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ナイスネイチャ(ウマ娘)

うまむすめのないすねいちゃ

メディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクター「ウマ娘」の一人。モチーフは1990年代前期から中期にかけて活躍し、GⅠ戦線において未勝利に終わったものの複数の重賞を制した他、3着の割合が多かったことから「ブロンズコレクター」としても知られる競走馬『ナイスネイチャ』号。
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こんな青臭いこと言うなんて、アタシのキャラじゃないけどさ。…頑張るよ。アンタと一緒に。

プロフィール

キャッチコピー期待はノーサンキュー?なシニカルガール
誕生日4月16日
身長157cm
体重増減なし
スリーサイズB79・W56・H80
靴のサイズ左右ともに22.0cm
学年中等部
所属寮栗東寮
得意なこと卓球、美味しいおつまみ探し
苦手なことSNS
耳のことネーチャンと聞くとつい反応してしまう
尻尾のこと夜中にこっそり手入れしている
家族のこと実家のスナックには娘の記事が飾ってある
ヒミツ①冷蔵庫の余りもの整理の達人/②折り紙が得意
自己紹介あー…ナイスネイチャでーす。あはは、やっぱ『素晴らしい素質』なんて名前負けですよね-…まーぼちぼちやってきましょ?
CV前田佳織里

下町生まれの高望みしないウマ娘。自分は脇役と考えているため、過度な期待からはやや逃げがち。そのため、いつも好走止まりである。

下町育ちゆえに生活力は高く、料理や洗濯などは手が空いた時に片付ける。

地元のおばちゃんやご老人に愛される名物少女である。

公式ポータルサイトより)


(旧プロフィール)

生まれついて物事を斜めに見てしまう、ちょっぴり卑屈なウマ娘。

夢に向かってキラキラしている周りのウマ娘を遠巻きに見ている。

言いたいことをスカッと口に出してしまう性分について、女の子としてどうなんだろうと気にすることもあるが、わかっちゃいるけどやめられない。


概要

下町の商店街で大人たちに囲まれて育ったせいか、落ち着きのある平熱系のウマ娘。言葉遣いも妙に年季が入っており、親しみやすい愛され型。売り物の目利きにはちょっと自信があるらしい。

レース絡みの話題になると腰が引けてしまい、予防線を張るのに余念がない。何かにつけて自身をモブ扱いする脇役根性は根が深く、たまに気合いを見せてもすぐにはぐらかしてしまう。押し殺すものも多いせいか、時折なんとも言えない鳴き声を発することがある。


面倒見が良く、年少者の扱いには慣れている様子。メンコ遊びが得意。とある者の調査によると、冷蔵庫の余り物整理の達人らしい。


よく「ナイス姉ちゃん」と呼ばれる。実際姉ちゃんでまだ幼い弟がいる。


アニメ版

Season1

「スズカ、次の毎日王冠、がんばろうぜ!」

第6Rでエイシンフラッシュと共に初登場。サイレンススズカと親しく話していた。

BパートではGⅡ・毎日王冠に出走、サイレンススズカ、エルコンドルパサーに続く3着に入賞している(ゴールのシーンは描写されてないが「あたしこの後ウイニングライブがあるから」という台詞から3着になったことが分かる)。

なお、実際のナイスネイチャ号も、1992年1993年の毎日王冠で2年連続3着になっている。

ちなみに、1着スズカ、2着エルということからモチーフは1998年の第49回毎日王冠と思われるが、これはスズカ・エル・グラスのレジェンド3頭が揃い踏みし、「史上最高のG2」とまで呼ばれる伝説のレースだったりする(実際の3着はサンライズフラッグ、グラスは6着だった)。


第7Rでは、天皇賞(秋)に出走。先頭を走っていたスズカの異変を目撃している。

なお、レース結果はエルコンドルパサーが1着になったことが判明しているだけで、ネイチャの順位は不明。

(ナイスネイチャは天皇賞(秋)に4度出走しており、それぞれ1992年4着、1993年15着、1994年7着、1996年10着であった)

