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マチカネタンホイザ(ウマ娘)

うまむすめのまちかねたんほいざ

メディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘の一人。モチーフは1990年代前半から中頃にかけて活躍し、度重なる病気やケガに悩まされてG1未勝利に終わったものの、重賞レースにおいて安定した成績を残した競走馬『マチカネタンホイザ』号。
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「レースに出てる子なら、みんなそうしたんじゃないかな。勝たなくちゃ、なんの意味もないでしょ?」

プロフィール

キャッチコピー愛され未完の大器。今日こそ大勝利っ!
誕生日5月7日
身長155cm
体重微増(食べすぎちゃった)
スリーサイズB80・W55・H80
靴のサイズ左:24.5cm 右:25.5cm
学年中等部
所属寮栗東寮
得意なこと綱引き、恋のアドバイス(本人談)
苦手なこと本物のクモトマトジュース
耳のこと周りが騒がしくても聞き流せる
尻尾のこと自分でカットすると斜めにパッツンになる
家族のこと帰省すると実家の定食屋に横断幕がかかる
ヒミツ①今の帽子は3代目 / ②ネーミングセンスが独特
自己紹介やっほー、マチカネタンホイザだよ。みんなに負けないよう、張り切って練習しちゃ…え、今日はお休み!?
CV遠野ひかる

真面目で前向き、いつでも全力の優等生な性格……なのにイマイチ勝ちきれなかったり、肝心な部分でポカをするなど、天然なところも。

そんな彼女の自分への評価は……『普通』な子。

個性の強い子たちに憧れたりもするけれど、自分らしさを大事に、ひたむきに頑張ります!

公式ポータルサイトより)


ソロ曲

マチカネタンホイザもちもちほくほくベリーデリシャス

Just keep on コツコツ!さあ頑張るぞー!えい、えい、むん!

『 TAILWIND 』

作詞:Ereca、Teje (MUSIC FOR MUSIC) 作曲・編曲:Soma Genda (MUSIC FOR MUSIC)、Teje (MUSIC FOR MUSIC)


概要

騒がしいゆるふわウマ娘。自らを没個性であると思い込んでおり、参考になる個性的な振る舞いを求めて常日頃から様々なウマ娘を観察しているが、全く参考にならない奇行まで取り入れようと迷走してしまうこともしばしば。

実家は食堂で、家の料理で客の笑顔を見るのが好きらしい。客から様々な人生経験を聞かされて育ったため、精神面での落ち着きぶりはそうした環境にも由来すると思われる。


その実、最高学府たる中央トレセン学園に入学した自身を「普通」と称し、自然体のまま直向きに努力を重ねる非凡なメンタリティの持ち主。所持している手帳には他のウマ娘がドン引きするレベルのトレーニングメニューをびっしりと書き込んでおり、「普通の量」と宣いながら黙々と実践している。

レースにおいても距離的に順位を覆すことが絶望的な位置から「勝たなくちゃ、なんの意味もない」と後続に隙を晒し、順位を落とす危険もある我武者羅な加速で先を行くウマ娘達相手に勝負に出るなど、根底にある価値観はかなりストイック。


寮ではマチカネフクキタルと同室(※1)で、「おマチちゃん」「フクちゃん先輩」と呼び合う仲。

クモには思い入れがあるらしく、ぬいぐるみに言及していたりハロウィンの仮装に選んだりしているものの、今のところはキャラクターとしてデフォルメされたものに限る。本物に慣れるために画像検索で写真を眺めるなど何とか克服しようと頑張っているが、いつの間にか帽子に潜んでいた軍曹に遭遇したり、ドアの前に陣取られて実質的に部屋に閉じ込められるなど、あまり進展は無い様子。


2020年12月にアニメSEASON2の放送発表に合わせて追加でのウマ娘化が発表され、作中で活躍。

2021年3月30日、ゲームにサポートカード実装。『ユメヲカケル!』のライブに3Dモデルも参加しており、5月17日のガチャで実装されたナリタブライアンの育成レースにてNPCとして登場した。

2022年2月22日の「ぱかライブTV Vol.14 1st Anniversary Special!」にて育成の実装を発表。2月24日、遂に育成ウマ娘(☆2)として実装がされた。


