データ
別名 | 宇宙怪人 |
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身長 | 165センチメートル(帰マン)/170センチメートル(ジード) |
体重 | 45キログラム(帰マン)/60キログラム(ジード) |
演(人間態) | 永吉健太郎(帰マン)/久保田武人(タイガ) |
CV | 梶哲也(帰マン)/岡崎聖(大怪獣バトルNEO)/市野龍一(ジード)/久保田武人(タイガ)/クロちゃん(安田大サーカス)(デッカー)/豊本明長(東京03)(怪獣散歩) |
概要
地球侵略を企む宇宙人。
目から放つ青色の光線で人間を消滅させることが出来る。また、磁力を発生させる装置を開発するなど技術力の高さが窺える。
聾唖者の少年・風間輝男(下のイラスト)に化けて伊吹隊長の娘の美奈子と友人関係になることで、MATや郷秀樹に近付いた。
MATの見学に訪れた際に、郷にテレパシーで自身が宇宙人であることを明かし、ウルトラマンの抹殺を企み、連れてきたプルーマをウルトラマンが倒した時がウルトラマンの最期だと伝え、宇宙人を倒そうとする郷の正義感を利用し、テレパシーで挑発し、郷もそれに乗って少年を殴ってしまいMAT職員に拘束されてしまう。
少年を攻撃しようとする郷の考えは、伊吹隊長に理解されず処分を受けてしまう。
プルーマが現れ街で暴れ始める。MATも出動するが、少年の姿の宇宙人がアドバルーンに掴まり、怪獣の人質となりMATは手が出せなくなってしまい、その状態でテレパシーで郷を挑発する。
怪獣から解放され少年が入院した病院に郷が訪れるが、
「ウルトラマンになるのが怖くなったのなら、明日は病院の鼻先にプルーマを出す、病人を助けたければウルトラマンになれ」
と脅すが
「ウルトラマンになる前にお前を殺してやる」
と、少年を殺そうとしたところを医者と伊吹隊長に取り押さえられる。
終には伊吹隊長から精神鑑定までされそうになった挙句
「私はあの少年よりむしろ君の方が宇宙人じゃないのかという気になっているよ」
とまで言われてしまい、郷は孤立していく。
郷は、明日怪獣が病院の近くに怪獣が現れると予告されたことを伝え
「ウルトラマンがピンチに陥ったら少年を捕まえてください」
と頼み自室に戻る。
翌日、宣言通り病院の近くにプルーマが現れ、病院を守り切れないと判断した郷はウルトラマンジャックに変身する。
スペシウム光線の通用しないプルーマはウルトラブレスレットによって倒されたが、磁力発生装置を使ってウルトラブレスレットを操り、ウルトラマンを絶体絶命の危機に陥れた。
しかし郷の言葉を思い出して少年を探し出した伊吹隊長によって、霊安室内にいる所を発見されてしまう(この時伊吹隊長の声に気付いて思わず振り返ってしまい、輝夫少年が聾唖ではない&ゼラン星人であることを伊吹隊長が確信する)。光線を放ち抵抗するもマットシュートで装置を破壊され、さらに輝男少年の姿のまま喉を撃ち抜かれた。
致命傷を負った彼は喉から流血し、悲痛な表情で伊吹隊長の下へにじり寄ったものの、直後に極めて醜悪で悍ましい異星人の姿を晒して絶命した。
派生作品での登場
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY
第3話「大暴走! レイオニックバースト」に登場。名称は「ゼラン星人(RB)」。
ガルベロスを操るナックル星人とのレイオニクスバトルにあっさり敗れ、倒されたアーストロンの爆発に巻き込まれて死亡した。
ウルトラマンオーブ
第18話「ハードボイルドリバー」に登場。
本作以降の個体は、これまでの個体と比べると顔が赤くなっているのが特徴。
何やら悪事を働いていた模様で、逃走し渋川一徹に追いかけられていた。
次回予告には登場したがほとんどモブ同然の扱いであり、逃走途中のシーンで出番が終わり、その後の顛末も語られなかった為、彼が何をしでかして最終的にどうなったかは遂に明かされず終いだった。
ウルトラマンジード
第11話「ジードアイデンティティー」に登場。
今作ではAIB所属の覆面捜査官という立場の様であり、ストルム星人であることが発覚した伏井出ケイの背後にいる黒幕の正体を付く止める為に、人間に擬態してとあるカフェで密かに監視していた。
