概要
タウラス杯とは、2021年5月10日12:00から5月18日11:59にかけて行われるウマ娘チャンピオンズミーティングである。
正式名称は「チャンピオンズミーティング タウラス杯」。
コースは東京2400M(芝・中距離)・左周り。
季節・天候は春・快晴。
2022年5月には2度目のタウラス杯が実施。条件は昨年と同じ。
レース環境(2021)
初のチャンピオンズミーティング、しかも舞台は王道とも言える距離の2400mということもあり、当初はどのトレーナーも試行錯誤する中で様々な中・長距離ウマ娘をこの舞台に出走させ、実際の競馬さながらの華やかな景色となっていた。
……が、レース回数を重ねるにつれて、ある2人のウマ娘がトップメタとして躍り出ることとなり、多様性とは真逆である地獄のミラーマッチが多発するようになってしまった。
最初の開催の為か失格者も多数出た模様である。
1人目は、ゴールドシップ。
直前の『ゴルシウィーク』でゲーム外でも散々ハジケていたこのウマ娘だが、そのゴルシウィークで育成素材が大量配布されていた+殆どのトレーナーがゴルシ育成を繰り返してコツを掴んでいた結果、元々が初期配布ウマ娘ということもあってほぼ全てのトレーナーがよく育ったゴルシ(大半は勝負服仕様)を投入可能という状況が発生。
それだけであれば数が多いだけで済むのだが、このゲームのゴルシ、史実ではGⅢの共同通信杯(芝1800m)しか勝っていない(どころか惨敗多数)この東京レース場にて、どういうわけか性能面でも信じられないほどの噛み合いを見せることが発覚。
その結果、イベント後半では対戦する3人のトレーナー全員がゴルシ採用、終盤は赤いゴルシ3人によるトップ争いというネタのような地獄絵図が日常茶飯という状態となった。
2人目は、ナイスネイチャ。
☆1(最低レアリティ)という入手のしやすさ、シナリオ完成度の高さが評判を呼ぶにつれて育成するトレーナーの増加していたウマ娘であったこともあり採用率が高いのは納得だが、勝率で言うとゴルシには遠く及ばない。それでもトップメタと言われた理由は、デバッファーとして非常に優秀という点に尽きる。
と言うのもこのウマ娘、覚醒スキルで汎用金スタミナデバフを2種類覚えるという性能をしているのだが、2400mを走るのに必要なスタミナはただでさえ高い部類なため、このデバフが(特にメジャーな逃げ・先行脚質に対して)猛烈に刺さることが発覚。その結果ネイチャの採用率が上昇、1レースあたりのネイチャの数が増加→デバフが多重で掛かってさらにスタミナが削られやすくなる→逃げ・先行が更に不利に……という現象が発生。最終的には環境から逃げ・先行ウマ娘がほぼ全滅、スタミナに優れた差し・追込ウマ娘だけの環境を作り上げた一因となった。(先述したゴルシ環境は、ネイチャのデバフが刺さりにくいことも一因)
中にはスタミナデバフの強烈さに魅せられた一部のトレーナーがデバフスキルのみ覚えさせた、通称デバフネイチャをチームに組み込んで(チームとしては)結果を出す、といった普通の競馬とは全く異なる立ち回りも生み出された。
一方で、本人の覚える金デバフ2種こそ覚えさせるものの、それ以外のスキル構成は通常の差しウマ娘という両刀型ネイチャというのも、勝負服まで開放したトレーナーを中心に多数おり、ネイチャ入りのチームはどの型か当たるまでわからない、という別世界のトレーナーみたいな悩みが発生する一面も。
レース環境(2022)
開催から1年が経過し、キャラの増加や新シナリオ、スキルやステータスに調整が入り、特にスキル面では東京レース場そのもので効果が高いものや、ダービーのコースに特化した固有スキルもあるため、昨年のトップメタが通じない可能性が高い。
また、今回からオープンリーグの参加可能ランクがB以下からA+以下に引き上げられたため、これまでのオープンリーグもより熾烈なレースになると思われる。
ゲームシステムの検証・認知度の上昇と実装ウマ娘の追加により顔ぶれも多彩化。
逃げウマ娘は逃げの欲しいスキル全部乗せなバレンタインミホノブルボン、固有スキルを最大限に活かせるマルゼンスキー(通常・水着問わず)、安心と信頼のアンスキなセイウンスカイ、固有スキルが東京レース場だとより強力な効果を見せるアイネスフウジンなど、ある程度定番はあれど誰でも勝ちに行ける状態。
先行も直近のレギュレーションで猛威を振るったクリスマスオグリキャップを筆頭に2022年からの実装ラッシュとなったシンデレラグレイ初出メンバーなど先行でダービーに強いウマ娘が続々と登場。
では前年のトップメタだったネイチャとゴルシはどうなったかというと…陳腐化などせず今年も相変わらず常連入りしていた。
まずネイチャは直近で新しい勝負服バージョンが登場。こちらが速度デバフである「独占力」を取れる他、人気が低いと強くなる固有スキルなどで格上が居る時ほど強くてデバッファーもいけるし強気に攻める事も出来る、という状態。
通常ネイチャも「根性盛りビルドでスタミナはB+ぐらいのちょっと少なめ」という構成のウマ娘相手にスタミナデバフを叩きこんで撃沈させる事が可能。根性盛りビルドだと粘られる事もあるがそれでもデバッファーとしての強みは健在。
そしてゴルシは脚質の偏りや順位争いに振り回されにくい強みとチュートリアルで獲得するという入手難易度の緩さ、そして追込の数そのものが(マシになったとはいえ)比較的少ないのに対して他は群雄割拠という状態が組み合わさり、またしても「ゴルシが3人同時出走」というケースが目立つようになった。
トップメタというよりは「独自の強みを出しやすい」という理由からの採用でありツートップというほどではないが、一周回って去年と同じウマ娘が後発に負けずに活躍しているのは興味深い状況と言える。