「別に気にかけてくれなくていい……。そういうの……慣れてないから」
プロフィール
キャッチコピー | 変わりたい!過去の傷を抱えて走るお嬢様 |
---|---|
誕生日 | 5月6日 |
身長 | 157cm |
体重 | 増減なし |
スリーサイズ | B83・W57・H81 |
靴のサイズ | 左右ともに22.0cm |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 美浦寮 |
得意なこと | 紅茶の銘柄に詳しい |
苦手なこと | 男性、雷 |
耳のこと | 男性の声を聞くと固まってしまう |
尻尾のこと | ブランド物より毛質に合うアイテムを愛用中 |
家族のこと | 『ベルちゃん』呼び禁止令に、父は凹みがち |
マイルール | 小さい子と話す時は目線を合わせる |
スマホ壁紙 | 元チーフと現トレーナーの3人で撮った写真 |
出走前は… | 観客席のトレーナーと目を合わせる |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ① 自作の少女漫画ノートが引き出しの奥深くに眠っている / ② ピアノとおゆうぎの腕前は幼稚園の先生並み |
自己紹介 | どうも…えっと、メジロドーベルです。アタシもメジロ家のウマ娘だし、それに恥じない走り…をするつもり、です |
CV | 久保田ひかり |
卑屈なクールビューティー。人目が苦手で、とくに男性の前では極度に緊張してしまう。メジロ家という社交必須の環境に生まれながら、ずっと奥まったところで暮らしてきた、孤立の令嬢である。打ち解けた相手に対しては、そこまでドライではないという噂もあるが……。
(公式ポータルサイトより)
(リニューアル前)
クールでドライな近寄りがたいウマ娘。
自身の名前にコンプレックスがあり、「自分はかわいくない」「女っぽくない」と思い込んでいる。
極度の恥ずかしがり屋で上がり症。特に男性を苦手としている。
ソロ曲
ちょっとずつ ちょっとずつ 前に進まなくちゃ
『 Just a little bit 』
作詞:松井洋平 作曲:由良崇将 編曲:EFFY(FirstCall)
概要
メジロ家の一員である、クールなウマ娘。
自分に関するあらゆることに自信が持てず、実力も容姿も性格も卑下しがち。同じメジロ家の期待を背負い堂々と走るメジロマックイーンやメジロライアンにコンプレックスを抱いている。もっとも多くの人物からは一目置かれる存在ではあるのだが…
幼少期の出来事がトラウマで人前に出ることが極端に苦手になってしまったことで、学園入学までは屋敷の敷地内から殆ど出ることは無かった。特に男性との関わりが薄かったことから見知らぬ男性との接触は不得手なようで、アプリゲーム版においては、同じメジロ家で同期のメジロブライトと行動を共にしている。
ドーベル本人もこのままではいけないという危機感は漠然と抱いており、周囲の力を借りて少しずつ前に進もうともがいているのが現状。
そんな性格もあってか、絶対的な「女帝」たる者として堂々と振る舞い、自身にも人付き合いなどの面で気を遣ってくれるエアグルーヴには尊敬の念を抱いており、アプリゲーム版ではトレーニングを共にする場面も多く見られる。それを通してエアグルーヴの心優しさや寛大さについては十分理解しており、ストーリー『1st Anniversary』においてスズカやフクキタルがエアグルーヴからの叱責を恐がる素振りを見せた際には、「先輩のこと悪く言いすぎ。そもそも、怒らせるようなことをしなければいいんだからね!」と二人を咎めている。
逆に、ダイワスカーレットからは「クールなところが素敵」と憧れを持たれている。
