ホースの暗黒面
ほーすのあんこくめん
メディアミックス作品「ウマ娘プリティーダービー」において、ウマ娘同士の間で好意や憧れの視線が向けられたりそれを受け入れたりといった交流が描かれることがある。そのウマ娘たちはその世界では血縁関係も何もない赤の他人同士という設定なのだが、実は史実と照らし合わせると憧れる方が実の子や子孫、憧れられる方が実の親や先祖という衝撃の事実がわかるようになっている。もしこの事実をウマ娘たちが知っていたら…という二次創作ネタである。
タグ名は『STAR WARS』のEP5のクライマックスにおいて、ダース・ベイダーが主人公に対し自分が父親であることを明かした名シーン(「フォースの暗黒面」)に由来する。
なお、スターウォーズ関連のウマ娘のイラストに付けられることもある。
一時期は少数派だったが、このタグが付けられた史実で血縁関係にあるウマ娘同士の作品を誰かが消して回っていたせいか、今ではスターウォーズと絡めた作品のみになっている。
各モデル馬を中心に解説する。
1984年の牡馬クラシックで史上初の無敗の三冠馬となるなど比類ない強さを誇り、強すぎて退屈だとまで言われた七冠馬「皇帝」シンボリルドルフ号。
その産駒の中でも、トウカイテイオー号は、その気品ある立ち姿から「貴公子」、幾度の骨折から復活した姿から「奇跡の帝王」と呼ばれ、父以上の人気を得た。
ツルマルツヨシ号はトウカイテイオー号の異母弟(※1)にあたり、数々の病気やケガに悩まされ、GⅠ勝利こそなかったが、GⅡである1999年の京都大賞典において、テイエムオペラオー号や、下記のスペシャルウィーク号やメジロブライト号を抑えて勝利する活躍をみせた。
2022年7月20日にはこの3名を対象にしたSSRグループサポートカード「[尊尚親愛]玉座に集いし者たち」が登場している。
圧倒的強さで(※2)無敗のまま2001年の皐月賞を勝利するも、故障によりわずか4戦で引退したアグネスタキオン号。
その産駒である牝馬ダイワスカーレット号は、父と同じくあまり頑丈な身体ではなかったが、2008年の有馬記念を牝馬としてトウメイ号以来37年ぶりに制するなど現役12戦の全てで2着以上、GⅠ4勝と血筋の確かさを証明した。
父キングヘイロー号は「黄金世代」と呼ばれた98世代の中で苦闘し、ついに短距離に道を見出し2000年の高松宮記念で念願のGⅠ優勝。
産駒のカワカミプリンセス号は2006年のオークス、秋華賞で勝利し、牝馬としてのキャリアではあるが父の届かなかった三冠競走で二冠を達成した。
ウマ娘化されたのはキングヘイローが先で、後にカワカミプリンセスが追加された。
1991年の宝塚記念制覇まで善戦こそすれ中々GⅠを勝つことが出来なかったが雄大な馬体で人気の高かった父・メジロライアン号。
その産駒の内、代表的な牝馬がメジロドーベル号である。1998年〜1999年のエリザベス女王杯2連覇などでGⅠ5勝、更には史上初の4年連続のJRA賞選出を果たした。(※3)
メジロブライト号はメジロドーベル号の異母兄(※1)にあたり、こちらもメジロライアン号産駒を代表する競走馬。GⅠ勝利は1998年の天皇賞(春)のみだが、獲得賞金はメジロドーベル号を上回る。
父タニノギムレット号は、武豊騎手を鞍上として松国ローテで2002年の日本ダービーに出走し、優勝を飾った。
その産駒である牝馬ウオッカ号は上記のダイワスカーレット号とのライバル関係で知られる他、5年後の2007年、クリフジ号以来64年ぶり、そして競馬史上初にして現状唯一となる父娘による日本ダービー制覇などGⅠ7勝を果たした。
ウマ娘化されたのはウオッカが先であり、後にタニノギムレットが追加された。
…なお、ウオッカの元ネタは歴史に残る牝馬であるが、牡馬顔負けの戦績からギムレットがウオッカを息子と間違えるネタは現役時代鉄板である。ウマ娘ではさらに発展して👁「擬人化を解いても女のままだぞ!」という二転三転するネタも…
父ジャングルポケット号は、2001年の日本ダービーに出走、勝利し21世紀最初のダービー馬となった他、3歳でジャパンカップも制覇した府中巧者として知られる。
