概要
NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と、北海道テレビ放送(HTB)のバラエティー番組『水曜どうでしょう』のパロディイラストにつけられるタグ。
真田丸での弄られっぷりがかの『どうでしょう』における大泉のいじられっぷりを彷彿とさせたことから好評となった大泉洋。
その真田丸の脚本家である三谷幸喜氏から2020年に今作の大河ドラマで源頼朝役が大泉洋になると発表されたとほぼ同時にワードとして誕生した。
発表直後や放送開始直前の配役紹介でもそうだが、本編でも頼朝と『どうでしょう』における大泉のいじられっぷりを彷彿とさせたことから、かなりの話題となっている。
主にTwitter上で人気を博しており、放送中~放送後にかけて、本編画像にどうでしょうの字幕を付けられたコラージュ画像が大量に投下され、ちょっとしたお祭り状態になる(ちなみに、pixivでは番組の映像の一部をそのまま使ったコラ画像の投稿は規約違反に抵触する行為にあたるため、絶対に行ってはならない)。
そして2022年2月20日放送「敵か、あるいは」の次回予告で、第8回のサブタイトルが「いざ、鎌倉」と告知され、大いに沸き立った。
…しかし、15回以降は重要人物が謀殺される展開が相次ぐなど、次第に物語の展開が陰惨な雰囲気なものになりはじめ、それに伴いこのネタも徐々に下火になりつつある。その代わり、新たに別のネタが出てきてしまったのだが…。
そして、25回で遂に大泉演じる頼朝が落馬事故が発生。翌26回の頼朝の逝去により物語は覇権争いが熾烈になる仁義なき後半戦へ。
大泉が鎌倉殿本編から卒業した後も、どうでしょうのシチュエーションや名台詞等で各シーンを表現する流れはそのまま続き、更には天国の頼朝と称してどうでしょう時代の大泉に各シーンのツッコミを入れさせるなどの形でまだまだこのタグは使われている。
以下、例として
- 北条の世話になる頼朝(第2回)→ここをキャンプ地とする
- 湯船で義時と話すシーン(第2回)→闘痔の旅、腹を割って話そう
- 夢でうなされ、寝れなくなる頼朝(第3回)→キングオブ深夜バス
- 頼朝「目指すは鎌倉!」(第5回)→トップ絵の「いざ鎌倉!」
- 後白河法皇の生霊に「お前には神仏がついている」と言われる頼朝(第5回)→四国八十八ヶ所
- 石橋山の戦いで敗れ、箱根の山中の洞窟に潜む頼朝(第6回)→ジャングル・リベンジ
- 再起を図る為、相模湾を船で横断する頼朝一行(第6回)→ユーコン川160キロ
- 後妻打ちで跡形もなく破壊された亀の前の館を目の当たりにした頼朝たち(第12回)→どうでしょうハウス崩壊
- 頼朝の「ここまでするかぁ!?」も、どう聞いても「どうでしょう」における大泉の反応にしか聞こえないと話題になった。
- 壇ノ浦の戦い(第18回)→壇ノ浦レポート
- 富士の巻き狩りで獲物を仕留める金剛(第23回)→シカでした
- なかなか獲物を捕らえられない万寿に対し鹿の小道具を用意する作戦(第23回)→なんとかインチキできんのか
- 比奈の下へ夜這いに行くも義時がいたため失敗、その後口論になった際の反応:「あっそう!お前と女を取り合うのはもうごめんじゃ!帰る!」義時「お送りいたします」「無用である!」(第23回)→頼朝のとしての反応というよりは完全に大泉洋としての反応にしか見えないと話題に。
- 自分と間違えられて工藤祐経が討たれた現場に居合わせ、「これは何事じゃ!」と叫ぶ頼朝(第23回)→またしても何も知らない大泉洋さん
- 喉に詰まった餅を義時に叩いてもらって吐き出し、「死ぬかと思った」と呟いた頼朝(第25回)→だるま屋ウィリー事件
- 相模川からの帰り、意識を失い落馬する頼朝(第25回)→同上
- 第25回の放送日時とだるま屋ウィリー事件の発生日が共に6月26日という奇跡も。
- 度々登場する双六遊び→サイコロの旅
- ギャグ・シリアス両方で汎用性の高い「あのヒゲ殺していいよね」
- 「鎌倉殿の13人紀行」を担当する糸井羊司アナウンサー→小林製薬の糸ようじ
等々...
まさかの公式
『真田丸』の時は放送後最初の『どうでしょう』新作である「北海道で家、建てます」でエンディングにて『真田丸』を意識した(しかし本家からは遠くかけ離れた)映像をエンディングのスタッフロールに使用していたが、『鎌倉殿』放送後の『どうでしょう』新作『懐かしの西表島』でも大河パロディをやってのけた。しかも『真田丸』とは違い今回のD陣は本気だった。
『懐かしの西表島』第四夜で披露されたエンディング映像は、まさかの『鎌倉殿』オープニングのどうでしょう風完全再現映像であった。整然と並ぶ3台のスーパーカブから始まり、片手を天に突き上げるお遍路さん、荒ぶるカブにしがみつくように乗るライダー、所狭しと飛び交う小林製薬の糸ようじ、巻物を読み上げる男とロープを両手に構えて対峙する男に挟まれて土下座をする男等々、過去作の名・迷場面を思い起こさせるフィギュアが並ぶ様を本編以上の予算を掛けて3日がかりで撮影したという本気度全開の映像となっていた。
どれ程本気で製作したかについては、是非とも本編をご覧頂きたいところである。
備考
Twitterタグ検索だが、本題の「鎌倉殿どうでしょう」の他に「鎌倉どうでしょう」のタグでも投稿されている為、より知りたい方はOR検索で調べてみることを推奨する。
また、「どうでしょう藩士」のように鎌倉殿視聴者にも通称があり、一部で「武衛(ぶえい)」が使われている。
本来の意味は「天子を守る将軍」を指す言葉(転じて頼朝の敬称のひとつ)なのだが、上総広常が勘違いして「俺もお前も、みんな武衛だ!」と言ってしまったため(広常的には同志のような意味合いだが、傍から見れば上も下も皆将軍と言ってるようなものである)。
関連タグ
鎌倉殿大喜利 - 事実上の後継企画(?)
真田丸どうでしょう - 2016年大河ドラマ真田丸での水曜どうでしょうコラボレーション
外部リンク
「鎌倉殿どうでしょう」の検索結果(Twitter)