概要
2023年7月から2024年1月までテレビ東京ほかで放送された特撮ドラマ『ウルトラマンブレーザー』。
2024年1月20日に最終回が放送されたが、こちらも25話では話数が足りなかったという声が多数出ている。
これにより、SNS上やpixivでは、架空のエピソードを制作する、大喜利めいた創作が多数投稿されている。
ブレーザー本編では見られなかった他のウルトラマンとの共演や、日の目を今まで浴びれなかった怪獣との熱いバトル、思わずクスリとなるものや爆笑必須のネタ回など、色々投稿されている、のだが……。
批判的なタグとしての使用?
実はこのタグ、これまでの同様のタグと比べると、「もっと見たい」という願望以上に、伏線の展開・回収やキャラクターの掘り下げが25話の範囲では十分に行えたとは言い難く、もっと話数を長く取れていれば不自然なくこれらを描写できたのではないか?という主張の声の方が多いというのが現状である。
特に、作中の準レギュラーの1人であったハルノ参謀長は、劇中では「現場の実状を顧みないような無理難題を吹っかけてくるパワハラ上司」のような扱いが目立ってしまっており、ある意味この弊害をモロに喰らってしまったと言える。
一応、ハルノが解任された後、SKaRDが以前よりも上層部の意向に振り回されることが多くなったことでハルノの存在意義が改めて示されたり、ハルノ自身も最終回で重要な働きをして見せ場を作ったりもしているので、製作側もハルノの存在を蔑ろにしていたわけではない。
また、後日公式SNSの投稿にて「元々は心の広い人物であったが、組織内で叩き上げられ這い上がっていくうちに野心家になっていった」「上層部の下した無理難題を完遂しようとするSKaRDの姿に触れるなかで、かつて思い描いていた『地球防衛隊の凝り固まった怪獣対策の方針を是正する』という純粋な理念に立ち戻っていくようになった」という設定が明かされ、一定のフォローがなされている。
ただ、ファンの中では「さすがにわかりづらい」「本来こうした重要な設定はSNS上で発表するのではなく、ストーリーの中で丁寧に描写すべきものではないのか」という批判の声も多かった。
加えて、ハルノには犬好きという設定もあったのだが、結局こちらも取り上げられることなく終わっている。
もしも、ハルノが主軸となるようなエピソードが作られ、その中で自らの過去や心境の変化、そして犬好きとしての一面が描かれていれば、彼への視聴者からの見方や印象はもう少し違ったものになっていたかもしれない。
また、伏線の展開・回収についても、ヒルマ・ゲント役の蕨野友也とジャスティスオタクでおなじみ濱田龍臣の対談にて、蕨野氏は「最終回は撮影した段階では劇場版クラスの尺があったが、それを削りに削って1話分に納めた」という旨の証言をしている。
実際、本編を見てみると若干駆け足気味で展開が強引ともとれるシーンも散見されるため、ファンの間では、「あともう1話分放送期間があれば…」「直前の総集編を削っていればもっと無理のない話の流れにできていたのではないか?」という声が上がっている。
また、「さすがにこの手のネタは何回もやられると飽きるし寒い」「製作側の事情もある程度汲むべき」といった意見もみられる。
しかしそういった意見にも「他のものにも言えることだし正直言って今更すぎる」「じゃあZのあれはなんなんだ、文句があるならZのものにも言え」などといった更なる批判もある(もっとも後者に関してだが、Zでこういった声が出なかったのは、そもそもウルトラマンZ自体がやたら『名作』などと持て囃されていたからなのが一番の理由だが……)。
そもそも全50話がやれないのは現在のクオリティを維持するためには人手不足なのが原因と説明されている。
むしろ50話近く、もしくは50話以上もやれていた『セブン』~『コスモス』と『メビウス』頃の方が異常だったともいえるかもしれない。