「まるで他人事だな…弾丸。よもやその牙とうに抜け落ちたか?」
概要
『ウマ娘シンデレラグレイ』で活躍するウマ娘の一人で、第29R「最強」にて初登場したキャラクター。先行~逃げを得意とするスタイルで天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップでは共に5バ身差での圧勝を残したことから、「マイルの帝王」という異名を付けられている。
中距離でも函館記念においてはレコード勝ちを手に入れるなどの好成績を叩き出している点からも、短中距離では現役ナンバーワンと称される実力派である。
劇中ではオグリ世代よりも先輩のため出番自体は多くないものの、前述の戦績や強さからトレセンの内外で評価、警戒されていたようだ。
勝負服はサラシに羽織を着ながら草履を履くものすごく走り辛そうな格好だが、ウマソウルパワーのお陰で特に問題なく走れているらしい。なお、何気にどこかの女帝よろしく目元にはアイシャドウを入れている。
また、頭はポニーテールに簪を6本挿している。
髪色は赤茶色でありかけ離れた髪色が多いオリジナルウマ娘では珍しい元ネタの馬に近い色をしている
目の色は赤で勝負服は赤を基調に緑の模様があるものを着ている。
出番自体は先述の通り差程ないものの、その強キャラ感溢れる印象的なビジュアルや「ウマ娘」シリーズとしても出番の多いハルウララを初め様々な馬と因縁がある点などが注目されたのか、『シンデレラグレイ』読者の間でも話題になった。なお、オベイユアマスターが研究していた写真の資料にアキツテイオーの姿もある。実は初登場は28Rなのだが、まともにセリフを発したのは108Rとかなり遅かった。
発売のヤングジャンプ43号ではコミックス12巻の別カバー版として抜擢。基本的に『シンデレラグレイ』の別カバーはタイトルが青色に変更されるが、「ニッポンの春は桜が綺麗」ということで特別にピンク色へ変更されている。これは後述の通りハルウララとの関係を意識した物だろう。裏面では、『シングレ』別カバー恒例のルールとして今回エビフライを食べながら走っている。
プロフィール
出身地 | 日本 |
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身長 | 175cm |
誕生日 | 4月21日 |
身長はゴールドシップより高く、日本のウマ娘としてはヒシアケボノに続く高身長。
人物
劇中では出番が少ないのであまりハッキリとした性格は定かになっていないものの、あのクールな外見通りの古風で泰然自若(何事にも動じず落ち着いている様)とした性格。
なお、同じく先行型であるロードロイヤルには天皇賞(秋)での一件で一方的に恨まれていたようで、彼女の回想では「あいつ(アキツテイオー)さえいなければ」とも溢されていた。
意外とノリがよくロードロイヤル、トップシュンベツと共に戦隊ヒーローのポーズを撮っていたりする。
ロードやシュンベツと共に制服姿が描かれており簪は普段からつけている模様。またこの3名はいずれも逃げ馬である。
(最もクール見た目や性格だがどこか天然がある性格はアドマイヤベガやイクノディクタスの例がある)
活躍
第29Rにて、宝塚記念で1番人気を引っ提げて参戦。上述のように自身の得意なスタイルに持ち込むことでほぼ全てのウマ娘から逃げきろうとするも、白い稲妻に差し押さえられる形で2着の敗北。
このことは直前のいざこざから目標を失っていたオグリに更なる壁を与えるのと同時に、宝塚の勝ちウマ娘が先行という苦手分野を克服する切っ掛けにも繋がった。
その後回想シーンで少しだけ登場。タマモクロスのトレーナーである小宮山やロードロイヤルなどには高く評価されていたことが暗に示されている(ロイヤルには半ば逆恨みに近い感情を抱かれていたようだが)。
第108R「勝ちに行くっス!!」で再登場。ディクタストライカと共にマイル王の立場からオグリキャップとバンブーメモリーのマイルチャンピオンシップを見届けた。
モデル
おそらくニッポーテイオーと思われる(ニッポー→ニホン→秋津洲の連想か)。
86世代の同期にはロードロイヤルの元であるレジェンドテイオー、史上初の三冠牝馬メジロラモーヌ、菊花賞と有馬記念を制したメジロデュレンがいる。
クラシック期はGⅠ初挑戦の皐月賞で8着など成績が伸びなかったが、5月にGⅢニュージーランドトロフィー4歳ステークスで重賞初制覇を達成すると徐々に仕上がっていき、ここからほぼすべての出走レースで連対。8月には古馬混合重賞函館記念を制し、10月のスワンステークスでGⅡ初制覇。11月のマイルチャンピオンシップでも2着と好走。
古馬1年目には安田記念、宝塚記念と連続2着。秋はステップレースの毎日王冠で3着(古馬時代唯一の連対外し)。しかし本番の天皇賞・秋では一番人気で出走し、初のGⅠ制覇を達成。グレード制導入後の秋の天皇賞逃げ切りは史上唯一(※)であり、2着との着差5馬身差は今も破られていない。
また、シンザン以降の一番人気での秋天勝利はこの時点でミスターシービーのみであり、ニッポーテイオー以降は2000年のテイエムオペラオーまで一番人気が負け続けた。このジンクスから「秋の府中には魔物が棲む」などと言われるようになる。
※プレクラスニーが逃げのレースで勝っているが、メジロマックイーン降着による繰り上げなので逃げ切りとは言いづらい。
更に同年マイルCSを制覇し、翌年は安田記念も制覇。引退レースの宝塚記念は覚醒したタマモクロスに敗れ、惜しくも2着だった。
種牡馬としてはインターマイウェイやダイタクテイオーが重賞を勝ったがGⅠ馬は出なかった。彼の産駒の一頭であるハルウララが一大ムーブメントを巻き起こし『高知競馬場の救世主』となった。
2000年ごろには種牡馬も引退し浦河ビレッジで余生を過ごすことになった。このときにボス格になっており順序にこだわる性格だったらしい。
牧場ではダイユウサク、ウイニングチケット、サニーブライアンやヒシマサルらと一緒だった。
2016年8月、33歳で死去。
関連タグ
…史実で言えば娘に当たる。また、彼女の勝負服が露出を大きく抑えていたためかアキツテイオーの勝負服に驚いたトレーナーもいた模様。2021年末に正月ver.の別衣装として晴れ着姿が実装されたが、運命的なものを感じさせる要素はなかった。
…名前にテイオーが付くウマ繋がり…と言っても史実の馬はあまり関連はない。
…実馬が余生を過ごした浦河で一緒にいた。
ニッポーテイオーの後にボス格となっているのだが、ニッポーテイオーのことが苦手だったらしい(ただ、苦手ではあるがダイユウサクや他の馬がいれば一緒に追いかけっこなどしてたようだ)。
またニッポーテイオーが順序にこだわっていたが、彼の場合時間にこだわるようになった模様。
…元ウマはダイユウサクと思われる。チケット同様浦河で一緒だった。
自信を苦手とするチケットと違って仲が良く2013年にダイユウサクが亡くなった際は落ち込んでしまいしばらく元気がなかったほど。
元ネタの項に書かれている他の2頭との関係は不明。ヒシマサルの子ヒシアンデスが、実馬のハルウララがいるマーサファームにいる。