自信のない自分を落ち着かせるためにアロマを使っていたためか非常にアロマについての造詣が深く、様々なウマ娘たちの相談にも乗っている。紅茶にも人一倍詳しい。
ライアン同様少女漫画が趣味だが、自分には不釣り合いな可愛さと考えてか、周囲には(マックイーンにすら)それを隠している。イラストが得意なことから、自らこっそり少女漫画を描くなど創作活動にも励んでいるようだ。その結果、あらぬ方向に解釈されることも。
彼女の父親やチーフトレーナーはドーベルのことを「ベルちゃん」と呼ぶことがあるようだが、父親に呼ばれた際は恥ずかしがり「やめて」と言っている(チーフトレーナーだけはそう呼ばれても平気らしい)。なお、ウマ娘のメジロライアンには「ドーベル」と呼ばれている。
同室はタイキシャトル。活発な彼女に振り回されつつもその明るい性格には救われている節もある様子。
容姿・デザイン
牝馬モチーフであるため、左耳に耳飾りをつけている。全体的な色合いは他のメジロ家同様緑と白を基調としており、その中でも白の割合が多い。
(左:原案 右:リニューアル版)
実装に際し原案から勝負服のスカートの形状が変更され、左太ももにベルトが追加された。このベルトは史実における父ライアンの勝負服のものと似た形状をしており、同じくライアン産駒であるブライトも勝負服で似た形状のベルトを右太ももに付けている。
その他にも細部にフリルが追加されているなど、細かい変更点が見られる。
2022年のイベントストーリー第15弾「シーク・ソルヴ・サマーウォーク!」の開催と同時に実装された2着目の勝負服。
- 私服(アプリゲーム版)
白を基調としているのだが、まず目を引くのが肩にでかでかと空いた穴。肩出しという点だけに限って書くなら一応テイオーなどもいるのだが、ことドーベルは元々の服に自分で穴でも作ったのかと言わんばかりにスリットが大きいのと良くも悪くも人目が気になるという本人の性格とやたら悪目立ちしそうなファッションセンスのギャップが話題になった。
名家の家系ということで露出の少ない私服を着ている者も多いメジロの面々でも若干別方向に攻めたデザインになっている。
マンガ版
うまむすめし
第14話にて初登場。母が仕事で帰れない所に妹や弟達のためにトレセン学園のキッチンを借りて料理を作ろうとしていたがレシピがあまり思いつかず、丁度居合わせたライアンに「ピーマン克服ミートボール」を伝授されている。なお、ライアン曰く幼少期の頃はドーベルもピーマン嫌いだったらしい。
アニメ版
TVアニメシリーズ
Season1
第10話で初登場。メジロマックイーン、メジロライアンと食事のシーン。
第6話の宝塚記念には緑と白の勝負服の別のウマ娘が出走していた(史実では1998年のレースで6番人気5着)。
サイドストーリー第6R『これからも』では、「今のままではおばあさまのようになれない」と思い悩むマックイーンの前に現れ、「子供だね」と切り捨てた。
その後、有馬記念の雪辱に向けてトレーニングに行くと言い残してその場を去った。
この時点ではまだ設定が固まりきっていなかった為か冷めた性格のように描かれており、マックイーンからは「先にデビューしたからって偉そうに…」と言われていたが、現在は史実に準拠してマックイーンの方が先輩になっている。
Season2
天皇賞・春に出走したマックイーンを応援していた。
Season3
第10話のトレセン学園地域合同イベントにて、チームスピカの開催する執事喫茶にライアンやメジロ家のじいや、主治医と共に来店した。
Season1・2・3共に作中では親戚関係にあるメジロ家のウマ娘とのシーンのみのためか、男性への反応や、恥ずかしがったりするような反応は見られない。
RTTTシリーズ
新時代の扉