EDではスズカの見舞いにも来ており、故障経験者として彼女のギプス「退院最高!」と寄せ書きしている。

ちなみに、史実における『沈黙の日曜日』こと1998年の天皇賞(秋)にエルコンドルパサーは出走しておらず(当時の天皇賞は春秋ともに外国産馬は出走できなかった)、1着オフサイドトラップ、2着ステイゴールド(キンイロリョテイのモデル)。

色々と語りにくいレースであるが、オフサイドトラップは最年長での天皇賞(秋)の勝利、ステイゴールドは年内G1競走3回連続2着という記録も残っている。


第11Rでは、スズカの復帰をメジロライアンウイニングチケットと共に祝った。

ちなみにメジロライアンとは1991年有馬記念で対戦し、ナイスネイチャが先着している(Season2のツインターボの回想にも描かれている)ほか、ウイニングチケットとは4回対戦し3勝1敗と勝ち越している。


サイドストーリー第6Rでは、エイシンフラッシュと共にマチカネフクキタルの占いを受けていた。

また、サイドストーリー第7Rでは、エイシンフラッシュと共にスズカの見舞いに来て、ギプスに退院最高の寄せ書きを書いていたが、エイシンフラッシュに急かされて数分で退室した。


この頃はまだ出番がSeason2と比べても控えめで、キャラクターも現在ほど確立されていなかったという事情もあってか、2期やアプリ版よりもノリが良かったり男口調寄りになっているのが特徴である。

この時期からカノープスに加入していたのかは定かではないが、以降のネイチャと比較すると快活さが前面に出た性格なので、ここからカノープスのキャプテンとして良くも悪くも多くの経験を積んできた結果が2期のネイチャなのだろう。

Season2やゲームの後に見返すと、また違う趣を感じられるかもしれない。


Season2

「キラキラウマ娘同士の真剣勝負、じっくりと見させて頂くとしますか」

物語の主軸が'90年代前半のエピソードへと移ったことで準主役級の立ち位置となり、チームカノープス所属としてストーリーに大きく関わっていくことになる。

ナイスネイチャ

ある意味ではスピカ以上に奔放なカノープスメンバーのキャプテンとしても活躍しており、仲間達との関係もすこぶる良好。

Season1よりもやや大人びた性格となっており、時折自身を卑下する場面も見られる。

それでもアプリ版ほどに自虐的な台詞はあまり見られないのは、スピカにおけるゴルシらと同じく、チームの古参メンバーとして背負うものがあったが故の精神的な成熟として受け取る声もある(アプリ版では奇行の代名詞と化しているゴールドシップも、アニメ版ではリーダー角としてチームを牽引するポジションに就いている)。


第1話から登場。足を故障したため日本ダービーへの出走は叶わず、ダービーに出る同期のトウカイテイオーを羨んでいた。

第2話ではケガも癒え、骨折したテイオーが三冠ウマ娘を目指し、本気で菊花賞への出走を目指していることを知って奮起。条件戦2戦にGⅢ・小倉記念と3連勝、さらに菊花賞トライアル(史実では1991年のGⅡ・京都新聞杯だが、放送時の2021年時点では開催時期がずれているためレース名は明言されていない)にも勝ち、4連勝で菊花賞出場を決めてテイオーを待った。しかしテイオーは回復が間に合わず欠場。

テイオー不在を知って当初こそ下を向いていたネイチャだったが、意を決してレースに臨む。そして最後の直線、思いを爆発させた。


Nice Nature

「 言わせない言わせない言わせない!

    『テイオーが出ていれば』なんて絶対に言わせない!!」

その叫びは、テイオー不在のレースに出場していた全てのウマ娘が胸に抱いていた思いでもあった。

激しい意地と意地のぶつかり合いの末、ネイチャはリオナタール(史実におけるレオダーバン)の4着に敗れ、芝の上に倒れて悔し涙を流した。


誕生日ワイドで!

