概要
ズオウとヒイタチとは、『くまのプーさん』のキャラクター。
ズオウはゾウのような生き物、ヒイタチはイタチのような生き物。
ディズニー版では『プーさんと大あらし』の中で、悪夢に現れたはちみつ泥棒として登場したのが初出。その時は変幻自在に姿形を変えて、神出鬼没に現れる怪物として描かれている。
ズオウ
原作での表記は「ヘッフォラン(Heffalump)」で、ゾウを意味するイギリス英語「エレファン(elephant)」の類似音から名付けられた生き物で種族名でもある。
石井桃子による翻訳ではゾゾで、ディズニーの日本語版ではゾウを捩ったズオウと呼ばれる。
原作小説
「プー横丁に建った家」でプーさんがクリストファー・ロビンから教わった生き物で、コブタ(ピグレット)と共にハチミツを餌に捕まえようとしたが、自身がハチミツほしさに罠にかかり失敗した。元々架空の存在なので現れるはずはなかったのであるが。
ディズニー版
プーさんと大あらし
ティガーに教わったプーさんが上記の悪夢で見た存在で、楽曲「Heffalumps and Woozles」に合わせ、ヒイタチと共にメタモルフォーゼしながらプーさんを翻弄する。
新くまのプーさん
夜のキャンプで出会ったズオウの一家や、盗賊であるズオウとヒイタチのコンビが登場する。
はちみつ泥棒での名前はヘフで弟分。
ザ・ブック・オブ・プー
みんなに意見を言えず悩んでいたピグレットは、夢の中でズオウの王となり目覚めたときには自信を持って意見を言えるようになった。
くまのプーさん・ザ・ムービー はじめまして!ランピー
プーさんのハニーハント
「プーさんと大あらし」に準じて、ハチミツを狙うディズニーヴィランズとして演出されている。
プーと大人になった僕
大人になったクリストファー・ロビンが「100エーカーの森」に訪れた際、ヘッフォランの罠に嵌まり、仕事鞄の中の書類がびしょびしょになってしまう。
ヒイタチ
原作での表記は「ウーズル(Woozles)」で、イタチを意味するイギリス英語「ウィーゼル(Weasel)」の類似音から名付けられた生き物で種族名でもある。
石井桃子による翻訳ではモモンガーで、ディズニーの日本語版ではイタチを捩ったヒイタチと呼ばれる。
原作小説
「プーとピグレットがウーズルをつかまえそうになる」で、雪の上に足跡を残す謎の生き物として言及されたが、捕まえようとして自身が追いかけた足跡をウーズルのものと勘違いし、堂々巡りしてしまった。
ディズニー版
新くまのプーさん
ズオウとコンビで登場。
はちみつ泥棒での名前はスタンで兄貴分。
プーと大人になった僕
大人になったクリストファー・ロビンが勤めるのは、旅行鞄メーカー「ウィンズロウ社」で、支社長はジャイルズ・ウィンズロウである。
余談
他のキャラクターと同様、児童の単語の綴り間違いをイメージして名づけられている。
イギリスでは両キャラクターを元にした概念や言い回しがあり、敵を捕らえるために設置した罠に自身が捕らえられてしまう「ヘッフォランの罠(Heffalump trap)」、証拠や根拠のない事柄が証拠として信じられてしまう「ウーズル効果(Woozle effect)」が知られる。
ディズニー版の初出では、夢の中だとはいえプーさんに対してさんざん嫌がらせをしておきながら、何一つ罰を受けなかったことから、数いるディズニーヴィランズの中でも悪い意味で異彩を放っている。
また、その変幻自在で神出鬼没に現れて嫌がらせする描写の数々がくまのプーさんの世界観に合わない事から悪い意味で印象に残った人も多いんだとか。
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