その産駒であるトーセンジョーダン号は蹄の脆さに泣かされたものの2011年の天皇賞(秋)を勝利(※4)。
ウマ娘化されたのはトーセンジョーダンが先で、後にジャングルポケットが追加された。
父ネオユニヴァース号は、当時短期騎手免許で来日していたミルコ・デムーロ騎手を鞍上として2003年の皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。
その産駒であるサウンズオブアース号の主な勝ち鞍は500万下(現・1勝クラス)の条件戦であるはなみずき賞のみであるものの、2014年の菊花賞、2015年の有馬記念、2016年のジャパンカップ等GⅠを含めた重賞競走にて2着が7回、重賞未勝利ながら4億6744万円(※5)を稼ぎ、「最強の2勝馬」と呼ばれた。
ウマ娘化されたのはネオユニヴァースが先で、後にサウンズオブアースが追加された。
父スペシャルウィーク号は、「黄金世代」と呼ばれた98世代の1頭で、1998年の日本ダービーを勝利し、鞍上の武豊騎手に初のダービー制覇の栄誉を齎した(※6)。その産駒である牝馬シーザリオ号は2005年のオークスを制した後次走のアメリカンオークスを勝利し日米オークスを制覇しただけでなく日本調教馬初の米G1勝利を達成。引退後も繁殖牝馬として3頭のGⅠ馬を輩出した。
ブエナビスタ号はシーザリオ号の異母妹(※1)にあたり、2008年の阪神JFや翌年の桜花賞とオークスの二冠、更には史上初の父娘制覇となった2011年の天皇賞(秋)、同年のジャパンカップなどGⅠ6勝を挙げた名牝である。
スペシャルウィークはコンテンツの顔として最初期からウマ娘に登場しており、2024年1月26日にシーザリオ、同年6月24日にブエナビスタが追加された。
※1…競走馬の血統においてきょうだいとは父親は異なるが同じ母馬から産まれた馬(半兄弟・姉妹)もしくは両親共に同じ馬(全兄弟・姉妹)を指す為、母親がそれぞれ異なるトウカイテイオー号とツルマルツヨシ号・メジロブライト号とメジロドーベル号・シーザリオ号とブエナビスタ号は基本的に兄弟(兄妹)・姉妹扱いはされない。
※2・・・特に第17回ホープフルステークス(当時はラジオたんぱ杯3歳ステークス)では当時のレースレコードである2分0秒8を記録し、2021年の第38回にてキラーアビリティ号が0.2秒更新するまで破られなかった。
※3・・・1996~1999年。4年連続でJRA賞年度表彰を受けたのは他には下記のブエナビスタ号(2008~2011年選出)のみだが、JRA賞特別賞を含めると下記のウオッカ号も達成している。
※4…GⅠ勝利はこのレースのみであるものの、この時のレースレコードである1分56秒1は芝2000mの当時のJRAレコードでもある。2023年の同レースにてイクイノックス号が0.9秒更新するまで破られなかった。
※5…この金額は2023年現在も重賞未勝利馬の獲得賞金歴代1位の記録となっている。
※6…武騎手はこの勝利の後に翌1999年にアドマイヤベガ号、2002年に上記のタニノギムレット号、2005年にディープインパクト号、2010年にキズナ号、2022年にドウデュース号で日本ダービーを勝利しており、史上最多のダービー6勝を挙げている。
名門メジロ牧場の生産馬の中でも、特に輝かしい成績と名声を手にしたメジロマックイーン号。
その娘の産駒――つまり孫(母父の子)にあたるのが、GⅠ6勝の名馬でありながらその奇行の数々から迷馬とも言われたゴールドシップ号と、史上7頭目のクラシック三冠を含むGⅠ6勝・凱旋門賞2年連続2着などの優れた実績を持つ一方、その激しい気性から「黄金の暴君」「激情の三冠馬」の異名で知られるオルフェーヴル号、そしてその全兄であり2009年の春秋グランプリ連覇を含むGⅠ3勝の実績を残した一方、これまた激しい気性の持ち主で知られるドリームジャーニー号である。
ゴールドシップとメジロマックイーンは『ウマ娘』では、公式でもかなりコミカルなやり取りをするコンビとなっている。
詳細は「孫ルシー」等を参照。
短距離・マイルで結果を出した名スプリンターのサクラバクシンオー号。
