最初に
この記事は特定の団体や個人を誹謗する目的のものではなく、あくまでゲームの仕様の盲点を突いた特殊な攻略法の説明であり、あくまでゲーム内で起こった事であるということを理解しておこう。
ゲーム換算で139ターン中113ターンレースという超過密スケジュールが組まれていたとはいえこのハルウララ金策を挙げて「史実」云々と言ったり、関係者に文句や迷惑をかける行為は絶対にやらないこと。
むしろ実際のハルウララの調教師・調教助手・厩務員等の関係者はどれだけ負け続けてもその事が話題になっても引退する最後までハルウララを勝たせる事を諦めずに調教や調整を続けており、ハルウララを守るために走らせていたという事実がある。
現にハルウララは現役時代には裂蹄の後遺症には悩まされ1戦休場したものの、113戦を怪我なく走り抜け引退している。
概要
ハルウララ金策とは、アプリ『ウマ娘プリティーダービー』の仕組みを利用したマニー(ゲーム内通貨)稼ぎである。
2021年3月8日の夜にTwitterトレンド入りし爆発的に話題となった。……悪い意味で
事の起こりは大型掲示板5ちゃんねるに投稿された金策手法、その内容は「メイクデビュー後にトレーニングを一切せず、育成終了になるまでひたすらハルウララをレースに出走させる」というもの。誰が言ったか「令和のオリョクル」。
そもそもこのゲームの育成モードは基本的に、それぞれのウマ娘ごとにモデルとなった競走馬の出走歴を参考にして設定された、決められたタイミングで開催される特定のレースに出走し一定以上の順位を取るという課題(一部課題は順位が条件として定められておらず、出走条件を満たして出走のみでクリア扱い)をクリアすればシナリオを進められるが、失敗するとその時点で育成終了となるというシステムになっている。
しかしハルウララの場合、全ウマ娘に共通した最初のレース以降は終盤まで課題として特定のレースへの出走が定められておらず、プレイヤーが自主的に出走するレースでファン数を一定数以上稼ぐものとされ、その課題のタイムリミットも他のウマ娘と比較して長めに設定されているため行動の自由度が非常に広いものとなっている。これを極端な形で利用したのがハルウララ金策である。
結果を言えば1回の育成で1万5000~2万5000マニーを獲得できる。
大量のバッドステータスと悲しい気持ちになるイベントと共に。
育成モードではウマ娘を3ターン連続でレースに出走させようとすると警告が表示され、それを無視して出走を強行すると極度の疲労で憔悴し個人ごとの信念を捨てて弱音を吐く担当ウマ娘との会話イベントが表示される。(なお、目標レース前に2〜3連投させていて、3〜4連投目が強制と言うような状態や年末が3〜4連投目の場合はレース選択画面で文句こそ言われるが一連のバッドイベントが起きない)
ハルウララの場合、「いつも物事を前向きに捉え、『笑顔』や『楽しむ』という事を忘れない」という彼女なりの信念が折れた結果、積み重なった疲労から元気を失い、大好物のニンジンを見てもワクワクしなくなっており、見ているこちらが辛くなる。
当然ながら「金策に手を出したが2度とこんなことやらねえ」とするユーザーも多い。していない者も「人の心がない」「鬼畜」「業が深い」「悪魔か」と否定的な意見が出ている。
なお、この話題をきっかけにして他のウマ娘で同じことをするとどうなるか試してみたという報告も挙がっており、特にゴールドシップで試してみた結果、おかしさが一周回ってお嬢様キャラになったゴルシの画像が注目を集めたりもした。
実際にこれをやるかやらないかはプレイヤー次第である。やっている人に苦言を呈したり、やらない人に押し付ける事は絶対にしてはいけない。
その一方で
実はウマ娘のゲームボイス開放条件の中には4回以上連続でレースに出走するというものがあったりする(正確には3回連続で出走した上で次のターンにレース選択画面を開く)ため、ボイスコンプしたければ各ウマ娘に1度以上無理をさせないといけなかったりする。どうしてこんな条件を…
それでも1回条件を満たせば充分であり、ハルウララ金策のように何回も繰り返す必要は無いわけだが。
なお、対抗馬として普通にサクラバクシンオーを育成する上で適性に合うレースに多めに出走するだけのバクシンオー金策というものもある。