※1:モチーフ馬同士も種牡馬引退後、「小須田牧場」で共に余生を過ごした仲良しさん。フクキタルがちょっかいを掛けてはタンホイザが大人の対応でいなす、という微笑ましい間柄だったようだ。ただし、ご飯の時のちょっかいには流石に怒っていたらしい。


容姿・デザイン

はんぶんこ

ふんわりした淡い栗毛のセミロングに、右へ流れる流星メッシュ。耳の先に向けて毛色は暗くなっている。右耳には球状のシンプルなアクセサリー。大きな瞳はひまわり色。

一般的なキャスケットの頭頂部にざっくり開けた穴に右耳を通して被っており(※2)、背中側になびく長いリボンはこの帽子に付いているもの。今の帽子は3代目とのことで、アプリの1コマ漫画では4代目と思われる新品の帽子にご機嫌でハサミを入れようとしている様子が見られる。また、初代帽子との思い出は育成中のイベントで語られている。

※2:マチカネタンホイザ号が持つ「額中央のダイヤ型の星」から「鼻の右側にかけて斜めに流れる白斑」は、帽子の模様と前髪のメッシュに分割されて再現されている。この流星のために鼻が曲がって見えることから、伊藤雄二厩舎ではタンホイザを「ハナモゲラ(モゲ)」という愛称で可愛がっていた。


マチカネタンホイザさん

本人の素朴な愛らしさを体現するカントリー風の勝負服。アプリゲーム版では「ぱんぱかティルトット」と呼称される。

パフスリーブの肩出しブラウスにコルセット。腰に回したベルトにはポーチを下げている。左手首にはナチュラル系ブレスレット。

ドロワーズ型のショートパンツにフリル付きのスカートと、足元は折り返し付きのロングブーツ。背中側からの印象は膝丈のロングベストでまとめている。


  • 私服(アニメ版)

Season2第3話の初詣にて登場。ベージュのショートコートにチェック柄のミニスカート、白のハイソックスにブーツという出で立ち。初登場にもかかわらず顔面強打による鼻血ノルマを達成する憂き目に遭っている。


  • 私服(グッズ版)

デート私服マチタン

アニメSeason2の関連グッズとして描き下ろされた「デート」服。ゆったりとした紺のミモレワンピース。足元は白のショートソックスにリボン飾りのメリージェーン。


  • 私服(ゲーム版)

マチタン

ピンクのブラウスに薄茶色のスカート、水色のカーディガン。帽子はバラ色のベレー帽で、左耳にセットしている。スカートの中のオレンジ色のスパッツの裾には○と◇が交互に並んでいる。


  • 816-n

816-n

エイプリルフール企画「BoC'z」にて「816-n」というネームで参加した際の衣装。 名前の元ネタは十中八九、お馴染み「えいえいむん」から。普段のゆるふわな雰囲気とは異なる、大人びた色香を漂わせたクールな衣装。「む」と「ん」のみで構成された通信訳付きのプロフィールも特徴的(実は「む」「ん」それぞれをある法則の記号に当てはめると通信訳そのままの内容になる)。


アニメ版

Season2

「今日の議題は、『スピカに負けない様にするにはどうすれば良いだろう?』です!」

ナイスネイチャがキャプテンを務めるチームカノープスの一員として登場。初登場は3話。初詣のシーンにおいて、落下してきた神社の鈴が顔面に当たり、早々に鼻血を出しながら号泣するという衝撃的なアニメデビューを果たした。また、レース前に雨の中チームメイトに笑顔で手をふるシーンで多くの視聴者を虜にした。

マチカネタンホイザに手振ってもらいたい委員会


初登場後もターボのステップ(の途中で吹っ飛んだシューズに)巻き込まれて鼻血を出したり一応ライスシャワーに勝ったことをターボに忘れられているなど割と不憫な目に遭っているが、菊花賞ではミホノブルボンやライスを相手にあと一歩の所まで追い詰めた実力者でもある。


ライスのことは何度か戦った経験もあってか「とても芯の強いウマ娘」と称する程に彼女の実力を買っており、彼女が天皇賞(春)でマックイーンを打ち負かした際にはパーマーらと共にライスへ賛辞を送った。


