概要
史実で夫婦になっているコンビが描かれている作品に付けられているタグ。言うなれば史実に則ったカップリングである。
ただ、歴史・伝説上の人物の場合はキャラクター化(性転換含む)されていてもその関係性は基本的に変化しないことが多いこともあって、わざわざ史実でも夫婦であることを主張する必要は無く、このタグが敢えて使用されることは少ない。
そのため、現在このタグが使われているのは競走馬というモチーフ元が存在する上で、擬人化・擬女化と共にモチーフ元とは関係性が大きく変化している『ウマ娘』のもののみである(夫婦どころか実の親族が共演することもあるが、そういう関係性が明言されることがなく単に仲がいい程度の扱いにされる作品であることも一因である)。
競走馬の交配は人間側の都合により行われるため基本的に恋愛関係という間柄では無い(稀有な例としてメジロマックイーンはイクノディクタスに恋をしてたのではと言われ、それゆえに交配相手として選ばれている。しかし、馬と人間の完全な意思疎通は出来る訳ではないためあくまで人間側の推測である。ついでに言えばイクノディクタス側の感情は考慮されていない)。また、交配相手と共に過ごすことは無く、翌年の交配相手は別の馬、なんてことはざらである(そもそも牡馬は多ければ年間100頭以上の異なる牝馬の相手をすることも)。そのため関係性を夫婦と表現するのは正しくない。そのため恋愛感情を含む関係性は二次創作である(前述のようにそういう関連性が明言されることは無いが、仲がいいという程度ならば勿論存在する)。
そのため特に百合に興味の無い閲覧者を中心にそういうイラストを好まない者もいるので、競走馬の方で交配関係があるから公式でも夫婦だと強く主張し過ぎないように注意が必要である。
一覧
ここでは史実で交配関係があって、なおかつゲーム版『ウマ娘』内で何かしらの絡みが描かれているものに限定して表記する。
タグ名 | 1人目(牡馬) | 2人目(牝馬) | 産駒 | 備考 |
---|---|---|---|---|
マクイク | メジロマックイーン | イクノディクタス | キソジクイーン | 寮において同室 |
マベイク | マーベラスサンデー | イクノディクタス | インターアリオス | |
フラウンス/ 空花 | セイウンスカイ | ニシノフラワー | ニシノミライ | 生産者(兼馬主)も同じ |
タキフラ | アグネスタキオン | ニシノフラワー | ニシノマナムスメ/ニシノオフェンス | |
タキスイ | アグネスタキオン | スイープトウショウ | ジュエルトウショウ | |
シャトフラ | タイキシャトル | ニシノフラワー | ニシノハーロック | |
キタスイ | キタサンブラック | スイープトウショウ | ピエドラデルーナ | |
フラスカ | エイシンフラッシュ | ダイワスカーレット | アンブレラデート | 産駒を想起させるイベントあり |
カフェユキ | マンハッタンカフェ | ユキノビジン | (ユキノビジンの2006)※競走馬登録されず | 寮において同室 |
チケユキ | ウイニングチケット | ユキノビジン | マルハチドーラン | |
ルドラモ | シンボリルドルフ | メジロラモーヌ | メジロリベーラ | ルドルフ7冠+ラモーヌ3冠で「十冠ベイビー」と呼ばれた |
ラモライ | メジロライアン | メジロラモーヌ | メジログリーン&メジロルバート | ルバートの孫がグローリーヴェイズ |
ギムラモ | タニノギムレット | メジロラモーヌ | メジロラスタバン | 産駒を想起させるイベントあり |
エルベル/エルドベ | エルコンドルパサー | メジロドーベル | メジロヒラリー | |
スペベル/スペドベ | スペシャルウィーク | メジロドーベル | メジロオードリー | |
ドゥラスイ | ドゥラメンテ | スイープトウショウ | クリーンスイープ | |
オルスイ | オルフェーヴル | スイープトウショウ | (スイープトウショウの2015)※競走馬名登録されず | |
クリザリ | シンボリクリスエス | シーザリオ | エピファネイア、ロザリンド | |
クリノス | シンボリクリスエス | ノースフライト | カトルズフライト | |
エルノス | エルコンドルパサー | ノースフライト | メルヴェイユーズ | |
ポケメサ | ジャングルポケット | エアメサイア | エアマスカット | |
ドゥラカワ/ドゥラプリ | ドゥラメンテ | カワカミプリンセス | ティグル | |
クリパン | シンボリクリスエス | フサイチパンドラ | スペルヴィア、ピュクシス |
史実NTR
史実夫婦から派生した概念。
競馬界において強い牝馬(繁殖牝馬)というのはとても貴重であり、より早い馬を産んでもらおうと多くの牡馬(種牡馬)との間に子をなしている事が多い。
というわけで上記の一覧を見ればわかる通り、有名な競走馬が多いウマ娘では必然的に何頭もの牡馬との間に子を産んでいる牝馬がモチーフ元であるウマ娘が登場する(既に登場しているウマ娘の中ではメジロドーベルのモチーフ元の牝馬が6頭の種牡馬との間に子をなしていると最も多い)
。
場合によっては母娘ともども同じ年に同じ種牡馬に種付けされることもよくある話で……おっと、ウマ娘でそれ以上はいけない。
余談
アオハル杯には史実夫婦だけを集めたチーム<ヒュメナイオス>が存在する。
チーム名の由来はギリシャ神話における結婚の祝祭の女神ヒュメナイオス。
チーム構成は
短距離:タキドベ
マイル:フラウンス
中距離:キタスイ
長距離:マクイク
ダート:カフェユキ
となっている。