概要
CV:?
アニメ「ウマ娘プリティーダービー season2」に登場する架空のキャラクター。モチーフとなった競走馬は「シャコーグレイド」と思われる。
名前は実況で呼ばれているが、正式表記は長らく不明で、しばらく「シガーブレイド」などと空耳されていたが、その後発売されたBlu-ray「ウマ箱2」付属の小冊子でようやく正確なものが確認された。
アニメでの活躍
外見は黒鹿毛のサイドテールに赤紫の瞳。全編を通じて赤のミニシルクハットに黄色の勝負服で登場。
第1話「トウカイテイオー」のGⅠ「東京優駿(日本ダービー)」で初登場。パドックで「三冠ウマ娘のミスターシービーが期待を寄せる3番人気」と紹介され、サムズアップするシービーに対し「運命レベルの何かを感じます」と考えていた。レースでは特に見せ場なく終了。
第2話「譲れないから!」ではテイオーが欠場したGⅠ「菊花賞」に出走。最後の直線で皆が「テイオーが出ていればなんて絶対に言わせない」と激走する中、「(テイオーより私のほうが)上なんだァァァァ!」と絶叫、5着入着を果たす。
第8話「ささやかな祈り」ではGⅠ「天皇賞(春)」に出走。中段に位置するイクノディクタスと並走する姿が確認できる。
尚、前述の通りキチンと台詞があるにもかかわらず、現在に到るまで彼女のCV担当は一切不明である。
競走馬『シャコーグレイド』
1987年3月27日生まれ。黒鹿毛の牡馬。
馬主は冠名でもある「株式会社シャコー」。美浦の矢野照正厩舎所属。
父ミスターシービー、母シュアンス(母父ダンディルート)で、馬体の美しさは父譲り。
同じ母父ダンディルートには桜花賞馬シスタートウショウ、全盛期のナリタブライアンを破ったスターマンなどがいる。
主戦騎手は柴田善臣(新馬~クラシック)、蛯名正義(4歳時)、江田照男(5歳以降)。
快調なデビュー~クラシック
1990年11月11日の新馬戦でデビューし、初勝利。葉牡丹賞も連勝してオープン入りした。しかしここから好走すれど勝てない、長い長い日々が続くことになる。
2着2回の後にGⅢ共同通信杯(横山典弘騎乗)で重賞初出走、5着。皐月賞前哨戦として若葉ステークスでトウカイテイオーと初対戦し、2番人気で3着。
皐月賞の本番では16番人気と期待の外。しかし最終コーナーで父譲りの鬼脚が炸裂。馬群最後方から大外をぶん回し、上がり最速の末脚でトウカイテイオーには及ばずも2着に突っ込む健闘を見せた。
皐月賞好走を受けて東京優駿では3番人気に推されたものの、今度は全くの凡走で8着。秋はトライアル京都新聞杯でナイスネイチャの2着と好走、本番の菊花賞でも5番人気で5着とまずまずの走りを見せた。
万年入着馬~一瞬の煌き
クラシックを終えて古馬との戦いになると王道重賞路線を走り続けたが、一向に勝てない。それでも92年春まで7戦連続(OP2着1回含む)で掲示板を確保し、善戦を続けていた。しかし秋以降は掲示板を外すことも増え、更に苦戦が続くようになる。
93年は10走で2着、3着、4着、5着が1回ずつ。翌1994年は一度も連対がないまま秋を迎えた。
1994年10月23日、東京競馬場でトウカイテイオーの引退式が執り行われた。シャコーグレイドは当日のメインレースである「東京スポーツ杯」(OP 芝2400m)に出走すると、実に約3年10ヶ月となる勝利を挙げた。かつてのライバル、同期のスターホースの門出を祝うかのような、鮮やかな快走だった。
その後も掲示板に乗るか乗らないかのレースを続け、1995年5月27日のオープン「メイステークス」の7着を最後にターフを去った。
生涯戦績45戦3勝 2着8回 3着5回。
生涯獲得賞金3億2559万円。
引退後~馬生最後の晴れ舞台
引退後は種牡馬にはなれなかったが、美しい馬体や毛並みを持っていたことから福島競馬場で誘導馬を務めた後、牧歌の里(ひるがの高原)で乗馬として余生を過ごした。
最晩年になると、その馬体の美しさと父に似ぬ穏やかな気性から、映画「超高速!参勤交代」で大名の為の乗馬の役に大抜擢され、銀幕デビューを果たす。そしてその映画の公開(2014年6月21日)を見届けると、その年の暮れの12月12日に老衰のため、安らかな眠りについた。
関連タグ
同期(91世代)
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