イクノと同じく名前が長いとチーム内ですら言及されているほどで、作中でも「タンホイザさん」「マチタン」「マッチ」と愛称が微妙に安定しない。作中では真面目なアホっ娘ということで同じチームのイクノやターボとも絡みが多く描写されている。

ちなみにTVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』公式サイトには、『地元では「おマチちゃん」の愛称で可愛がられてきた』とある。


Season3

カノープスのメンバーとして続投している。

6話ではフクキタル、ドトウの占い小屋コンビに加わった。


マンガ版

スターブロッサム

チームレグルスに所属するウマ娘。本格登場前に名前が明らかになった。


ゲーム版

アニメ13話終了後に始まったストーリーイベント『Brand-new Friend』にて、報酬のSSRサポートカード及びイベント中のキャラとして登場。


イベントミッションの画面でもマチカネタンホイザが登場し、「クリアするぞ~。えい、えい、むん!」のかけ声が多くのトレーナーを虜にした。

えい えい むん!

なお、イベント終了後には、「お湯に浸かろうっと。ばばんば~」というセリフに変わっていた。現在は代わりにウマ娘名鑑のトレーナーノートにて「頑張るぞー!えい、えい、むん!」というかけ声を聞くことができる。


育成ウマ娘としては前述の通り、リリース1周年となる2022年2月24日に☆2として実装がされた。事実上の無料配布とあって非常に入手しやすく、多くの才能に囲まれながらも無二の輝きで見る者の背中を押す育成ストーリーは高い評価を得ている。


育成ウマ娘

1周年で追加実装された☆2育成ウマ娘。

詳細は該当項目にて。


2023年5月のストーリーイベント『神算鬼謀!?春祭!熱闘鬼ドッジ』と共に実装された☆3育成ウマ娘。

詳細は該当項目にて。


目標レース

  1. メイクデビュー(ジュニア6月後半) ※史実:中京芝1700mで勝利
  2. GⅠで1回5着以内(ジュニア12月後半まで) ※史実:朝日杯3歳Sでミホノブルボンの4着
  3. 皐月賞で5着以内(クラシック4月前半) ※史実:ミホノブルボンの5着
  4. 日本ダービーで5着以内(クラシック5月後半) ※史実:ミホノブルボンの4着
  5. 菊花賞で3着以内(クラシック10月後半) ※史実:ライスシャワーの3着(☆1)
  6. ダイヤモンドSで3着以内(シニア2月後半) ※史実:日本レコード(芝3200m当時)で勝利
  7. 天皇賞(春)で3着以内(シニア4月後半) ※史実:ライスシャワーの4着(☆1)
  8. 宝塚記念で3着以内(シニア6月後半) ※史実:未出走(☆2)
  9. 【ジャパンカップで3着以内(シニア11月後半)】 ※史実:レガシーワールドの15着
  10. 有馬記念で1着(シニア12月後半) ※史実:トウカイテイオーの4着

☆1……タンホイザ自身はレースレコードで走っているが、それより速く走った馬が前にいた。

☆2……宝塚記念出走は翌1994年。杉本清アナの「私の夢」となり、9着惨敗。


長距離・差しに特化しており、スタミナトレーニングと相性の良い成長率を持つ。


史実の対戦相手が揃って手強い(ミホノブルボン、ライスシャワー、メジロマックイーン、トウカイテイオーetc...)ので、舐めてかかるとコロッと負ける。


第2目標となる「ジュニア級12月後半までにGⅠで5着以内」がかなりの曲者で、初期の距離適性では実質ホープフルステークス一択で「目標レースのタイトルとして定められていないレースはコンティニュー不可」というゲームシステム上、ここで着外になってしまうと問答無用で目標未達成になる一発勝負となっている。

また同じようにホープフルステークスで躓いてコンティニュー不可の目標未達成となり得る育成目標で知られるメジロマックイーンと比べるとあちらは「ファン数」が目標の基準のため、どのレースに出走してもホープフルステークスで失敗した際の保険となるのに対し、こちらは「GⅠで入着」が目標となっているため保険となるレースは直前シーズンの朝日杯フューチュリティステークス阪神ジュベナイルフィリーズのどちらか一つを選んで出走するしかなく、更に因子継承でマイル適性を伸ばさなければ結果を残すことは難しいため、たった一つの保険は本命より入着のハードルが高いという状態になってしまっている。


