概要
日本中央競馬における年末の大レース「有馬記念」。ファン投票によって選ばれた優駿たちが中山競馬場の芝2500mを駆け抜ける伝説の舞台は、当然『ウマ娘プリティーダービー』でも多くのウマ娘たちが目標として掲げるレースのひとつとなっている。育成モードで提示される目標レースは大抵、育てるウマ娘の適性に合ったものから選ばれるのだが、一部のウマ娘はデフォルトの適性に合わない目標にも果敢に挑んでいく。(史実で出走こそしたが適性が合わず結果が振るわなかったレース等)
目標レースのほとんどには着順指定(◯着以内)があり、これをクリアすることで育成を次の段階へと進めることができるため、指定された着順に届かなかった際には、1度の育成につき最大3回のコンティニュー(レースのやり直し)を使って目標達成を目指すことになる。
そんな中で適性に合わないレースに苦戦して育成が詰まってしまうことのないよう、一部の目標は「出走」が達成条件となっており、大敗を喫したとしても次に進める仕様になっている。裏を返せばコンティニューが出来ない一発勝負となるため、「勝てなくても仕方のないレースをどうしても勝たせたい」場合には、目標レースに応じた適性の底上げなどの下準備が必要となるが2024年2月の3周年アップデートでコンテニュー上限が5回へ増加、目標レースでも2着以下ならコンテニュー可能に変更した事で1から育成しなくても気軽に再挑戦が出来るようになった。
また、一部のウマ娘は適性Aにも拘らず固定ライバルが育成時期に対して異様に強力なため「出走」が条件になっている場合がある。
ここでは主に、「有馬記念に出走」という目標があるウマ娘について記述する。
case.1:ハルウララ
「難しい有馬記念」で、まず真っ先に名前が挙がるのはハルウララであろう。
初期ウマ娘の一人であるため誰でも必ず手に入り、そして間違いなく有馬記念に敗れる。
ハルウララ育成において有馬記念は最後の目標として位置付けられているが、彼女の芝適性と長距離適性は最低ランクの「G」。普通に出走するとほぼ必ず最下位、それも大差負けになる。さらに運が悪いと、この惨敗によって一番人気が苦手になる「小心者」や、中山レース場が苦手になる「中山レース場×」などマイナススキルが付くこともあった。(2023年8月24日以降は目標レースで6着以下になったときにマイナススキルは付かなくなった)
そして、ハルウララの有馬記念がひときわ目立つ最大の理由は、そのシナリオにある。
前述の通り、致命的に有馬記念に向いていないハルウララと共に本気で有馬制覇を狙うなら、継承ウマ娘として芝適性・長距離適性の高ランク因子をもつ殿堂入りウマ娘を予め準備しておくことが必要不可欠である。そのような因子はそう易々と手に入るものではないし、継承には相性というものがあり「同じ冠名(メジロ、アグネス、マチカネなど)」「同じ重賞勝利(ダービーウマなど)」「同じ適性(中距離先行同士など)」「同じ寮」「血統が近い(ゴルシとマックイーンなど)」「同じ部屋(マチカネ部屋、カレンチャンとアヤベなど)」のような様々な条件があり◎にしないと適性アップなどが出にくいため、◎は前提条件である。
しかし知っての通りハルウララは全戦全敗故有名になった馬でありウマ娘であるため重賞ボーナスなどあるわけもなく、同じ冠名のウマもいない、短距離ダートウマ娘はウララオンリーと適性も期待できないため、◎にできる組み合わせからハルウララの脚質と合った組み合わせを…などと考える以前に◎にすら出来ないことも多い。
幸い同室ボーナスで同じ短距離差しであるキングヘイローが居るため継承のどちらかに芝か長距離の継承が星7以上のキングヘイローを噛ませるのはほぼ必須、その上でキングヘイローと相性がよくかつハルウララの脚質と合った因子や固有を持ったキャラの育成或いはレンタルを探さなければならなかった。(当然青因子合計星9かつ芝か長距離の星7以上で、である)
しかし、2周年の大規模調整でハルウララの相性値が見直されており、キングヘイローに加え、スマートファルコンやアグネスデジタル、カレンチャンやゴールドシップなどと相性が良くなり、◎は以前より出しやすくなっている。
更には適性を盛ったハルウララを準備できても、有馬記念の直前には正反対とも言える短距離・ダートの「JBCスプリント」で「1着」という目標があるため、ステータスの配分は難しい。最悪、そこでバ場なんかお構いなしに出走してくる野良マルゼンスキーに足元を掬われることもしばしば。これのせいで有馬だけ勝てればそれでいいと長距離スキルだけを詰め込むという極端な育成が不可能なのである。(一応TS編やL'Arc編なら出来るがあちらは「とりあえずトロフィーが欲しい」人のためのやり込み用モードなので有馬勝利イベントが見られない、試走には使えるかもしれないが)
そしてまともに走れるようになったところでスペシャルウィーク・セイウンスカイ・グラスワンダーは固定で出走、さらに運が悪ければスーパークリーク・オグリキャップ・シンボリルドルフ・トウカイテイオー・ゴールドシップなどが野良で出走してくる。
さらに、ステータスを高めるためにSSRキタサンブラックやSSRウオッカ、SSRスーパークリークなどといった高性能のガチャ産SSRサポカ完凸複数枚がほぼ必須だった。
従って、有馬での大敗を味わう事のないトレーナーなどほぼ存在せず「あまりにも卑劣で無慈悲な負けイベント」等と言いながら悔し涙を呑むのだが、敗北後のシナリオを見たトレーナーはこう思うだろう。「いつか必ずハルウララに有馬を獲らせる」と。
そこでどのようなやりとりがあるのかは、自身の力で有馬を勝ち取った君の目で確かめてくれ!