台詞は一切ないが、冒頭に登場する歴代ウマ娘として一瞬だけ登場する。
ゲーム版
『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』
プレイアブルキャラクターとして参戦。ブライトとともに97世代メインの構成であるチームフリージアのメンバーとして活躍する。フリージアのメジロ家代表としても参加しており、特に本作ではフリージアのチームメイトやカスタマイズでのオリジナルなどのウマ娘としか会話がないため、ゲーム版に比べると極端に自身を卑下する場面などは少ない。
メジロ家の一員としてフリージアの役に立ちたいと先走ってしまう場面こそあるが、親しい仲であるエアグルーヴやブライトなどの存在も相まって、奇人変人も多いフリージアのメンバーでは常識人枠である。
本作ではメジロ家で自主練を度々行っていることが明かされており、フリージアの練習時間の他にも自分のプライベートを削ってまで家でも練習を積み重ねていた様だ。
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
「自分が誇れる自分になって、堂々とレースを走りたい」
ゲーム本編では初期のSRサポートカード枠として登場し、その後ストーリーイベント『花咲く乙女のJunePride』においてSSRカードが実装。
2021年11月19日に育成ウマ娘として実装。育成及びウマ娘ストーリーにおいて、ブライトが初めて登場し、メジロラモーヌの存在も示唆された。
同じメジロ家のウマ娘たちには少し引け目を感じている所があり、ライアン以上に自分に自信を持てていない様子が描かれている。一方で、本人もこのコンプレックスを克服したいと常々思っているようで、『花咲く乙女のJunePride』でビューティードリームカップに参加した切っ掛けも、「自信を少しでもつける」ためであった。
メインストーリー第1章では、チーム<シリウス>の新エースとして奮闘するマックイーンを、ライアンと共に激励している。
第1部最終章前編でも再登場。ティアラ路線で輝かしい功績を残したことが語られるとともに、天皇賞春連覇に挑むブライトを応援する。
トレーナー
ウマ娘ストーリーではドーベルを「ベルちゃん」と呼ぶベテランの女性チーフトレーナーに師事していた新人トレーナー。しかしチーフトレーナーが老齢で現役続行が不可能になったために引退。サブトレーナーを務めていたプレイヤーが彼女の担当トレーナーになることとなった。
イベントやホーム画面では男性が苦手という設定を反映し、トレーナーの性別設定に応じて態度が大きく変化する会話もある。例えば
- …アンタ、弟妹いる? 子どもの相手とかしたことは… べ、別に、ただ聞いただけ。(対男性トレーナー)
- ね、ねぇ、歳の離れた弟妹とかいる? その…なにしてあげたら喜ぶか、教えてほしいの。(対女性トレーナー)
という会話のように、男性側だけだと真意が読めない発言も少なくない。この仕様はドーベル本人のストーリーやホーム会話だけでなくゲーム内全てに反映されており、製作側と担当声優の力の入れようが凄まじい。(後に実装されたメジロブライトのストーリーでも登場しており男女で反応が変わる。)
ただしドーベルは「人前に出るのが苦手、特に男性」と言うだけで男性のことが嫌いなわけではなく、育成ストーリー終盤、自信をつけてからは問題なく会話ができるようになった。(男トレーナーに対しては只のツンデレになっている)
興味がある男性トレーナー諸君は女性設定も一度試してみてほしい。
育成ウマ娘
- ☆3[ツイステッド・ライン]メジロドーベル
2021年11月に実装された☆3育成ウマ娘。
詳細は該当項目にて。
- 彼方、その先へ…
