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中央を無礼るなよ

ちゅうおうをなめるなよ

「中央を無礼るなよ」とは漫画『ウマ娘シンデレラグレイ』にて、シンボリルドルフがオグリキャップに対して放った台詞である(※メイン画像はトウカイテイオーによるパロディ)。
目次 [非表示]

の出走は叶わないよ」


概要編集

ウマ娘プリティーダービー』のスピンオフ作品である『ウマ娘シンデレラグレイ』にてシンボリルドルフが放った台詞。

日本ダービー制覇という目標を胸に、地元・カサマツ学園からトレセン学園へとやって来たオグリキャップだったが、突然の転校手続きに忙殺される中で、中央のクラシックレースに出走するための登録作業は期限を過ぎてしまっていた。


第18Rで発覚したこの事態をどうにかするべく、「あなたの力で私を日本ダービーに出してくれ」と直接頼みに来たオグリキャップに向けて、シンボリルドルフは悠然と教え諭す。


「確かに君は中央でも良い走りをすると思っている。いつかはグレードレースにも手が届くかもしれない」


「だが日本ダービーは話が別だ」


「一生に一度、同世代のウマ娘が夢見て、憧れ、そして数多の傑物がその夢に敗れてきた最高峰のレースだ」


「『ダービーウマ娘』とはその夢の屍の頂点に君臨する者。地方から出てきて間もない君がそれになれると…?」


ブチ切れカイチョー

「中央を無礼るなよ」



実際に日本ダービーを含めて七度も頂に君臨してきた彼女にとって、どこか呑気なオグリキャップの頼みは侮辱でしかなかったのである。

同席するベルノライトが腰を抜かしてしまうほどの覇気を放つルドルフに対して、オグリは臆せず、


「ならば実力で覆す。常識もルールも…この脚で!」


と啖呵を切った。




また、それはそうとして頼られたことには機嫌をよくした皇帝であった。

また、前後のコマを見てもわかるように、ルドルフのウマ耳は終始平常運転(挑みかかるオグリの耳は不機嫌のサインを示している)。


彼女にしてみれば無鉄砲な転入生にちょっと釘を刺したくらいの場面で、見た目ほど怒っていた訳ではないのだが、後に対面する藤井記者もそのオーラには気圧されており、ルドルフは自然体で纏う風格すらも相当なものであることが窺える。


『シンデレラグレイ』ではトゥインクル・シリーズにおけるクラシック登録について詳述されるわけではないが、登録漏れの一要因として、ルドルフの提案したオグリの中央移籍と、夢の東海ダービー挑戦との間で板挟みになった北原が、精神的に追い詰められる中で登録の届出を出せるような状況ではなくなってしまったという側面もある。


自ら呼び寄せておいて突き放すルドルフの態度については読者の反応も様々だが、有言実行の走りを見せるオグリと、その姿に魅了されて特例を求める大衆の声に応える形で、彼女も自身の立場から可能な、相応に重みのある行動をとっている。


もうひとつの闘い編集

かくして、中央のウマ娘たちだけでなくURAの定める厳格なルールにも挑む事となったオグリキャップ。

そんな彼女が中央初勝利を上げた頃、もうひとつの闘いが起こった。


カサマツから中央に転校後も彼女の健啖ぶりはご存知の通りだが、全国の競走バの中でも育ち盛りのエリート生徒が集まるのを相手にしていることもあってか、カサマツの学食を脅かしてきたオグリの食事量をもってしても、中央トレセンのカフェテリアは底を見せることなく料理を提供してのけた


トレセン学園料理主任のオバちゃんは「いくらでも食べな」「食べ放題なんだ 足りないとは言わせないよ」とオグリに逞しく笑い返しており、そのタフネスぶりにオグリも「これが…中央…!!」と、ややズレたところで己が転入した中央トレセンのスゴ味を実感し彼女と火花を散らした。


果たして、中央トレセンはオグリキャップ(と、後に転入してくるであろうスペシャルウィーク)の食欲を満たし食べ放題を維持する事ができるのか…?


オグリキャップの挑戦の行く末編集

オグリキャップはペガサスステークス(GⅢ)、毎日杯(GⅢ)を勝利し、そしてその毎日杯で降したヤエノムテキが抽選枠からクラシック初戦皐月賞を勝利した事により世間は「オグリキャップのダービー出走」を求めるようになっていた。


そしてマスコミ、特に藤井記者は世間を煽るように「オグリキャップのダービー特例出走」を求める記事を書き、1万人分の署名を集めた。


彼の言葉を受けたルドルフは、藤井記者の集めた1万のファンの署名とともに自分も署名し諮問委員会へと直談判に向かった。

内容は「オグリキャップのダービー出走」。無論、無礼は承知の上である。

「夢亡き者に理想なし。」

誰もが想う夢の舞台。それへと挑むチャンスをみすみす潰してはならない。

「全てのウマ娘が幸福に過ごせる世界を」彼女の持つポリシーとしても、これは許され難いことだった。

深々と委員長に頭を下げるルドルフ。そして諮問委員会が出した結論は…


「オグリキャップのダービー出走を認めない」


であった。

「オグリ1人のためだけに制度を歪めてまで特例を認めるのは公平性に欠ける」というのがその理由だった。

しかし、この出来事は委員会を大きく動かし、クラシック登録制度の改定を約束した。


オグリのダービーは夢と終わった。

しかしその言葉通り、彼女の走りはルールや常識を覆したのだ。

オグリのこの言葉の結果が実を結ぶのは、もう少し後のことである。


そして東海ダービー、日本ダービーと2度も目標を断たれたオグリキャップは、「最強」という新たなる目標と出会う事になる。


史実との比較編集

当時の中央競馬におけるクラシック登録は「出走の前前年=当歳(生まれ年)中の6月」まで。オグリキャップ号が笠松競馬でデビューした頃にはとうに期限を過ぎており、彼が中央に移籍したのはクラシック競走に挑める4歳(当時)になってからだった。

