数多くのウマ娘が想いを託し、後進がそれを引き継いできた
連綿と続く継承の場『三女神像前』――
今日もまた、新たなウマ娘が想いを継いで走り始める!
概要
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』における、育成が完了したウマ娘の能力の一部(=因子)を、次に育成するウマ娘に受け継ぎ発現させるゲームシステムのこと。実際の競馬や競馬ゲームなどにおける血統に相当する。
トレセン学園内にある三女神像の前でウマ娘が祈りを捧げることにより、過去活躍したウマ娘の「想い」を受け継いで力が沸き上がるとされる。
ウマ娘の育成開始時には親となる継承ウマ娘を2人設定するが、育成するウマ娘から見た両親とその祖父母のウマ娘計6人の因子を継承できる。親の片方はフレンドからレンタルした代表ウマ娘を設定することも1日5回まで可能であり、他トレーナーの良質な因子を借りるのが強いウマ娘を作るための近道である。
因子が継承できるタイミングは育成中に計3回あり、1回目は育成開始時に、2回目と3回目はクラシック級・シニア級の4月前半ターンの最初に行われる。前者は継承される因子が予め決まっているが、後者は相性(後述)の影響を受けて発動する因子がランダムに変動する。たとえ育成が上振れても継承で肝心なスキルなどが手に入らなかったから育成やり直し、というのは強いウマ娘を作る上ではザラであり、このランダム要素はしばしばガチャに例えられる。
一方、親・祖父母が継承できる因子は、親・祖父母となるウマ娘本人の育成完了時に決定する。この因子の選定方法も種類・数含めてランダム要素が強い。より良い因子を持った親を作るためには試行回数を稼ぐ必要があり、これを目的として育成を繰り返す行為は「因子周回」「因子厳選」などと通称される。
イベントによっては、一定期間1日1回だけ因子の試行をやり直せることもある。
最近の更新により、TPを30払うことにより因子の試行を1回やり直すことが出来るようになる。
2024/8/24の更新により、因子再獲得パスが登場。これは購入すると因子の再獲得が2回増えると言うもの。また、1回目のTP30も払わなくてよくなる。有効期間は30日で、パスがなくとも1回目はTP30、2~3回目はジュエル30払うと再因子出来るようになった。
因子の種類
因子はアイコンに使われる青(水色)・赤(ピンク)・緑・白の4色によって大まかに区別されている。特に白色の因子については3つに分類することができ、これらは初回の継承では発動しない。
因子のグレードは☆の数でランク分けされており、☆1~☆3まで存在する。つまり理論上はある因子に対して1人の片親で最大☆9までつけることが可能であり、☆の多い因子が揃っている親が一般的に「強い」とされる。
また、不定期で開催されるタキオンの因子研究で、青・赤・緑の☆を上げることが出来る。回数が少ないのでよく吟味しよう。
- 青因子(能力UP因子)
- ウマ娘の基礎ステータス、すなわちスピード・スタミナ・パワー・根性・賢さを強化する因子。育成を完了したウマ娘全員が、5種類の因子のいずれかを所持している。
- ☆の数によって効果の上がり幅が異なる。例えば☆9まで揃えれば初回の継承で合計63もステータスが上昇し、また2回目以降の継承にも期待できるため、強い親作りには青因子の☆の数は欠かせない。
- 親となるウマ娘が☆3の青因子を獲得するためには、少なくともB(600)以上のステータスが選ばれる必要がある。ステータスが高ければ高いほど☆3になる確率は高まる。
- 赤因子(適性UP因子)
- ウマ娘の3種類10項目の適性ランクを強化する因子。バ場適性はパワーに、距離適性はスピードに、脚質適性は賢さに影響する。育成を完了したウマ娘全員がいずれかを所持している。
- 初期適性がB以下のウマ娘の場合、育成開始時に親6人の☆の数の合計によって適性が上昇する。☆1で1段階、☆4で2段階、☆7で3段階、☆10で4段階上昇するが、このとき5段階以上は上昇しないため、つまり初期E以上なら適性Aで育成を始められるが、初期Gの場合Cからしか育成を始められない。5段階以上上昇させるには、2回目・3回目の継承でそれらの因子が発動することを願うほかなく、これが有馬チャレンジが難しいとされる理由である。
- 初回の継承では適性はAより上に上げることが出来ず、2回目以降の継承において確率で発動した場合のみ適性Sにすることができる。これによる評価点の上昇は無く、評価点や対応するステータスが同じ相手なら適性が高い方がより有利に立ち回れるため、チーム競技場やチャンピオンズミーティングではかなり重視される。
- ウマ娘が継承できる赤因子は、そのウマ娘が適性A以上の項目の中からランダムで選ばれる。そのため適性Aの数が多いウマ娘ほど、狙った赤因子を獲得するのは困難である。
- 緑因子(固有スキル因子)
- ウマ娘の固有スキルを継承できる因子。ただし、継承した固有スキルの性能は本人版よりも落ちている。
- 育成開始時には親2人の緑因子が必ず発動するが、祖父母4人のものは2回目以降の継承に期待するしかない。☆の数や発動回数が多いほどスキルのヒントLvが上がり、スキルptを節約できる。
- 緑因子はレアリティ☆3以上のウマ娘なら全員獲得できる。一方で☆2以下で排出されるウマ娘については才能開花でレアリティを上げなければ固有スキルを継承できない。
- 白因子(レース因子)
- 30あるGⅠレースの名前が付いた因子。2回目以降の継承でしか発動しない。
