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サイレンススズカ(ウマ娘)

うまむすめのさいれんすすずか

『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘の一人。モチーフ馬は1990年代後半に活躍し、「大逃げ」という派手なレーススタイルで知られた競走馬『サイレンススズカ』。
目次[非表示]

コースの芝っていつも綺麗…。整備してくれる人たちに感謝しないと、ですね。

プロフィール


キャッチコピー静かなる疾走者。音速の先をめざして
誕生日5月1日
身長161cm
体重増減なし
スリーサイズB70・W58・H79
靴のサイズ左:23.5cm 右:23.0cm
学年高等部
所属寮栗東寮
得意なこと走り続けること
苦手なこと人の多い場所
耳のこと走る事を考えていると、たまに何も聞いてない
尻尾のこと空気抵抗を減らすため手入れを欠かさない
家族のことシューズ用にとお小遣いを増やしてくれた
ヒミツペン回しが得意
自己紹介サイレンススズカです。走るのが好きです。先頭は、誰にも譲りません。えっと…………その、以上です
CV高野麻里佳

スタート直後から先頭に立ち、そのまま独走する『大逃げ』を得意とする天才肌。
物静かでストイックだが、他者を嫌っているわけではなく、ただ走ることに心を奪われているだけである。スペシャルウィークと同室の先輩で、その透明感に憧れる者は多い。
公式ポータルサイトumamusume.jpより)

(リニューアル前)
無口で物静か。不思議な透明感と、どこか影のある憂いを秘めたクールな美少女。
走る以外の興味関心が薄く、ひたすらストイックにトレーニングに打ち込む姿は、まるで悲劇のヒロインを思わせる。

ソロ曲

サイレンススズカ
らくがきその14


その優しさどうかあなたの心のためとっておいて
『 Silent Star 』
作詞:Cygames (corochi) 作曲・編曲:田中秀和 (MONACA)

最速の機能美
サイレンススズカ


追い風も向かい風も味方になるから
『 七色の景色 』
作詞・作曲:瀧田綺美 編曲:中西亮輔

概要

メディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘
モデルとなった実際のサイレンススズカはやんちゃ坊主な一面もあった逃げ馬
競走相手を突き放す圧倒的な逃げ足はそのままに、目の前の物事からは逃げず、直向きで真面目な求道者として描かれている。元ネタが元ネタだけに、儚げな雰囲気を纏ったヒロイン格として独特の存在感を示す。

異次元の逃亡者
声無き


流星は横になってヘアバンドに、やはりと言うかイメージカラーは緑。勝負服は白を基調に黒の手袋を着用し、胸元に黒のリボンを配した緑と金色が鮮やかに映えるフォーマルな印象のもの。原案の立ち絵(右側のイラスト)ではその上に緑のケープを羽織っているが、アプリ版やアニメでは省略されている。

スレンダー体型の持ち主で、これには元ネタに冠された「最速の機能美」というキャッチコピーを思い起こす者も多い。ただし、アニメ版ではまさかの描写があり、作画ミスとも言い切れないだったので、「潜在能力の一端」と考える人もいる。
だから「もちつきオッパイ」なんて言っちゃダメだぞ!

なお、スズカ本人も自身のスレンダー体型について思うところもないわけではないようで、アプリ版の画面切り替え中のロード画面で出る一コマ漫画のある一枚において、タイキシャトル(※筋肉のつき方、骨格、背丈、脚質適正、その他でスズカとは相違点多数)が「スズカのほうがゲート広いデース!!Boooo!!!」と自身にとって手狭な出走ゲートに体をぶつからせつつベソ交じりに喚いている隣で、それとは対照的に「タイキ…広さはみんな同じよ…」自身の胸元に手を当ててローテンションになりつつタイキをなだめていた(※なお、このときスズカ側は擬音も、ガシャガシャと衝突音が響くタイキ側と対照的な「すらぁ…」である

アニメ版

season1

第1話から登場。圧倒的な走りを見せ、スペシャルウィークの憧れの存在になる。
トレセン学園の最強集団・チームリギルに所属していたが、トレーナーの指示を遵守すべしという方針に馴染めず、スペシャルウィークの転入と同時期に、個々の自由な走りを尊重するチームスピカへ籍を移す。

移籍後は、ルームメイトにもなった新入りのスペシャルウィークを見守りながらもアドバイスや特訓に付き合い、良好な関係を築いている。第4話にて宝塚記念、毎日王冠、天皇賞、7話ではジャパンカップへの出走とその後の海外遠征が決定する。