その娘の産駒である孫(母父の子)のキタサンブラック号は演歌歌手北島三郎氏が実質的なオーナーである事で知られる他、天皇賞(春)などの長距離を制したステイヤーとなっただけでなくGⅠを7勝した名馬ともなった。
長らく両者の絡みは無かったが、アプリゲーム版リリース一周年記念アニメで遂に対面を果たした。
実装されたキタサンブラックの育成ストーリーにも登場し深く関わってくる。更にイベント『羽ばたきのRun-up!』ではトライアスロンチームでチームメイトになった。
サクラバクシンオーは、ゲーム版育成シナリオでは当初長距離挑戦も志望していたことから、二次創作では長距離で結果を出すキタサンブラックとの絡みが描かれることも多い。
天皇賞(秋)と有馬記念を2連覇し、種牡馬としても大成したシンボリクリスエス号。そして史上初の無敗の三冠牝馬デアリングタクト号はシンボリクリスエス号とシーザリオ号の間に誕生した息子エピファネイア号と、シーザリオ号の同期でGⅠ勝利こそ叶わなかったものの重賞3勝を挙げたデアリングハート号の娘デアリングバード号との間に誕生した産駒、つまりシンボリクリスエスとデアリングタクトはウマ娘では初となる「父父(父方の祖父)と孫」、シーザリオとは「父母(父方の祖母)と孫」、デアリングハートとは「母母(母方の祖母)と孫」の関係にあたる。
なお、エピファネイア号の母シーザリオ号の父(母方の祖父)はスペシャルウィーク号なので、デアリングタクト号はスペシャルウィーク号そしてマルゼンスキー号の血もひいている。
ただし競走馬の血統における祖父母は直系の2代父母(父の父または母の母)のみ、デアリングタクト号の場合シンボリクリスエス号とデアリングハート号のことを指し、母の父(デアリングタクト号の場合キングカメハメハ号)もブルードメアサイアーという形で祖父として扱われる事があるが、父母の場合は異なり、デアリングタクト号の父の母であるシーザリオ号を祖母とするのは厳密には適切ではない。
現役時代は文字通り男勝りな活躍を見せ、繁殖牝馬としても2頭のGⅠ馬を輩出したエアグルーヴ号。そのうちの1頭である娘アドマイヤグルーヴ号の最後の仔が、2015年のクラシック2冠馬にして早世の大種牡馬ドゥラメンテ号であり、ウマ娘では初の「母母(母方の祖母)と孫」の関係にある。
ドゥラメンテのプロフィールには、「エアグルーヴとは幼少期から親交がある(公式ポータルサイト)」「エアグルーヴの事を肉親の様に慕っている(アニメ公式サイト)」と記述があり、アニメ劇中では言葉足らずなドゥラメンテをエアグルーヴがフォローする場面が描かれた。
- マルゼンスキー(中央上)とその親族
マルゼンスキー号は活躍時期が1970年代後半とウマ娘となった競走馬の中で最古参であるためか、作中に登場するウマ娘のモデルの中に断トツで子供や孫が多い。
- 産駒
- サクラチヨノオー(左)
マルゼンスキー号の産駒であるサクラチヨノオー号は、持込馬であったため日本ダービーへの出走が叶わなかった父に代わり昭和最後の日本ダービーを制した。
『ウマ娘』のチヨノオーはマルゼンスキーに憧れている。また、赤い車を見ると思わず目で追ってしまうらしい。
血縁上の孫(いずれも母父がマルゼンスキー号)にあたるスペシャルウィーク号、ウイニングチケット号、ライスシャワー号、メジロブライト号は90年代競馬を彩った名馬たちであり、『ウマ娘』においてはマルゼンスキーが何かと気にかけている後輩という立ち位置。「あの娘が水着に着替えたら ウマ娘夏物語」ではスランプ状態のスペシャルウィークをマルゼンスキーがウイニングチケットと一緒にバブリーランドへ連れて行った。
メジロブライト号はメジロライアン号の産駒でもあるが、母方の祖父がマルゼンスキー号なので父であるメジロライアン号とマルゼンスキー号に血縁は無い。血縁故か容姿にはマルゼンスキーの面影がある。
スプリンターとして活躍したカレンチャン号は血縁上はひ孫にあたる。アプリ内イベントで瞑想中のカレンチャンの白昼夢に登場し、ナウなヤングにバカ受けのダンスを伝授して未知のカワイイに目覚めさせる、という難解な展開を繰り広げた(こんなイベントだが各ステータスが上昇する)。