テイオーに対してはやはり憧れとも羨望ともつかない言動を取ることも多く、第2話では「あんたに勝つのが夢だから」とも言及している。

同話では骨折のリハビリに勤しむテイオーとの会話中で「やっぱテイオーすごいわぁ…」と対応する様子も見せた。


第11話では敵情視察に暗躍するテイオーに「ここ一番では勝ちきれない印象を受けるが、ほぼ掲示板を外さない堅実な走り」と評されており、テイオーにとっても一目置いている存在の一人であることが窺える(偵察メモにはカノープス1の常識人とも書かれていた)。


お帰り、テイオートウカイテイオーに抱きついて 祝福するナイスネイチャがカワイイ

第13話(最終話)で描かれた有馬記念では、ターフへと戻ってきたテイオーに宣戦すると同時に、「おかえり」と声を掛ける。

並居る強豪たちの中でもビワハヤヒデに次いで3着に入る大健闘を見せ、ライバルたちと共にテイオーの戴冠を祝福した。


フィナーレを飾るウイニングライブではテイオーやハヤヒデと共に「ユメヲカケル!」を披露。振付けはアプリ版のライブと大体一緒だが、よりメリハリの利いた可愛らしいダンスに加え、サビの途中でカメラ目線の投げキッスを送るというサプライズも行われ、多くのネイチャファンを沸かせた。彼女にとっては3度目の「有馬記念3着」であり、ライブ経験値の分アドリブで投げキッスを入れたのではという考察もされている。

ライブネイチャセンシティブな作品


Season3

「いやー、それすっごいわかるわー」

物語の主軸が'10年代後半に移ったが、前シーズンに引き続き登場。

【ウマ娘】3期のキタちゃんとネイチャ

第2話でドゥラメンテの故障により落ち込み、大樹のウロで叫んでいたキタサンブラックを見かけて声をかける。カノープスの部室でお茶を飲みながら「思っていることを吐き出しちゃえば?近い相手より何でもない相手のほうが言えたりもするし」と述べ、自分がトウカイテイオーになれるわけがないと泣き出すと、輝いていたトウカイテイオーの2冠から自身の菊花賞までの経過を話し、その時の自分がキタサンブラックにそっくりと述べたうえで「ズルくて、弱くて、カッコ悪くても、自分らしく。きっとそこがスタートだったんじゃないかな。」と諭している。この言葉にキタサンブラックはやる気を取り戻し、菊花賞でキタサンブラックは1着に入り、悲願のGⅠ初制覇を果たした。その様子をカノープスメンバーと一緒にテレビで観ていたナイスネイチャは「もう、あんたもキラキラしてんじゃん。」と笑顔で締めくくっている。

その後もたびたびキタサンから相談を受けておりネイチャ先生と呼ばれるようになる。

第8話では自身の成績とキタサンの成績を比べて(ネイチャはGI0勝でキタサンはG13勝)退散しようとしたところ再び相談を持ち掛けられてしまう。


うまよん

刑事ネイチャ

「ま、刑事の勘ってヤツですよ」

「ほうぼう探しましたよ…なかったんですけどー!」

映像化作品の中では最もノリの緩いネイチャ警部。若手刑事メジロライアンと共に、たづな襲撃事件の犯人と思われるエイシンフラッシュを追い詰める……のだが、推理の大筋はいい線を行きつつ証拠も揃えず突撃したため、完璧主義のフラッシュをイライラさせ「もっと完璧に詰めてから来てください!」と突っ込まれている。


ついでにフラッシュがアリバイ工作のためにエアシャカールを襲撃した余罪を自分から明かしたことで事件は解決(?)した。フラッシュはそのまま断崖から身を投げてしまったため、動機は不明。全体的に決め手に欠ける、ある意味ネイチャらしいエピソードとなっている。

なお、この回では次回予告も担当しており、3Dモデルもお披露目されることとなった。


なお、元である漫画版においてはマヤノトップガンなどに、本当のように聞こえる嘘を吹き込んでは信じてしまうそのチョロさにゾクゾクしたり、心配になったりといたずら好きの面も見せている。