落ち着いたまま、中盤の仕掛けどころのまたは終盤の勝負どころのコーナーを中団で進むと奮い立ち加速力が上がる
- 「落ち着いたまま」というのは所謂掛かりなしなので、賢さを上げて対策が必要。「中団」とは順位率50~70%であり、9人立てなら5~6位にあたる。発動位置条件は「中盤の最終コーナーor終盤の最終コーナーでないコーナー」でありレース条件によって有効に発動するかは異なるが、後者の条件に適合するほとんどの中距離コース(東京2000m除く)では終盤最速で発動できる。逆にマイルでは中盤で暴発して有効発動しない場合が多い。
- モンクエル以来の純粋な加速スキル。条件としてはメジロライアンの固有とよく似ているが、有効発動するコースが少ない分順位条件の幅が比較的緩いため、それらのコースではこちらの方が強い。
- スキル発動時のムービーの最後では光を背にドヤ顔で堂々と歩き出すという普段の性格とのギャップが話題となり、「フラダリ」「仮面ライダーBLACKのED」などと形容された。
マイル中距離の差しウマ娘。上記の通り強力な加速スキルを固有スキルとしていることから、主に対人戦で活躍している。継承スキルとしての需要も高い。
覚醒スキルは、Lv3でスタミナデバフ「八方にらみ」を覚える。実装直後の対人戦では同じく八方にらみを覚えるナイスネイチャと組み合わせたデバフ2人編成が流行し、十六方コンビなどと呼ばれた。Lv5で覚える新スキル「淀の申し子」は京都レース場◎の上位。京都のGIを3勝していることを意識か。
目標レースは基本的に王道のティアラ路線街道まっしぐらなのだが、クラシック級の年末に「有馬記念に出走」の目標が含まれている(史実では2回出走し、それぞれ8着・9着)。長距離適性Fなので意識して育成しないと勝利は難しいが、決して不可能ではない。
さらに、史実ではブライトが勝利した天皇賞(春)に殴り込むことで、特別な隠しイベントを見ることができる。長距離適性だけでなく潤沢なスタミナも求められるので、挑戦する場合は万全の準備をして臨もう。
それとは別に、ドーベルのシナリオでは「最優秀ティアラウマ娘」を授与される隠しイベントが各年の年明けに用意されている。ジュニア級は阪神JF勝利、クラシック級はトリプルティアラ達成、シニア級は目標の大阪杯・宝塚記念・エリザベス女王杯を含むGI計5勝でそれぞれ達成できる。全て適性内のレースで完結できるので貰えるステータスはあまり多くないが、余裕があればチャレンジしてみよう。
- ☆3[バカンス・サフィール]メジロドーベル
ストーリーイベント「シーク・ソルヴ・サマーウォーク!」の開催と同時に実装された☆3育成ウマ娘。
詳しくは該当記事を参照。
固有二つ名
クールビューティー
作戦「差し」かつ1番人気で阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞を勝利、エリザベス女王杯を二連覇し、ファン数が240,000人以上になる
- ティアラ路線の総なめが条件で、固有二つ名の中では簡単な部類。クラシック級のエリ女のみ目標外なので注意だ。差し指定なので、ブロック事故が起こらないようお祈りしよう。
- それにしても、史実で2着の桜花賞以外は全て勝ち鞍なのだからとんでもない名馬である。
サポートカード
- SR[目線は気にせず]メジロドーベル
リリース初期からサポートカードガチャにて入手可能なSRサポート。タイプは賢さ。
得意率が無いため賢さを伸ばすのには不向きだが、SRとしては破格のトレーニング効果15%を誇るため、ステータスの底上げに期待できる。他にも中距離差し向けのヒント性能が高かったり、連続イベントで体力を回復してくれるのも嬉しいポイント。
