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SKaRD

すかーど

「SKaRD」は、特撮テレビ番組『ウルトラマンブレーザー』に登場する防衛チーム。
目次 [非表示]

概要

ウルトラマンブレーザー』に登場する防衛チームバザンガの事件以降に地球防衛隊「GGF」日本支部内に設立された特殊部隊である。

部隊名はSpecial Kaiju Reaction Detachmentの略で、これを訳した特殊怪獣対応分遣隊が日本語における正式名となる。

千葉県のGGF日本支部教江野基地内に、本部となるSKaRD作戦指揮所を置いている。


GGFの他部隊とは指揮系統が独立した組織となっており、調査・分析した怪獣の特性に合わせて独自に作戦の立案・実行を行う権限を有している。

「怪獣の動向を調査分析し、必要な場合は直接行動によって排除する」という設立理由の為、ウルトラシリーズの防衛隊としては珍しく先制的自衛をメインにした組織であり、単純な怪獣撃退のみならず、その情報入手や対応の為に身分を隠した潜入調査などが行われ、(最終手段とはいえ)状況によれば怪獣を使役する人物の射殺許可を持つ等単なる防衛任務に縛られない行動も許可されている。


それ故に部隊創設者であるGGF日本支部司令部のハルノ・レツ参謀長から無理難題な命令が降りてくることもしばしばである(初陣からしてまだ装備が整っていないままの出動最終的にゲントの一声で撤退したとはいえ、先に攻撃を行っていた軍の航空部隊と作戦区域をめぐって口論ろくなフォローもなく無謀ともいえる戦いを強いられたのに、失敗すると厳しく叱責される)。

ただ、場合によってはすぐに新たな装備や人員を手配された事もあり、良くも悪くも上層部の影響を受けやすい。


第20話では後ろ盾となっていたハルノが謹慎処分を受けたため、それ以降から上からの締め付けが厳しくなったのか「怪獣が出てきた時の対処法講座」と言う一般向けのへんてこな劇と言った本来特殊部隊がするべきでは無い任務(この劇は後に怪獣出現に際して勝手に出撃をした罰として47都道府県で公演されるようになった)をやらされており、隊員達からは不満の声が溢れ出ている。ついには、アースガロンのローテーション編成にまで口出しされるようになった。


第22話では、大量の戦闘報告書や請求書と行った山積みの書類作業を押し付けられ、何でも屋みたいな扱いを受けている。ウルトラマンブレーザーが倒すべき敵であるかどうかも調査する事も任務とされている。


また被害拡大の前にアースガロンでの素早く怪獣撃破が求められている故に、ブレーザーの存在はその有用性を潰しかねないある意味ライバル的な存在でもあり、アースガロンの実装時には「ブレーザーより先にアースガロンで倒せ」と命令が下された。

ただし、そのブレーザー本人であるゲントはもとより、GGFの航空部隊も含めて、現場に出ている隊員達はブレーザーに対しては静観しており、現時点ではブレーザーに対して敵対行為を行ってはおらず、場合によっては援護するような行動をしている(たとえ本人達にその意図が無いとしても、結果的には援護になっている)。


結成以降、単独撃破に成功した怪獣はおらず、一部ではSKaRDの存在を疑問視する声が出ている事をハルノから言及されている他、ハルノ自身もそんなSKaRDの不甲斐なさに怒って第12話および第13話でメンバー等を叱責している。

その際の発言は、GGFの怪獣撃退能力の高さを鑑みると単にキビシイだけの正論……なのだが、第13話以降、GGFが一般市民だけでなくSKaRDに対しても、重大な情報を隠蔽していた事が発覚し、不穏な様相を露呈している。

その重大な情報については、これまでゲントとエミだけで調査をしていたが、第23話で他の隊員達に情報が共有された。

おれがいく

隊服やエンブレムの色は浅葱色に近い明るい青を基調としており、これがイメージカラーと思われる。

個人用装備や用いる用語等は現実の軍事組織に寄せられている。


命令された際は「ウィルコゥ(字幕放送での表記では『ウィル コォ』)」と答えるが、これは「Will comply」を略した軍事通信用語で、概ね「了解、実行する」といった意味を持つ。

この応答は元々エミが前所属の頃に使っていたもので、第2話の時点で使い慣れていなかったアンリやテルアキは「了解」と答えており、第3話にて「ウィルコゥ」に統一された(同話ではこの応答をヤスノブは「カッコいい」と評しており、後に彼がSKaRDMOPに名付けた「モッピー」という愛称をゲントが「いいじゃないか」と寛大に容認していたことから、これもその場のノリで決まった可能性がある)。