目標レースのうち「ジャパンカップ」はフェイク。史実では出走しているが、翌1994年の史実エピソード(日本総大将として本馬場入場→鼻出血による出走除外)を先取りして導入しており、レースに出られない。11月後半に行われるジャパンカップやマイルチャンピオンシップ等に勝ちたい場合、クラシックでの出走が必要。


有馬記念の出走メンバーは93年のものだが、一部94年のエピソード(蕁麻疹で出走取り消し)も混じっている。


非目標レースの特殊イベント

アニメ版で活躍したウマ娘たちが史実で輝いたレースに出走するとイベントが発生。勝利するとステータスアップに加え、スキルのヒントLvが上がる。マイル戦が2つあるため、狙うなら適性を上げておきたい。


  • 「マイルCSの後に・嬉しみがエグい」

クラシック級マイルチャンピオンシップ(GⅠ)でダイタクヘリオスに勝利するとパワー+20、スキル「マイルコーナー◯」ヒントLv+1

(「マイルコーナー◯」:コーナーで速度がわずかに上がる<マイル>)

※史実:ダイタクヘリオスがマイルチャンピオンシップ連覇。ナイスネイチャ届かず3着。ヤマニンゼファー5着。イクノディクタス9着。


  • 「有馬記念の後に・勝利の後の腹ごなし」

クラシック級有馬記念(GⅠ)でナイスネイチャに勝利するとスタミナ+20、スキル「内弁慶」ヒントLv+1

(「内弁慶」:最終コーナーで内ラチ側にいると速度がわずかに上がる<長距離>)

※史実:大逃げの15番人気メジロパーマーが春秋グランプリ連覇で万馬券。ラストランのダイタクヘリオスは道中パーマーを追走するも最終直線手前で沈み12着。ナイスネイチャは2回目の3着。イクノディクタス7着善戦。トウカイテイオーは虫下しで体調を崩した上にトモをぶつけ11着、それをマークしたライスシャワー8着。サンエイサンキューが予後不良級の骨折で競走中止。


  • 「安田記念の後に・勝ってばばんばー」

シニア級安田記念(GⅠ)でイクノディクタスに勝利すると根性+20、スキル「上昇気流」ヒントLv+1

(「上昇気流」:レース終盤に後ろの方だと追い抜く力がわずかに上がる<マイル>)

※史実:ヤマニンゼファーが史上2頭目の連覇(「安田記念」名では初)を達成。14番人気イクノディクタスが2着に突っ込み大万馬券に。1番人気ニシノフラワーは引っかかって惨敗。


  • 「オールカマーの後に・勝って、爆走」

シニア級オールカマー(GⅡ)でツインターボに勝利するとスピード+20、スキル「ありったけ」ヒントLv+1

(「ありったけ」:ラストスパートの直線で好位置にいると速度がわずかに上がる<中距離>)

※史実:ツインターボが頭脳的な大逃げでライスシャワーら後続を完璧に千切り、逃げ切り。


なお、史実ではこれら4レース全て出走していない。

マチカネタンホイザの有馬記念出走は1993年の1回だけ。


イベント「マチタンのむんむんデー」

トレーニング後、ランダムでパワーと根性が+10、やる気が1段階アップまたはダウンするイベントが発生する。


固有二つ名

大器晩成

GⅠに12回以上出走し、菊花賞、有馬記念(シニア級)を含む2500m以上の重賞で4回以上勝利する。

  • 前者は史実のGⅠ出走回数12回の再現。目標レースには7戦あるので、あと5戦どこかで走る必要がある。中長距離だけでこなそうとするとスケジュールがタイトになるので、イベントレースも考慮してマイル適性を上げておくとやりやすい。
  • 後者の4勝は「史実の2勝(93年ダイヤモンドステークス、目黒記念)」+「脇役に甘んじたが地味に凄かった2戦(92年菊花賞、93年有馬記念)」が由来の史実チャレンジか。
  • 目標レースで全勝(菊花賞、ダイヤモンドS、春天、シニア有馬)すれば達成可能だが、いずれも相手が強いので要注意。イベントのあるクラシック有馬記念の他、アルゼンチン共和国杯や目黒記念にも出走しておくと保険になる。