- SSR[おもい、ねがう]メジロドーベル
ストーリーイベント「花咲く乙女のJunePride」にて報酬での配布として登場したSSRサポート。タイプは賢さ。
SR版と比較して得意率が追加された代わりにヒント関係は無くなっており、運も絡むがSPを最大110pt貰えるイベントも発生するので、取得ポイントが少ないレアスキル「大局観」や賢さ強化、SPを目当てに編成するといった使い分けをしたい。このことから、SRの上位互換というよりは相互互換の位置づけにある。
どちらかと言えばスキル数が重要なチーム競技場向けで、実際に賢さカードが重要だったアオハル杯環境下での競技場採用率はかなりの割合を誇っていた。
競走馬『メジロドーベル』
いつまでも熱く
ほんの一瞬だけ
煌々と輝いたり
のびのび悠揚と
波間を漂ったり。
それぞれがそれぞれの
生き方を目指すなかで
わたしも志す。
熾(おこ)し火のように
いつまでも熱く
燃え続けることを。
≪「名馬の肖像」2018年阪神ジュベナイルフィリーズより≫
- 現役時
1994年、北海道のオーナーブリーダー(馬主兼生産者)・メジロ牧場に生まれた鹿毛の牝馬(97世代)。
父メジロライアン、母メジロビューティー。この年のメジロ牧場の馬名は戌年にちなんで犬シリーズで、彼女の名前もドーベルマンから取られたものである。
同期にはメジロ牧場にとって最後の天皇賞(春)勝利をもたらしたメジロブライトがいる。
デビューから引退まで一貫して、当時3年目だった吉田豊騎手が騎乗。後にパンサラッサで世界にその名を轟かせる事になる彼の代表的騎乗馬となる。
1996年に阪神3歳牝馬ステークスを優勝し、JRA賞最優秀3歳牝馬を受賞。
1997年、優駿牝馬と秋華賞を制し、父メジロライアンが叶わなかったクラシックのタイトルを手中に収めた。なお桜花賞はキョウエイマーチの2着に敗れたため、メジロラモーヌ以来の牝馬三冠達成はならなかった。JRA賞最優秀4歳牝馬、最優秀父内国産馬受賞。
1998・99年とエリザベス女王杯を連覇、JRA賞最優秀5歳以上牝馬連続受賞。
- 厩務員とのエピソード
メジロドーベル号の担当厩務員は当初、ドーベルを「ベルちゃん」と呼ぶ堀口良吉氏だったが、阪神3歳牝馬ステークス勝利後の翌年2月に病に倒れ急死。担当は安瀬良一氏に引き継がれたが、気性の荒いドーベルにかなり手こずっていた。そこで安瀬氏は夜な夜なドーベルとのスキンシップを図るように。そうしてようやく心を開いてくれたという。
ウマ娘ストーリーにおける「トレーナー交代」はこのエピソードが元ネタになっていると思われる。
- 戦績
本項目ではウマ娘として登場済の競走馬を太字で表す。
JRAGⅠ5勝は当時史上3頭目であると同時に、牝馬の日本最多記録(従来記録はメジロラモーヌ・ニシノフラワーの3勝)であった。2024年8月現在の芝平地のJRAGⅠ(国際GⅠ認定を受けていないGⅠ・JpnⅠおよびグレード制導入前の八大競走・宝塚記念含む)・海外GⅠでは
- 9勝:アーモンドアイ(※1)
- 7勝:シンボリルドルフ・テイエムオペラオー・ウオッカ・キタサンブラック・ジェンティルドンナ・ディープインパクトら
- 6勝:シンザン(※3)・ゴールドシップ・イクイノックスらに次ぎ、ナリタブライアン、タイキシャトルらと並ぶ。
以下、4勝にミスターシービー(※3)・オグリキャップ・メジロマックイーン・トウカイテイオーと顕彰馬の名が並ぶ(マヤノトップガン・スペシャルウィークらを含め、近年はGⅠ4勝では殿堂入りは難しいと思われる)。
しかし、メジロドーベルのGⅠ5勝は全て牝馬限定戦で、同時期のエアグルーヴ(GI2勝)が並み居る牡馬を蹴散らして天皇賞(秋)を制していることもあってか、顕彰馬の投票では若干の投票にとどまり、選定されずに候補から除外された。
