概要
急いでいるからといって、慣れていない近道を通ろうとすれば、かえって遅くなってしまうため、多少の手間や時間がかかっても、回り道を行くほうが早く目的地に着くという諺(ことわざ)である。
転じて急いでいるときこそ慎重かつ確実に事を運ぶべきという意味でも使われる。試験で難しい問題は後回しにして解ける問題から解くのもその一種であろう。
「短気は損気、急がば回れ」とも言う。
語源は琵琶湖の交通事情からきている。昔は琵琶湖沿岸を歩くルートと船で琵琶湖を渡るルートがあり、船のほうが距離が短く楽に行けるものの比良山地からの風などの気象条件に左右されやすかった。そのため湖岸を歩いて行ったほうが早く目的地に辿り着ける可能性が低くなかった。
ちなみにその時使ったとされる橋(唐橋)は、現在も残されている(改修はされているが)。
類似語には「急いては事を仕損じる」などもある。
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二階から目薬:対義語。まわりくどい方法ではなく迅速に済ませよとの意味。