ちなみに、SNSに「ハルウララ有馬1着達成」の瞬間を(恐らく)一番最初にアップしたとあるユーザーは、レースの様子は流してもその後のイベントを動画に載せず、「勝利イベントは実在する」とだけコメントを残したため「宝の存在だけを示し、周りを奮い立たせる」という似たような事をやった某海賊漫画の海賊の名前をとり、「ウマ娘界のゴールド・ロジャー」或いは「ウマ娘界のエドワード・ニューゲート(白ひげ)」等と呼ばれることとなった。
このようなユーザーたちの暗黙の了解が出来上がったことやそのべらぼうな難易度で、熟練のトレーナーたちからは「育成はハルウララに始まり、ハルウララに終わる」と育成モードにおける最終目標に位置づけられている。
しかし、現在の環境ではステータスを盛りやすくなっているため、前述のサポカのハードルも初期と比べて大分低くなっている。
また、育成目標であるシニア級の有馬記念ばかりが取り沙汰されている中、アップデートで追加されたイベントシナリオの閲覧機能によって、なんとクラシック級の有馬記念にも同様にイベントが存在することが判明した。こちらもシニア級同様に勝敗によってイベントが分岐する。
クラシック級においては因子継承が1回しか行われていおらず適性が十分でない状態での出走となるため、ある程度のゲタを履かせてもらっているとはいえ難易度で言えばこちらのほうが断然高い。勿論、クラシック級でもスペシャルウィークとグラスワンダーは固定で出走してくる。
ゲームの仕様で言うならバ場適性はパワーに、距離適性はスピードに作用する。それぞれの適性を上げるならこれらを考慮して因子を選びたい。なお、パワーの影響が他の作戦に比べ少なめの「逃げ」で戦う場合でも、逃げ適性がGのままでは賢さにデバフがかかってしまうため、こちらの課題もクリアしておきたい。
余談だが、未解放のイベントを解放できるギャラリーキーが2023年1月に実装されている。グッドエンドや温泉旅行には使用不可能だが、何故かハルウララの有馬記念勝利(クラシック・シニア問わず)には使用可能となっている。しかし、トレーナーたちの間では「ハルウララの有馬記念勝利にギャラリーキーの使用は禁止」という暗黙の了解が出来上がっている。
case.2:ウオッカ
ハルウララの陰に隠れてあまり目立たないが、同じく初期ウマ娘・ウオッカのクラシック級有馬記念もまた、難易度が高い。
ハルウララのように極端ではないが、ウオッカのデフォルトの長距離適性はFである。それに対して、ウオッカ育成における最大のライバルとして立ちはだかるダイワスカーレットは長距離適性がBであるため、長距離が苦手という印象が付いてしまう。距離適性が低いとスピードにデバフがかかるため、継承元を吟味しないと勝利は難しい。
また、ウオッカの得意戦術である差しは力を出し切る前に集団から脱出できなくなるおそれがあり、若干運が絡む。終盤で抜け出せるように、しっかりスキルをそろえておいた方がよいだろう。
ちなみに、育成開始時の適性底上げは一度に4段階まで。これだけではF → B止まりになってしまう。
Bでも充分勝機があるとはいえ、有馬に挑むクラシック級(2年目)の4月前半に発生する継承イベントでさらに長距離適性が上がれば勝てる確率はもっと上がる。コンティニューも最大5回まではできるので、粘ってみるのもアリかも。
なお、クリスマス版だとデフォルトの長距離適性がEとなっており、因子を積めばAでスタート可能。更にバランス調整で強スキルとなった「ノンストップガール」を自前で持っているため、難易度は下がる。
史実でのウオッカ号は2007年に有馬記念に出走したのだが、11着止まりだった。
case.3:マルゼンスキー
マルゼンスキーは☆3のウマ娘であるため、手元にやって来る確率は前述の2人より低い。
彼女のデフォルトの距離適性は「短距離B・マイルA・中距離B・長距離C」となっており、長距離適性は決して低くはない。しかしデフォルトのままでは得意の逃げを打っても逃げ切れないケースが殆どであるため、長距離レースで確実に勝つためには継承で適性を底上げする必要がある。
史実でのマルゼンスキー号は1977年の有馬記念を目前に故障で引退したため、有馬記念を走っていない。そうした背景を持つウマ娘のマルゼンスキーが「有馬記念出走」を目標にするだけでも感慨深いのだが、せっかくの大レースなのだから快勝させたいものである。
case.4:フジキセキ
マルゼンスキー同様☆3のウマ娘であるフジキセキ。彼女の育成でも、この壁は存在する。
彼女の距離適性はデフォルトで「短距離B・マイルA・中距離B・長距離E」。そして、シニア級になると高松宮記念(短距離)、安田記念(マイル)、天皇賞・秋(中距離)、そして有馬記念と、全ての距離のGⅠレースを走る必要があり、トレーナーの腕(と運)が試される構成となっている。
が、本当に辛いのはその前、クラシック級であろう。
というのも、フジキセキの固有二つ名「麗しの三冠ウマ娘」の獲得条件は
・メイクデビューで8バ身差以上で勝利
・朝日杯FS、及びクラシック三冠を1番人気で勝利
である。デフォルト適性が適性なので、後者のクラシック三冠が難所となる。クラシック級である以上、因子継承による適性アップの機会が1回のみになってしまうため、この時点で長距離適性を十分に上げられなかった場合、三冠最後のレースにあたる菊花賞で勝つことが極めて難しくなる。(そうでなくとも対抗馬としてマヤノトップガンが出走、こちらに1番人気を取られることもある)
おまけに、メイクデビューはかの悪名高い新潟1600mであり、未勝利戦を走る羽目になることもザラにある。まして新潟1600mで8バ身差を付けるのは想像を絶する難易度である。
※ただし、皐月賞後、マイル路線に切り替えることも可能であり、わざわざ適性アップのために因子をかき集めなくても良いようになってはいる。
クラシック・シニアともにチャレンジ続きであるが、挫けることなく彼女を支えきれば、その苦労にふさわしい「キセキ」を見せてくれるだろう。
なお、史実におけるフジキセキ号は、弥生賞後に屈腱炎を発症、シニアはおろかクラシックすら満足に走れないまま、たった4戦で競走馬としては引退している。そんな経歴を持つ馬の名を継いだ彼女の挑戦であるのだから、是非とも最後までキセキの輝きを維持したいものである。
case.5:エイシンフラッシュ
エイシンフラッシュもクラシック級の有馬記念出走が目標になっているが、中・長距離適性はAで、十分に好走が期待できる。問題はライバルが強すぎるという点。それゆえクラシック級のジャパンC共々、目標は「出走」となっており、惨敗こそしにくいものの1着をもぎ取ることも難しい。
シニア級の有馬記念ではもちろん1着を要求されるが、こちらではゴールドシップがライバルとして立ち塞がる。ゲート難に回復スキルを盛りつつ、他は固有スキルのみという" 野良ゴルシ "をそのまま強化したような塩梅だが、シンプルにステータスが高く手強いため、対抗できるだけのスキルをこの時点で習得させたい。
史実でのエイシンフラッシュ号は、2010年の有馬記念で7着。古馬になってからの有馬記念では、2011年がオルフェーヴルの2着、2012年がゴールドシップの4着だった。ステイゴールド産駒を破り、ウマ娘では是非とも戴冠させてあげよう。
case.6:アグネスデジタル