これはバクシンオーの育成難易度が全キャラ中最も低い(基本的にスピードをひたすら上げていればクリアできる)ためである。
こちらは1万マニーほどと単純に額だけ比較すると結構見劣りするが、それでも十分稼げる。
更にこちらの場合高いステータスで育成終了し殿堂入りウマ娘となったサクラバクシンオーを様々な方法で活用でき(ハルウララ金策の場合完全に育成を捨てる事になるため、育成終了後は手放してサポートPtというポイントと交換する「移籍」に出すしかない)、良い因子が得られる確率も上がり、レースの優勝時のみ入手可能なアイテムやレースに勝利して喜ぶサクラバクシンオーの笑顔といったマニー以外の恩恵を同時に得られるとも言われている。
加えて因子の蓄積が進み中距離にも対応できるようになってくるとファンの獲得が容易になり、育成完了時に最大1万マニーがボーナスで貰えるようになる。負け続けるハルウララ金策ではこのボーナスは2〜3千マニーが精々であり、多少調整に頭を使うことを除けば効率面でも逆転する。
更にサクラバクシンオーはマイル適性もBであり育成の目標レースにもマイルのレースであるマイルチャンピオンシップが含まれているため短距離だけでなくマイルのレースに強いウマ娘に育成する事も容易である事から、マイルのデイリーレースであるムーンライト賞に勝利できるだけの能力を持つサクラバクシンオーの育成に成功すれば上乗せして更にマニーを稼ぐことも狙えるようになる。
攻略サイトでも「ハルウララ金策は因子厳選や競技場用育成と並行して行えないから非効率。やるならバクシンオー金策の方が良い」と書かれていることが多い。
そして2021年9月29日に「リリース記念育成報酬2倍キャンペーン」が終了すると同時に実施された各種報酬の見直しにより、GⅢ以上のレースで勝敗に関わらず400マニーが確定報酬・勝利ボーナスも同額(URAファイナルでは600マニー)となることで、金策的に負けるメリットはほぼ消滅した。
この流れの影響でウララを活躍させようとしたユーザーが現れデバフスキルを盛りに盛ったデバフウララなる戦法が誕生している。こちらはチームレースで活躍している。
Cygamesはハルウララ金策を知ってかは不明だが、2021年ゴールデンウイーク期間中に開催されたイベント「ゴルシウィーク」の一環として育成にて「ゴルシちゃんモード」という育成難易度は少し上がる(正確にはレース時の相手のステータスが上昇する)が、目標を達成する度に大量のマニーが貰えると言う金策措置が実装。
具体的には最後のURAファイナル優勝まで達成すれば一度に10万マニーがもらえる代わりに、累計獲得マニーが120万マニーに達すると打ち止めになるというものであった。
また、ハルウララと同じくダート適性Aであるスマートファルコンの実装に伴い、重賞の少ないダートのレース中心となるハルウララとスマートファルコンだけ固有スキルのレベルを上げるイベントの発生条件となるファン数を引き下げるという救済措置が施された。
それでもダート中心という点に加えて素の適性では出走するレースの距離が短マイルとなるハルウララにとってはなかなか厳しい数値を要求される。
事件はまた起こる
2021年5月14日から開催されたタウラス杯(芝中距離)にてまたハルウララに関する事件が起こった。
その事件とは「ステータスオール1の最弱ウララをチームに編成する」こと。
当然一人ぽつんと息を切らしながら走り続けるウララという痛ましい姿を見ることになる。
最早虐待でしかない仕打ちだが、「ラストスパートに入るまでは1位と最下位は一定以上離れない」という疑惑があり、最弱ウララはこの仕様を突いたものとなる。
デバフスキルを撒くことでチームに貢献するウマ娘は一定数存在するが、存在そのものをデバフとして活用するのは前代未聞ではなかろうか。
が、有馬記念を観察すれば分かるが一定以上の距離が離れないのは上部のゲージだけで、実際のレースは問題なく行われている(距離が一定以上離れないならウララが引っ張られる)との見方が強く、実際はガセだとされているが、2021年6月14日から開催されたジェミニ杯(芝長距離)でも同様の最弱ウララ出走が目撃されている。