- 発動した場合の効果は各GⅠレースごとに対応しており、ステータス上昇やレース条件に対応した緑スキルのヒント獲得などが中心。
- ウマ娘自身が勝利したGⅠレースの因子を獲得できるが、全くつかないこともある。また白因子全体の特徴として、親が持っている白因子の獲得要件を本人も満たしている場合、その白因子は若干手に入りやすくなる。
- 白因子(スキル因子)
- ウマ娘が持つスキルに対応した因子。2回目以降の継承でしか発動しない。
- 発動した場合、対応するスキルのヒントが得られる。☆の数が多いほど、発動率や高いLvのヒントが得られる確率が高い。「地固め」など重要なスキルの因子は赤因子以上に重視されることがある。
- 固有スキル・継承固有スキル以外で親が所持していたスキルが選ばれる。その際金色のレアスキルは因子として継承できないが、対応する下位スキルの因子を取得する確率が高まる。
- 白因子(シナリオ因子)
- 育成シナリオの名前や登場する関係名詞を冠した因子。「URAシナリオ」や「アオハル杯シナリオ」などが存在する。2回目以降の継承でしか発動しない。
- 発動した場合、URA因子はスピードとスタミナが、アオハル因子はパワーと賢さが上昇するなど複数の能力が上がる。☆3ともなればかなり強力であり、青因子に次ぐ親選びの重要なファクターになり得る。
- いくつかのシナリオ因子は、一定個数以上発動するとスキルのヒントが得られる場合がある。
- ウマ娘を育成したシナリオに対応して、一定の確率で手に入る。
また、期間限定で開催されるイベントにおいて、そのイベント限定のスキル因子が付与される場合がある。この因子はイベント終了時にスキルと共に全てのウマ娘から消去される。
- カーニバル因子
- イベント「レーシングカーニバル」専用の因子。初回の継承で必ず発動するが、2回目以降の継承では発動せず、レンタルした継承ウマ娘からも発動しない。因子には最大5までLvが存在するが、複数の継承先が所持していても継承時には最もLvの高い因子が1つだけ発動し、重複しない。
- 因子が発動することで、イベント限定スキル「カーニバルボーナス」が手に入る。このスキルを持ったウマ娘をカーニバルレースやチャレンジレースに出走させると、獲得できるカーニバルptにボーナスが追加される。発動した因子と同じLvのスキルを獲得でき、最終的にLv5のスキルでは獲得ptが2倍になる。
- カーニバル因子は殿堂入りウマ娘をチャレンジレース・カーニバルレースに出走させることで手に入る。この時ウマ娘がカーニバルボーナスを所持していると、そのスキルよりLvが1だけ高いカーニバル因子を獲得できる。こうして順に育成を重ねていくことでスキルLvが上昇し、報酬を効率的に集められるようになる。
相性
育成ウマ娘と親・祖父母、あるいは親・祖父母同士の関係性を表す指標のこと。任意の2人のウマ娘の間には相性値が定められており、これを利用した計算(後述)でその育成ウマ娘に関する相性の高さが決まる。相性には「△」「〇」「◎」の3種類の評価がなされるが、これはあくまでも目安であり、同じ◎でも相性が高ければ高いほど2回目・3回目の継承でより多くの因子が発動する確率が高まる。従って、相性を高めることは強いウマ娘の育成には欠かせない要素である。
ある2人のウマ娘の個別の相性値は、得意とするバ場・距離・作戦の共通項や、同期・同室などの交友関係、史実での血縁や共通勝ち鞍などで予め定まっており、いかなる条件でも不変である。つまり芝中距離に適性があるウマ娘は相性値が高いキャラが多い一方で、ダート専門のウマ娘や短距離が主戦場のウマ娘などは全体的に相性値が低くなる傾向がある。
また同じウマ娘同士の相性値は0であるため、祖父母に育成ウマ娘と同じウマ娘を採用するのは好ましくない。
育成ウマ娘の最終的な相性は、以下の4種類11個の値の合算で求まる。
- 育成ウマ娘と親ウマ娘の相性値(2組)
- 2人の親ウマ娘同士の相性値(1組)
- 直接血縁関係のある育成ウマ娘・親ウマ娘・祖父母ウマ娘の3人組から2人ずつ選び、それぞれの相性値の中で最も低い値(4組)
- 親ウマ娘と祖父母ウマ娘の共通して勝利した重賞の数及び、クラシック三冠など特定の複数GⅠ勝利で得られる称号の共通数(4組)
ここから分かるように、片方の親ともう片方の親側の祖父母の関係や、祖父母同士の関係は相性には全く影響せず、実際の競走馬で言うところのインブリード(近親交配)によるデメリットは『ウマ娘』には存在しない。従って良い因子を持った親は積極的に使っていくことができる。
また共通する重賞勝利数によっては、先述した個別の相性値が良くないウマ娘でも無理やり相性値を上げて◎にすることも可能である。因子用として育成されるウマ娘は、親が勝利した重賞をできるだけ多く勝利しておくことが好ましい。
pixivでは
pixivでは「因子」の解釈が「他のキャラクターの特徴」にまで拡がり、様々な形でウマ娘に継承が行われている。継承相手もウマ娘のみに留まらず多岐にわたる。主な例は以下の通り。
- 各ウマ娘の固有スキル演出を継承の上合体させたウマ娘
- 他のウマ娘の特徴を受け継いだウマ娘
- 他作品のキャラクターの特徴を受け継いだウマ娘
- 史実の主戦騎手の特徴を受け継いだウマ娘
関連タグ
因子爆発ハルウララ:イワチグ氏による二次創作マンガシリーズ。
ハルウララスキル継承シリーズ:振李治郎氏による二次創作イラストシリーズ。
双炎の肖像:親会社繋がりの別作品のエンディングテーマ。EDムービー内にアプリ版の因子継承にそっくりな構図のシーンが存在しており、一部ユーザーからはそのシーンを「汚い因子継承」なんて呼ばれることに。