第15話「戦いの子」にも登場。
こちらは何らかの要因で怪我を負っているところを愛崎モアに介抱され、彼女がAIBを知るきっかけを作っている。この個体がAIBに所属していた個体と同一人物かは不明。
ウルトラマンタイガ
第11話「星の魔法が消えた午後」、第12話「それでも宇宙は夢を見る」にオショロという名の個体が登場。
自身が買い付けたギマイラを使って侵略を目論み、ギマイラをコントロールできる「魔法使い」と呼ばれる者を探し回っていた。
詳細はリンク先を参照。
なお、個体名があるゼラン星人は彼が初めてとなる。
※初代の「風間輝男」は悪魔でもとい飽くまで擬態した際の名前であるため。
劇場版『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』にも別個体が登場。
宇宙人達のアジトに潜伏しており、カナとガイを相手に軽い身のこなしで挑んだが、呆気なく倒された。
ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…
プロフェッサー・ギベルス配下の宇宙人の一人として登場。
主にペダン星人・クカラッチ星人・ガルメス人らと4人で行動を共にしている。
ウルトラ怪獣散歩
「この女性の体を乗っ取って、お前にだけ話しかけている。これが俺様、ゼランの十八番顔面ドアップ大作戦だ」
第39回「逗子と葉山の間に…」、第40回「故郷は横須賀」にジャミラと共にゲストとして登場。
初代の個体を意識してか、ブレザー姿にランドセルという小学生チックな出で立ちをしている。
39回のオープニングでは逗子海岸を歩くジャミラを海に付き飛ばそうとして、ジャミラから「何してくれんだこのガキ!」と怒鳴られた。その後メフィラス星人に嘘泣きで泣き付き、しきりに子供アピールをしていた。
実際は立派な成人男性であり、しかも相当裏表の激しい腹黒い性格の持ち主であり、メフィラス星人がいない場面で彼に対する陰口や不満を口にしていた。
劇中では地元ゲストやオーナーの体を乗っ取り、ジャミラにしか聞こえないテレパシーで彼を散々挑発した。
余談
『帰マン』で初めて登場した侵略宇宙人でもある。
マスクはその後カツラを付けられ、メイツ星人に流用された。
この両者は弱者として虐げられる・弱者として庇護対象として振る舞い欺く、と登場エピソードのテーマが正反対であることでも知られる。
『大怪獣バトルNEO』の物は初代と逆で、『メビウス』に登場したメイツ星人ビオの流用。マスクと手袋のみの為整備・補修がしやすく、以降長らく脇役ポジションを務めることになった。
出番こそほぼ無かったものの『オーブ』第18話の放送日である11月5日は、奇しくもゼラン星人が初登場した『帰マン』第31話から丁度45年目の日だった。
子供に変身した宇宙人ということもあってか、宇宙人としては小柄な部類に入る。その為か、そのような設定がない『ジード』客演時のデータは身長体重共に若干上昇している(それでも一般的な人間とあまり変わらないレベルである)。
「子供に変身して周囲を欺き、ウルトラ戦士である主人公を苦しめる」という作戦は、次作『ウルトラマンA』ではレギュラーヴィランのヤプールによるバキシムやサイモン星人の回で描かれるが、奇しくもゼラン星人登場回の脚本を手掛けた市川森一氏が『エース』の初期メインライター及び最終回を担当。その為、ゼラン星人はヤプールの原型とも言える。
また子供ではないものの、基地内部に信頼を受けたうえで潜入し、ウルトラマンにだけテレパシーで正体を明かして挑発するという作戦は『ウルトラマンG』にてゴーデスの使者となったスタンレー・ハガードも行っている。
関連項目
星君:『チャージマン研!』の登場人物。『帰マン』本編でのゼラン星人の作戦及び行動は、彼の行ったものに近い為。しかもその時の真実を、郷隊員は美奈子を見ながら「僕ならあの少年は遠い外国へ行ったと伝えますね」と伊吹隊長に意見を述べるに対して、隊長はありのままの事実を話すと返す。しかも最後に「人間の子は人間の子さ。天使を夢見させてはいかんよ」と締めている為、『チャー研』の主人公・泉研の妹の泉キャロンには「転校した」とされた星君とは、真逆でもある。