サポートカード

  • SSR[Just keep going.]マチカネタンホイザ

ストーリーイベント「Brand-new Friend」にて報酬での配布として登場したSSRサポート。

タイプは根性であり、イベント配布のSSRサポートカードとしては得意率が高めであり強力。

旧環境では根性というステータスそのものが軽視されていたため少し扱いづらいかったが、1周年のアップデートで根性パラメータの必要性が上がり、シナリオ「Make a new track」での根性育成のしやすさ、レアスキル「どこ吹く風」の発動条件のマイナーチェンジがあり、重要度は大幅に増加している。


  • SSR[マチタン☆アドベンチャー]マチカネタンホイザ

ストーリーイベント「シーク・ソルヴ・サマーウォーク!」の開催と同時に追加されたSSRサポート。タイプは賢さ。


競走馬『マチカネタンホイザ

1989年5月7日生まれ。

馬主は既にウマ娘化されているマチカネフクキタルと同じ細川益男氏。所属は栗東伊藤雄二厩舎。

ノーザンテースト 母クリプシー 母父アローエクスプレスという血統。

父は言うまでも無い大種牡馬で、母クリプシーも、1960年オークス有馬記念を制した名牝スターロツチの系譜。

半兄マチカネコイノボリ(父キタノカチドキ)はマイラーとして将来を期待されていたが斑鳩特別で故障し予後不良、全弟ビクトリーマークは900万条件(当時)で伸び悩んだ後にホッカイドウ競馬に移籍した。


「タンホイザ」の名は、19世紀のドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーが作曲した、全3幕構成のオペラ『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』から取られた。

但し「カタカナ9字以内」という馬名規則から「ー」が省略されて「マチカネタンホイザ」と登録。同じく英語表記も、競馬と生産に関する国際協約(通称:パリ協約)にて定められた「途中のスペースを含めて18文字以内」という馬名の英字標記ルールに収める為に「matikanetannhauser」として登録された。

(この辺りは同様のことがあったマチカネフクキタルの記事を参照のこと)


93年ジャパンカップまでは岡部幸雄が、同年有馬記念以降は柴田善臣が主戦として騎乗(この他、武豊柴田政人田中勝春も騎乗経験あり)。


1991年9月のデビュー戦を6馬身差で圧勝すると、府中3歳ステークスでも優勝。その後朝日杯3歳ステークスに出走したが、ミホノブルボンの前に敗退。

翌年92年の皐月賞日本ダービーでもブルボンに完膚なきまでに叩きのめされた。菊花賞ではさらにライスシャワーにも敗れたもののレースレコードを更新するタイムで走り、ミホノブルボンをアタマ差まで追い詰めた。


93年、ダイヤモンドステークスで当時の芝3200m(良)のJRAレコードを更新して重賞初勝利を飾ると、続く目黒記念でライスシャワーを撃破。春の天皇賞でも4着ながらレースレコードを更新するタイムで走った。この年はオープン特別でも2勝と善戦を続けた。


しかしGⅠでは全く勝てず、特に94年からは不運が続き、ジャパンカップでは鼻出血を発症(※1)して競走除外。有馬記念では蕁麻疹を発症して出走取消。翌年95年にはフレグモーネ(外傷から菌が入って化膿する症状。蜂窩織炎とも言う)を発症して休養…と病に苦しめられた。

  • ※1 たかが鼻血で…と思うかも知れないが、馬は口呼吸が出来ない為、鼻が塞がると呼吸困難になりかねない。特に外傷性はともかく、肺など呼吸器官の毛細血管の損傷を原因とする運動誘発性鼻出血など内因性の鼻出血は再発の可能性があるため、もし内因性鼻出血を発症した場合は十分な休養を取らせて再発を防ぐ目的から、一定期間の出走停止処分が課される。
  • ※2 「原因は蜘蛛と報道された」と言われながら長らく〔要出典〕状態で、ウマ娘以降は「出典はない」とまで言われたが、2022年1月14日に中日スポーツ若原隆宏記者が当時の状況を解き明かした。それによると、出た蕁麻疹が顔面に限ったもので、厩舎社会において古くから「クモでも食べたときに出る」と言われる『クモ疹』というものであったため、伊藤調教師が「クモでも食ったんちゃうか」と発言し、結果として「タンホイザ、クモ食べて取消」と報道各社が報じたという。

