019年のエイプリルフールでも復刻開催され、同時に新規イベント「乃々を探せ!レベル41~ののと不思議な絵本~」も開催された。
イベント概要
ミニゲームを遊んで【ハピネシウム】を集め、グラッシーハルナ率いるグラッシー帝国を倒すべく挑む。
ゲームは属性別に分かれており、ゲームによっては【ハピネシウム】を獲得しなくても点数に加算されるものがある。
また今回のイベントのためだけに、きらり博士のラボを模した【ルーム】と、きらり博士・アンズ・グラッシー帝国の4人のぷちデレラが新たに登場した。
当日はゲームトップ画面もこのイベントの特別仕様となった。
ゲーム名 | 属性 | 相手 | ロボ |
---|---|---|---|
ひろえ!うさぎロボ! | Cu | 拘束のまゆ | うさぎロボ1号 |
はしれ!うさぎロボ! | Co | 魅惑の奏 | うさぎロボ2号 |
はじけ!うさぎロボ! | Pa | グラスザニンジャあやめ | うさぎロボ3号 |
決戦!グラッシーロボ! | - | グラッシーハルナ | きらりんロボ |
ゲーム名 | ルール |
---|---|
ひろえ!うさぎロボ! | タップで移動させて移動先にある【ピンクハピネシウム】を拾い、きらりんラボに戻る事で加算される。ときどきまゆがリボンや爆弾を投げてくるので当たらない位置に移動するのも重要。ちなみに全ゲームともライフは3で共通。 |
はしれ!うさぎロボ! | 横スクロールアクション。ジャンプを活用して【ブルーハピネシウム】を拾ったり奏のハート爆弾を避ける。穴に落ちたり、障害物に引っかかった状態でスクロールに追いつかれると強制ゲームオーバー。 |
はじけ!うさぎロボ! | あやめが投げてくるあれこれがターゲットエリアに入ったタイミングでフリックすることで耳で切り裂いて避けると加算。ただし【オレンジハピネシウム】の時は受け止める事で加算。投擲物を食らうか【オレンジハピネシウム】を切ってしまうとダメージ。投げてくるもののバリエーション中にはぴにゃこら太やサバオリくんもあり、先述のキャラクター総選挙との関連で話題になった。 |
決戦!グラッシーロボ! | 後述 |
あらすじ
映画版『鋼鉄公演きらりんロボ』公開記念舞台挨拶イベントにて、プロデューサーがグッズのチェックをしているとうさぎロボから誰かに呼ばれるような声が聞こえ……
目が覚めるとそこはモロボシティのきらり博士のラボ☆。モロボシティはグラッシー帝国の侵略に曝されており、きらりんロボで撃破しようにもハピネシウム不足で起動できないため、なんとか確保したハピネシウムで次元の扉を開き、並行世界のきらりが出会った援助者であるプロデューサーを召喚したのだという。プロデューサーはうさぎロボを駆って(ミニゲームで)三幹部からハピネシウムを奪還しきらりんロボの起動を図る。
しかし掻き集めたハピネシウムでは本来の発揮値には及ばず起動不能、ジャックした回線でグラッシーハルナが高笑いする中きらり博士とアンズは打ちひしがれるがプロデューサーの機転で再度次元の扉を開き、次元を超えた(おそらく映画を見に来たみんなの)ハピネシウムによってついにきらりんロボが起動を果たすのだった。
グラッシーロボとの決戦はデレステらしく音ゲーで行う事になるが、属性アイコンを合わせないとダメージを与えられないため幻光天極よろしく回転させながらの忙しいプレイとなる。HELLモードはまさに地獄。
クリアすると隙を突いてA.N.K.I.R.Aシステムを起動させた全力の「まかろん☆ぱんち」がグラッシーロボを捉え、ついに撃破に成功する。
――という夢を見ていたところを無事イベントを終えてきたあんきらに起こされ、打ち上げに向かうプロデューサー。だが灯りの消された控え室には謝礼の言葉が響くのだった。
6thLIVE「MERRY-GO-ROUNDOME!!!」
ナゴヤドーム公演2日目でグラッシー帝国が登場。