満を持して実装された、「アグネスのやべー方」ことアグネスデジタル。芝・ダートの両方にA適性を持つウマ娘であり、脚質はマイル~中距離が中心で、必ずしも有馬記念に出走する必要はない。
が、アグネスデジタルの固有二つ名の獲得条件には「シニア級の有馬記念での勝利」が条件に含まれている。彼女の長距離適性の初期値はGのため、そのままではどうあがいても有馬記念に勝つことはできない。
要するに、ハルウララチャレンジの再来である。幸いなことに芝適性はAのため、芝因子を上げる必要がないというのが救いか。
尚、アグネスデジタルはハルウララに次ぐTSクライマックス編を使わずに全てのGⅠに出走できる育成ウマ娘であり、GⅡ以下の重賞を含めても、京都新聞杯とラジオNIKKEI賞を除く全てを網羅できるため、短距離レースも見据えて" 一人トロコン "に挑むのも一興かもしれない。
史実でのアグネスデジタル号は、ラストランとなる2003年の有馬記念で9着に終わっている。ではなぜ有馬記念なのかといえば、これは有馬記念と同じように年末に行われるGⅠレースであり、アグネスデジタルが勝利した国際GⅠ「香港カップ」(香港・沙田競馬場)の代替再現であろう。
なお、有馬記念とほぼ同じ時期に有明でも同人作家のGⅠイベントが開催されるため、彼女にとっては一年で一番アツい時期になっているだろう。
レジェンドレースで登場した際に、長距離適性Gにも拘らず固有二つ名を持っていた事には突っ込んではいけない。
case.7:トーセンジョーダン
トーセンジョーダンはクラシック級にて有馬記念に出走する事になるが、上記のウマ娘達同様目標が「出走」になっている。
ジョーダンの育成ストーリーではフラッシュ同様に同時期の競走馬の代理として親などの血縁関係のあるウマ娘が登場しており、そのどれもがそれなりに強い。
目標が「出走」なためたとえ惨敗してもストーリーは進むが、ジョーダンは長距離適性Bであるため因子やトレーニングで上手く育てて勝利して突破したいところ。コンティニューを使って粘るのも一つの策かも。
史実でのトーセンジョーダン号は2010、11、13年に有馬記念に出走し、それぞれ5着、5着、14着という結果だった。
case.8:メジロドーベル
メジロドーベルは、ウオッカ同様長距離適性Fでクラシック級に目標レースとして有馬記念へ出走する事になる。
後述の天皇賞(春)出走時にイベントが発生することもあり、長距離因子を積むトレーナーも少なくないので割と壁は低めかもしれない。
史実でのメジロドーベル号は1997、98年に有馬記念に出走し、それぞれ8着、9着。
case.9:サクラチヨノオー
サクラチヨノオーは、有馬記念出走は目標ではなく任意出走ではあるが、シニア級にてとんでもない怪物がその勝利を阻む事になる。
それは史実にて1983年に三冠馬となったミスターシービーである。
チヨノオーとシービーは時代も違う故そこまで深く絡む事はないが、親世代になると話は変わる。史実にてチヨノオーの父であるマルゼンスキーは史実におけるシービーの父であるトウショウボーイら1つ上の世代、いわゆる「TTG」と戦うことなく引退しており、「戦ったらどちらが強いか」というのは競馬ファンの間でよく語られる話である。
そんな競馬ファンの夢をある意味叶えるであろう子供同士の対戦がチヨノオーの育成にて実現した。
是非とも勝利したいところだが、そもそもチヨノオーの長距離適性がEである事に加え、肝心のシービーのステータスが超ハイスペック。
スピードSS、スタミナB、パワーA、根性C+、賢さS(数値は変動あり)に加え、金スキルの「迫る影」「天命士」「強攻策」を持っている。
まず中途半端なステータスでは勝てないので、因子を積んで勝てる自信があれば挑戦してみるのもいいかもしれない。
…しかし新シナリオ「Make_a_new_track!!」でSSランク相当のステータスを上回って登場している。これに関しては本来新シナリオでは出さない予定で運営のミスによる不具合だったと判明(※現在は修正しているため登場しない)。
チヨノオーは有馬記念の前にもう1つ関門があるのだが…
現在はグランドライブ、グランドマスターズ、UAFにてステータスの大幅な上振れが可能になった事とコンテニュー条件の変更により、実装当時よりも勝ちやすくなった。
史実でのサクラチヨノオー号は1989年の宝塚記念を最後に故障で引退しており、有馬記念には出走していない。
case.10:ヤエノムテキ
ヤエノムテキも、有馬記念出走は目標ではなく任意出走ではあるが、クラシック級・シニア級においてそれぞれ隠しイベントが存在する。ヤエノムテキの長距離適性の初期値はEのため、因子を集めれば勝てないことはない。特にシニア級のイベントでは、史実のヤエノムテキ号で発生したある事件が反映されている。どのように反映されているかは是非とも各自で確かめてほしい。
史実でのヤエノムテキ号は1989、90年に有馬記念に出走し、それぞれ6着、7着という結果で、1990年の有馬記念を最後に引退した。
case.11:スイープトウショウ
スイープトウショウもまた、有馬記念出走は目標ではなく任意出走ではあるが、シニア級において隠しイベントが存在する。初期の長距離適性がDなのでチヨノオーやヤエノよりはマシだが、勝ちたいなら因子での補強は必須。おまけに、トウカイテイオーが出走する上そのテイオーがかなりの強敵。しかし、上述のミスターシービーのような理不尽な強さではない上に固有二つ名の条件にもなっているほか、一連のイベントは一見の価値ありなので、是非ともその目で確かめてほしい。
史実でのスイープトウショウ号は2006年に有馬記念に出走し、10着であった。
case.12:ダイタクヘリオス
ダイタクヘリオスは長距離適性がEでありながら、最終目標が「有馬記念に出走」となっている。
つまり、しばらくご無沙汰となっていた有馬記念の負けイベントである。
しかし、作戦「逃げ」で見事1着を取れれば「大逃げ」を取得可能であるため、可能なら因子で補強しておきたいところ。
一応、1着を取れなくても「大逃げ」を取得できることがあるのだが、不確定であるため、必ず取りたいなら長距離適性を補強しておくに越したことはないだろう。
史実でのダイタクヘリオス号は1991、92年に有馬記念に出走し、それぞれ5着、12着だった。
case.13:ツインターボ
アプリ2周年の際にリリース以来初となる☆1の追加ウマ娘としてデビューしたツインターボ。
こちらも長距離適性がEでありながら、最終目標が「有馬記念に出走」となっている。トウカイテイオーやナリタブライアンといった強敵が出走してくる上、固有二つ名を獲得するためには作戦「大逃げ」で勝つ必要がある(なお「大逃げ」はシニア級の目標レースの一つである七夕賞を勝利することで取得可能になる)ので、特に固有二つ名を狙う場合は因子やスタミナの補強が必須となる。
史実でのツインターボ号は1991、94年に有馬記念に出走し、それぞれ14着、13着だった。特に1994年は同年の三冠馬であるナリタブライアンが圧倒的本命視される中果敢に大逃げを打つも4コーナー手前で捕まりラジオたんぱのアナウンサーに「ツインターボの先頭はここで終わり!」と実況されたことでも有名だが、こちらでは「先頭は終わらない」を目指してみたいところ。
case.14:ヒシミラクル