長期休養明けの7月、GⅡ高松宮杯(芝2000m)で前年有馬記念2着のヒシアマゾンを撃破し、久々の復活勝利。しかしそれ以降は掲示板に載ることすら無く、12月のステイヤーズステークス7着を最後に引退、種牡馬入りした。


なお、最後の勝利であった高松宮杯は翌年からGIに昇格している。とことん不運続きのラストイヤーであった…

※ただしGI昇格にあたり距離が1200mに短縮され、開催時期も7月から5月に変更(98年から「高松宮記念」に名称変更。2000年以降は開催時期が3月に)されており、「条件が全く別のレース」になっている。


こうして生涯成績32戦8勝、獲得賞金5億1752万7400円と、ノーザンテースト産駒では一番多く賞金を稼いだのだが、あまり種付け機会に恵まれず血筋を残すことはできなかった。

メジロライアンも父の父がノーザンテーストで、初年度からメジロドーベルメジロブライトを輩出するがメジロブライトが早世し、ノーザンテースト系は日本では途絶えてしまう。

メジロアルダンも父の父がノーザンテーストで、中国でサイヤーラインをつないでいる。


そして種牡馬も引退した後は、マチカネフクキタルと同じ山梨の小須田牧場に功労馬として繋養されていた。先述したようにフクキタルがちょっかいをかけてきても食事以外いなしてのんびり過ごしていた一方、腸が弱かったらしく食べても太らなかったという。

そんな風に余生を過ごしていたタンホイザだったが、2013年12月7日、疝痛によりこの世を去った。24歳没。


余談

いそうなデザイン

デザインが「アトリエシリーズにいそう」としばしば言われており、「ホイザのアトリエ」といったネタが存在する。何なら一文字違いの作品まである。


掛け声がまさかの…?

2022年になって、タンホイザが蜘蛛を食べて有馬記念への出走が取り消しになった事件について審議を確かめる記事が書かれたが、その記事の内容に何処かで聞いたことがあるような単語が記載されており、一時期トレンドに名前があがった。


待ち望まれていた実装

あらゆる媒体で散々ネタにされていたタマモクロスやアニメでの活躍があったツインターボたちの陰にどうしても隠れがちだが、このマチカネタンホイザもゲーム版において多くのトレーナーから育成ウマ娘としての実装を待たれていたキャラの1人である。


その人気の秘訣は数多くあるが、具体例を挙げるとするならば、

  • ゲームでは未登場だが、アニメにてGIに出走する際着用していた勝負服のビジュアルの良さ
  • 「えい、えい、むん!」や「ばばんば~」、「あ~!、と↑ま↓と↑っ!」などの独特なセリフ
  • パドックにてやる気が好調以上の時に見られるモーションで見せる笑顔
  • レースで勝つ為の努力を曲がりなりではあるものの少しも惜しまない姿勢

などなど、その魅力の数々は先述のにも匹敵するほどであり、タンホイザをガチャで確実に引き当てる(俗に言う天井まで引く)為にジュエルの貯蓄を行っているトレーナーも(かつてのタマほどではないにしろ)それなりに数はいた。(通称:マチタン貯金、タンホイザ貯金)


そして、この貯金に限った話では無いが、3万もの莫大なジュエルを実装されるまでに貯めることも保持しておくのも決して容易ではなく、もし始めるにしても次から次に実装される育成キャラとサポートカードのガチャの誘惑に耐え切る精神力が求められる。


特に、唯一無二の圧倒的な性能を誇る紛うことなき最強サポートカードのキタサンブラックが再ピックアップされたときは、数多のトレーナーがその強さを求め、大量のジュエルと共に散っていった。何事もご利用は計画的に。