長島光那(上条春菜役)が「グラッシーハルナ」として登場、続いて牧野由依(佐久間まゆ役)が「拘束のまゆ」として登場し、さらには種﨑敦美(五十嵐響子役)が新幹部「哀妻のキョウコ」として登場した。フライパンを持っており、相手を料理にしてしまう攻撃をするようである(LIVE内ではきらりんロボがオムライスにされそうになっていた)。
そこに松嵜麗(諸星きらり役)がキラリ博士として登場、対決が始まるのであった。なお結果、アニメ「シンデレラガールズ劇場」版よろしく双葉杏の家は破壊され、家から外に出ざるを得なくなった杏(五十嵐裕美)と隠れていたけど外に出ざるを得なくなった森久保乃々(高橋花林)が「あんずのうた」を歌い出したのであった。
- LIVE終了直後、熊ジェット先生がイメージ絵を公開している。
- グラッシー帝国の幹部として追加するアイドルに響子を選んだのは松嵜麗であった(2019年1月14日のデレラジ☆にて)。
- 後日青木瑠璃子は、哀妻のキョウコがきらりんロボを料理するのにオムライスを選んでいたことについて、「かなりの狂気ですからね、炒めてから卵で巻きますからね」と冷静なツッコミを入れていた(2018年12月26日のデレパにて)。戦う相手にも手間をかけてしまう、というのもある意味で響子の愛情なのだろうか。
10周年LIVE『M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!』
ファイナル公演のコンテンツの歴史を振り返る2日目で「きらりんロボのテーマ」が歌唱された。
キラリ博士に加えてヒーローヴァーサスRNの2人が歌唱していると(あんずは後ろで見てるだけ)グラッシー帝国のグラッシーハルナと「グラッシーヒナ」「法螺貝のヨシノ」の新幹部2名が登場した。
特にグラッシーヒナはもともと比奈の春菜との関係性に加えて同じ肩書を名乗っている事が意味深長である。
その他
シンデレラガールズ劇場(原作)
ソーシャルゲーム版で更新される5コマ漫画では、このシリーズと連動したストーリーが2つ存在する。いずれも本編の外のいわゆる楽屋ネタを描いたものとなっている。
第640話「技の名前はかっこよく?」
初代公演の開催とともに更新。
「主役なんだから必殺技の名前は自分で考えてみて」と監督から指示されたメアリーときらり。「イズミンが得意そう」というさくら、「ほかに千佳ちゃん、光ちゃん、晶葉ちゃんとか」という朋、「そう考えれば男子脳ないわね」という雪菜の3人の心配をよそに、「むしろ男子脳にこだわらずにキラキラの女子脳必殺技で良いんじゃないか」という礼の助言を受け、メアリーときらりは必殺技を考え出すが…
第917話「私は宇宙の意思」
リメイク版公演の開催とともに更新。
のあが公演に出ると知ったみくが彼女の役柄や物語の展開を大胆予想。
のあと清良が「宇宙の意志」というところから「ホワイトのあにゃんとブラック清良さんが争って宇宙がヤバい!?的な感じでしょー!?」と自信満々に言うが、それを清良にも聞かれてしまい…
ちなみに予想は外れ。
デレ×コミ!
ソーシャルゲーム版で2019年のエイプリルフール企画として限定公開されたWebコミック誌『デレ×コミ! 創刊記念スペシャル試し読み』に「ハリウッド映画化決定!!」「詳細は待て次号!!」と銘打たれた広報ページが掲載された。
ちなみに次号となる第1号は20019年4月1日発売で、当のハリウッド版の方は開催401周年記念作品となるらしい。
…もちろんエイプリルフールネタである。
関連タグ
アイドルLIVEツアー シンデレラガールズ劇場 スーパーロボット大戦X-Ω
リトルヒーロー:このイベントで初登場。
- アイドルマスターシンデレラガールズの劇中劇タグ
・ゲーム版
・アニメ版
出撃!アイドルヒーローズ:ミリオンライブで大規模コンテンツとなった劇中劇系イベント。こちらもSFヒーローアクションを題材としている。
もしかしなくても:無尽合体キサラギ
もしかして:アイドルマスターXENOGLOSSIA