ヒシミラクルはエイシンフラッシュ同様、中・長距離適性がAであり、十分に好走が期待できる。
シニア級有馬記念は1着が求められるが、ここまで来ればよほど下振れていない限り、まず負ける要素はないだろう。
しかし、問題はクラシック級有馬記念。それに出走してくるシンボリクリスエスがべらぼうに強い。なんと、クラシック級でありながらステータスがURAファイナルズ決勝のウマ娘よりも高いのだ。
トレーニングの積み重ねや因子継承は勿論、文字通り「奇跡」が起きることを祈らないと勝つのは難しい。
しかし、ミラ子は史実でシンボリクリスエスが出走したレース全て(日本ダービー、ジャパンカップ(クラシック級・シニア級)、有馬記念(クラシック級・シニア級)、宝塚記念(シニア級)、天皇賞(秋)(シニア級))に勝利すれば、最終目標達成後に大きなボーナスがある。大きな上振れとなる(加えて、グランドマスターズシナリオではダーレーアラビアンの叡智も乗る)ため、腕に自信のあるトレーナーは是非挑戦したいところ。
史実でのヒシミラクル号は2002年、04年に有馬記念に出走し、それぞれ11着、14着だった。
case.15:タニノギムレット
タニノギムレットもまた、任意出走ではあるが、シニア級有馬記念において隠しイベントが存在する。出走する主なライバルはシンボリクリスエスやゼンノロブロイ、タップダンスシチー。
例によってデフォルトの長距離適性がFと低い上に、ここで出走するシンボリクリスエスが難敵。S〜Aランクが複数並ぶ高ステータス、優秀かつ有効に作用する金加速スキル「無我夢中」を保有しているなど、非常に高いスペックで迎え撃ってくる。
しかしながら、この有馬記念における一連のイベントは見応え抜群で、ギムレットと共に駆け抜けてきたトレーナーからすれば、きっと感慨深いはず。
長距離適性を伸ばすのはもちろん、スタミナもキチンと伸ばして是非とも「勝利の美酒」に酔おう。
史実でのタニノギムレット号は2002年の日本ダービーを最後に引退しており、有馬記念には出走していない。
case.16:イクノディクタス
アプリ3周年で満を持して参戦したイクノディクタス。そんな彼女の育成シナリオにおける最終目標は「有馬記念に出走」であり、最終目標が「有馬記念に出走」のキャラは前述のツインターボ以来、実に1年ぶりの登場である。
デフォルトの長距離適性はDで、そのまま挑むと苦戦は必至なのでキチンと適性を補強しておこう。また、対戦相手もトウカイテイオーなど1993年有馬記念に出走したメンバーが揃っており、URAファイナルズ決勝のNPCと同等かより一回り強いステータスの相手が複数いる。必要に応じてスキルの取得も検討するといいだろう。
史実でのイクノディクタス号は1992年に有馬記念に出走し、7着であった。実は、イクノディクタス号は1993年の有馬記念に立ち会うことなく引退しているのだが、イクノの育成シナリオで出走が実現することとなった。勝ち負け問わず一連のイベントは見どころありなので、シナリオ未読のトレーナーは一度トライしてみて欲しい。
case.EX.1:ファインモーション
ここではクラシック級とシニア級の両方について言及する。
まず、ファインの固有二つ名である「気ままなお姫様」の獲得条件の1つは、クラシック級の有馬記念を1番人気で勝利することである。史実では5着だったので史実チャレンジにもなる。目標外なので出し忘れないように。
次に、ファインの最終目標は「天皇賞(秋)」「エリザベス女王杯」「マイルCS」「有馬記念」の4択から選択することになる。そのうち「有馬記念」を選択した場合、デフォルトの長距離適性がCでありながら1着が要求される珍しいケースになる。シニア級の最後なので、ステータスに自信があればゴリ押しも出来なくはないが、万全を期すのであれば長距離適性を上げておくことを推奨する。一応、他の目標を選択した場合でも任意出走で挑戦可能かつイベントもちゃんと発生するので、自信がない場合は他の目標を選択してから挑めばOK。
史実のファインモーション号は2002年の有馬記念に出走し、1番人気に選出されるも、シンボリクリスエスの5着であった。
case.EX.2:スペシャルウィーク
スペシャルウィークは育成では長距離適性をA以上にするのも簡単で、有馬記念制覇も容易である。しかし、問題なのはメインストーリー最終章後編の有馬記念。史実における1999年有馬記念がモチーフとなるレースで、テイエムオペラオー、ツルマルツヨシ、ナリタトップロード、メジロブライトと名だたる面々が名を連ねるが、最大のライバルとなるのはグラスワンダー。レースは史実通りの展開で進み最後の直線でグラスワンダーとの一騎打ちとなり、通常とは違うこのレース限定の特殊固有カットインが発動してほぼ同着というタイミングでゴールインするが、写真判定の結果ハナ差で負けてしまう。(この時スペシャルウィークは勝ったと思ってガッツポーズをしながらウイニングランしているという特殊演出がある)
通常では何をどうしようが絶対負けるため、要は完全な負けイベントである。
しかし、このレースは出走前に殿堂入りウマ娘からスペシャルウィークに思いを引き継ぐというギミックがある。そこで「とあるスキル」を受け継いだウマ娘を継承させることが出来れば…?
(ヒントは「彼女が目指すもの」、あなたの手持ちに必ずそれを取得できるサポートカードが存在するはずである)
case.EX.3:ゼンノロブロイ
目標が「出走」ではなく「3着以内」なのだが、1着を目指すと実質的に有馬チャレンジになり得るほど難易度が高いので紹介。
ゼンノロブロイは、シニア級の最後に「有馬記念で1着」が目標にあるが、ここまで辿り着く頃には既に十分ステータスが充実しているはずであり、さらに当レースに限りとんでもない量のバフがかかるので、負けイベントどころか、逆に勝ちイベントに近い状態になっている。
問題はクラシック級の有馬記念。お察しの通り、史実での勝者であるシンボリクリスエスが非常に手強い。「3着以内」でクリアなので、勝てなくともストーリーは進行するが、勝利するともらえるスキルポイントが上乗せされ、「本領発揮」のヒントが貰えるので、自信があれば是非とも勝たせたいところ。
史実のゼンノロブロイ号は2003年の有馬記念に出走し、シンボリクリスエスの3着であった。その翌年2004年の有馬記念では見事優勝し、テイエムオペラオーに次ぐ2頭目の秋シニア三冠を達成した。2005年も出走し、ハーツクライの8着。そして2005年の有馬記念がラストランになった。
case.EX.4:シンボリクリスエス
彼女自身は中距離適性と長距離適性がAであり、勝つこと自体は比較的容易い。しかし…
シンボリクリスエスの二つ名「漆黒の帝王」は、天皇賞(秋)・有馬記念をニ連覇したうえでシニア級の有馬記念を9バ身以上で勝利しパワーが1200で育成終了しなければ獲得できない。つまり、9バ身差で有馬記念を勝利しなければならないため、運要素が非常に大きい。
史実でのシンボリクリスエス号は2002年と2003年の有馬記念に出走し、いずれも1着。後者に至ってはゼンノロブロイ号などを相手に9馬身差で圧勝。その際にレコードも更新したが、翌年の有馬記念でゼンノロブロイにレコードを更新されている。完膚なきまでに叩きのめした相手に、レコードを更新されたシンボリクリスエスの心情は推して知るべし?