こんな仕打ちを受けても健気に笑顔を振り撒くウララには涙を禁じ得ない。
ただし、必ずしもウララ=虐待という扱いでばかり出走されていたわけでもなく、遅すぎるが故にデバフスキルの発動タイミングが他のウマ娘と違うことに目を付けあえてデバフ役をウララに任せるプレイヤー(デバフスキルを多く持たせるためには、当然ながら育成はしっかり行わないといけない)や、タウラス杯やジェミニ杯に向けて芝・中長距離適性を上げて真っ当に勝負が成立するよう仕上げたウララを出走させ、見事に1着でゴールインさせたプレイヤーも存在する事は付記しておく。くれぐれもそういったプレイヤーまで一緒くたに非難しないように。なお、ジェミニ杯では有馬記念向けに育成したウララをそのまま参加させてる場合も多く、またキャンサー杯(芝マイル)ではもともとマイル適性はBと低くなかったことから芝適性だけを上げればよく、タウラス杯と比べればまともに走るウララの割合は高かった。
一方で主にナリタタイシンが主に所持している回復スキル「後方待機」並びにその上位の「眠れる獅子」を最弱ウララで封殺できるため最弱ウララもいないわけではなかった。
ガセであることから下火になったと思われた最弱ウララの出走だが、実はプログラムの穴を突いてレースを乱す仕様があることが判明し、10月に話題を呼んでしまった。
人呼んでウララシステム。詳しくは当該記事で。
あれから1年
アプリのリリース1周年と同時に実装された新シナリオMake_a_new_track!!(通称TS)にて、ゲームシステムの特徴から、ハルウララ金策のノウハウを活かして回復することなくひたすらレースと練習を繰り返す育成法が編み出され、ありとあらゆるウマ娘たちが酷使されている。ただし、こちらは攻略度外視な側面を持っていたのに対して、あちらはガチ育成の手段として実行されているので、その点には留意するべきだろう。(三連投くらいはポイントやアイテムの都合によっては当然、通常確定バッドステータスのためすること自体論外の四連投も年末というペナルティ踏み倒しタイミングと絡んだら強行される事があるなど)
ちなみに該当シナリオではこの育成法を念頭に置いたかのようなイベント(記者が押しかけ、「ウマ娘達の人権を無視した過剰なトレーニングを強要しているというのは本当か」と取材を受けることになる)が展開される。
TS金策周回
芝マイルのレースが多い事を利用し、自前または継承でマイルA+短距離or中距離A(+長距離A)+芝AにしGⅢ以上の適性レースで勝ちまくる金策方法である(当然夏合宿中も出走する)。
ハルウララ金策とバクシン金策の良いとこ取りと言ってもよく、かつガチ育成法としても成立するウマ娘育成の完成形の一つと言えるかもしれないモノである(ステ値だけでA評価は珍しくなく、完走ボーナス込みで25000マニー以上稼げる)。
この金策法に適しているのは距離適性幅が広くてモブロック事故を回避しやすい逃げ・先行がAのウマ娘であり、長距離もカバー可能なダイワスカーレット・エルコンドルパサー・オグリキャップ等が、また長距離をカバーできなくてもいいのならばエアグルーヴ・サイレンススズカ等が該当する。
全国興行
3.5周年にてウマ娘にも他ゲームで言うところの『遠征』要素が実装され放置時のリソース稼ぎが出来るようになった。必要な時間は一律10時間で1TP消費することで20分短縮できる仕様。
疲労度の類は無いのだが、艦娘や花騎士、刀剣男子は有事下の戦闘員であるからまだしも、平時の一般人であるウマ娘たちに昼夜を問わず全国各地に出張させることに思うところがあるトレーナーは少なくないという…
関連項目
ウマ娘プリティーダービー ハルウララ(ウマ娘) いともたやすくおこなわれるえげつない行為
バクシン教…現在の主流攻略法。バクシンオー金策はある意味、バクシン教の応用や派生と言えなくもない。
サンエイサンキュー…史実でハルウララ金策まんまの所業が行われた。むしろオリジナルのハルウララの史実よりこちらの方が主旨に近いとも。
オリョクル…これが話題になった時、あちらを思い出した元提督のトレーナーも多数いた。
イギー…ゲーム「イギー人間に飼われる」にてとあるとんでもないアイテムを使用すれば無限に体力を回復出来たため、ハルウララ金策と似たことを行うプレイヤーがいた。