ゲーム版

ナイスネイチャ

「 おいっすー、ナイスネイチャでーす!」

ウマ娘ストーリーや育成ストーリーにおいてはアニメ版のネイチャよりもネガティブ寄りの発言が多く、謙虚を通り越して卑屈気味になっている面が強い。「"素晴らしい素質"なーんてお名前しちゃってますけど、実際の才能はホント、大したことないんだから」という台詞からも、それを感じとることができる。

選抜レースでは惜しくも3着に敗れるものの、その素質に光るものを見たトレーナーにスカウトされる形でチームに加入することになる。


ただし、普段のテンションはSeason1と2の中間を思わせる軽めなノリの台詞も多かったりするので、精神面においては1つのチームを背負っているSeason2版と比較してしまうと未成熟な部分も見て取れる(アプリ版のストーリーは選抜レースから開始するので厳密に言えばチームのキャプテンと比較するのはお門違いなのだが…)。


同世代の中でも抜きん出た才能を見せるテイオーに対しては「キラッキラしてる」「どこまで主人公なんだか。眩しすぎでしょー」とも溢している(一方で、テイオーから直接宣戦布告をされる場面もあり、こちらでもある程度ライバルとして意識されている様子)。


「善戦したいって気持ちぐらいはある」と言いつつ、門限も忘れて夜分遅くまでテイオーのレースを研究したりと、少しでも自身を有利にするための努力は欠かさない実直さも健在である。

サポートカード(ガチャSR)でのイベントにおいても、格上だと思っているヒシアマゾンとの併走で柄にもなく勝ちを狙いに行くなど、ふとした瞬間に火のつく闘争心を持て余すような素振りを見せている。


下町育ちという設定も大きくピックアップされ、地元のおばちゃんやご老人には「ネイちゃん」と呼ばれて可愛がられており、本人は「アタシなんかにゃ受け止めきれない」と言いながらも厚意を無下にはできない様子。母親が小さいバーを営んでいたため、幼少期からその手伝いをしてきたようである。


育成ストーリーはプレイヤー間でも評価が高く、「ネイチャだけギャルゲーみたいな雰囲気がある」「ネイチャをURAファイナルズで絶対に優勝させたくなる」「全編通して彼女面で湿度が高い」ともっぱらの評判。未見の方は是非一度視聴してみることをオススメする。


育成ウマ娘

ナイスネイチャ

リリース当初から実装された☆1育成ウマ娘。

詳細は該当項目にて。


  • ☆3[RUN&WIN]ナイスネイチャ

センシティブな作品

ストーリーイベント「轟け、エール!トレセン学園応援団」の開催と同時に実装された☆3育成ウマ娘。

詳しくは該当記事を参照。


2024年1月に実装された☆3育成ウマ娘。

詳しくは該当記事を参照。


ゲームでの性能的にはやや育成が難しい「差し」ウマとしての適性が高いため、育成におけるステータスの割り振りはそれなりに慎重な調整が必要となる。

また、配置や運によっては前のウマ娘にブロックされる形で足が伸びない場合もある上に、ラストスパートで3番手になると上記のスキルが発動する都合上、固有二つ名のために狙って3着を取るのは結構難易度が高かったりする

また、固有二つ名の条件の関係上、固有二つ名と共通二つ名である常勝ウマ娘を両立できないウマ娘である。

ナイスネイチャ


もっとも、育成目標については中~長距離向けウマ娘の中では目標レースの大半が「三着以内」でOKなため、クリアだけなら総合的な難易度はそこまで高くない(全勝をめざすと第2目標で出走する若駒ステークスの強化されたテイオーが難関となる。史実においてもこの2頭は1991年の若駒ステークスで対戦しており、テイオー1着、ネイチャ3着)。

そういった点から、スピード一辺倒のバクシン育成からステップアップするためのチュートリアルキャラの一人と見なされることも。

一方で、他のウマ娘に彼女のスキルを継承させる場合、差し・追い込みならば勝負所でほぼ確実に、先行でもかなりの確率で発動が期待できるので、継承元としては優秀な部類に入る。