類似例
有馬記念と同じく長距離に分類される菊花賞や天皇賞(春)に適性を持たないウマ娘が出走する例や、適性Aであっても強力な固定ライバルのせいで負けイベントと化している例がある。
菊花チャレンジ1(キングヘイロー)
キングヘイローの目標の中で唯一の長距離レースが菊花賞(芝3000m)である。
デフォルトの距離適性は「短距離A・マイルB・中距離B・長距離C」と、マルゼンスキーと似通っている。
なお、有馬記念は目標に入っていないが、シニア級で有馬記念に出走すると世代No.1を決める隠しイベントが発生するため、これも事実上の有馬チャレンジに数えられる。
ちなみにキングヘイローはハルウララとルームメイトであるため、「適性のない長距離レースが目標にある」という共通点があったりする。
史実のキングヘイロー号は1998年の菊花賞に出走し5着、2000年の有馬記念で4着に入り、これを最後に引退した。
菊花チャレンジ2(ナリタタイシン)
タイシンの長距離適性そのものはAであり、本来であれば十分好走が期待できる。しかしそれにもかかわらず、菊花賞における目標は「出走」となっている。
いざ蓋を開けてみると、出走の1つ前のターンに、史実ナリタタイシン号の身に起きたある出来事を反映したイベントでやる気が2段階も下がってしまい、さらにバッドコンディション「練習ベタ」を獲得してしまう。加えて、例によってライバルであるウイニングチケット、ビワハヤヒデのステータスが他の相手に比べて少し強めになっている。十分な準備をしてから挑むべし。
また、通常衣装版であれば、菊花賞の舞台である京都芝3000mで有効に作用する金加速スキル「迫る影」を覚醒スキルに保有しているので、スキルptに余裕があれば事前に習得しておくのもアリ。
史実のナリタタイシン号は1993年の京都新聞杯を回避、ぶっつけ本番で菊花賞に出走し、17着であった。
菊花チャレンジ3(ヤエノムテキ)
菊花賞はヤエノムテキの目標の中でも、唯一の長距離レースである。
デフォルトの距離適性は「マイルB・中距離A・長距離E」と、そのままでは勝利するのは厳しい。うまくいけば最初の継承で長距離適性をAまで上げられるので、是非とも挑戦してほしい。
さらに菊花賞ではスタミナお化けと悪名高い、同期のスーパークリークが固定で出走してくるため、回復スキルはもちろん、スタミナは特に鍛えておこう。
史実のヤエノムテキ号は1988年の菊花賞に出走し10着であった。
菊花チャレンジ4(アイネスフウジン)
アイネスフウジンの育成目標の5つ目が「菊花賞に出走」である。
アイネスの長距離適性はデフォルトではCと低すぎはしないが、さりとてそのままで勝つのは少し難しい。さらに、史実で菊花賞を制した、同期のメジロマックイーンが必ず出走してくるので、スタミナが不足していると容易く差し切られてしまう。
長距離適性を伸ばすのはもちろんとして、スタミナにも注意して挑もう。
なお、バレンタイン版衣装では固有スキルに回復効果があるため、若干難易度が下がる。
史実のアイネスフウジン号は1990年の日本ダービーの優勝を最後にケガが原因で引退しており、菊花賞への出走は実現しなかった。
オークスチャレンジ1(ニシノフラワー)
ニシノフラワーの目標の中で唯一の中距離レースがオークス(芝2400m)である。
デフォルトの中距離適性がEであるため、因子を積まないと勝利するのは厳しい。
また、目標にはないがニシノフラワーはエリザベス女王杯及びシニア級宝塚記念に勝利すればボーナスがあるため、因子を積む価値は大きいだろう。
史実のニシノフラワー号は1992年のオークスに出走し、7着であった。
オークスチャレンジ2(ダイイチルビー)
ダイイチルビーも、目標の中での唯一の中距離レースがオークス(芝2400m)である。
デフォルトの中距離適性がCとさほど低くはないが、かといってそのままでは勝つのは難しい。
ただ、それ以外に難易度を上げる要素は特にないので、スタミナをある程度伸ばし、中距離因子さえ用意できればそこまで苦戦せずに勝てるはず。
史実のダイイチルビー号は1990年のオークスに出走し、5着であった。
皐月チャレンジ1(スマートファルコン)
スマートファルコンはハルウララ以来となるダート適性Aを持つウマ娘だが、デフォルトの芝適性はEである。幸い、バ場適性の不一致によるデバフはパワーに対してかかるため、逃げが基本のファル子には影響が少なく、また最初の継承で上手くいけば芝適性をAまで押し上げられるため、素の中距離適性がAということもあって、そのシナリオに反して勝利難度はウオッカの有馬記念よりも低い。
……どころか芝B~C程度でもステータスやスキルによるゴリ押しで皐月賞(芝2000m)は勿論のこと、他の中距離以下の芝レースを荒らすことも可能。実際、育成において芝のGⅠで勝つことはファン数稼ぎにも有利で、特に日本ダービーやジャパンカップに勝てればファン数を一気に伸ばせるため、強いファル子を育てたい場合はむしろ芝適性を上げることが推奨されるほど。このため芝のGⅠを勝ちまくるファル子を育成するトレーナーが多くなり、「芝のサイレンススズカ」という通称が生まれた。???「ウソでしょ…」
また、長距離適性もEと極端に悪くはないため、芝・長距離の因子次第では、皐月賞のみならずクラシック三冠も目指せる。
ただし、クラシック・シニアとも12月の後半には東京大賞典に挑戦するため、有馬記念への出走はできない。
そして残念ながらクラシック三冠を達成しても特別なイベントは発生しない…。
史実のスマートファルコン号は2008年の皐月賞に出走し、18着であった。
皐月チャレンジ2・ダービーチャレンジ1(キタサンブラック)
キタサンブラックの皐月賞及び日本ダービーは任意出走だが、その皐月賞及び日本ダービーには途轍もなく強いモブウマ娘が出走する。そう、ブリュスクマンである。
というのも、ブリュスクマンはクラシック級のうちからシニア級もかくやという異常なステータスを持っており、更に金加速スキルを2個も所持、おまけに逃げがメインとなるキタサンブラックへのデバフも完備であり、勝つのは困難。
しかし、見事皐月賞と日本ダービーに勝利し、菊花賞を勝利してクラシック三冠を達成すれば大きなボーナスがある。因子継承を駆使すれば勝てない相手ではないため、是非挑戦してみてほしい。
ブリュスクマンのモデルは同期の二冠馬であるドゥラメンテだと推測される(キタサンブラック育成実装時点でウマ娘のドゥラメンテは未登場)。そして史実のキタサンブラック号は皐月賞3着、日本ダービー14着であった。
皐月チャレンジ3・ダービーチャレンジ2・菊花チャレンジ5(サクラローレル)
サクラローレルの皐月賞・日本ダービー・菊花賞はいずれも任意出走だが、その全てにおいて、滅茶苦茶強いナリタブライアンが出走している。