貯金の文化が始まった頃のタンホイザの未実装キャラとしての人気は、タマ、ターボ、カフェに続きだいたい4番手あたりとパッとしなかったが、カフェとタマを待っていたトレーナーたちが貯金の呪縛から解放されていき、今となってはターボと共に2強のような存在になりつつあった。


しかし、実装されるにあたって懸念点が多かったのもこのウマ娘であり……


  1. 育成ウマ娘として実装された際の覚醒スキルや成長率:はっきり言ってこの組み合わせによってそのウマ娘の強さが決まるといっても過言ではない。しかも、キャラクターの覚醒スキルや成長率はサポートカードのタイプやスキルに準拠していることが多く、配布SSR及びRのタンホイザはタイプが根性かつ貰えるレアスキルが「どこ吹く風」となかなかクセが強いため、期待値は人気に反して高いとは言えないのが現状である。
  2. 育成中に起こるイベント:史実のタンホイザは鼻出血でジャパンカップ、蕁麻疹で有馬記念を回避しているため、これに関するイベントがあり、その内容もナリタタイシンのようにレース前に確定でやる気を落とす、あるいは専用のバッドステータスが付くなどといった予測があった(実際には上述の通りシニア級のジャパンカップは強制回避)。また、育成難易度についても一部から既に不安視されていた。まぁぶっちゃけステイヤーのウマ娘は脚質・成長率問わず全体的に攻略難易度が高いのでその辺は腹をくくるしかないのかもしれない。

そして2022年2月24日、上述のとおり遂にお待ちかねの実装を果たしたお待ちかね、そう、マチカネ…ッフフ。

しかも先述通り中頃ではあれど数が少なく狙っていなくても引きやすい☆2であり、天井を覚悟して貯金していたトレーナー達は歓喜に咽び泣いた。


しかし逆に言えば出ない時は出ない上天井がなく、勝負服解放等真価を発揮し始める☆3まで絶妙に遠い(☆2以下でも育成自体はできるがメインスキルが一段階弱いので強くはならない)のも確か、焦らずともいずれピースが溜まるとは言え非常に焦ったいが、無事に☆3まで獲得できたトレーナー諸兄諸姉たちは、是非その目で彼女の戦いと物語を見届けてほしい。


ゲーム版「ウマ娘ストーリー」での元ネタ

第3話の1800m戦は92年スプリングステークス、第4話の1600m戦は91年朝日杯3歳ステークスがモデルで、着順も着差も史実通り。どちらも育成シナリオの目標レースから外されているので、ストーリーのほうで補完したのだろうか。

なお、スプリングステークスにはサクラバクシンオーも出走していたが、オミットされている。

(育成中にスプリングステークスに出走すると、ちゃんとバクシンオーもいる)


関連イラスト

マチカネタンホイザマチカネタンホイザマチカネタンホイザマチカネタンホイザむん‼えいえいむんっえい、えい、むん!むん!マチカネタンホイザ(ウマ娘)マチカネタンホイザむん!えいえいむん!泣きっ面にクモマチカネタンホイザマチカネタンホイザちゃんwithカノープス


関連項目

ウマ娘プリティーダービー チームカノープス


マチカネ冠繋がり

マチカネフクキタル(ウマ娘)フクタンマチカネ一門

ルームメイト同士でもある。互いの呼び名は、「おマチさん」・「フクちゃん先輩」。通称「びっくりルーム」と呼ばれるほど叫び声やいびきがうるさく、廊下にいたエアシャカールから苦情を言われたことがある

史実はタンホイザが年長であるが、ウマ娘ではタンホイザが中等部、フクキタルが高等部在籍。

モデル馬同士も共通の騎手(武豊、岡部幸雄、柴田善臣)が騎乗している繋がりがあるほか、山梨県清里高原に所在する小須田牧場で仲良く晩年を過ごした。


92世代の同期

ミホノブルボン(ウマ娘)ライスシャワー(ウマ娘)サクラバクシンオー(ウマ娘)ニシノフラワー(ウマ娘):このうち唯一同じ中等部であるニシノフラワーとは、史実において直接対決の経験がない。


秋川やよい理事長:モチーフ馬の父がモデルという説があり、そのことも関連してかタンホイザに期待を寄せている。

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