アリエス杯
ありえすはい
チャンピオンズミーティング アリエス杯
場所 | 距離 | バ場 |
---|---|---|
中山 | 2000m(中距離) | 芝・良 |
コース | 天候 | 季節 |
右 | 晴 | 春 |
十二星座では最初の牡羊座だが、チャンピオンズミーティングは牡牛座(タウラス杯)から始まったため、これで一巡することとなる。
レース条件は皐月賞をモチーフとしている。中距離開催のチャンピオンズミーティングは前年11月のスコーピオ杯以来となる。
終盤が第三コーナーから始まるため、おなじみセイウンスカイ固有・メジロライアン固有に加え、今回のコース形状ではメジロドーベル固有も有効。ただし、ドーベル固有は掛かると発動しないほか、クリオグリ対策(後述)で逃げの数を増やされるとライアン・ドーベルの固有が出しづらくなることには注意が要る。
一方でマルゼンスキー固有は今回は発動が遅いため有効ではない。
その他一般の加速スキルでは、先行以下の脚質で引き続き「ノンストップガール/垂れウマ回避」が非常に有効。また、先行脚質は直前実装のSSRダイワスカーレットによって真っ向勝負の上位「鍔迫り合い」を取得できるようになった。差しの「乗り換え上手」に関してはライアン・ドーベル固有を出すと発動できないので、つけるなら保険程度。逃げにとってはウンス固有発動のためのハナ争いに重要な「地固め」「先手必勝」が引き続き重要になる。
中距離条件では回復スキル「スリーセブン」の発動が終盤手前になることに関連して、12月に登場したクリスマスオグリキャップ(以下、クリオグリ)が猛威を振るう環境となってしまった点がスコーピオ杯とは異なる。終盤が第三コーナーから始まるため逃げ・差しの加速手段もそれなりにあるが特別強いとは言い切れず、クリオグリを出走させないトレーナーにとってはいかにしてクリオグリに勝っていくかが今大会の肝といえる。
また、現環境では「如何にして中盤スキルで位置取りをガシガシ上げるか」が注目されており、固有が中盤速度スキルである水着マルゼンスキー・バレンタインミホノブルボンが逃げのツートップを務めており、この3人を中心とした環境が形成されることになった。
育成全般においては2月に実装されたSSRナリタトップロードが持つレアスキル「良バ場の鬼」が使える初めてのチャンピオンズミーティングである。パワーだけでなくスピードも上昇するこのスキルと併せて、「右回り◎」「春ウマ娘◎」や中距離Sを取得することで、実質的なスピード値を最大1500相当程度にできるようになった。今後良バ場条件の対人戦では常連になると思われる。
クライマックスシナリオではライバルウマ娘勝利でスキルヒントを貰えることがあるので、距離脚質のコーナー◎・直線◎や「先頭プライド(作戦:逃げ)」などの有用なスキルも確保しやすくなっている。上に挙げた終盤加速スキルや十分なステータスを揃えた上で、どれだけ多くの中盤速度スキルで前に出られるかが勝敗を分けることになるだろう。
なお、新シナリオでステータスがインフレした結果、「魅惑のささやき」「八方にらみ」などのスタミナデバフは効きにくくなっている。「独占力」はスピードデバフで変わらず有効なので、デバフ役を作るならシンボリルドルフ・グラスワンダー・バレンタインフラッシュあたりか。
- クリスマスオグリキャップ
- 回復スキルを3回発動することで使える速度加速回復の複合固有スキルを持つ。残り777mで発動する回復スキル「スリーセブン」が今回終盤手前での発動になるため、これを3回目にすることで終盤接続が狙えるのが今回非常に強力。
- 3回目をスリーセブンにしたいので、1回目と2回目は順位条件の無い「コーナー回復○」「栄養補給(作戦:先行)」「軽やかステップ(レーン移動条件)」などがおすすめ。自前で持っている「好位追走」やスーパークリーク継承固有も使えるが、2~4位の順位条件があり脚質分布によっては発動しない可能性がある。また発動条件を満たしていても、賢さが低いと不発の危険が高まるので注意だ。
- ちなみに、保険として追加でアグネスタキオンの継承固有を取得することで、こちらで起動してもスリーセブン起動にわずかに劣るものの十分な効果を発揮できる。つまり回復スキル3個目と4個目にこれらを備えておけば、4つの回復のうちどれか1つが不発してもよいことになり固有の発動率をより安定させられる。ただし、タキオン固有にも2~4位の順位条件がある。
- つまり、クリオグリを編成しないトレーナーは、逃げウマ娘の層を厚くすることで好位追走やタキオン継承固有の発動を妨害し、クリオグリの固有を発動させないという戦略をとることができる。ただしこの戦法でも結局スキルを理想的に発動したクリオグリには勝てないほか、逃げ同士が共倒れを起こしたり、差しウマ娘が出走している場合ライアン・ドーベル固有発動が不安定になる場合があるなどの弊害も起こり得るので、編成には環境を見ながら細心の注意を払う必要がある。
- バレンタインミホノブルボン
- 水着マルゼンスキー
- チャンミお馴染みにしてもう一人の環境逃げウマ娘。確かに継承相性や必要なスキルを考えるとチョコボンの方が仕上げやすいが、強力無比な固有スキルは発動が早すぎることもあるチョコボンより安定性が高いのが特徴。また、こちらは「先手必勝」の取得が非常に容易である。ただし、チョコボンの方が固有の発動が早い都合上チョコボンと同時採用すると水マルの固有が潰れる恐れあり。
その他ウマ娘ピックアップ
- ゴールドシップ
- お馴染み無課金の星だが、中盤で位置取りを上げる戦術は正にゴルシがやってることであり、環境キャラがいない場合は最有力候補になる。それでも所持金スキルが回復だったり視野だったりする点で環境入りとまではなってないが、「ウマ好み」により差しの位置からレースに臨みやすく固有に加え「強攻策」「ノンストップガール」を発動させることで史実の皐月賞におけるワールドエースを彷彿させる強烈なまくりを実現できる。
- 「迅速果断」で位置を上げ「乗り換え上手」で加速する差し育成もできなくはないが加速スキルの発動がランダムなうえにスパートの最高速度がどうしても追込に劣るため追込サポートが充実してない時の選択肢としての消極的採用になるか。
- キタサンブラック
- 前回のピスケス杯と異なり中距離では固有スキルが最速加速として機能することはないが、今回の条件では速度スキルとして終盤接続する。中盤2位につけていたとしても自身の固有で捲ってからウンス継承固有に繋げることで、チョコボン以上の爆発力を得ることは可能。ただし接続するのは本人版のみで、継承固有ではこの芸当はできない。「先手必勝」を所持しているのも強力だが、「烈風一閃」が使えず中盤スキルに乏しいのが明確な欠点。
- メジロドーベル
- 発動位置条件が複雑な加速固有スキルだが、今回の中山2000mでは終盤最速発動する。掛かり無しという追加条件はあるものの順位条件は5~6位であり、掛かりさえしなければライアン固有(6位限定)の実質上位互換ともいえる。本人版は継承版に比べて効果が2倍なので、できればドーベル本人を使いたい。それ以外の所持スキルは特段強力なものはないが、本人固有やライアン継承固有さえ出せば十分勝ちを狙えるので高い完成度を狙う必要性は低い。
- ドーベルが頭1つ抜けているものの、他の差しウマ娘もライアン・ドーベル固有さえ継承できれば活躍の機会はある。ある程度後方脚質が多くないと発動できないスキルなので、脚質分布は熟慮したい。