ローレルの中・長距離適性自体はどちらもAであり、惨敗することはそうそう無いが、勝つのも非常に難しくなっている。
どれほど強いかというと、皐月賞の時点で既に、中・長距離適性がSであり、強力な金速度スキル「猛追」や、加速スキル「乗り換え上手」を所持しており、ステータスもスピード・スタミナ・パワーがC+ランク相当にまで達している。
日本ダービーではスキルや適性はそのままにステータスが強化され、菊花賞に至っては、作戦が「先行」に変更され、それに伴い非常に強力な金加速スキルの「怪物」を獲得し、挙句ステータスがさらに強化されており、スピード・スタミナ・パワーがB+ランク相当にまで達している。
ただ、難易度が恐ろしく高い代償として、1つ勝つ度に大きなボーナスが得られ、クラシック三冠を達成するとさらにボーナスが得られる。因子継承などをフル活用して万全の状態で挑もう。
さらに、ストーリーとしても非常に見応えがあるので、たとえ勝てないとしても挑む価値は大いにある。
なお、有馬記念(クラシック級)にもブライアンが出走しており、こちらもステータスがかなり高いが、「怪物」「猛追」が没収されている、長距離適性がAに戻っている、ステータスが下降している(それでも皐月賞の時と同レベルだが)など、菊花賞よりはよっぽど良心的な難易度である。
ただし、有馬記念(クラシック級)では特にイベントもボーナスもないので注意されたし。
史実のサクラローレル号は脚の弱さにより、1994年のクラシック三冠のいずれにも出走していない。
皐月チャレンジ4・ダービーチャレンジ3・菊花チャレンジ6(シュヴァルグラン)
シュヴァルグランも皐月賞・日本ダービー・菊花賞はいずれも任意出走だがこちらは皐月賞と日本ダービーでは滅茶苦茶強いドゥラメンテが、菊花賞ではキタサンブラックが出走してくる。シュヴァルの中・長距離適性自体はどちらもAであり、例によって惨敗することはそうそう無いが、勝つのは非常に難しい。
まず皐月賞のドゥラメンテは作戦は「追込」で、この時点でスピードとパワーがBランク相当、更に中盤速度スキル「強攻策」と終盤加速スキル「ノンストップガール」を持っている。
次に日本ダービーでは作戦が「差し」に変わり、スピードがB+ランク、スタミナと賢さもC+ランク相当で、中盤速度スキル「高揚感」と終盤速度スキル「昂る鼓動」、そして終盤加速スキル「乗り換え上手」を持っている。
そして菊花賞のキタサンブラックはスピードとパワーがC+ランク、根性と賢さがB+ランク、スタミナに至ってはAランク相当まで達しており、最後まで息切れすることなく逃げ切られるのが関の山。
ただ、難易度が高い代償として、それぞれに大きなボーナスがあり、皐月賞に勝利すれば「攻めの姿勢」、日本ダービーに勝利すれば「序盤巧者」、菊花賞に勝利すれば「狙いを定めて」のヒントが得られ、クラシック三冠を達成するとさらにボーナスと「食らいつき」のヒントが得られる。勝ちたいなら因子継承などを駆使して万全の状態で挑むべし。
史実のシュヴァルグラン号は2015年のクラシック三冠のいずれにも出走していない。
春天チャレンジ1(サクラバクシンオー)
トレーナーの中には、短距離のスペシャリストであるサクラバクシンオーに長距離を走らせる者もいる。
サクラバクシンオー本人は「長距離だってお任せをっ!」と言って憚らないが、デフォルトの距離適性は短距離がA、マイルがBなのに対して、中距離と長距離は共に最低のGと生粋のスプリンター。対して、例に挙がっている天皇賞(春)は平地GⅠの最長距離となる3200mである。
他にも、有馬記念と同じく2500mの目黒記念(GⅡ)や3400mのダイヤモンドステークス(GⅢ)、そして最長距離の3600mを誇るステイヤーズステークス(GⅡ)をサクラバクシンオーが走る動画が投稿されたことがある。
目標レースであるはずもなく、固有イベントも存在しないため、完全にやり込みの領域である。
無論、史実のサクラバクシンオー号はこれらのレースに一度も出走していない。
春天チャレンジ2(メジロドーベル)
長距離Fのため有馬記念が「出走」となっているメジロドーベルは史実では出走していないレースである春天への出走は任意だが、出走すると史実での勝ち馬であるメジロブライトと対決する。
おっとりした彼女が絶対に負けられないと気負っている通り、他ウマ娘の育成シナリオの目標レースで出てくるライバルウマ娘より各100ほど高い能力を引っ提げて出走してくるため因子補強だけでは勝つのが難しい。
勝ち負け双方でイベントがあるためブライトの執念を破ってみせよう。
菊花チャレンジ7・春天チャレンジ3(ネオユニヴァース)
ネオユニヴァースの目標において長距離レースは菊花賞と天皇賞(春)の2つ存在し、その両方で「出走」が目標となっている。
ネオの長距離適性そのものはBとさほど低くはないので、折角なら勝ちたいところ。
特に天皇賞(春)は、大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念(シニア級)を全て勝利すると隠しイベントでボーナスが貰えるため、是非とも勝利を狙おう。史実や育成ストーリーのテーマを踏まえると感動もひとしおなので隠しイベントの内容も必見。
史実のネオユニヴァース号は2003年の菊花賞、2004年の天皇賞(春)に出走し、それぞれ3着、10着。そして2004年の天皇賞(春)がラストランとなった。
ホープフルチャレンジ・皐月チャレンジ5・菊花チャレンジ8(ジャングルポケット)
いずれもジャングルポケットの目標レースに指定されており、出走順に解説する。
まず、ホープフルステークスには、ジュニア期にしては異様な強さのアグネスタキオンが出走してくる。具体的には、根性を除く各ステータスがD〜D+相当に達しており、金速度スキルの「アンストッパブル」「弧線のプロフェッサー」を持ち、加速スキルの「真っ向勝負」も備えている。まだステータスが十分育っていないジュニア期の状態ではステータスでのゴリ押しは非常に困難なので、こちらもスキルを可能な限りかき集めて対抗しよう。コンテニューを使って勝てるまで粘るのもアリ。
次に、皐月賞には、ホープフルSより一回り強化されたタキオンが出走する。具体的にいうと、「テンポアップ」など白スキルがいくつか追加され、根性を除く各ステータスがC相当に達している。しかしホープフルSから6ターンの猶予が与えられ、さらに継承を1回挟むので、こちらもステータスをある程度伸ばした状態で挑むことができるはず。よってホープフルSよりは相対的にマシな難易度かもしれない。
