ビンボン(Bing Bong)とは、「インサイド・ヘッド」のキャラクター。
子供が空想で生み出す友達、所謂「イマジナリーフレンド」である。
概要
ライリーが3歳のころ、大好きな動物を掛け合わせて創り出した“空想の友達”。
所謂「イマジナリーフレンド」である。
見た目はピンク色の象と猫を合わせたような姿をしており、綿あめのような肌感、鳴き声はイルカで、涙はキャラメル味のキャンディでできている。幼い頃のライリーが自作していたものと同じ、ホウキを取り付けた手押し車に乗った彼が「楽しい友だち、ビンボン、ビンボン」などと歌えば、車は虹色の煙を出しながら空を飛ぶことができる(「ビンボンと一緒に歌を歌い、空を飛んでいる」という空想をライリーがしていたため)。いつかこの「ロケット号」で月へ行くことが、幼いライリーと彼が共有する夢であった。
ヨロコビ、カナシミが、頭の中の司令部から放り出された先で出会う。
彼女達を助けながら共に進むが、家族の島が崩壊したはずみでヨロコビと共に記憶のゴミ捨て場(忘れてしまった大量の思い出や、覚えるまででもないどうでもいい思い出が廃棄されている場所)に落ちてしまう。
目の前でゴミ捨て場にあった思い出が塵になったのを見て、このまま脱出できずにいればヨロコビが持っている「大切な思い出」毎、ライリーは永遠に「喜び」という感情すら忘れ去ってしまう事を察し途方に暮れるが、ヨロコビが上述の「手押し車に乗って歌うと空が飛べる」ことと、以前ビンボンの持っていたロケット号が記憶のゴミ捨て場に捨てられてしまった事を思い出し「楽しい友だちビンボンビンボン」と歌いながら走り回って虹の煙が噴き出す場所を探し、見事車を発見。
二人でロケット号にのって空を飛んで脱出しようと試みるが、崖が高すぎる事からほんの少し出力が足りず失敗。
それでも諦めないヨロコビを見たこと、そして自分の片腕が消滅した(忘れられかけている)事から愛するライリーのために覚悟を決め、「今度は上手くいきそう」とヨロコビを励まし、もう一度歌いはじめるが……飛び立つ直前にこっそり車を降り、ビンボン一人分軽くなった車は無事に崖の上の思い出格納庫にたどり着く。
ヨロコビは上手くいったことに喜んでいたが、ビンボンが居ないことに気付き、谷の下を覗き込む。そこには自分が消えてしまうことも厭わずに、ヨロコビの脱出を心から喜ぶビンボンがおり、「(僕の代わりに、彼女を)月に連れてって」と伝えると、彼は微笑みながら一人塵となった(ライリーに完全に忘却された)。