結成してしまえば後は逃げ切り!
来歴
「逃げ切りシスターズ」とは、『うまよん』第22話にて、ファル子ことスマートファルコンの一言で唐突に爆誕したウマドルユニット。メンバーは全員「逃げ」の脚質をもつウマ娘たちで、リーダーはウマドルの第一人者でもあるスマートファルコン。
ミホノブルボンの紹介エピソードに居合わせたサイレンススズカも巻き込んでいつの間にか結成された「逃げシス」は、第40話で学園内の余興ライブ(年越しカウントダウンLIVE)へ出演。生徒会からもお墨付きをもらったことで、トレセン学園の広報の一環として活動することになる。ちなみに当初の表記は「逃げ切り☆シスターズ」だったのだが、媒体を跨いだ活躍の中でその辺は曖昧になっている様子。
『ウマ娘』という作品ならではのグループとして『うまよん』ではそれなりに出番があり、アニメ版『うまよん』第9話ではスマートファルコンが新メンバー加入の夢を見たため5人体制となり、9月の主題歌『逃げ切りっ!Fallin’Love』を担当、ついにシングルリリースへと漕ぎ着けた。
なお、『STARTING GATE』シリーズにおいてはスズカ(01)、マルゼン(02)、ファル子(09)がそれぞれソロ曲を歌唱している。
アプリ版でも健在らしく、初期メンバーでミーティングを開く会話も存在している。その後アイネスフウジンの実装に伴い、追加メンバーとファルコンでウマドル活動のミーティングを開く会話が加えられた。
関連ウマ娘
何人かは因子継承でカバーできるとはいえ何故か短距離適性持ちが居ない。
メンバー
青春を「ウマドル」に捧げる逃げウマ娘。当ユニットのリーダーで、目標はトップウマドル。逃げシス結成以前からウマドルを名乗って活動しており、一人でもゲリラライブを敢行するなど非常にタフ。見た目ばかり取り繕ってもファンには見抜かれるという信条から、活動において妥協はしない主義だが、定期考査は追い込み型。
ダートでのレースを得意とするため、公式で「砂塵の隼」というアイドルらしからぬ二つ名を付けられている。史実では芝コースでの戦績が振るわなかったためか、アニメうまよん第9話にて道路(オンロード=整地された道)でアイネスフウジンとの追いかけっこをした際には、1人だけ激しく遅れを取っていた。
競走馬スマートファルコン号はメンバーの中で一番若い2005年生まれ(最年長のマルゼンスキーとは31年差)。
「異次元の逃亡者」の異名を持つ儚げな逃げウマ娘。「逃げて差す」という稀有な戦術で人々を魅了し、走ることばかり考えている温厚な優等生で、学園ではエネルギッシュな面子に囲まれてツッコミに大忙し。巻き込まれた形とは言えウマドルの素質は申し分ないが、その性分からさすがに照れが勝ってしまい、フクキタルにダメ出しされている。ウソでしょ…?
『ウマ娘』シリーズではスペシャルウィークやトウカイテイオーと共に看板娘のような扱いをされているため、CDジャケットでもリーダーを差し置いてセンターを務めている(リーダーであるファル子は「砂のサイレンススズカ」の異名を史実に持つウマであるため、ある意味、本家にその座を奪われたと言えなくもないが)。
サイボーグ呼ばわりされるクールな逃げウマ娘。短距離向きの脚とされながら、厳しい鍛錬の末にクラシックレースで二冠を勝ち取った努力の権化。基本的に鉄仮面ながら笑顔を作ることはできるものの、ファル子からギャップ萌えの真髄を学習し、逃げシスでもあえてポーカーフェイスを貫いている。
本人なりの自然体は「味がある」とも評されており、パフォーマンスの安定感は推して知るべし。活動には前向きというかとてもマジメ。なぜか電子機器との相性が最悪で、一般的な操作をしていても頻繁にクラッシュさせてしまうのが悩みの種。
タイムセールやバーゲンで百戦錬磨の逃げウマ娘。アニメ版での追加メンバー。家計が大変でバイトに忙しいものの、ギャラに釣られてスカウトを承諾する。あやしいバイトに引っ掛かりそうになったりと危なっかしい面も。ウマドルにはちょっぴり戸惑い気味で、素朴な愛嬌と、双子の妹をもつお姉ちゃん属性が持ち味。
20万人近い観衆が集まった日本ダービーで見せた逃げ切り勝ちについては、ゲーム版メインストーリーでも触れられている。
2022年5月10日、彼女の実装を以って逃げシス全員の育成(とライブ鑑賞)が可能となった。
「スーパーカー」と呼ばれた大先輩の逃げウマ娘。「イマイチな自分から逃げ切りたい」という独特かつ切実な動機で逃げシスに押しかけた追加メンバー。逃げシス基準のダンスレッスンは少々ハードらしく、エンディングの一枚絵では一人だけへばっているが、ステージ本番ではイケイケにカッ飛ばしている。いつだって青春!