最後に、菊花賞には、マンハッタンカフェが出走してくる。ステータスはスタミナがC+後半相当、スピード、パワー、賢さがC相当と、前述のローレルシナリオのナリタブライアンのような法外なステータスではないものの、スキルがかなり厄介。金加速スキル「無我夢中」による追い上げに加え、「スタミナグリード」でこちらのスタミナを削り取ってくる。スタミナが不足していると呆気なく振り切られてしまう。スタミナを厚く鍛えるか、回復スキルを用意するなどして対策しておこう。
史実のジャングルポケット号は、2000年のラジオたんぱ杯3歳S(当時GⅢ。ホープフルSの前身)、2001年の皐月賞、菊花賞に出走し、それぞれ2着、3着、4着。
余談だが、ポッケのシナリオのクラシック三冠全てにダンツフレームも出走している。そんなダンツの適性は、「マイルB・中距離A・長距離D」となっており、明らかに長距離が不得手だとわかる。
…のだが、菊花賞出走後のイベント分岐に、なんとダンツがポッケとカフェを出し抜いて勝利するルートが存在する。当然上記のカフェ相手にダンツが勝利するのは全く現実的ではないので、ギャラリーキーでイベントを解放するのが無難だろう。
宝塚チャレンジ(バンブーメモリー)
バンブーメモリーの育成目標において、唯一の中距離レースがシニア級の宝塚記念である。
バンブーのデフォルトの中距離適性はCとさほど低くないが、そのままでは勝つのも難しいため、中距離適性を伸ばして調整してほしい。
史実のバンブーメモリー号は1989年・1990年・1991年と3年連続で出走し、それぞれ5着、6着、10着であった。特に1991年の出走は、杉本清アナウンサーの「私の夢」に指名された第1号としても有名である。バンブーメモリーの特殊実況はシニア級宝塚記念で、杉本アナウンサーの「私の夢」をモチーフにしており、ゲートイン時の実況という珍しいパターンである。つまり勝ち負けに関係なく特殊実況は流れるのだが、ここはぜひ特殊実況での「私の夢」を叶えてみせたいところ。
秋華チャレンジ・秋天チャレンジ(アストンマーチャン)
アストンマーチャンの中距離適性はGで、目標レースにも中距離レースは存在しないが、中距離GⅠの秋華賞・シニア級天皇賞(秋)に出走すると固有イベントが存在する。マーチャンの固有二つ名の条件は「スプリンターズステークスで勝利し、ダイワスカーレット・ウオッカに2回勝利して、ファン数が32万人以上」というものであり、ウオスカに対して勝利すると同時にファン数稼ぎもクリアできるため、是非とも中距離因子を集めて挑戦してほしい。
JCチャレンジ1(サクラチヨノオー)
前述したチヨノオーもう1つの関門、それがジャパンカップである。
史実では出走していないレースだが、チヨノオーの育成では最終目標として設定されている。しかし、他のウマ娘の最終目標は大体1着固定なのに対しチヨノオーのJCは2着以内が目標となっている。
チヨノオーは史実にて父であるマルゼンスキーに憧れているが、このJCでついに対決するというストーリーになっている。
そう、つまりその関門というのが超ハイスペックに強化されたマルゼンスキーなのである。
ステータスは多少変動するがおおよそスピードS+、スタミナB+、パワーA、根性C+、賢さS(スピードがギリギリS+に届いていない場合もある)でスキルにはチャンミおなじみの「地固め」を持つ他、外枠確定なので「外枠得意」や「逃げのコツ」「根幹距離」で「地固め」をほぼ確定発動でき、さらに固有スキルが有効発動するコースという事もありこちらもシービー並に滅茶苦茶強い。
一応2着以内なので勝てなくてもストーリーは進むが、勝利するとボーナスがある他、固有二つ名の獲得条件でもあるのでしっかり育てて勝たせたいところ。
もっとも、固有二つ名獲得条件の一つであるジャパンカップ勝利は実はクラシック・シニアを問わないので獲得したいならクラシック級で勝てばよい話ではあるが。
JCチャレンジ2(エアシャカール)
エアシャカールは、育成シナリオでクラシック期の目標レースの一つにジャパンカップがあるが条件は「出走」となっている。
いざ出走してみると出走前のイベントで、根性と賢さが下がるマイナススキル「99 problems」を取得してしまう。
さらに、本レースに出走するテイエムオペラオーとメイショウドトウはスピードとパワーが600近くかつ他のステータスも500近くでさらに金スキル持ちと、クラシック期で相手するにはかなりの強敵となっている。
因子継承や夏合宿を駆使すれば勝てない相手ではないので、腕に自信のあるトレーナーは挑んでみるとよいだろう。
ちなみに、史実のジャパンカップではエアシャカール号は14着、日本ダービーで敗北を喫したアグネスフライト号は13着であった。
JCチャレンジ3(バブルガムフェロー)
上記のエアシャカール同様、バブルガムフェローの育成シナリオクラシック期の目標レースの一つにジャパンカップがあるが条件は「出走」となっている。
いざ出走してみると出走前のイベントで、スピード、スタミナ、賢さがものすごく下がるマイナススキル「無意識の枷」を取得してしまう。
本レースに出走するモブウマ娘にツァイーデがいるのだが彼女も途轍もない強さの持ち主である。
多少変動するもののスピードS、スタミナA+、パワーA+、根性B、賢さB+という高ステータスであり(稀にスピードがギリギリSに届いていない場合もある)、しかも金速度スキル「勇迅一閃」と「猛追」金加速スキル「王手」を所持している。こちらはまだステータスがそこまで上がりきっていないクラシック期である上に上記のようにデバフがかかっていることからかなりの高難易度となっている。
ツァイーデのモデルは史実の1996年ジャパンカップ勝ち馬シングスピール号であると推測される。
そして史実のバブルガムフェロー号は13着であった。
ヴィクトリアマイルチャレンジ(ヴィブロス)
ヴィブロスの育成シナリオにおいて、ヴィクトリアマイルにヴィルシーナが出走してくるのだが、トリプルティアラ達成後、シニア級3月前半に発生するイベントで特定の選択肢を選ぶと、そのヴィルシーナが大幅に強化される。
具体的には、スピード、根性がA+相当に達し、他もB〜A相当と高水準のステータスになっており、またスキルも「姉御肌」「鍔迫り合い」など強力なスキルが揃っている。ステータスだけでのゴリ押しがかなり難しいので、必要に応じてスキルを取得してから挑むことを推奨する。
かなり手強いが、勝利すると貰えるスキルポイントが上乗せされ、「キレる脚」のヒントも貰えるので是非とも勝ちたいところ。
史実のヴィブロス号は一度もヴィクトリアマイルに出走していない。一方史実のヴィルシーナ号は2013年、2014年にヴィクトリアマイルを連覇している。
フェブラリーSチャレンジ(ビコーペガサス)
ピコーペガサスの目標の中で唯一のダートレースがフェブラリーステークス(ダート1600m)で、「出走」が目標となっている。