競走成績

以下ネタバレ注意





第1話ではリギルのトレーナーの指示を無視し、1000mを57秒8という超ハイペースで大逃げを打ち、そのまま最終コーナーを抜ける。後続が追い込みをかけるが、すかさずラストスパートを掛けて逃げ切り圧勝。レース後にチームスピカへの移籍が決定する。

宝塚記念を制したスズカは第6話で毎日王冠に挑む。序盤からハナを切って逃げ、このレースが復帰戦となるグラスワンダーが3コーナーあたりから叩き合いに持ち込むと、その後方のナイスネイチャが捲りをかけ、エイシンフラッシュとエルコンドルパサーもそれぞれ仕掛ける。

4コーナーを出て先頭は変わらずスズカ、その後位をグラスワンダーが追走し、外側にエルコンドルパサー、先にグラスワンダーがハイペースの先行馬の後位であったことと調整不足も相まって一杯となりズルズル後退。エルコンドルパサーが外側から追い込みをかけるが、

どこまで行っても逃げてやる!!」(by アオシマバクシンオー)

と言わんばかりに、スズカがこれも千切って圧勝。4連勝で運命の天皇賞(秋)へ臨む。

劇中の11月1日に迎えた天皇賞(秋)、スズカは1枠1番・1番人気の“1並び”で出走。
レースはコンディション最高のスズカがいつも通りの大逃げでハナを切り、エルコンドルパサーが追走を試みるが、あまりの速さについていけずに7~8馬身ほど離され、逆に単独の2番手で逃げる態勢となる。

3コーナーの手前、1000mの標識を57秒台の超ハイペースで通過しなおも加速し続けるスズカ。彼女に競りかける者は1人もおらず勝利は確実かと思われたが、大欅の付近で不意に彼女の左足首が悲鳴を上げる……。

サイレンススズカ



レースはエルコンドルパサーが勝利、競走を中止したスズカは病院で骨折の診断を受け、復帰への道をチームスピカやライバルたちに支えられながら歩むことになる。

1998年当時、多くの競馬・競走馬ファンにトラウマを植え付けた悲劇の再現となりながらも、様々な要因に救われたことで最悪の結末を避けることができたばかりか、レースへの復帰を誓う彼女の姿と、逆境の中に希望を灯す特殊ED『Silent Star』に心を揺さぶられた者は多い。
なお、史実ではこの第118回・天皇賞(秋)にエルコンドルパサーは出走しておらず(98年当時外国産馬には天皇賞(秋)を含む一部のG1レースへの出走資格がなかった)、史実における勝ち馬はオフサイドトラップ(鞍上・柴田善臣)である。
※恐らくオフサイドトラップの馬主がエルコンドルパサーの馬主と同一人物である事からの設定

第11話、天皇賞の悲劇から1年1ヶ月、リハビリを終え、ついにレースに復帰したスズカ。レース直前、トレーナーから「復帰は絶望的と医者に言われていた」ことを明かされ、「出走できるだけで十分」という見方もある中で臨んだレースでは、ブランクからかスタートで出遅れ、最後方に付ける。
4コーナーを過ぎてなおも後塵を拝していた彼女だが、大欅を横目に息を入れると、溜めていた力を爆発させて怒涛の追い込みを開始。一気に前団を交わすと先頭で粘るサンバイザーをも難なく差し、さらに突き放すかのように加速、長かった沈黙を鮮烈な勝利で打ち破る。逃げから追い込みへの変化はあれどかつての豪脚復活に誰もが歓喜した。
奇しくもアニメが作られた2018年は、史実の「沈黙の日曜日」から20年の節目。全ての競馬・競走馬ファンの「永遠に叶わぬ夢」を集結させ、実現させた演出に、涙した競馬ファンも多かったであろう。

その後、海外遠征を敢行し、G1を勝利したことが13話で語られ、ウィンタードリームトロフィーへと参戦するべく帰国する。既に逃げの脚質に戻していたようだが、レースに登場したのが追い込んだ11話以来であったため、追い込み宣言で視聴者やスぺシャルウィークを惑わせるといった心理戦も見せている(レースではもちろん逃げている)。

