この日常には、ワケがある。
ふたりの時間、選びとる未来。
概要
A-1 Picturesが制作するオリジナルテレビアニメーション作品。
『ソードアート・オンライン』や『WORKING!!』でキャラクターデザイン・総作画監督を手がけた足立慎吾にとっては初の監督作品である。
また、ストーリー原案を『ベン・トー』や『デスニードラウンド』のアサウラが、キャラクターデザインを『この美術部には問題がある!』のいみぎむるが手がける。
2022年7月から9月までTOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11、ABCテレビ、メ~テレ、AT-Xにて放送された。
公式略称は『リコリコ』。Pixivでは『リコリス・リコイル』のタグと併せて用いられている。
また、原画や設定画などの制作資料がPixiv公式アカウントにて公開されている。
制作は基本的にコンテ録りに近いスタイルで行われており、声優陣のアドリブやセリフのアレンジを豊富に取り込んだ自然ながらも大胆な作劇が特徴的。
さらには不穏さを感じさせられる世界観や先の読めない秀逸なストーリー、外見や心情もしっかりと作られたキャラクター性、戦闘・日常回ともに細かく描写された作画などにより、放送当初から高い人気を博している。
2023年2月のスペシャルイベント内及び、公式サイトより新作アニメーションの制作決定が告知された。
2023年4月には星雲賞のメディア部門にノミネート。同じテレビシリーズからは『サマータイムレンダ』や『TAROMAN』、それ以外でも『すずめの戸締まり』や『シン・ウルトラマン』なども対象作品に含まれており、ある意味でも激戦区と言えるだろう。
ストーリー
あの忌々しい電波塔事件から10年…
日本は犯罪の全くない社会となり、平和を謳歌。
治安のよさも、6年連続世界1位。
それは、秘密組織『DA(Direct Attack)』により事件やテロが未然に防がれているから。
電波塔のそばにある『喫茶リコリコ』
ここは、おいしいコーヒーと甘い和菓子が自慢の和風喫茶。
かくして、その正体はDAの一支部。
ここではDAとしての活動のほか、街で起こった、さまざまな困り事にも応えている。
そこにやって来た、新人店員『井ノ上たきな』
DAでトラブルを起こし、ここに飛ばされてきたのだ。
そんな彼女と、自称看板娘『錦木千束』との出会い。
ふたりの、狂騒に満ちた日々が始まる。
登場人物
喫茶リコリコ
DA(Direct Attack)
アラン機関
その他
用語解説
※詳細はリンク先の個別記事を参照。
通称『DA』。
警察・公安公認の独立治安維持組織であり、エージェントたる少女・リコリスたちによって犯罪者や犯罪を行おうとする人物を事前に殺害・抹消することで日本の治安を維持している。
千束たちの職場。表向きは何の変哲もない小さな和風喫茶店だが、その正体はDAの支部。
DA本部やほかの支部とは明確に気風が異なり、普段は町内の手伝いといった地域に根ざした活動を行っている。
謎の支援機関で、スポーツ・文学・芸能・科学などあらゆる分野の天才を探し出し、無償の支援を行っている。
支援を受ける者は、金色のフクロウのペンダントを授けられている。
主題歌
OP曲:ClariS『ALIVE』
作詞・作曲・編曲:重永亮介
一番冒頭「利己的な感情〜」と二番冒頭「リスクを秘めた〜」で「リコリス」と韻を踏んでいる。
ED曲:さユり『花の塔』
作詞・作曲:さユり / 編曲:宮田“レフティ”リョウ(イトヲカシ)
さユりは、「出会いにまつわる光と影、喜びと切なさの両面を描いた曲」としている。
スタッフ
原作 | Spider Lily |
---|---|
監督・シリーズ構成 | 足立慎吾 |
副監督 | 丸山裕介 |
ストーリー原案 | アサウラ |
キャラクターデザイン | いみぎむる |
サブキャラクターデザイン | 山本由美子 |
衣装デザイン | 鈴木豪 / 浮き足 |
リコリス制服デザイン原案 | 尾内貴美香(ALCATROCK) |
銃器デザイン | 寺岡賢司 |
銃器・アクション監修 | 沢田犬二 |
プロップデザイン | 朱原デーナ |
音楽 | 睦月周平 |
スーパーバイザー | 萩原猛(オルクス) |
アニメーション制作 | A-1 Pictures |
製作 | アニプレックス / ABCアニメーション / BS11 |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 和訳 |
---|---|---|
第1話 | Easy does it | 気楽にいこう |
第2話 | The more the merrier | 大勢のほうが楽しい |
第3話 | More haste, less speed | 急がば回れ |
第4話 | Nothing seek, nothing find | 求めなければ、何も見つからない |
第5話 | So far, so good | ここまでは順調だ |
第6話 | Opposites attract | 正反対の者同士は惹かれ合う |
第7話 | Time will tell | 時が経てばわかる |
第8話 | Another day, another dollar | 生きていくには金が要る |
第9話 | What’s done is done | 覆水盆に返らず |
第10話 | Repay evil with evil | 悪には悪で報いる |
第11話 | Diamond cut diamond | 龍虎相搏つ |
第12話 | Nature versus nurture | 生まれか育ちか |
第13話 | Recoil of Lycoris |
メディアミックス
コミカライズとノベライズはいずれもKADOKAWAから発行されている。
- インターネットラジオ
『リコリコラジオ』(リコラジ)が2022年7月8日より、アニプレックス公式Youtubeチャンネルほかにて配信。主役コンビを演じる安済知佳、若山詩音がメインパーソナリティを務める。