デフォルトの距離適性は「マイルB」、バ場適性は「ダートE」となっており、そのままではまず勝てない。しかし、特にステータスが高く盛られた相手がいるわけではなく、うまく因子を集めればどちらの適性も育成初期段階でAに上げられるので、ぜひ挑戦してほしい。
史実のビコーペガサス号は1997年のフェブラリーステークスに出走し、4着であった。
帝王チャレンジ・JBCチャレンジ(トランセンド)
トランセンドは帝王賞で3着以内、シニア級JBCクラシックで2着以内の目標が指定されている。
しかし、その帝王賞及びJBCクラシックでは無茶苦茶な強さのファル子が立ちはだかる。
具体的には、多少変動するもののスピードと根性がSS+相当、パワーがS相当、スタミナと賢さもA+相当と、先述のチヨノオーのマルゼンスキーよりもステータスが高い。
しかもそれはまだ序の口であり、チャンミでお馴染みの「地固め」はもちろん、「右回り」「交流重賞」「先駆け」で「地固め」をほぼ確定発動、固有スキルと中盤速度スキル「脱出術」「チャート急上昇!」で中盤のポジション取りも盤石、そして終盤加速スキルの「目指せセンター!」を持っており、全く隙がない。
おまけにトランセンド自身の固有スキルは地方重賞では効果が弱体化するというハンデも背負うことになる。
一応、勝てなくてもストーリーは進むが、勝利するとボーナスがある他、JBCクラシックに至っては固有二つ名の条件にもなっているため、因子継承などをふんだんに駆使し、勝たせたいところ。
史実のトランセンド号は2011年のJBCクラシックに出走し、スマートファルコン号の2着。帝王賞には出走していない。
凱旋門チャレンジ(L'arcシナリオ)
プロジェクトL'Arcシナリオでは7月~10月前半は海外遠征となり10月前半は必ず凱旋門賞に出走することになっているがクラシック級の場合は条件が「出走」となっており、加えて「ジンクス」が克服できないため全ステータス-250のデバフがかかってしまう。
↑クラシック級凱旋門賞に出走したハルウララの事例
ちなみに勝利すればあることが・・・?
なお、上記のものと異なりコンティニューは可能。
余談だが凱旋門賞では2023年11月現在、これまで優勝した日本の馬は1頭もおらず1999年のエルコンドルパサー、2010年のナカヤマフェスタ、2013年のオルフェーヴルの2着が最高順位となっている。
チャンピオンズミーティング・チーム競技場
チャンピオンズミーティングにおいても、本来なら距離適性外であるはずのウマ娘を出走させる事例が毎回見受けられる。適性外のままハルウララを出走させる事例がある一方で、距離適性を(ハルウララやスマートファルコンでは芝適性も)上げたうえで真っ向勝負に挑むトレーナーも少なくない。
↑芝3200mのジェミニ杯でサクラバクシンオーが1着になった事例
↑芝2200mのレオ杯でハルウララが1着になった事例
なお、こういった魔改造ウマ娘の大半は各トレーナーの「推しのウマ娘で勝ちたい」という思いが暴走した結果なのだが、中にはウマ娘の固有スキルの優秀さに目をつけて距離・芝適性を魔改造してでも勝利のために投入しているケースもある。
実際、キャンサー杯ではマイル・芝レースにも拘らず、上級者の間では当初のトップメタがセイウンスカイ(マイル適性C)やスマートファルコン(芝適性E)とされたことから、事情を知らない初心者からすれば「何でお前らが芝マイルレースに出てきてるんだよ!」と言いたくなるようなレースが多発した。
そして、12月のサジタリウス杯は有馬記念がモデルとなったため、トレーナーの中にはハルウララで勝利を挙げた猛者も現れた。
その他、チーム競技場においても、本来なら距離適性外であるはずのウマ娘を含めたチーム(ダートチームにダイワスカーレットやトウカイテイオーがいる事例など)を組むトレーナーがいる。人数合わせで適性外のまま編成していることも多いが、いざ対戦してみたら普通に強いケースもあるので探してみよう。
マスターズチャレンジ
更に2023年12月28日から2024年3月21日までの超長期間マスターズチャレンジが初開催、「皐月賞」「天皇賞・春」そして「有馬記念」が対象であったが、その内容は「史実でそのレースを活躍した名馬モチーフのウマ娘相手に、殿堂入りウマ娘で一体につき3回の挑戦権以内に勝ちをもぎ取る」と言うもので、最低難度でもUFやUG9、最高難度ではメインウマ娘がUE3、メインでないウマ娘やモブすらUF6にまで達する凄まじい状態になっている。
そして3周年を経てトレーナーたちの地力が上がると看做されたのか2024年3月29日から同年6月26日までの第2シーズンでは、開催されるレースが「スプリンターズS」「マイルCS」「日本ダービー」「菊花賞」「マイルCS南部杯」へと替わると同時に、最高難度のメインウマ娘の評価はUD~UD2にまで跳ね上がった。メイン以外の子でもUE2~5の強さを誇っている。
なお登場ウマ娘と同じウマ娘を出走させるとそのウマ娘は出走しなくなるが、代わりに同レースに出走している別のウマ娘が強さを引き継ぐため枠潰しは不可、必ず出走する筈だったウマ娘と同等の相手とガチンコで挑む必要が出てくる。
ただ単純に評価を盛っただけでは勝てない、高度に計算した育成が必要になる高難度イベントであったためこちらを指して有馬チャレンジと言っていたことも。なお余談になるが、『Reach for the stars プロジェクトL'Arc』育成時の特性の都合ステータスが長距離向けにしづらかった為、最難関は有馬ではなくむしろ春天だったのだが春天チャレンジなる言葉は生まれなかった。同様に第2シーズンでも、シーズン中に実装されたシナリオ『U.A.F.Ready GO!~アスリートのキラメキ~』や『収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭』が長距離向けの子の育成は難しかったが、やはり菊花チャレンジと言った言い回しは生まれなかった。
関連イラスト
本タグが使われる作品はハルウララを描いたものが多い。
レースに敗北し、悔し涙を流すハルウララ
勝利に向け、闘志を燃やすハルウララ
見事有馬記念を制覇したハルウララ
関連タグ
ライナー・ブラウン(ウマ娘)……あまりにも負けが混み過ぎて自己評価が「いつまで経ってもウララを有馬で勝たせられないダメトレーナー」というレベルまで落ち込んでしまったトレーナーの末路。(上述通りそもそもべらぼうな難易度であり、達成している方が珍しいので自分を卑下しすぎである)
転じてウララトレーナーはウララを勝たせるためにタイムリープ(目覚まし時計)し続けて精神を病み、この様な状態になっているという集団幻覚が共有されている。