余談であるが、シニア期の有馬記念の直前に、史実では走っていない「中日新聞杯1着」の目標がある。これについては、史実で勝利している高松宮杯が現在は2000m走ではないこと、旧高松宮杯の後継レースである金鯱賞の開催時期が3月でシナリオの流れに合わないため、競馬場と施行距離が同じレースで代替したこと、もう一つの勝ち鞍である鳴尾記念の当時の開催時期に合わせたことなど、複数の説が考えられている。


特殊実況

ナイスネイチャはシニア級の有馬記念で特殊実況がある。発生条件は「GⅠ未勝利であること」。

つまり、特殊実況を発生させるには課題レースのうちGⅠ4レース「菊花賞」「有馬記念(クラシック級)」「宝塚記念(シニア級)」「天皇賞・秋(シニア級)」を2~3着でパスし、他のGⅠには出走せず、GⅡ~GⅢで勝ってファン数を稼ぎながら、最後の有馬記念に勝利する…という手順を踏む必要がある。

GⅠに勝たないように調整すると有馬記念の勝利が厳しく、有馬記念に勝てるように調整すると途中のGⅠに勝ってしまう…と、狙って起こそうとするととにかく難易度が高い。


特殊実況の内容は、ナイスネイチャの代表的勝ち鞍でありながら育成3年間の縛りではどうやっても入れられない、94年「高松宮杯」勝利時のオマージュ。ネイチャファンならば是非、一度は自力で見てみたいものである。


サポートカード

  • SR[…ただの水滴ですって]ナイスネイチャ

リリース初期よりサポートカードガチャにて入手可能なSRサポート。タイプは根性。


  • SR[むじゃむじゃむじゃき]ナイスネイチャ

ストーリーイベント「Brand-new Friend」にて報酬での配布として登場したSRサポート。タイプは賢さ。


  • SSR[願いまでは拭わない]ナイスネイチャ

2021/8/20にトーセンジョーダン(SRサポート)、エイシンフラッシュ(☆3育成ウマ娘)と共に実装されたSSRサポート。タイプは賢さ。


競走馬『ナイスネイチャ

名馬とは、必ずしもGⅠホースとは限らない。

健気に走り続けるその姿が、絶大なる支持を集め、愛され続けたとすれば、それは既に名馬の領域。ナイスネイチャは、正にそんな一頭だった。

(「20世紀の名馬」冒頭のナレーションより)


1988年生まれの牡馬(91世代)。父ナイスダンサー、母ウラカワミユキ、母父ハビトニー。馬名は英語で「素晴らしい素質(Nice Nature)」を意味する。


栗東トレセンの松永善晴厩舎に入厩後、1990年12月にデビュー。以後、1993年阪神大賞典南井克巳が騎乗)を除き、一貫して松永昌博を鞍上に1996年アルゼンチン共和国杯を最後に引退するまで長らくGⅠ戦線や重賞戦線を戦い抜いた。

GⅠ勝利には恵まれなかったが、1991年の京都新聞杯鳴尾記念(以上GⅡ)・小倉記念GⅢ)、1994年の高松宮杯(GⅡ、現短距離GⅠ・高松宮記念)を制している。


ナイスネイチャ33歳

41戦7勝の成績を残しているが、3着が多いことから「ブロンズコレクター」と呼ばれた。

特に有馬記念では1991~'93年にかけて3年連続で3着に入るという珍記録を残している(勝った馬はそれぞれ、'91年が“これはびっくり”ダイユウサク、'92年は“バカコンビ1号”メジロパーマー、'93年は“奇跡の復活”トウカイテイオーと、中身も実に濃い)。他にGIでは1992年マイルチャンピオンシップで3着(1着ダイタクヘリオス)となっている。


勝てずとも掲示板(5着以内。2~3着が多い)に載ってはコツコツ賞金を咥えて帰ってくるため、生涯獲得賞金は6億2358万5600円。同世代1位のトウカイテイオー(6億2563万3500円)に僅差の2位という、馬主孝行な馬だった。


「20世紀の名馬100頭」では、GⅠを勝利していないにもかかわらず第71位にランクインしている(GⅠ未勝利でのランクインは他にツインターボ(第91位)など。ステイゴールドは投票のあった2000年時点ではGⅠ未勝利だったものの、2001年に香港ヴァーズを勝利した)。


