概要
原作:山川惣治、作画:川崎のぼるによる日本の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメである。
漫画は、集英社の『週刊少年ジャンプ』誌上において1971年38号から1974年2号まで連載。圧倒的な作画や小道具、そして暴力描写、奴隷差別。今となっては過激すぎる作品であったが週刊少年ジャンプ45周年企画によりまさかの復刊を遂げた!
アニメ版は1973年4月から1974年3月にかけてフジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)ほかで放送された。
日本初のテレビアニメによる西部劇を行った作品でもある。
アニメーション制作は東京ムービー。
あらすじ
西部開拓時代のアメリカに、1人の日本人がやってきた。彼の名は渡勝之進。そこでインディアンの娘サクラと出会った勝之進は彼女と結婚し、1人の男の子を授かった。「イサム」と名付けた。しかし勝之進とイサムは、はぐれてしまう。
赤ん坊のイサムは、砂金収集場ロッテン・キャンプに出稼ぎしていた人々に育てられる。人々は添えられていた衣類から日本人だと気付き、日本の子=太陽の国の子=サン・ボーイ・イサム、と愛される幼少期を過ごす。
だがロッテン・キャンプが大嵐で壊滅した時、彼は強盗団のウインゲート親子に拾われた。
西部の無法者ウインゲート、その息子のレットー・ネッド兄弟は、イサムに拳銃の取り扱いと乗馬技術を厳しく教え込む。やがてイサムは天才的なガンマンに成長していった。ウインゲートは少年ガンマンという存在を悪事に利用するつもりだった。しかしイサムはどうしても人殺しが出来ず、拳銃の師匠であるウインゲートに恩を感じつつも、一家と別れていく。
拳銃は使う人の心次第で神の道具にも悪魔の道具にもなる……!
流浪のイサムは、黒人アウトローのビッグ・ストーンと知り合い、彼から渡勝之進の話を聞く。だがイサムは父と気付かずに勝之進と出会い、柔道を教わったのに、名前を言わないまま別れていたのだ。行き違いになった父を探すイサム。
その一方で、白人を激しく憎んでいるビッグ・ストーンは、それ以上に母の仇であるウインゲートを探して仇討ちをする為、イサムを追っていく。
登場人物
関連
少年ケニヤ:山川惣治の代表作