概要
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第48回の翌週、2022年12月25日に放送された後日談。
主人公・北条義時没後の泰時の活躍や、義時の後継を巡って勃発した伊賀氏の変などが描かれている。
本当の概要
・・・というのは勿論建前である。
視聴者ならば既に御存知の通り、『鎌倉殿の13人』は全48回で完結しており、「第49回」なるものは存在しない。
要は本作の放送終了を惜しみ、かつ12月29日に放送される総集編まで待ちきれない武衛達が、最終回の翌週に当たる12月25日の、本来の放送時間に当たる20時前後にTwitter上において、他の作品に出ている本作の出演者の画像を使ったり、本編の画像などを使ってさも第49回が放送されている体で呟く、という一種の大喜利的なネタなのである。
基本的にファン各人が、それぞれの中にある独自の「第49回」の内容を呟くため、前述した内容に概ね沿いながらも必ずしもその展開は一致している訳ではないのも特徴である。
こうした、最終回後の同時間帯での「第○○回」ネタは何も本作が初出という訳ではなく、それ以前から様々なジャンルにおいて、Twitter上で恒例のように繰り広げられているものである(近い時期の類似ケースとしてはリコリコ14話などが挙げられる)。番組が最終回を迎え、次番組に移る(もしくはそれ以外の選択肢を模索する)までの所謂「ロス」状態への、ある意味では一つの区切りの付け方がそこにあるとも言えなくもない。
また、大河ドラマ切り替わりに伴う空白の時期は、概ね年末年始を挟んで2~3週間に亘るため、こうしたネタもその間継続されることが常であり、本作でも「鎌倉殿の13人第49回」の翌週、2023年1月1日の夜を中心に「鎌倉殿の13人第50回」がさらに展開されてもいる。
ちなみにこれまでの大河ドラマでもこのような傾向があり、
- 「真田丸」(2016):信繁(幸村)と別れた幼馴染の"きり"が家康が隠居している駿府(もしくは真田氏の故郷である上田)に現れ、信幸・信繁兄弟の祖母"とり"のごとく「太々しい老婆が城下に...」と噂されツイートによっては面白がった徳川家中に取り立てられ侍女となり、最後は家康に甘鯛の天ぷらを差し出すというトンデモ展開があることも。
- 「いだてん」(2019):最終回が東京オリンピックで主人公の金栗四三も田畑政治も存命のままということもあり、続編を妄想するファンが続出。最終的には田畑が死に際に見届けたロサンゼルス五輪や彼の遺志を引き継いだ秘書の岩田幸彰(愛称「岩ちん」)が札幌冬季五輪招致に奮闘するエピソードまで幻視するツイートが数多く見られることとなった。
なお、ちょっと古い大河だが「新選組!」(2004年)では放送終了後の反響を受けてか、終了から約一年後の2006年正月時代劇としてスピンオフドラマ「土方歳三最期の1日」が放映された。当時はまだツイッターすらなく(運用開始は2006年)、「ロス」という言葉すら無かった時代だが今風にいうなら「ロス」に苦しむファンの妄想が現実になった事例と言えるかもしれない。