2023年で御年35歳、人間に例えると90歳をゆうに超える年齢に相当し、ウマ娘のモデルになった72頭の中では存命最高齢の馬であった。

後、種牡馬を引退して騸馬になり、故郷の渡辺牧場(北海道浦河町)で余生を過ごした。2017年まで一緒に暮らしていた母のウラカワミユキも当時の牝馬最高長寿記録(36歳没)を持つ御長寿馬(人間ならば100歳過ぎまで生きたのと同じぐらいの長寿に相当する)で、ネイチャの長生きは母譲りのものといえよう。

2021年に募られたバースデードネーションには文字通り桁違いの寄付が集まっており、ちょっとしたニュースになっている(引退馬協会のコメントはこちら)。

以後、2022年、2023年とドネーションは大成功を収めており、多くの引退馬の余生やセカンドキャリアの育成に役立てられている。


ウイニングチケットと同じく30歳を越えているが若々しい容姿を保っていて栄養斑点まで出るほどの健康体なのだが流石に歯は弱ってしまい牧草を噛みきれないのでご飯はお粥状の物を食べていた模様。

しかし牧草を噛んで味を楽しんではいるらしい。


青空への旅立ち

2023年5月30日、引退馬協会よりナイスネイチャが死去したことが伝えられた。享年35。

人間換算ではおおよそ114歳。かの『神馬』シンザンに並ばんとする、重賞馬の長寿記録としては歴代4位につける大往生となった。

ウマ娘プロジェクトの公式Twitterアカウントでもその訃報が伝えられていた。

晚安

ついに限界が来てしまったナイスネイチャは、生まれ故郷の牧場の青草の上に横たわり、晴れ渡る青空を見ながら心地よいそよ風に吹かれていた。その後鎮静剤と麻酔薬を投与され、牧場スタッフと晩年の友であるメテオシャワー号に看取られる形で息を引き取る、とても幸せな最期だったという。


ナイスネイチャの死去により昭和生まれの競走馬は全て天へと旅立った。

また、最高齢の重賞勝利馬のバトンはサクラエイコウオーへと渡された。


余談

待っていたあの人

『うまよん』68話ではマヤノトップガン(ウマ娘)に向かって「私も騙された事があったの。待っていても来てくれなかったあの人」という意味深な台詞(本人曰く嘘話)を発しているが、有識者からは「もしかしたら」と2人の名前が上がっている。


  • 1人目 松永昌博

既述の通り南井克巳騎手が乗った1戦(1993年阪神大賞典)を除いて、全てのレースでナイスネイチャ号に騎乗した騎手。

自身も騎手時代、GI未勝利に終わったものの、調教師転向後、2011年マイルチャンピオンシップで管理馬エイシンアポロンが勝利。これが騎手・調教師通じて初めてのGI級競走勝利となった。


  • 2人目 馬場秀輝

ナイスネイチャ号の競走馬時代の厩務員。

「馬を恋人の様に扱う」という流儀の下、若馬時代は気性難で周囲の手を焼かせていたナイスネイチャに寄り添い続けて信頼を勝ち取り、周りからも「あれだけ信頼し合った人馬を見た事が無い」とまで言われた人物。ネイチャのストーリーが恋愛色強めなのはこのエピソードが元ネタと言われている。

ナイスネイチャ追悼。□「大好きなあの人と…」ナイスネイチャ追悼SS

ゲーム内でネイチャが「通販でマムシの粉末を買いかけた」と話しているが、これは馬場さんが「レース1週間前になるとマムシの粉末を餌に混ぜ、ネイチャに与えていた」という話が元ネタで、1食¥15.000もするマムシの粉末を1日3食分、ネイチャのために自腹で購入していたという。


日本新記録(当時)となる「有馬記念6年連続出走」を控えたタイミングでネイチャにケガを発見した際には、馬場さんは「もしもの事があってはいけない」と泣きながら出走回避を進言し、松永善晴調教師に「お前が言うのなら仕方が無い」と引退を決断させた。