第5回はOPテーマを歌うClaris、第9回はクルミ役の久野美咲がゲストに登場している。また、第6回にはEDテーマを歌うさユりがボイスコメントを寄せた。
- コミカライズ
漫画『リコリス・リコイル』が『月刊コミックフラッパー』にて2022年10月号より連載が開始されている。作画は備前やすのり。
単行本は、同年12月22日からMFコミックス フラッパーシリーズより発行されている。既刊5巻。(2024年9月21日時点)累計発行部数は4巻時点で41万部である。
漫画『リコリス・リコイル リコレクト』がComicWalker、ニコニコ漫画にて2022年10月28日より連載がされていた。阿部かなり漫画、Spider Lily原作のスピンオフコミックで、千束とたきなの喫茶リコリコでの日常を描く。全2巻。
- ノベライズ
スピンオフ(外伝)小説『リコリス・リコイル Ordinary days』が、2022年9月9日から電撃文庫より発行されている。
著者はストーリー原案のアサウラ、イラストはキャラクターデザインのいみぎむる。
喫茶店としての愉快な日常と、その裏側で繰り広げられる麻薬犯罪への対処という二本柱のストーリーが展開される。
題名 | リコリス・リコイル Ordinary Days |
---|---|
著者 | アサウラ |
イラスト | いみぎむる |
初版発行 | 2022年9月10日 |
レーベル | 電撃文庫 |
ISBN | 978-4-04-914618-9 |
- 舞台化
2023年1月から2作品が舞台化している。
詳細は「舞台リコリコ」の記事を参照。
コラボ
白猫プロジェクト
2023年4月21日・22日のツイートから、その存在が示唆。
https://twitter.com/wcat_project/status/1649306975879192576
https://twitter.com/wcat_project/status/1649669366479482880
その2・3日後に公開されたPVにて、正式にコラボ開催が発表。
4月28日16:00から5月19日15:59の間、開催された。(コラボガチャは5月12日15:59まで)
ソシャゲとのコラボはこれが初となる。
ストーリー
シズが買ったバンズ島の土地に謎の喫茶店が出現!
現れたのは千束にたきな、クルミたち喫茶リコリコの面々だった。
時を同じくしてカルマの元に現れる真島とロボ太。
彼女たちは元の世界に戻れるのか?
喫茶リコリコ異世界出張版グランドオープン!!
登場キャラクター
飛行島で世界中を巡る冒険家たち。
今回はシズに呼ばれてバンズ島にやってきた。
情報の精霊の最新亜種。
バンズ島を拠点に様々な事業を展開している。
新ビジネスのためにバンズ島に二億ウェイの借金をして土地を買ったが、早々に喫茶リコリコが異世界から転移してしまい、返済計画が大いに狂ってしまう。
バンズ島でエンジニアをしている冒険家。
とある企業の陰謀を独自に追っている。
ロボ太曰く、髪型が真島と似ている。
第一回異世界閉店後ボドゲ会に飛び入り参加した二人。
コラボ記念に際して発売されたジュエルパックのおまけで、リコリスの制服を着た二人を入手することができた。
(ただしフェネッカの場合は千束、リルテットの場合はたきなをガチャで入手しなければならない)
その他多数のキャラ(主に白猫シェアハウスに登場したキャラ)がストーリー内に登場する。
マギアレコード
2023年9月13日にコラボが発表され、同年9月22日から10月6日までコラボイベント『Agent_Magica』が開催。
千束とたきながプレイアブルキャラクターとして実装された。
ヴィッセル神戸
2024年5月26日のJ1リーグ・東京ヴェルディ戦にてコラボイベントを開催予定。千束役の安済知佳、たきな役の若山詩音が来場するほか、キャストによる特別場内アナウンス、限定グッズやリアルタイム副音声、試合後のトークショーが特典に付いてくるスペシャルチケット、コラボグッズなどの販売を予定している。(コラボグッズはヴィッセルの公式Jリーグオンラインストアでも後日発売される模様)
余談
- タイトルに含まれるリコリス(Lycoris)はヒガンバナ科ヒガンバナ属を指す学名であり、原作としてクレジットされている『Spider Lily』は、英語で彼岸花のことを指す。彼岸花は華やかだが猛毒を持つ毒花であり、まさに女子高生を模した制服で暗殺任務を行う彼女たちにうってつけの称号である。
- 第11話「Diamond cut diamond」のアイキャッチイラストは彼岸花をタバコに見立てて銜えたものであったが、公式から注意喚起された上で、安全面を考慮してイラストが差し替えられる事が告知されている。詳細参照
- ティザーPV・PV第1弾の時点では日常モノアニメのように紹介されていた本作だが、上記の事実やPV・キービジュアルに含まれるアングラ要素、ストーリー原案のアサウラが大のサバゲー愛好家でありガンアクション描写を得意とすることなどから、単なる日常喫茶ものでないと予想する向きは当初からあった。
- AnimeJapan2022で行われたスタッフトークショーにてプロデューサーの柏田真一郎と監督の足立慎吾は作品についてそれぞれ「原案がアサウラさんなので、それだけじゃ終われない」「アサウラさんのヤバさはこの後わかる」と述べている。
- アニメ公式Twitterアカウントに加え、喫茶リコリコのTwitterアカウントが開設され作中とリンクしており、作中での写真やメニュー・店舗の内装・外観が紹介されている。
- 人気を博した作品だけに完結後に「リコリコロス」に見舞われるファンが多いようで、最終回以降もなおその幻影を追い求めてかありもしない14話以降のことを語り、放映時間だった土曜日深夜に「リコリコXX話」をツイッターのトレンド入りさせる事態が20話を超えてまで起こっている。→リコリコ14話
関連イラスト
関連動画
制作解禁PV
ティザーPV
第1弾PV
第2弾PV
第3弾PV
新作制作決定PV
関連タグ
外部リンク
公式サイト
pixivision
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