概要
「ピンクの象が見える(Seeing pink elephants)」とは、欧米におけるアルコールや麻薬などによる幻覚症状を表す英語の表現で、記録に残るものではアメリカ合衆国の作家ジャック・ロンドンによって1913年に出版された自伝的作品『ジョン・バーリーコーン』で確認することができ、有名どころではディズニー映画『ダンボ』に登場したものが挙げられる。
創作での扱い
毎回よく見るとどこかに小さく映っている。
- ダンボ
上記参照。
象のような生き物で、原作では非実存の存在であるヘッフォラン(Heffalump)、ディズニー版では悪夢に出てきたり、プーさん達と敵対するズオウとヒイタチの一味、ズオウ(ゾゾ)として登場。
- 女神転生シリーズ
『デビルサマナー』が初出の、隠し種族「珍獣」である空飛ぶ象アエロファンテは、上記の『ダンボ』を隠しモチーフにしておりピンク色に着色されて登場した。
仲間になるぞうのアニキがピンク色である。
ライリーのイマジナリーフレンドとして、猫の要素が混ざったビンボンが登場する。
大地の力を持つランドハートクルリングを使用した浄化技ゾウさんキックとして登場。45話では最後の敵を倒すために使用した合体技「プリキュア・スーパートロピカルパラダイス」において複数体召喚され攻撃に参加している。
- PINK PANZER(ピンク・パンツァー) ~ピンクの象~
アダルトゲームブランド「ライアーソフト」が発売したアダルトゲームの作品名。
- デリリウム・トレメンス
「振戦せん妄」という激しいアルコール中毒の症状を示すラテン語から名づけられた、ベルギービールのブランドで、瓶のラベルや専用グラスにピンクの象がプリントされている。なお、この過激な名のためにアメリカでは禁輸になったことがある。
類似したもの
- 見えざるピンクのユニコーン(Invisible Pink Unicorn)
見えないのにピンクだという、有神論を風刺したといわれる概念。詳しくは該当記事参照。
- ピンクのカバ(Pink Hippopotamus)
同じくピンク色のカバも、幻覚症状を表す慣用句として用いられる。なお2010年には色素異常によるものか本当にピンク色の個体がケニアで発見されている。
- 赤い象(レッド・エレファント:Red Elephants)
1952年にニューギニア島北西部で目撃された未確認生物(UMA)で、アメリカ海軍少尉のベルナントと技師ウェインライト・ステートが、インドネシア領のナッソー山脈(現スディルマン山脈)上空を航空機で低空飛行中に発見した大渓谷において、群れで歩いていたと報告したのであるが今日に至るまで同地では象の生息は確認されていない。