ウマ娘化されている競走馬の中ではサイレンススズカ以外に「逃げて差す」戦法で勝利を収めたことがある唯一の存在でもある(スズカとは違い「中盤で減速を挟み、抜かれたと思いきやそこから超加速を魅せる」タイプ)。
史実では「本来は追込適性だが、脚が速すぎるせいで逃げ運用みたいになった」と言われることもあり、加入エピソードで見せた走りは「大きく出遅れた位置からの猛追と差し切り=追込勝ち」だった。
関係者
スマートファルコンとは同室の友人。彼女のウマドル活動を応援しており、勉強を見たりダンスレッスンに付き合ったりとサポートしてくれている。万事きっちりしている性格のため、予定時刻が目安にしかならないライブが許せないタイプ。
スマートファルコンの路上ソロライブを見に来たり、彼女をトレーニングでビシバシ鍛える様子が描かれている。お返しに教えてもらうファル子流のかわいいパフォーマンスはハードルが高い様子。アイネスフウジンとは同室。
トレセン学園生徒会長。学園内での逃げシスの反響を評価しており、学園公認ユニットとしての正式な広報活動を提案する。ただし学園の看板を背負うことになるため、「定期考査で赤点をとらないこと」という活動条件を付けた。
学園の占いウマ娘。相談にかこつけてキャッチフレーズを聞かされたりしている。アニメ版では逃げシスが5人になる夢を見たスマートファルコンの依頼を受け、新メンバー2名は「勧誘から逃げ切った者」と矛盾をはらんだ占い結果を告げた。ファル子曰くインスピレーションの問題なので、理屈は二の次である。
スズカとは同期という間柄ゆえか、かなり率直なダメ出しをしている。
ウマ娘ちゃん限界オタク。ウマドル様ことスマートファルコンを崇拝しており、みんなでトップウマドルプロジェクトではフラッシュと共にファル子のダンスレッスンを見学し尊死した。
うまよんでは逃げ切りシスターズの握手会に参加しており、駆け出し時代からファル子のファンである最古参幼女先輩に対して尊敬の念を込めて敬礼していた。
3rdライブでは
3rd EVENT「WINNING DREAM STAGE」DAY2ではオリジナルメンバーのスズカ役高野麻里佳、ブルボン役長谷川育美の他、ツインターボ役花井美春、メジロパーマー役のぐちゆり、イクノディクタス役田澤茉純の5名で『逃げ切りっ!Fallin’Love』を歌唱。
ターボとパーマーはご存知の通り逃げウマであり、イクノは勝った事は無いが逃げ戦法を取った事がある。
アオハル杯にてついに...
2021年8月30日実装のアオハル杯では、編成したサポートカードや育成中に追加されるウマ娘を含めたチーム戦を行うという形式であり、各ウマ娘もサポートカードとして自チームのレースに参加可能となった。
また、編成するサポートカードがSSRの場合、GⅠで勝負服が確認されている育成未実装のウマ娘は勝負服でライブに出演するため、サポートではRしか居ないマルゼンスキーを育成で、他4名をSSRサポカで組み、各メンバーを距離適性ごとのエースに設定すれば全員勝負服での逃げ切りシスターズによるチームレース及びウイニングライブが再現可能となる。そもそもアイネスフウジンが実装待ちの状態ではライブシアターでも編成のしようがなく、シナリオ中で見られるライブ機能を使っての力技として編み出された方法。
なお、この5名は短距離・長距離適性がデフォルトだと最高でもBしか居ないため、逃げシスが全員育成可能となった現在でも、短距離適性Bのマルゼンスキーに因子を積んで育成しつつ、長距離部門は適性Bを持つミホノブルボンに任せるのがアオハル杯制覇の近道となっている。
グランドライブ
「グランドライブ」の復活を目指すイベントプロデューサーのライトハローと出会ったスマートファルコン。「レースの成績とは無関係にファンへの想いを伝えられる場所」というあり方に強く共感したファルコンは、トレーナーと共にグランドライブ再建計画の告知へと乗り出す。
ファルコンのライブを目にして言い知れぬ感情に突き動かされるミホノブルボンや、とある出来事をきっかけに“想いの力が持つ可能性”を探究するアグネスタキオン、タキオンに連れられて計画に協力することになったサイレンススズカが、それぞれにライブの意味と伝えたい想いを形にしていくストーリー。
シナリオの主要キャラクターとしてメンバ―こそ揃っているが、今回はあくまでもグランドライブ復活のために集った生徒たちの一員であり、逃げシス名義での出番はない。ただ、シナリオ中のとあるイベントでは宇宙でファンを沸かせる5人体制の逃げシスをトレーナーが夢に見るという不可思議な絵面も登場している。
余談
- ゲームに登場する育成ウマ娘を紹介する新CMシリーズの第三弾「Heroes ただ一度も先頭を譲らなかった事実。」篇にて逃げ脚のウマ娘が紹介されたが、5人中4人が逃げシスメンバーであった。なお、当時アイネスフウジンは育成キャラとしては未実装だったため、代わりにマヤノトップガンが紹介されている。
- 競馬において、逃げ戦術のみで運用される競走馬たちは「騎手が御しきれないレベルの前進意欲」を持っている馬が多い。逃げシスがメインを務めたアニメ『うまよん』第9話のオーディオコメンタリーでは、スズカ役の高野麻里佳などは「誰の背中も見たことがない子たちがモデルだから、少なからず負けず嫌いなんじゃないか?」と評している。実際、サイレンススズカ号は「極度の寂しがり屋」という気性難で厩務員を困らせ、他にもダイワスカーレット号は「前へ行きたがる気性が強すぎて、逃げ運用でしか使えなかった」ことからウマ娘化しても負けず嫌い設定になっていたりする。
- 臆病だったり他馬が好きすぎたりして馬群を苦手とする競走馬は「逃げ」「追込」といった極端な戦法を選ばざるを得ず、中でも瞬発力に欠けるタイプは逃げ一辺倒になりやすい。他馬恐怖症ゆえの大逃げで知られた“狂気の逃げ馬”カブラヤオーが代表例。ウマ娘では他馬を怖がるスマートファルコン、ツインターボがこのタイプ。
関連イラスト
※令和版