現実でもオグリキャップがクラシックに出られない事への議論は起こっており、これを重く見たJRAは1992年より「登録期間を過ぎたあとでも追加登録料を支払えば登録を認める」と制度を改定した。

制度改定後はほぼ毎年最低1頭は追加登録を利用しており、テイエムオペラオー1999年皐月賞を勝ったことで初めて制度改定の結果を出した。その後はオペラオーを含めて6頭が結果を出している。

2002年桜花賞アローキャリー、2002年菊花賞ヒシミラクル2013年オークスメイショウマンボ2014年菊花賞のトーホウジャッカル2015年菊花賞のキタサンブラック


コラ画像とパロディ編集

ゲーム版やアニメ版とはまた違ったシリアスなシンボリルドルフのギャップがウケたのか、このシーンのコラ画像パロディがよく描かれるようになり、主にTwitterなどで拡散されつつある。

ある意味では『シンデレラグレイ』のルドルフを象徴する場面の一つであり、親しみやすさを演出しようとダジャレの披露に勤しむアプリ版ルドルフからはかけ離れた感のある"皇帝"としての姿にギャップを感じた読者も多い。


ハルウララとのあれこれ編集

コラ画像の中でも、このときのオグリキャップとはまったく別のベクトルではあるものの、実力的(あくまで公式展開のストーリー描写として)にも精神的な覚悟においても中央で戦うに値しているとはお世辞にも言い難く、さらには現行の実装キャラの中で唯一元ネタの競走馬に中央での走行経験がないのにトレセン学園に所属しているハルウララの事情と絡めてウララちゃんは別だと激甘なセリフを言わせるという二次創作ネタが注目を集めた。

詳しくは当該記事を参照。


余談編集

本台詞の迫力に一役買っている「無礼(なめ)る」という言い回しだが、昔から存在する日本語であり、別に当て字ではない。なので舐めプは本当は誤字なのである。

創作においてもゲームマブラヴオルタネイティヴで「人類を無礼るな」という形で用いられた前例がある(なお表記揺れがあり、媒体によっては「無礼る」を「なめる」と書き換えていることがある)。


作画担当の久住太陽氏曰く当初は「もう少し可愛い路線で描くつもりだった」ようだが、リボンの武者』と『はねバド!』を読んでから吹っ切れて『刃牙』と『HELLSING』を読みながら連載開始したとのことで、この場面の演出もこれらの作品の影響を強く受けたものと思われる。


のちに2021年11月29日、YouTubeのヤンジャンTVにおいて該当部分を含めたフルボイスPVが公開された。


関連イラスト編集

他ウマ娘によるパロディも多い。

もちもち会長蜂蜜舐めても足は速くならないと思ぅ・・・

鉄の女の忠告北海道を無礼られたくないスペちゃん

はちみーを無礼るなよ(`・ω・´)ツインターボ師匠

当事者のオグリキャップによるパロディも…。

ルナオグ漫画「故郷のPR」


関連動画編集

フルボイスPV

2021年11月29日に公開。該当部分は0:52から。


関連タグ編集

ウマ娘シンデレラグレイ ウマ娘プリティーダービー シンボリルドルフ(ウマ娘) オグリキャップ(ウマ娘)


たぬき(ウマ娘):ションボリルドルフが中央とかかれたカードの様な飴をペロペロと舐めている画像がある、通称「中央無礼無礼(なめなめ)」


サトミアマゾンみどりのマキバオーに登場するライバルの一頭で、千葉県は船橋競馬場所属の競走馬。仲間たちより抜きんでて並ぶもの無しだが、誰よりも故郷船橋を誇りに思っている。地方から中央競馬に挑戦できたことをうらやむ同輩に対して(バチバチに目を血走らせながら)「オグリキャップがうらやましいか?」「地方から中央に出て走ることがそんなに偉い事なのか?」「だとしたら船橋(ここ)は、地方は何なんだ? 地方競馬は中央の二軍だとでもいうのか!」と非常に熱いものを叩きつけてくれる。このセリフに代表されるファイティングスピリッツや、実力の差に苦しみながらも果敢に挑戦し続ける姿に胸打たれたのか、創作上のキャラクターで在りながら現実の船橋競馬場では顕彰馬扱いを受けている。もしマキバオーコラボとして実装されたなら、是非ともルドルフやオグリともヤりあって欲しいと言う意見がある。


飛影:集英社、ジャンプ繋がり、実物オグリキャップ引退間際当時連載されていた漫画「幽☆遊☆白書」の登場人物。決め台詞の一つに語感の似た台詞「邪眼の力をなめるなよ」がある

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