またシーザリオ号とブエナビスタ号の父はスペシャルウィーク号であるためこちらも血縁上はひ孫にあたる。
なお、競走馬の血統における曾祖父母は直系の3代父母(父の父の父または母の母の母)のみを指すため、カレンチャン号の母の母の父、シーザリオ号とブエナビスタ号の父の母の父であるマルゼンスキー号を曾祖父とするのは厳密には適切でない。
- 来孫
- デアリングタクト(右)
2020年の無敗三冠牝馬デアリングタクト号の祖母(父母)はシーザリオ号、更に曾祖父(父母父)はスペシャルウィーク号であり、その母方の祖父(父母父母父)であるマルゼンスキー号とも血縁関係にある。もはや競馬の血統表にも書かれず呼び方が無いほど遠い世代ではあるが。
また、名前を伏せてメインストーリー最終章に登場した際、このウマ娘がデアリングタクトとされた根拠の1つが、最終章の主人公であるスペシャルウィークの血をひいていることであった。
上記の3名(頭)と同じ理由で、マルゼンスキー号は正しい意味での高祖父ではない。
この3人は、ゲーム版『ウマ娘』に登場するモデル馬の存在しないウマ娘であったが、2022年、ハッピーミーク号・リトルココン号・ビターグラッセ号という競走馬が登録された。
奇しくもそれぞれ血統にウマ娘で実装されている競走馬がおり、
・ハッピーミーク号は母方の祖父にゼンノロブロイ号。
・ビターグラッセ号は父方の祖母にエアグルーヴ号、母方の祖父にサクラバクシンオー号。
・リトルココン号は、父方の祖父に同じくサクラバクシンオー号。
となっている。
他のウマ娘とはちょっと違うが、後追いというか「逆実装」のような形でこの3人もホースの暗黒面の仲間入りをすることとなった。
トレセン学園理事長・秋川やよい。彼女のモデルと思われているのが「日本競馬の血統を大きく塗り替えた種牡馬」としても名高いノーザンテースト号とされる。
鼻出血や蕁麻疹などに悩まされながらも32戦8勝の生涯戦績と5億1752万7400円の獲得賞金を残したマチカネタンホイザ号もこのノーザンテースト号の産駒であり、『ウマ娘』のマチカネタンホイザにもゲーム版の育成ストーリーで大きく関わってくる。
ゴールドシップは玄孫(ゴールドシップからみて高祖父(父の母の母の父※1))にあたる。シナリオでの直接的な絡みは少ないが、飽きっぽいゴルシのことを機に掛けて彼女が3年間飽きずに走り続けられる様に暗躍しており、大きな影響を及ぼしている。また、『Make a New Track!!』のランダムイベントでは自家用ヘリで移動中に太平洋で背泳ぎしていたゴールドシップを回収している。その後焼肉の煙をごまかすためにヘリのプロペラを回した際にこってりと説教している。双方ともに破天荒な面が多く、ゴルシの気質は理事長譲りなのかもしれない。
ノーザンテースト号が大種牡馬なためウマ娘化されている血縁は他にも大勢存在し、その数はマルゼンスキーを上回るが、今のところ特別に絡んでいるのはタンホイザとゴルシの2人だけである。
ただし、秋川やよいがウマ娘であるとは公式には明言されておらず、飽くまで非公式のネタなので、本項目に含めていいのかは微妙なところだが。
ウマ娘のマンハッタンカフェにのみ視認出来る謎の存在である「お友だち」。そのモデルと言われているのが1980年代末期のアメリカ競馬で活躍し引退後に日本に輸入され、上記のノーザンテースト号に並び「日本競馬史上最高の種牡馬」と名高いサンデーサイレンス号とされる。
春のクラシックは体重減に悩まされ凡走するも秋に上がり馬として菊花賞を制し、続いて有馬記念、天皇賞(春)と長距離GⅠを3勝したマンハッタンカフェ号もこのサンデーサイレンス号の産駒の1頭。
「お友だち」はウマ娘のカフェ曰く、「自分に非常に良く似た容姿をしている」とのことだが実際のマンハッタンカフェ号も父サンデーサイレンス号に非常によく似た容姿をしており、引退後の種牡馬時代に吉田善哉氏(社台グループ創設者)を描いたドラマにサンデーサイレンス号の役で出演したこともある。