話数競馬場競走名距離枠番/馬番着順
5話東京東京優駿GI芝2400m?9着
7話東京天皇賞(秋)GI芝2000m?6着
1話東京???8/121着
3話中京????1着
6話阪神宝塚記念GI芝2200m?1着
6話東京毎日王冠GII芝1800m2/21着
7話東京天皇賞(秋)GI芝2000m1/1競走中止
11話東京?OP芝1600m1/11着
13話東京ウィンタードリームトロフィーGI芝2400m1/1?
全競走成績:8戦5勝(2着⓪3着⓪着外②中止①) 

※第1話・3話・11話・13話(遠征)のレースの元ネタは明言されていないが、史実を踏まえると、以下の競走の可能性が高い。
第1話… 東京レース場、1000mのラップタイム → バレンタインステークス(オープン特別)
第3話… 左回りの馬場、2着に11馬身の大差をつけて勝利 → 金鯱賞(GII)
第11話… ジャパンカップ前日のオープン特別競走 → キャピタルステークス(オープン特別) ただし史実ではスペシャルウィークがジャパンカップに出走した年の当レースは1600万下クラス限定の上、ハンデキャップ競走だったので、オープンクラスの上1年以上のブランクがある彼女には出走資格がない(ハンデキャップ競走は1年以内の出走実績が必要)。
第13話(遠征)… ニューヨーク発の便で帰国しているため、ニューヨーク近辺の競馬場で行われているレースと推測される。
東京優駿の9着(1997年 勝者はサニーブライアン(鞍上・大西直宏))は第5話で本人の口から語られており、天皇賞(秋)の6着(1997年 勝者はエアグルーヴ(鞍上・武豊))は第7話でトレーナーが明言している。

season2

その後再び遠征に出たようで、長らくスマホの画面越しの登場だったが、最終話でしれっと帰国して来ていた。なお遠征中スぺからニンジンをたびたび贈られていた様子で、部屋いっぱいになる程だった。

ゲーム版

メインストーリー第五章では主役として登場。アニメ、彼女の育成シナリオ同様、方向性の違いからチームを離脱しチームシリウスに加入した。

育成ウマ娘

[サイレントイノセンス]サイレンススズカ

スピードスタミナパワー根性賢さ
101847710088
バ場適性AダートG
距離適性短距離マイル中距離長距離
DAAE
脚質適性逃げ先行差し追込
ACEG

固有スキル
先頭の景色は譲らない…!
最終直線で差を付けて先頭にいるとさらなる脚を使って、速度を上げる。
  • 厳密な発動条件は、最終直線で1バ身以上差を付けて先頭。

最高レアである☆3のウマ娘として初期実装。適正距離は「マイル・中距離」、適正作戦は「逃げ」。スピードと根性の成長率が高め。
育成には中距離のレースもクリア必須となるのでスタミナ対策も必要になるが、サクラバクシンオーのようにスピードを中心に強化すれば高確率で勝てる。加えて固有スキルも先頭で最後の直線に入るとほぼ高確率で発動する。

これらのことから、☆3育成ウマ娘の中では攻略難易度がわりと優しいウマ娘といえる。しかもマイル、中距離の両方で「初期適性A」であるので、「デイリーレース」での活躍にも大いに期待できるため、早めの入手を目指したい。ただし育成ウマ娘同士での対戦となる「チーム競技場」では状況が一変する。

これは上述した彼女の固有スキル発動条件が最終直線で差を付けて1位である事が理由で育成ウマ娘同士での対戦ではこの状況に持ち込めない事が非常に多い。その為にCPU戦では滅法強いが対人戦を見据えると固有を使う使わないに限らず高いステータスが求められるウマ娘となっており、ある意味でトレーナーの腕が表れやすいウマ娘とも言える。

なおゲーム上、国内では無敗を誇った1800m戦がマイルのカテゴリーに入ることもあり、史実で惨敗したマイルG1で相手として登場したときも、先頭の景色を譲ってくれないことがザラにある。

特殊二つ名

異次元の逃亡者
作戦「逃げ」かつ1番人気で重賞を6連勝以上し、そのうち1戦は宝塚記念でスタート200m地点からゴールまで1番手のままで勝利する。

  • 宝塚記念の条件を満たすのが何より困難、スタートから200mを超えたら一度でも二位以下に落ちたらアウト、先頭キープ系のスキルを揃える事も必要だが最後は素の能力と運である。
  • 地固めコンボを狙うとやりやすい、一例として「コンセントレーション」「先手必勝」(どちらも下位スキルで代用可能)「先頭プライド」もしく該当の緑スキルでこの中から最低3つは選ぼう。(当たり前だが地固め自体も必要)