- ※1:海外GⅠ(ドバイターフ)1勝含む。
- ※2:グレード制導入前の八大競走のうち、牡馬が出走可能な6つ(桜花賞・オークスを除外)のうち5つ(当時の天皇賞は1回勝利すると再度出走できない(=春秋制覇が不可能)ため、完全制覇となる)と宝塚記念(八大競走には含まれない)を制している。
- ※3:三冠を達成した当時(シンザン:1964年・シービー:1983年)はグレード制が導入されていない。
なおダートではコパノリッキーがGⅠ・JpnⅠを11勝、スマートファルコンが6勝、芝ダート混合ではアグネスデジタルが6勝(芝4勝・ダート2勝)しているが、いずれも地方競馬のGⅠ・JpnⅠを含んでいる。またオジュウチョウサンがJ・GⅠ(障害競走)を9勝している。
- 繁殖入りしてから
2000年から2016年まで繁殖牝馬として繋養。本項でもウマ娘として登場済の競走馬を太字で表す。
生年月日 | 名前 | 性別 | 毛色 | 父 |
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2001年2月25日 | メジロヒラリー | 牝 | 鹿毛 | エルコンドルパサー |
2002年3月11日 | メジロルルド | 牝 | 栃栗毛 | サンデーサイレンス |
2003年3月22日 | メジロアレグレット | 牝 | 鹿毛 | アグネスタキオン |
2006年1月11日 | メジロシャレード | 牝 | 鹿毛 | マンハッタンカフェ |
2007年4月14日 | メジロオードリー | 牝 | 鹿毛 | スペシャルウィーク |
2008年4月14日 | メジロダイボサツ | 牡 | 鹿毛 | ディープインパクト |
2012年3月25日 | レーヌドブリエ | 牝 | 栗毛 | ゼンノロブロイ |
2013年 | ダイワメジャー | |||
2014年1月31日 | ホウオウドリーム | 牡 | 鹿毛 | ルーラーシップ |
2015年2月18日 | 牝 | 鹿毛 | キングカメハメハ | |
2016年2月29日 | ピンシェル | 牡 | 鹿毛 | ルーラーシップ |
種付けしてるのはサンデーサイレンスとその直仔が多く、ウマ娘となった馬も多い。
ダイワメジャーはダイワスカーレットの半兄にあたる(2012年に種付けはしたが出産には至らず)。
ルーラーシップは父:キングカメハメハ、母:エアグルーヴ。
4番目の産駒であるメジロシャレードは中央1勝の他、繁殖牝馬としてはGⅡ青葉賞の勝ち馬ショウナンラグーン(父シンボリクリスエス)を送り出している。
5番目の産駒であるメジロオードリーは中央1勝の他GⅢフェアリーステークスで4着に入っており、繁殖牝馬としてもGⅢフラワーカップの勝ち馬ホウオウイクセル(父ルーラーシップ)を送り出している。
6番目の産駒で父ディープインパクトの「十二冠ベイビー」と注目されたメジロダイボサツは中央1勝の他、種牡馬としては障害競走で1勝を挙げ中山大障害にも出走した(13着)ストレートパンチを送り出している。
- 繁殖引退後
2024年8月現在も存命で、北海道洞爺湖町のかつてのメジロ牧場の位置にあるレイクヴィラファームにてリードホースとして余生を過ごしている。
リードホースとは離乳後の仔馬たちの面倒を見る、人間で言うならば保育士の役回りをする馬のこと。繁殖成績は優れなかったドーベルだったが、ここから巣立つ未来の優駿、新たな時代のメジロの子供たちをリードホースとして今日も優しく見守っている。
ただ最近は高齢ということもあり、冬期はリードホースとしての役割を若い馬に引き継いでいる。2021年からは、産駒の一頭で騙馬となったホウオウドリームがその役割を受け持つことになった。