ノーザンテースト号同様サンデーサイレンス号も大種牡馬なためウマ娘化されている産駒を始めとする血縁は他にも大勢存在しており、それらを含めると膨大な数になりかねないため、本項目では便宜上マンハッタンカフェ以外の血縁は割愛するものとする。またこちらも飽くまで非公式のネタであることを留意願いたい。
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』に登場するアキツテイオーは、ニッポーテイオー号がモデルと思われる。
史実ではニッポーテイオー号の産駒が、「負け組の星」として一大ムーブメントを巻き起こし「高知競馬場の救世主」となったハルウララ号である。現状、公式での接触はまったくないが、ハルウララ主人公の漫画『ハルウララがんばる!』ではウマ娘の設定が固まってない頃の名残か、父ニッポーテイオーの名前が登場する。
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』に登場するディクタストライカは、1988年のマイルチャンピオンシップ等を制したサッカーボーイ号がモデルと思われる。
サッカーボーイ号の代表的な産駒が1999年の菊花賞馬ナリタトップロード号、そして2002年の菊花賞を初めGⅠ3勝を全て6番人気以下で挙げ、日本競馬史上屈指の高額払戻金を記録したヒシミラクル号である。
また、アニメ版『ウマ娘プリティーダービー』に登場するアニメオリジナルウマ娘の一人であるキンイロリョテイはステイゴールド号がモデルと思われ、こちらはサッカーボーイ号の直子ではないが甥(血統が全く同じな全妹の仔)であり、ネットでは一部のファンに「ディクタストライカの伯父貴」と呼ばれている。
キンイロリョテイ側のネタはステゴ一族並びにステマ配合の記事を参照。
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』に登場するトニビアンカは、トニービン号がモデルと思われる。トニービン号は1988年の凱旋門賞を制した名馬であり、現役引退後は日本に輸入され、サンデーサイレンス号、ブライアンズタイム号に並ぶ日本三大種牡馬としても活躍した。
代表的な産駒には上記の1993年のダービー馬ウイニングチケット号や同じく1993年の安田記念とマイルチャンピオンシップの二大マイル戦を牝馬として初めて同一年制覇した「マイルの女王」ことノースフライト号、重賞未勝利ながら28戦のうち2着を9回、3着を7回記録した「最強の3勝馬」ロイスアンドロイス号、1996年のオークス馬であり1997年の天皇賞(秋)を制したエアグルーヴ号、上記の2001年のダービー馬ジャングルポケット号が挙げられる。
また、アプリ版のユキノビジンの育成シナリオ内に登場するハープアルファもトニービン号の代表的な産駒で1993年の二冠牝馬であるベガ号がモデルと思われる。また、アニメ版『ウマ娘プリティーダービー Season2』に登場するアニメオリジナルウマ娘の一人であるペラも同様にベガ号がモデルであると思われる。
上記のトーセンジョーダン号はジャングルポケット号の産駒であり、トニービン号は父方の祖父に当たる。
1999年のダービー馬でベガ号の産駒であるアドマイヤベガ号、2011年にJRAダートGⅠ完全制覇を達成しドバイワールドカップで2着、更にジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)連覇を達成する等ダート戦線で活躍したトランセンド号、そして上記のカレンチャン号は母父がトニービン号である。
2017年のジャパンカップ制覇を初め堅実な成績を残したシュヴァルグラン号は曾祖父(父母父)がトニービン号である(※1)。
ドゥラメンテ号及びウマ娘登場以前にアプリ版のキタサンブラックの育成シナリオ内にて登場したドゥラメンテ号がモデルと思われるブリュスクマンの母方の祖母にエアグルーヴ号がおり、トニービン号は曾祖父(母母父)にあたる(※1)。
漫画『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』に登場するサンダンスブレイズは、ダンシングブレーヴ号がモデルと思われる。
