オートレース
おーとれーす
小型自動車競走法に基づいて運営されており、経済産業省が監督、地方自治体がレースを主催する。
以前は「特殊法人日本小型自動車振興会」が運営を統括していたが、2008年に競輪を統括する「財団法人日本自転車振興会」に統合され現在は「公益財団法人JKA」となっている。
1950年に千葉県船橋市に専用のオートレース場が開場し初めて開催。
1952年から1973年までは小型四輪車部門のレースも行われていた。
競輪、競馬、競艇と同じく上位入賞予想の投票券が発売される公営競技(ギャンブル)である。
オートレースでは「勝車(かちぐるま)投票券」と呼び、通称は競輪と同じく車券。
現在のオートバイ競走車は、ブレーキやメーター類・灯火類が付いていない、変速機ギアが二段のみ、ハンドルが左右非対称など、専用の車両を用いる。
またエンジン(排気量は原則600ccであるが、新人選手は一定期間500cc)、フレーム、タイヤ(専用設計の三角タイヤ)に至るまで指定の1種類しか認められておらず、厳しいイコールコンディションが保たれている。
整備も選手自身が行うが、改造は禁止されている。
但しハンドルの高さをある程度調整したり、車体にステッカーを貼ったりするなど一定基準の範囲内での装飾は可能。
新日本プロレスのステッカーや高齢者マークを貼り付ける選手もいる模様。
このため、各メーカーが独自に開発した車両を用いたチームで臨む8耐などのMFJ公認レースとは大幅に異なる。
1レースの出走数は最大8車で、1周500m、競輪と競艇と同じく全て左回りのコースを規定数に合わせて周回する。
現在は舗装されたオーバルトラックのコースであるが、かつてはダートコースもあった他、競走車も様々なメーカーのものが使われていた。
またオートレース場も競馬場や競輪場に併設または隣接して設けられた例も存在した。
オートレース選手は通称「オートレーサー」と呼ばれ、正式には「小型自動車競走選手」という経済産業省管轄の国家資格所持者である。
選手志望者は、茨城県下妻市の筑波サーキットに隣接する養成所の試験に合格した後、9ヶ月間の訓練を受けてから上記資格の検定に合格する必要がある。
閉場したオートレース場
- 船橋オートレース場(千葉県船橋市)
- 大井オートレース場(東京都品川区)
- 長居オートレース場(大阪府大阪市)
- 園田オートレース場(兵庫県尼崎市)
- 甲子園オートレース場(兵庫県西宮市)
- 柳井オートレース場(山口県柳井市)
伊勢崎と山陽の各オートレース場は、大井と柳井の代替施設として開設された。
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