ちなみにすっかり老成したドーベルのことを、レイクヴィラファームのスタッフや彼女のファンは「姐さん」と呼んで敬っている。
2018年7月23日には函館競馬場にて記念撮影会が開催され、2017年12月の落馬事故で休養中(2019年3月2日に復帰)だった吉田豊騎手も参加している。
同じ牧場にはメジロオードリー産駒のホウオウイクセル(父ルーラーシップ)がいる。
近年はイクノディクタスやヒシアマゾン、ニシノフラワーといった長寿牝馬が続けて大往生したこともあり、2023年9月現在、ウマ娘のモデルになった牝馬の中では存命最高齢の馬となった他、27日に牡馬かつ全モデル馬中最高齢であったシンコウウインディ(96世代)が亡くなったことで牝牡問わずウマ娘の存命中の全モデル馬の中で最高齢となった。(ちなみにウマ娘化されている牡馬の存命最高齢はグラスワンダー、牝馬存命最高齢の次点は2歳年下のハルウララ)。
ウマ娘のモデルとなった同い年の競走馬
サイレンススズカは現役時代の故障で若くしてこの世を去り、シーキングザパールとメジロブライトは繁殖入り後のアクシデントで早逝。マチカネフクキタルとタイキシャトルは種牡馬引退後に功労馬として天寿を全うした。よって、メジロドーベルはこの世代でウマ娘化した競走馬で2024年8月現在唯一存命である。彼らの分まで、どうか長生きしてもらいたいところだ。
余談
男性苦手の元ネタ
“男性が苦手”という性格は、牝馬限定のGⅠレースで軒並み勝ち鞍を上げ、エアグルーヴも下すほどの走りを見せたメジロドーベル号が、牡馬の混じったレースではガタガタになってしまい、GⅠでも全く勝てなかった事に由来している。
数少ない二冠牝馬モデル
リリース当初、牡馬三冠を成し遂げた優駿をモデルに持つキャラクターは3名いる(シンボリルドルフ、ミスターシービー、ナリタブライアン)一方で、牝馬三冠を成し遂げた優駿をモデルにしたキャラクターは1人もいない状態であった。
そんな中、牝馬二冠であれば達成している優駿をモデルとしている娘であれば、ドーベル含めて3人おり(メジロドーベル、カワカミプリンセス、ダイワスカーレット)、尚且つドーベルのみが「残り一冠は出走したものの惜しくも敗れてしまった」状態であった(あとの2人もとい2頭は残り一冠は未出走であった)。
なお、後に史上初の三冠牝馬・メジロラモーヌを皮切りに、史上初の無敗三冠牝馬・デアリングタクト、スティルインラブとジェンティルドンナの順に三冠牝馬が登場している。
大久保洋吉調教師
メジロドーベル号の管理をしていた大久保調教師は2024年5月24日公開の映画作品『ウマ娘プリティ―ダービー 新時代の扉』にて特別解説者として本人役で出演することが発表されている。これまで武豊騎手や細江純子元騎手、山本昌、そして、中継番組などで共演している斉藤慎二など競馬にゆかりのある人物が本人役で出演するケースがあったものの、ウマ娘本編にて調教師が本人役に起用されるのは史上初である。
元々父親・末吉の厩舎がメジロの主戦厩舎であった縁から、開業当時からメジロ牧場・メジロ商事の所有馬が多く、重賞初制覇もメジロ冠の馬であるメジロファントムで成し遂げている。そして、開業から20年目にして、ドーベルで制覇した上記の阪神牝馬3歳Sで、主戦であり自身の門下生であった吉田豊騎手と共にGⅠ勝利を果たした。
大久保調教師は、競馬界に入る前は早稲田大学理工学部で建築を学んでおり、末吉の厩舎を手伝うために退職するまでは建築士として幾つかの大きな建設プロジェクトに携わっていたという異例のキャリアの持ち主でもある。また、末吉の兄弟は一番下の弟を除いて全員中央競馬の調教師であり、従兄にメジロパーマーやナリタブライアンなどを管理していた大久保正陽調教師(末吉の次兄・亀治の息子)など、大久保家には競馬関係者が多い。