ダンシングブレーヴ号もまた上記のトニービン号同様1986年の凱旋門賞を制した名馬であり、現役引退後に種牡馬入りしてからは病に苦しめられたものの日本に輸入され、成功を収めた。
また、アプリ版のシナリオの一つである「プロジェクトL'Arc」内に登場するゲームオリジナルウマ娘リガントーナも同様にダンシングブレーヴ号がモデルであると思われる。
代表的な産駒には上記のキングヘイロー号等が挙げられる。
同じく上記のカワカミプリンセス号はキングヘイロー号の産駒で、ダンシングブレーヴ号は父方の祖父に当たる。
アプリ版のメインストーリー最終章後編にてウマ娘にて初登場したモンジュー号も上記のトニービン号、ダンシングブレーヴ号同様に1999年の凱旋門賞を制した他、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなども勝利し当時欧州最強と謳われた名馬であり、1999年のジャパンカップにも出走。
アプリ版登場以前にはアニメ版『ウマ娘プリティーダービー』にてブロワイエという名で登場。容姿も担当声優も後に登場したウマ娘のモンジューとは異なる。
また、アプリ版のシナリオの一つである「プロジェクトL'Arc」内に登場するゲームオリジナルウマ娘ヴェニュスパークはアレッジド号以来となる凱旋門賞連覇を達成した名牝トレヴ号がモデルと思われ、モンジュー号の産駒であるモディヴェイター号の産駒であり、特殊な形ではあるが此方も「父方の祖父と孫」の関係にある。
漫画『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』に登場するヨシノプリヴェールは、マルゼンスキー号の産駒では珍しかった気性難で知られたサクラエイコウオー号がモデルと思われる。サクラエイコウオー号はGⅠ勝利こそ無いが1994年の弥生賞、1996年の七夕賞といった重賞を制するなど確かな実力の持ち主であり、引退後も2023年末に32歳で亡くなるまで存命最高齢のJRA重賞勝利馬の記録を保持していた(※2)。
また、アニメ版『ウマ娘プリティーダービー Season2』に登場するアニメオリジナルウマ娘の一人であるリオナタールも同じくマルゼンスキー号の産駒であり、1991年の菊花賞馬レオダーバン号がモデルであると思われる。レオダーバン号は引退後は父マルゼンスキー号の後継種牡馬として期待されたが目立った成績を残せず、2001年に種牡馬を引退。当時は功労馬の繋養制度が整備されていなかったのもあり、クラシック競走の勝ち馬にもかかわらず、その後の消息は不明となっている。
ミスターシービー号は1983年の牡馬クラシック三冠をシンザン号以来19年ぶりに達成した名馬であり、その他にも1984年の天皇賞(秋)を制覇。両親の馴れ初めや純国産という血統、端正な顔立ちと体躯、後方一気にごぼう抜きを決める派手な勝ち方などから人気を博した。
アニメ版『ウマ娘プリティーダービー Season2』に登場するアニメオリジナルウマ娘の一人であるシダーブレードはそのミスターシービー号の産駒の一頭であるシャコーグレイド号がモデルであると思われる。シャコーグレイド号は91世代の競走馬の一頭で、新馬戦、葉牡丹賞を連勝してオープン入りするもののクラシック期に入って以降は善戦こそすれど中々勝てない日々を送っていたが同じく父親が三冠馬である同期のトウカイテイオー号の引退式と同日のメインレースにてかつてのライバルに捧げるかの如く3年10ヶ月ぶりの勝利を挙げた。引退後は誘導馬となった後に乗馬として余生を送り、最晩年には映画「超高速!参勤交代」にて映画出演を果たした。
※1…上記項目のシーザリオとデアリングタクト、マルゼンスキーとカレンチャンやシーザリオやデアリングタクトの例と同様、厳密にはこの表現は適切ではない。
※2…2024年4月現在はタイキフォーチュン号(31歳・存命最高齢GⅠ馬でもある)が保持している。
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