特殊実況

天皇賞(秋)(クラシック期・シニア期、10月後半)で1着になると発生する(シニア期では最後の目標レースとして設定されている)。

サポートカード

[輝く景色の、その先に]サイレンススズカ
リリース初期よりサポートカードガチャにて入手可能なSSRサポート。タイプはスピード。

[WINNING DREAM]サイレンススズカ
Half Anniversaryキャンペーンにて、ログインボーナスと記念ミッション第2弾の報酬として配布されたSSRサポート。タイプはスタミナ。

[まだ見ぬ景色を求めて]サイレンススズカ
メインストーリー第5章のクリア報酬として登場したSSRサポート。タイプはスピード。

マンガ版

スズカちゃん


「走ることは私にとって当たり前のことだから」
マンガ作品の『STARTING GATE ! 』においてはメインキャラクターとして参戦、こちらの世界でもアニメ版などと同様スペシャルウィークとはやがて大の親友となる。

こちらのスズカは他の媒体のものと比べると若干口調が荒い上に、口数が少ないのも相まってか入学当初は周囲の同期はおろか上級生にすら嫌われているという浮いた存在であった(今作にはタイキやフクキタルもほぼ登場しないため、スペ以前に"友人"と言える存在が殆どいなかったと思われる)。入学直後の頃はあのルドルフですら「相当空気を読まないヤツだった」と言及しているのが当時の状況を端的に表しているだろう。

そんな中でもやはり逃げウマとしての才能はこちらでも健在で、その実力は寮長たちやエアグルーヴにも高く評価されていた。しかし、現在では諸々の事情があってレースそのものに出走していないらしく…?

なお、入学からしばらく経ってスペと仲良くなってからは誤解されがちな性格も周囲に少しずつ認知されつつあるようで、本人自身も変わり始めている。

関連ウマ娘

史実では一つ上。
天皇賞ではエアグルーヴが勝利し、宝塚記念ではサイレンススズカが勝利した。
ウマ娘でも友人として仲が良く、史実と同様エアグルーヴの方が一つ上だが呼び捨てが許される程。

史実では一つ下。同じサンデーサイレンス産駒だが父系は数が多すぎる場合があるので兄弟扱いはされない。史実だとスペシャルウィークがダービーを取ったその年に事故死したため面識がない
翌年の天皇賞では最後の最後で差し切り武豊騎手からは「サイレンススズカが背中を押してくれたのかもしれない」とコメントしている。
ウマ娘ではスペはスズカに憧れており(というか少し過剰気味)、スズカもスペに対しては当初は自身の人付き合いの苦手さから打ち解けられなかったが少しずつ大切な存在に変わっている。

史実では同期。レースでは2勝1敗。
ウマ娘ではフクキタルの方から声をかけてきて会話が進むことが多い。
フクキタル育成のとある会話は必見。

史実では同期。レースは宝塚記念のみでスズカが1着、ドーベルが5着。
ウマ娘だとフクキタルに巻き込まれる形で3人でこっくりさんをしていた。

史実では同期。マイルチャンピオンシップで対決。父系なので親戚扱いはされないが父父がともにヘイロー。
ウマ娘においてはタイキシャトルからBBQに誘って来たり、スズカは短距離のコツを聞きに行ったりと仲は良好。アニメ版ではチームリギルにともに属していた時期がある。

史実では同期でサンデーサイレンス産駒。(リョテイの方が2ヶ月ほど上。)
宝塚で対決した際は逃げるスズカに最終的に追いつけたのがリョテイのみだったり
あの秋天にもともに走っていた。(リョテイは最後の方でオフサイドトラップにこされ2着)
ストレスで荒れる(スズカの方は後に治った)」「左に傾くステゴと左回りが癖なスズカ」「頑丈で本気で走ってなかったとまで疑われるステゴと柔軟で本気を出しすぎて事故したスズカ」「威嚇するかのように立ち上がったことがあるステゴとゲートを潜ったスズカ」「サンデー産駒97世代でG1を一つ取ったもの同士」「自分のくそを嗅いで発狂した方とパドックでくそをもらす方」と結構共通点や相違点が多い。
ウマ娘では宝塚で対決。
他にはジャパンカップ(一期12話)にて地下通路ですれ違っている。