基地の指令室はCP(指揮所を意味する「Command Post」の略)と呼ばれ、階級も自衛隊に準じたものになっている。

アースガロン搭乗時と地上での任務の際制服の上につけるベストは異なっており、地上任務の際に着用するベストには隊員の血液型のワッペンが付けられている。これは、実際に自衛隊が任務で負傷した隊員に輸血する際に、その隊員の血液型を分かりやすくするためのもの。


また、特殊部隊のため、隊長のゲントは家族にはSKaRDでは無く施設課にいると通しており、非番時に報告が来た際には施設課らしい言葉を用いた暗号で指示を出している。


この事から見てもSKaRDの存在は一般には公にされていなかったようだったが、先述の劇などの影響なのか、一般市民にその存在が公開されつつある模様。


メンバー


その他にもアースガロンの開発に携わってた数名の作業員と補給員もそのままSKaRDの指揮下として置かれている。


メンバーは編成以前から様々な作戦に参加した実績のあるプロ揃いであり、OPや劇中の記録書(第2話参照)には複数の怪獣の名前が確認でき、次の通りとなる。


その他メンバー

ウルサマ支部

イベント等に登場する隊員。


保有戦力

23式特殊戦術機甲獣 「アースガロン」

特戦獣」とカテゴライズされる、怪獣を模した姿の巨大ロボット兵器

正式名称は「23式特殊戦術機甲獣」。


スカード移動指揮車 (スカードMOP)

イラスト左上の車両。右下は「もしも改良が続いたとしたら」を描いた想像図。


前線における作戦指揮の場となるワゴン車。「SKaRD移動指揮車」とも呼ばれる。

ベースはトヨタ・ハイエース


  • 23式電磁小銃(RAR-23)

各隊員が携行するアサルトライフル

その名称に加えて、銃身周りに2本の「レール」と見られる部位を持つことから、実体弾を放つレールガンと思われる。

各部に備えられたピカティニー・レールを介して各種アクセサリーを装着できるなど、その外観は実物の銃火器に寄せられている。威力調整が可能で、第18話では瓦礫の撤去に使われた。


  • 23式電磁拳銃(RHG-23)

各隊員が携行する拳銃

外観は自動拳銃のそれに倣っており、RAR-23と同様に銃口にはレールガンとしての「レール」が見受けられる。

なお、取り扱い手引きは「23式電磁小銃・拳銃」と一纏めにされており、操作などはある程度RAR-23と共通化されている模様。

ただし、自動拳銃故にカナン星人ハービーからオーロラ光線を浴びせられ、使用不能にされる等の弱点もある。それでも威力は高く、一撃でカナン星人ロビーを倒している。


  • AD弾

劇場版で開発された、ゴンギルガンに対抗するためにアンチダムドキシンを用いた銃弾。23式電磁小銃などに装填される形で用いられる。

AD弾以外にも、アンチダムドキシンによるダムドキシンを防護するADアーマーと爆雷等が作られている。


  • ジェットパック

劇場版にて使用。主に空挺降下の際に用いられる装備で、第1話で第1特殊機動団が用いたものと同様のもの。

アースガロンを除くと数少ないSKaRDの航空戦力と言える。


装具

  • OPS-CORE FAST バリスティックヘルメット

各隊員が着用する防弾メット。現実の軍隊でも普及している。

本作オリジナルデザインのヘルメットカムとヘッドセットが装着されている。


  • LBT-6094プレートキャリア

各隊員が着用する防弾ベスト。現実では特殊部隊で主に使用されている。

基本的に全てのメンバー共通でライフルマガジンポーチ・ピストルマガジンポーチ・IFAK(医療)ポーチと無線用のPTTスイッチが備え付けられており、IFAKポーチに貼られている血液型ワッペンのみ各隊員によって異なっている。

メンバーの状況によっては下記の搭乗者用の物と混じって使用される。

プロップは実物との形状の違いからTMC製のレプリカが使用されていると考えられる。


  • アースガロン搭乗者用プレートキャリア(正式名称不明)