なお、大久保厩舎にはウマ娘のモデル馬である産駒も少なくなく、重賞勝利馬だけでもメジロロンザン・メジロベイシンガー(どちらもメジロライアン産駒)、ショウナンカンプ(サクラバクシンオー産駒、2002年高松宮記念優勝馬)、ユメノシルシ(フジキセキ産駒)、サンカルロ・ショウナンラグーン(どちらもシンボリクリスエス産駒。ショウナンラグーンはメジロシャレードの仔=ドーベルの孫でもある)などがおり、いずれの馬にも吉田豊騎手が騎乗している(このうち後者の3頭は吉田豊騎手とのコンビで重賞を制覇)。
関連イラスト
関連動画
CM「Queens」 メジロドーベル 前篇
CM「Queens」 メジロドーベル 後篇
関連項目
(※)のついているエリザベス女王杯は1995年以前の牝馬三冠の最終戦。
エアグルーヴ(ウマ娘):史実で対決(1歳上)。戦績面でも共にオークスを制覇している。
ファインモーション(ウマ娘):史実において共に秋華賞・エリザベス女王杯を制覇している。
カワカミプリンセス(ウマ娘):史実において共にオークスと秋華賞の二冠を達成。
デアリングタクト(ウマ娘)・スティルインラブ(ウマ娘)・ジェンティルドンナ(ウマ娘):史実において牝馬三冠を達成。ドーベルとはオークス・秋華賞制覇繋がり。
メジロブライト(ウマ娘):史実で同い年かつ父が同じ。
メジロライアン(ウマ娘):史実で父。ウマ娘世界では年齢の近い親戚。
メジロマックイーン(ウマ娘):4年連続JRAGⅠ勝ち繋がり。主戦騎手の名前が豊(ドーベルが吉田豊、マックイーンが武豊)繋がりであることに由来するイベントがある。
メジロラモーヌ(ウマ娘):ビジュアル発表前にストーリーで名前のみ登場。史実において牝馬三冠を達成。オークス・エリザベス女王杯(※)制覇繋がり。
その他血統繋がり
※上記のライアン、ブライトを除く。
シリウスシンボリ(ウマ娘):ドーベルと同じくパーソロンを母父に持つ。
史実で同い年
タイキシャトル(ウマ娘):同室。対戦経験なし。
ステイゴールド(ウマ娘):ドリームジャーニーのストーリーで名前が登場。
史実の勝ち鞍繋がり
※既述のウマ娘を除く。
- GI繋がり
スイープトウショウ(ウマ娘)、ダイワスカーレット(ウマ娘):秋華賞・エリザベス女王杯両方制覇(オークス未勝利)
ヒシアマゾン(ウマ娘):阪神3歳牝馬ステークス・エリザベス女王杯(※)・オールカマー(当時の規定により桜花賞・オークスには未出走)
ブエナビスタ(ウマ娘):阪神3歳(牝馬)ステークス→阪神ジュベナイルフィリーズ・オークス
ゴールドシチー(ウマ娘)・ニシノフラワー(ウマ娘)・ウオッカ(ウマ娘):阪神3歳(牝馬)ステークス→阪神JF
シーザリオ(ウマ娘):オークス
- その他制覇した重賞レース繋がり
<オールカマー>
オグリキャップ(ウマ娘)、イクノディクタス(ウマ娘)、ツインターボ(ウマ娘)、サクラローレル(ウマ娘)、ビワハヤヒデ(ウマ娘)
<府中牝馬ステークス>
- 存命中の全モデル馬の中で最高齢繋がり
ナイスネイチャ(ウマ娘)(~2023年5月)
シンコウウインディ(ウマ娘)(~2023年9月)
メジロドーベル(現在)
なおイクノディクタス(ネイチャの1歳上)は、2019年死去時には実装されておらず(2021年実装)、モデル馬が存命のウマ娘とはなっていない。
その他
古手川唯:カップ焼きそば現象。キャラ性も少し近い。誰が呼んだか『古手川ドーベル』
メジロゴーリキ:元ばんえい馬(メジロと付いているがメジロ牧場とは関係無い)。ドーベルのリボンを左耳に付けて出走することがあった。