ウマ娘世界でのif展開が「悲しい史実を跳ね返す」ことに主軸を置いているつながり(2022年1月現在、「レース中の悲劇を史実に持つウマ娘」はスズカとライスのみ)。史実だとライスの方が5つも上であり、スズカがデビューする前の95年に急逝したため、面識はない。 
なお、ライスが逝去した3年後にスズカは宝塚記念を制しており、ウマ娘メインストーリーでは同じチーム所属となっている。

初期PVにのみ登場していた、いわずと知れた無敗三冠馬。PVでは対決の様子は描かれなかったが、主戦騎手の武豊が「このウマに勝てる子がいるとしたら、サイレンススズカ」と答えていることもあり、今後実装された際には直接対決が期待される。

マンハッタンカフェの育成ストーリーの中で「似た雰囲気を感じる」と言われこのやりとりからもお友達=サンデーサイレンスが強く支持されている。
サンデーサイレンスは元馬のサイレンススズカの父であり名前の一部が入っている。
あの秋天のフレーズは父の名前を日本語で呼んだものだった。

アニメではスピカ、ゲームではシリウスに属している。
また、ゴルシ育成の中で「誰かに似てる」とゴルシに言われていた。
(誰かとはおそらくスズカの同期で元馬のゴルシの父ステイゴールド)

競走馬サイレンススズカ

98年 宝塚記念
最速の機能美 サイレンススズカ
速さは 自由か孤独か
2011年JRA宝塚記念CMより

1994年に母ワキアと父サンデーサイレンスとの間に生まれた牡馬。
主な勝ち鞍は宝塚記念(GI)と毎日王冠・中山記念・金鯱賞(GII)
主戦騎手は上村洋行河内洋武豊。宝塚記念のみ南井克巳が騎乗している。
当初はssではなくトニービンの予定だったが空いておらずssをつけた結果誕生したのが彼。
もしも予定通りであれば生まれてこなかったかもしれない一頭だった。

4歳(現表記3歳)の秋までは勝ちきれないレースが続いていたが12月にGⅡ香港国際カップ(現GⅠ香港カップ)にて、後の相棒となる武豊騎手が初騎乗。 結果は5着だったが武騎手はこう述べた。
「この馬は化け物だ」
「来年はこの馬で勝ちますよ」
翌年その言葉は現実のものとなる。「最初から全力で走り過ぎちゃうというか、サラブレッドの本質の塊のような馬だった」そんな評価をサイレンススズカに下した武豊は大胆な騎乗を思いつく。

それが大逃げである。

「抑えようと思ってもきかない。だったら、前半から好きなように走らせた方がいいと思った。この馬は走っているときがいちばん楽しそうでしたからね。それでも持つんじゃないかな、と」 

通常であれば主戦法になりえない選択をした武豊は年明け初戦に東京競馬場でのオープン特別・バレンタインステークスにこの騎乗のためだけに関東へ遠征しこれを圧勝。続く中山記念小倉大賞典でも逃げ切り勝ちを納める。

これらの騎乗で武騎手は「一時息を入れる」ということをサイレンススズカに覚えさせた。

※息を入れるとは逃げ馬がレース途中で意図的にペースを落としラストスパートのためのスタミナを温存することである。

「馬が気付いてくれたんです。それで最後の最後で、また加速できるようになった。これはすごいことになったなと思いましたね」
そうして迎えた金鯱賞、スズカは11馬身差をつけ圧勝。「あんな体験、普通はできない。(後ろからくる)足音をまったく聞かないままゴールしちゃったんですから!」と武豊は当時の金鯱賞を振り返る。

さらにGI馬が名を連ねる宝塚記念に出走。なおこのシーズン開始当初は宝塚記念への出走を予定しておらず武豊にはエアグルーヴ騎乗の先約があり騎乗出来ないため同馬主同厩舎のゴーイングスズカに騎乗予定だった南井克巳に乗り替わる。レース本番は南井が初騎乗であるということと距離を考えて金鯱賞に比べ抑えぎみにレースを進め直線で後続を引き付けゴール前に南井が鞭を入れ加速して逃げ切り、初のGI制覇。

続く毎日王冠では武豊が鞍上に復帰。しかしNHKマイルカップ優勝馬エルコンドルパサーと前年の朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)優勝馬グラスワンダーの無敗の外国産4歳馬2頭が出走することになった。

レースはスズカが1000mを57秒7のハイペースで逃げる展開に。直線で脚を消耗した後続を引き離し辛うじて追い込んできたエルコンドルパサーですら2馬身半差の2着という内容で完勝。

