概要
多数の人々が実際に感覚的刺激や対象がないのに、それをあるように知覚することを指す。
度々発生し、セイラム魔女裁判のような事例も起こる。
日本でもこっくりさんが流行った際に複数の学生が霊を見た等の騒ぎが起きた。
SNSが発達した現在では掲示板やTwitter(X)を舞台に、ゲーム・アニメに関連して起こる。ただしこちらはネタや悪ノリ、大喜利、ネットミーム染みた用法が多い。いわば集団で共有する存在しない記憶。
また、なかったことにしたい、忘れたいものに関しては、「○○はまだアニメ化されてない」などという風に、存在していたことのほうが幻覚扱いされる場合がある。
事例
現実
アニメ
- 式波ヴンダー:ネットミーム
- ゲンドウ編:ネットミーム
- ドラえもんズ:最後に登場してから20年以上経過しているがTwitterに二度もトレンド入りするほど現在もファンは多い
- キルミーベイベー二期:キルミーベイベーは死んだんだ参照。高部あい逮捕時トレンドに浮上した際は二期決定だと誤解した人間もいたほど
- 水星の魔女25話:機動戦士ガンダム水星の魔女最終回の翌週に発生、トレンド入りした。
ゲーム
- アメボウズ:正体が幻覚ではないかと疑われているキャラクター。
- いない艦の名を呼ぶ病:姉妹艦を頻繁に呼ぶ事で発生
- ムゲン団:剣盾で発生した創作ネタ、SNSで広まってミーム化
- カービィのエアライド続編:後述のアーマード・コア続編やダイパリメイクが実現した現在「最後の砦」とも
- 杏山カズサ×桐生キキョウ:後述のミカ実装後生まれたミームで、公式では接点が1mm程度しかないのにキャラと見た目が似ているというだけで人気が出てしまった無から生じたカップリング。二次創作が広まり過ぎて、公式だと誤認する集団幻覚が発生してしまっている。
- アーキ坊や・大豊娘娘他大量:ACVIのミームなのだが完全に無から生じたという集団幻覚らしい経緯を持つ。
特撮
- ウルトラマンZ全50話:ウルトラマンZロスで発生、こちらもTwitterのトレンドに上がった
- モルフェウスR:ある存在が、ウルトラマントリガー作中人物達に幻覚を見せた
- 存在したいダーゴンさん回:ダーゴンロスで発生
- ウルトラマントリガー全50話:ウルトラマントリガー最終回後に発生
- ゼンカイジャー全100話:ゼンカイジャー最終回後に発生
- シン・ウルトラマン全39話:シン・ウルトラマン公開後に発生
- TAROMAN:ある意味作品そのものが一種の集団幻覚といっても過言ではない。特に後半の解説パートとか、特集番組の『タローマン ヒストリア』とか。
- 仮面ライダーディズニー:Disney_IMAGINATION_BELTから発生した幻覚。イマジネーションベルトがあまりにも平成二期以降の仮面ライダーの変身ベルト過ぎたために起こった。
- ウルトラマンブレーザー全50話:ウルトラマンブレーザーロスで発生、こちらもTwitterのトレンドに上がった。ちなみに、『Z』と同じく田口清隆氏がメイン監督を務めた作品でもある。
ドラマ
- 鎌倉殿大喜利(鎌倉殿の13人):物語の展開があまりにも陰惨であったために発生。それでもドラマの評価自体は高く、放送終了の翌週には今度は「鎌倉殿の13人第49回」なる集団幻覚がトレンド入りした。
漫画
- クロコダイン×ボラホーン:古来サブカルチャーから伝わる集団幻覚。両者に接点は一切ないが、ケモナーから同人が大量に出されたがために「両者は共演している」と勘違いする読者が続出した。さらにリメイク版アニメの放送時も同様のネタが発生し、2020年代になっても集団幻覚にかかった人が出てきてしまっている。2020年アニメ版のクロコダインの中の人にも認知されている。
- HUNTER×HUNTER連載再開:他の漫画が再開されるとついでに連想されることがある。実現自体は何度かしているが、その度にまた連載を休止する為こちらに記載。
実現した集団幻覚
ネット上で集団幻覚とされるネタに関しては「大多数のファンから望まれているもの」であるも同然である。
そのためその存在が実現されることを望まれることは多く、中にはその声に応えたとばかりに実現した集団幻覚も少数ながら存在する。
現実
- リアルミニ四駆:2010年代にミニ四駆需要が激増してから発生したが、2020年~21年に全6車種が本当に再販された。
アニメ
- モルカー13話:モルカーロスによって発生、Twitterのトレンドにも上がった。その後、2022年秋に本当に続編が放送されることが決まった。
- ヒプアニ2期:公式生放送で新発表があるということで発生。集団幻覚共々トレンド入りした後、2023年10月に実現。
- リコリコ14話:リコリス・リコイルロスで発生、トレンド入りした。新作アニメ制作が決定している。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版完結:監督の超完璧主義な一面もあって公開延期をよくネタにされてたが、13年の歳月をかけて2021年に完結させた。
ゲーム
- アーマード・コアの新作(身体は闘争を求める):およそ10年の時を経てようやく実現し、同時にTwitterトレンドに「集団幻覚」が載った。なお、ACVIはその期待の高さに加え、いざ発売された後も本編の完成度が非常に高かったことから、以降も数々の集団幻覚ネタが産まれている(→ACVIの二次創作一覧)。
- 唯一神・唯一王:長らく高威力の炎物理技を覚える釣りが多発していたが第6世代から共に実現した
- ダイパリメイク:リメイクを望む声が多過ぎて発生、後に本当に発売した。…のだが、その内容に納得いかないプレイヤーによって未だに擦られ続けている他、現在は別のシリーズで同じことが起こっている。
- オベロン実装:通称「夏の夜の夢」。実装催促の声を飛び越えて「オベロンPUが始まる」という集団幻覚じみた反応が多数寄せられる事態となった。2021年8月11日にピックアップ実装。
聖園ミカ実装(ミカゼミ):未実装のキャラを求めて「ミカ貯金」をする人達が発生し、ブルアカに何かあるたびにトレンドに入る。原神のミカ実装時にも多くのミカゼミが集団幻覚に陥ったが、2023年1月末にようやく実装された。現在は別の生徒で同じ事が起こっている。
- 依田芳乃の声:まだ声が実装されてないのに聞こえるという幻聴ネタがあったが、第5回シンデレラガール総選挙で総合5位(Pa1位)になったことで、声が実装されることになった。ただし投票形式なので、実現させたのは運営ではなくプロデューサーの力によるところが大きい。
ドラマ
- 密漁海岸:荒木飛呂彦氏の漫画『岸辺露伴は動かない』のエピソードの1つ。露伴が海中で大量のアワビに纏わりつかれて死にかけるというシュールなシーンがあることから、ファンの間では映像化を望む声も多く、実写版が放送を終了する度にトレンド入りしていたが、2024年に本当に制作・放送された。