「ナイスネイチャの子供を世話したい」と願っていた馬場さんだったが、1998年、交通事故に遭い死去。41才の若さであった。ナイスネイチャのファンの結婚式に招待され、その帰りだったという。


どこまでもネタにされる「3着」

史実においても「ブロンズコレクター」とよばれ、有馬記念での3年連続3着という珍記録のせいもあってか、ゲーム版においては3着に関するネタがこれでもかと仕込まれている。

  • 固有スキルは「レース終盤で3番手のときに負けそうになると速度が上昇する」というまさにネイチャのためのスキル。
  • 目標レース" 以外の "G1レースで「3着を取る」と、ステータス増加やスキルPtが通常より増える特殊イベント。なんじゃそりゃ…
  • URAファイナルズ走破時に「ファンが32万人以上、G1レースで3着を3回取得」すると取得できる固有二つ名。イヤミか貴様ッッ
  • 進化スキルの獲得条件で2種類どちらにも「レースで3着を1回以上とる」がある。強いる気か!

「ワイド」

1999年にワイド馬券が制定された時には、引退して種牡馬入りしたナイスネイチャ号がイメージキャラクターに選ばれ、「ワイド」と書かれた紙を咥えるポスターが作られた。

ナイスネイチャ以上のように確定いたしました。

ワイドは「拡大二連勝複式」という種類の投票券で、「3着以内に入る競走対象の組み合わせのうち2つを、それらの着順に依らず順不同で予想する」ものである。

名称自体はJRA及び大井競馬場を管轄する特別区競馬組合が共同で出願した登録商標の為、競艇ボートレース)のみ「拡連複」と呼称しているが、制度自体は全ての公営競技(中央競馬地方競馬競艇競輪オートレース)で採用されている。

設立以前には3着を予想する馬券は「1着から3着までの入着馬を勝馬とする」複勝式(8頭以上の場合。7頭以下の場合は2着まで)しかなく、3着に定評のあるネイチャは宣伝役としてまさに適材であった(ご丁寧に右下に有馬記念の偉業が書かれている)。

現役時代にこの種類の馬券(や後に導入された3連複・3連単)があったなら、ネイチャの評価はまた変わっていたのかも知れない…。


歌唱楽曲

アプリ版ウイニングライブの歌唱は全キャラ共通楽曲以外は各キャラG1勝ち鞍に対応する物が当て嵌められているのだが、G1未勝利のナイスネイチャには何故か『本能スピード』(短距離マイルG1用ウイニングライブ楽曲)が当て嵌められている。

上記通り高松宮杯(現在は距離と時期が変更され春の短距離G1高松宮記念となっている)を制している事からであると思われるが、ナイスネイチャの距離適正はマイルC、短距離G

マイルCSや安田記念ならば補正が効く範囲である為ともかく、史実通り高松宮杯(高松宮記念)を勝って聞こうとした際には恐らく「ウイニングライブを聞く為の難易度」としては最高ランクに位置付けられる物となっている


踊る!さんま御殿では

スペシャルウィーク役の和氣あず未が日本テレビ系列『踊る!さんま御殿』に出演した際、明石家さんまから名指しで「俺もナイスネイチャに課金したことあるわ!」と言及されていた。これはさんまが元々競馬好きであることに加え、その戦績からファンになったと番組で共演経験のある元関西テレビ杉本清アナウンサーが話している。下記動画の4分55秒頃から。

ちなみにさんまは、この発言の前後にシンボリルドルフミスターシービーの名前も出している。


その後、2022年8月16日に前田がさんま御殿に出演。ウマ娘をプレイしている松坂大輔をゲーム中のセリフで興奮させた。


初期設定

初期設定では「お金持ちのイケメン彼氏募集中」というとんでもない設定がつけられていた。

初期設定が強烈なウマ娘は他にもいるのだが、(このウマ娘このウマ娘など)中でも彼女の初期設定はインパクトの強さから現在もネタにされている。


引退後のライバル(?)