これでこの年に入って6連勝で、最大の目標である天皇賞(秋)に王手をかけるとともに名実共に当時の最強馬となったといっても過言ではなかった。
何もかもが順風満帆だった。誰もがスズカの他馬を圧倒するスピードに酔いしれていた。たくさんの人が多くの夢を彼に見ていた。

「最高のレースが出来て、いよいよ海外も視野に入れ始めた。みんなびっくりするんじゃないかって話していたところだったんです」

沈黙の日曜日

そして迎えた天皇賞(秋)これといった相手もおらず馬券の売り上げは圧倒的にサイレンススズカが1番人気(単勝1.2倍)で11月1日東京11R1枠1番1番人気という1並びで武豊も担当厩務員ともに口をそろえて「一番具合が良い」と述べ、晩成型の体が完成段階に入り体調も完璧。もはや故障でも起こらない限り彼の勝利だと思われていた...

レースはスタートから飛び出した最内のスズカがハナを切り大きく差を広げていく。1000mを57秒台の快ペースで通過した時点で二番手のサイレントハンターには10馬身近い差がつき、その後ろも7~8馬身近く開きカメラを一杯までひかないと馬群が入りきらないほどの圧倒的なリードをつけていた。
「息が入り始めて、いいぞ、いいぞ、と。本当にいい感じだった」と武豊が話すようにここまではすべて予定通りだった。
しかし大欅を通過したところで異変が起きる。突然彼の歩調が乱れペースが落ちていく。
「レース中、何が起こったかはすぐにわかった。ジョッキーにとっては、いちばん嫌な瞬間ですね」
どよめく会場、そして叫ぶ実況。

「敵は己自身!打ち勝つことはできません!!」(ラジオ日本・仙田和吉)
「これは大変!大変!やはり府中の二千mには、魔物が棲んでいた!!」(大阪MBSラジオ・美藤啓文)
「サイレンススズカ!サイレンススズカに故障発生です!なんということだ!4コーナーを迎えることなくレースを終えた武豊!沈黙の日曜日!!!」(フジテレビ・塩原恒夫)
※この塩原の突発的に出た「ポエム」は、このレースを形容する言葉として定着している。

しかし彼は左脚を骨折しながらも3本の脚で踏ん張り鞍上の武豊を落とさず馬群を避けつつ安全な場所に運んでいった(結果、接触等はなく、2番手のサイレントハンター(鞍上・吉田豊)が外を回される程度にとどまった)。が、この踏ん張ったことにより故障部分をさらに悪化させてしまう。踏ん張らずに転がっていれば助かった可能性もあったがその場合鞍上の命が危なかった。

「なかなかいない。あのトップスピードで、あれだけの骨折をして転倒しない馬は。僕を守ってくれたのかなと思いましたね。今でもすごくよく、サイレンススズカのことを思い出すんですよ。せめてあと数百メートル、走らせてやりたかったな。うん、すごい残念。今でも悔しいですもん」と武豊は当時を振り返る。

レースは柴田善臣騎乗の8歳馬・オフサイドトラップが勝利したが、場内の異様などよめきはゴールイン後もしばらく止まず、多くの観客がスズカの安否を気遣っていた。
しかし無情にも診断は左前脚の手根骨粉砕骨折。もはや手の施しようがなく、直ちに予後不良...安楽死処分が下された。
処置時普段は感情を表に出さない武豊が号泣して取り乱し、その夜、彼は知り合いとワインを泥酔するまで飲み明かした。
「泥酔したの、あんときが生まれて初めてだったんじゃないかな。夢であって欲しいな、って」
また、この日の故障の原因を聞かれた際、「原因は分からないんじゃない、ないんだ!」と怒鳴るように言ったという(実際、この時のスズカの故障の原因は現在でもはっきりしていない。スズカを担当した調教師の橋田満は、書籍において「スズカのスピードが骨の丈夫さの限界を超えてしまい、結果ショックアブソーバーの役割を果たす部分が壊れてしまったのでは」と推察している)。
テイエムオオアラシに騎乗していた福永祐一騎手曰く「あんなに落ち込んだ豊さんを見たのは初めてだった」

この事件は武豊の心に大きな影を落とし、2007年になるまで武豊はサイレンススズカに深く言及することはなく、2013年のインタビューでも、事故の話になると途端に拒絶し、笑顔を引っ込めた。
しかしこの事件が武豊というジョッキーをさらなる高みへ導くことになる。