アースガロンに搭乗する隊員が着用する防弾ベスト。現実には存在しない本作オリジナルの装備品。

通常のプレートキャリアとは異なり、プレートが常に剥き出しで上から挿入する方式になっている。

そのため、劇中では戦闘が予想されていない場合は重い防弾プレートを取り外している場面がみられる。

小銃を持って戦うことを考慮していないためか、マガジンポーチ類は一切存在せず、背面にIFAKポーチと無線用ポーチのみが存在する必要最小限なものになっている。


  • CONDOR TTLHトルネード レッグホルスター

23式電磁拳銃を携行するために使用されるナイロン製ホルスター。

通常の場合は大腿部に装着して拳銃を携行するが、アースガロンに搭乗する場合は邪魔になるためか腰ベルトの6時方向に装着される。


  • BLACKHAWK 44B6 ウェブデューティーベルト

各隊員が戦闘を行う際に使用するベルト。

主にホルスターを携行するために使用される。

プロップはSHENKELのレプリカが使用されている。


  • LIBRA ショルダーパネル

肩を保護するために装着されるアーマー。SKaRDの部隊章パッチが貼られている。


  • WARRIOR ASSAULT SYSTEMS Omega ハードナックルグローブ

各隊員が装着している多目的軍用グローブ。

ゲントのみ指先をカットしたものを使用している。


  • HATCH KP250 ニーパッド

各隊員が着用している膝保護用のパッド。


  • ALTA FLEX エルボーパッド

各隊員が着用している肘保護用のパッド。


戦果

上記の通り、SKaRDの単独撃破の怪獣はほぼおらず、第12話では『SKaRDの存在意義』を、第14話では『SKaRDの解散』を問われる事態となっていることをハルノが語っている。

第18話でついに満を持して単独での怪獣撃破に成功した。


余談

  • 「特佐」「特尉」とは架空の軍隊階級であり、『ブレーザー』と同じく田口清隆がメイン監督及びシリーズ構成を務めた『ウルトラマンZ』のほか、古くは『平成ゴジラVSシリーズ』でも用いられている。詳しくは特佐の項目を参照。
  • 田口清隆監督は、「脚本を決める段階ではまだキャスティングは決定していないのに、いざ撮影が始まってみるとキャラクターと演者のイメージがそこまで変わらず、ゲントと話しているのか蕨野さんと話しているのか分からなくなる」旨を語っている。
  • 色合いが目立つ隊員服のデザインについても、田口監督自身が青の隊員服をやってみたかったのもあったことに加え、以前に田口監督がメイン監督を担当した『ウルトラマンZ』の防衛隊ストレイジの服が思いっきりグレーだったため、割り切ることができたとのこと。
    • キャスティング自体は、SKaRDが特殊部隊でエリートチームのため動ける人をキャスティングしているという意図がある。
    • 完成した服を見て「これで大丈夫なのかな」と言った不安を抱いたものの、衣装合わせでゲント隊長が来た際に他のスタッフから「かっこいい」と大好評だったため一安心でき、そこからネームが描かれたワッペンなどが貼られ、セリフも着いたことでイメージしたSKaRDが出来上がっていったとも語っている。
  • 専用車が出る防衛チームは、同じく田口監督がメインを務めた『ウルトラマンZ』に登場する「ストレイジ」の「ステッグ」以来となる。
  • よく間違われやすいが、aのみが小文字で他が大文字なのが正しい表記である
    • よくaまで大文字にしてSKARDにしたり、SkarDなど他の文字まで小文字にして打ち間違える人が多いので、注意されたし。リンクには問題はないのが幸いであるが。
  • ゲントとエミは靴に裾を入れておらず、テルアキとアンリは靴に裾を入れているなど、田口監督が以前メインを務めた『X』や『Z』、前作『デッカー』の防衛隊は全員裾を中に通しているのに対し、本作では隊員ごとに不規則にされている。田口監督によると、理由としてシリーズ構成メインライターで世界の軍事事情に精通している小柳啓伍氏の拘りが入っており、ここ数年の特殊部隊は機動性重視のために靴に裾を入れていないからであるが、アンリとテルアキは特殊部隊とは無縁の歩兵任務がメイン、ヤスノブが元々エンジニアのため靴に裾は入れるが短い、と隊員靴にも拘っていると語っている。
  • シリーズ恒例の防衛チームのテーマ曲であるワンダバは今回も採用されているが、ワンダバの歌い方がシャウトも交えたかなり独特なものになっている
  • SKaRDの基地と言える教江野基地は、NTT中央研修センタを主な外観のロケ地としている。こちらの実際の所在地も、教江野基地と同様の千葉県。

関連項目

ウルトラマンブレーザー

防衛チーム


  • ナイトレイダーウルトラマンネクサスにおける防衛チーム。こちらも当初はウルトラマンを味方として扱わず、むしろ殲滅対象として人間を護って怪獣と戦っている最中のウルトラマンを容赦なく攻撃している。そのため、SKaRDやGGFはブレーザーを攻撃しない分、視聴者から「ナイトレイダーよりはマシ」という意見もあったりする。
  • HEARTウルトラマンネオスにおける防衛チーム。こちらも当初はウルトラマンネオスをダークマターによるアンバランス現象によるものと思い込み、アーナガルゲの体に引っかかったハートビーダーを助けようとするネオスを攻撃した(その後、誤解が解けたことで、ネオスが味方であると判断した)。

新生GUTS-SELECTSKaRD/特機団SKIP

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