競走馬として引退した後はソフト競馬に参加していたことがあり、そこでハルウララと直接レースで対決したことがある。現状ウマ娘で唯一モデル馬に中央での出走経験がないウララにとってネイチャはどんな形であれ史実公式戦での対戦経験がある希少なウマ娘の1人となっている(ネイチャ以外だと現状は同じくソフト競馬で戦ったウイニングチケットタニノギムレットくらい)。

また、GⅠレースと地方競馬であまりに舞台の格が違うとはいえ「1着になることを目指して走り続けたものの、最後まで成し遂げられなかった」という点が共通しているともいえるかもしれない。

この縁の影響なのか、アプリ版のネイチャの育成シナリオでは自分と同じように「レースに勝てない」にも拘らずレースで走ることそのものを純粋に楽しんで明るく笑うウララにネイチャが一目置くという固有イベントがあったり、ネイチャのハロウィンボイスがウララの話題となっているなど、少数ではあるが2人の絡みも描かれている。

ちなみに史実におけるナイスネイチャハルウララの年齢差は8歳(人間換算だと20~30歳差程)にもなり、ソフト競馬という別競技とはいえ同じレースで競い合えたことが、いかに史実のナイスネイチャが引退後も健康と健脚を保っていられたのかを物語っているといえるだろう。


関連イラスト

ネイチャネイチャナイスネイチャネイチャ

ナイスネイチャナイスネイチャチアネイチャナイスネイチャ

ネイチャウイニングライブ③WINnin'5ナイスネイチャ勝負服ネイチャナイスネイチャの誕生日!

ナイスネイチャ 2023/5/31「 しーっ 」ありがとね、トレーナーさん私服ネイチャ


関連項目

ウマ娘プリティーダービー チームカノープス

ナリタトップロード(ウマ娘):ネイチャに並ぶ「天皇賞・春 3年連続3着」という記録を持つオペドトウライバル

バンブーメモリー(ウマ娘):武豊騎手に次いで松永昌博元騎手が多く騎乗。

テイエムオペラオー(ウマ娘):主戦の和田竜二騎手の父親・守が松永善晴厩舎の元厩務員。

ウインバリアシオン(ウマ娘):松永昌博調教師の代表管理馬。


ナイスネイチャと対戦経験のある馬がモデルのウマ娘

名前の太字はカノープスメンバー。


1歳上(1987年生まれ)

メジロマックイーン(ウマ娘) メジロライアン(ウマ娘) メジロパーマー(ウマ娘) ダイタクヘリオス(ウマ娘) イクノディクタス(ウマ娘)


同世代(1988年生まれ)

トウカイテイオー(ウマ娘) ツインターボ(ウマ娘) ヤマニンゼファー(ウマ娘) リオナタールレオダーバン) シダーブレードシャコーグレイド

ケイエスミラクルと対戦したことはない。


1歳下(1989年生まれ)

ライスシャワー(ウマ娘) サクラバクシンオー(ウマ娘) マチカネタンホイザ(ウマ娘) レリックアースレガシーワールド


2歳下(1990年生まれ)

ビワハヤヒデ(ウマ娘) ナリタタイシン(ウマ娘) ウイニングチケット(ウマ娘) ハープアルファ・ペラベガロイスアンドロイス(ウマ娘)


3歳下(1991年生まれ)

ナリタブライアン(ウマ娘) ヒシアマゾン(ウマ娘) ビコーペガサス(ウマ娘) サクラローレル(ウマ娘)


4歳下(1992年生まれ)

マヤノトップガン(ウマ娘) マーベラスサンデー(ウマ娘)


ワイフネイチャ ナイスネイチア 商店街ホイホイ


黄前久美子

京都アニメーション作品「響け!ユーフォニアム」の主人公、特徴的な髪形などの容姿や性格と言動でナイスネイチャとの類似性が多く指摘されている。→ナイスクミチャ

西木野真姫

ラブライブ!」のμ'sメンバーの一人。こちらも容姿が似ていることが指摘される。また、ナイスネイチャのキャストも同シリーズ桜坂しずく役で出演している。→ナイスマキチャ

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