2007年Number誌上にて武豊談
「この馬ならG1馬相手にものすごい勝ち方ができると思っていたのに、その夢が一瞬にして消えてしまった」
「あんなことになっていなかったらなぁ、って今でも不意に思い出すときがあります。天皇賞は間違いなく勝っていただろうとか、その後のジャパンカップとか、ブリーダーズカップにも行っていたかとか。もし(サイレンススズカが)いたら、きっと凄い仔を出していただろうな、って」

センシティブな作品



余談

アニメ第2話で幼少期のスペシャルウィークがスズメと競争して
その後に「行きますよ?」と言う声がして振り返ったらそこには…
体がスズメで頭がサイレンススズカという「サイレンススズメ」という狂気の産物がそこに居た。
トレーナー諸君からは「インフルエンザの時に見る夢」と言われている。

サイレンススズメ



アニメ第6話で自室を左回りにグルグル回る姿が描かれており、アプリ版でも度々同様の癖について会話イベントで触れられる事が多いが、実際のサイレンススズカ号にも馬房で長時間左回りにクルクル回り続ける「旋回癖」と呼ばれる癖があった。馬房内に畳やタイヤを吊るして旋回をやめさせたところ、スズカは膨大なストレスを溜め込み、その後のレースに大きな影響を与えてしまったのだとか。

左に回る癖を直したかったサイレンススズカ


なお、この癖が関係してか史実のスズカは左回りのレースを得意としており、アメリカへの遠征計画も同国の競馬場に左回りが多いことが発端である。(当時、左回りの競馬場は中京競馬場と東京競馬場しかなかった。新潟競馬場が左回りになるのは2001年である)。
そのためアプリ版でも彼女の覚醒Lvアップと育成イベント、サポートカードの全てで「左回り〇」のスキルやそのヒントを入手できるようになっている。

また、サイレンススズカ号はレース以外では非常に人なつっこく、手のかからないおとなしい馬だった。厩務員が出勤するバイクの音を聞いてお出迎えモードになった、なんて逸話も残っている。アニメでもトレーナーとの距離が近い描写がみられるが、そのあたりを意識したものだろうか。

ゲートくぐっちゃうスズカさん


ただ、デビュー2戦目に当たる弥生賞で出走前に閉じたゲートの下を潜り抜けようとするという行動に出てしまったこともあり、その理由について「厩務員がいなくなったのを見て不安になったから」と推測されている。寂しがり屋なのかもしれない。
この行為は当然ではあるが非常に危険であり、過去にはこれをやった際に骨折して予後不良になった馬もいる。しかしこの時のサイレンススズカ号は直後に馬体検査を行ったところ特に異常は見られず、大外枠に外され8着に終わったとはいえ出走してみせた。そのため狭い馬房でも上述した通りの「旋回癖」を見せたことと併せ、器用さと体の柔らかさの表れでもあったとする評価も挙がっている。余談だが、その予後不良になった馬はタイキシャトルと同じ調教師のマイルG1馬だった。タイキシャトルのゲートの話はこのエピソードの意匠もあると思われる。

今でこそ無口かつ大人しい性格だが、初期PVでは横にいるオグリキャップを睨み付けつつ走ったり、ウイニングライブでこちらを形容しがたい表情で見つめたりと、今とは大きくキャラが異なっていた。

関連イラスト

栄光の日曜日
サイレンススズカ
サイレンススズカちゃん
サイレンススズカ


スズカ
サイレンスズカ
サイレンススズカ 勝負服ver.
サイレンススズカ


サイレンススズカ
ウマ娘のサイレンススズカ
サイレンススズカ
サイレンススズカ


大欅を越えるスズカ
先頭の景色は譲らない...!
あなたの夢が走る宝塚記念
サイレンススズカ


「おやすみスズカ」
声無き
夢の先まで
サイレンススズカさん


沈黙を超えろ!
「私にできるのは走ることだけだから」
夢の先まで
ウマ娘 2011年JRA CM 宝塚記念 サイレンススズカ



関連タグ

ウマ娘プリティーダービー サイレンススズカ
チームスピカ チームリギル 逃げ切りシスターズ

『ウマ娘』はサイレンススズカ“悲劇の天皇賞・秋”をどう描いたか?- NumberWeb
’98年11月、きみが生きた未来をさがして - ウマフリ

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