ロードロイヤル
ろーどろいやる
これこそがボクの逃げ!レースを支配する王(ロード)の逃げ!
漫画『ウマ娘シンデレラグレイ』に登場する、「逃げのロード」と称されるウマ娘。作中では名義関係上の問題で史実の名称から変更されている人物の一人である(要はディクタストライカやフジマサマーチと同じ)なのだが、元々目立ちやすい逃げ型の脚質なのに加えてそれなりにオグリキャップと同じレースで何度も対戦していることから、出番自体はそこそこ多い。
本編では上述のように自身を「王(ロード)の逃げ」と称する台詞があるが、実際に天皇賞においてはペース配分を細かく調整することでレースを支配、結果的に目論見をある程度成功させる戦果を挙げるなど、地頭はそれなりにキレるタイプ。
自身の逃げには絶対の自信を持ち、圧倒的勝利を収めることも可能なことから「"逃げ"は孤独で良い!」とも言及している辺り、自身のスタイルには誇りを持っていることが窺える。
しかし、劇中では毎日王冠でシリウスシンボリのパドックのダンスで振った腕で顔面を殴打されて鼻血を出す負傷で発走除外、天皇賞(秋)ではアキツテイオーに敗北する形で2着になるなど、中々幸の薄いレース経験を送ってきた背景がある。
特に同じく脚質が先行型であるアキツテイオーに対しては2番手に控えてそのまま負けた経験から一方的に敵視しているようで、劇中では「あいつ(アキツ)さえいなければ東京2000はボクの庭」とも溢す場面が見られる(なお、彼女はこの天皇賞を「惜敗」と呼んでいたが、史実のレースを考慮すると5バ身差の惨敗である)。なお、回想時にはアキツに負けた際も彼女には全く眼もかけられなかった様子も見られるので、私生活などでは両者にこれといった関係はないようだ。
なお、ネットで大逃げと帝王の逃げを掛けた小粋な言葉を発信しており、それを見たある人物に天啓をもたらしていた。
基本的に自分を「ボク」と呼んでいるのだが、劇中では「私」もたまに使っていたりと一人称が混在している。
劇中では第32Rの毎日王冠にて初登場するも、のっけからシリウスシンボリがパドックで行ったダンスに巻き込まれて鼻血で出走取消するという散々な目に遭ってしまう。
だが、しばらくして天皇賞(秋)では順調に回復したのかレースに復帰し、同じく逃げウマであるトップシュンベツが出遅れたことも相まって序盤~中盤を独走する形でレースを牽引。
最初に大きく逃げてからの中間ペースダウンで全体のペースを惑わして周りのウマ娘たちの体力を削りながら自身はスタミナを温存する作戦を決行し、タマモクロスとオグリキャップの前でも逃げきれると確信…していたところ、先行策を取っていたタマモクロスに追い付かれてしまい、東京レース場の高低差2Mの坂で遂にタマとオグリに突き放され、レース結果としては3着で惜しくも敗北を喫した。
なお、ロイヤルの策自体は概ね成功していたのだが、偶然タマモクロスがオグリの末脚対策として先行していたが故にロイヤルの作戦にいち早く気付いたという経緯があるので、アキツやシリウスに続いてまたもや周りに振り回される踏んだり蹴ったりな形となってしまった(相手を考えればむしろ3着は大健闘と言えるのだが)。
有マ記念でオグリキャップ、タマモクロス、ディクタストライカ、スーパークリークらと対戦する。
毎回派手に逃げてはオグリキャップらにいつの間にか抜かれ敗れるという損な役回りのキャラクターだが、彼女のトゥインクル・シリーズ最後のレースである天皇賞(秋)には「ロードォオー!!!」「ロイヤル様ぁー!!」と強火のファン達の声援が響いていた。
レジェンドテイオー号。主な勝ち鞍にアルゼンチン共和国杯(1988年、GⅡ)、セントライト記念(1986年、GⅢ)。
先述の天皇賞(秋)では競馬評論家でもあった大橋巨泉がラジオで「出走にふさわしくない馬」のうちの一頭としてあげ、レジェンドテイオーの調教師と論争を起こした。
生産牧場の出口牧場は1964年の創業以来、中央重賞勝ち馬はこの1頭しかいなかったが、2012年、24年ぶりに2頭目を輩出、そして念願のGⅠ初勝利を挙げた。それがゴールドシップである。【皐月賞】ゴールド出口社長「小牧場が勝てました!」
なお、ウマ娘のもう一つの連載漫画ウマ娘プリティーダービー スターブロッサムで、サクラローレルの2戦目でローレルを破り2着に入ったハイヴルーラは、レジェンドテイオー産駒のハヤテエイコウがモデルと考えられる。
…同じ逃げウマ娘の一人。
…勝負服のデザインがちょっと似ていると一部では話題になったが、史実のレジェンドテイオー号とナリタタイシンには血縁上あまり関係はない。
…ゲーム版においてトウカイテイオーが対戦相手となるイベント、レジェンドレースが開催された際に「レジェンドレースのトウカイテイオー」の略で全く関係のない「レジェンドテイオー」の名前がTwitterのトレンドに入った。なお、奇しくも2人の一人称は「ボク」で共通している。
…別の競馬をモチーフにした作品に登場し、全体のペースを巧みに操ってスタミナを奪った試合巧者。ロードロイヤルと同じ作戦を実行し、更にワクチンは自分がペースを落としたことに他者が気付きだした所でペースを上げながら抜かれ、二段重ねでスタミナを奪っている。
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