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概要編集

ローマ神話に登場する死神で、元々は属州エルトリアの神だったといわれる。

エルトリアの墓所に残された髭の生えた恐ろしい姿の巨人の壁画が、発見者によってオルクスであるといわれていた。(後にサイクロプスを描いたものであったと判明)


なお16世紀にルシオーニ家によって造られた、イタリア中央にあるボマルツォの怪物庭園の「地獄の口」はオルクスを表しているといわれている。

地獄の口に堕天!!


ギリシャ神話側で対応する神はエリスの子の一人で偽りの誓いに対する呪いの神格ホルコス(Horkos)とされる。冥府の神プルートー(ディス・パテル)、ハデスと同一視されたという。


悪人を死後に苦しめる神として、おもに農村部で崇拝されたために、ローマ帝国が滅亡した後も中世ヨーロッパにおいて生き延び、その祝祭は髭もじゃの「ワイルドマン」の祭りに変化したという。

人喰い鬼であると伝わるオウガを表すイタリア語のorco(オルコ)、フランス語のogre(オーガ)の語源であるともいわれる。

イタリア語のorco(オルコ)が登場する『狂えるオルランド』にも海の怪物としてorca(オルカ)が登場する。ただし、実在生物としてのシャチ(オルカ)とは別物である。

orcaは古くから「クジラの類い」という意味で使われてきた。シャチオルカ)の学名として「Orcinus orca(オルキヌス・オルカ)」が設定されている。orcaはオルクスと同語源ではあるのだが、意味合い的には「オルカ(という種)に属するオルカ」ほどのニュアンスである。


英文学最古の叙事詩『ベオウルフ』には「オーク=ナス」(Orc-néas)という語があり、「オーク」部分はラテン語の「オルクス」を古英語に取り入れたものだという。

意味としては「死者の国の住人」というニュアンスの模様。本作では怪物グレンデルの種族(「カインの末裔」として名前だけでる)とされている。

神名が超自然的な領域の名称に転じた例としてはタルタロス新約聖書におけるハデス(「黄泉」等と訳される)の例がある。

言語学者でもあった小説家J・R・R・トールキンはこれに着想を得て『指輪物語』に「オーク」という邪悪な種族を登場させた。


1980年代にオークが顔の亜人種とされるようになると、オルクス側にも豚の神としての特性が見いだされるようになった。女神転生シリーズでは英語読みのオーカスが豚顔の悪魔として登場する。初出の『真・女神転生』では「邪神」種族だったが後発作品では魔王オーカスとして魔王種族に含められている。表記が被るためか海外版『ストレンジジャーニー』では新デザインの「死神オルクス」が「Orcus」表記で、オーカス側のスペルが「Horkos」となった。ただし、ホルコスも原典では豚の神としての性質は持たない。


pixivにおいてこのタグははスマートフォン向けMMORPG「オルクスオンライン」のイラストが大多数を占めている。


創作の扱い編集

女神転生シリーズ編集

初出は『ストレンジジャーニー』で種族は”死神”。姿は魔神の顔と融合した石造りの門で、口にあたる部分の門戸の中には深淵が広がっている。セクター・カリーナを支配する魔王オーカスの真の姿であったという上記の経緯を思わせる設定で登場した。

いろは双紙編集

みなぎ得一による『足洗邸の住人たち。』の前史にあたる漫画。豚の怪物の姿で、吉利支丹寺の怪において司祭と信者を食らってしまった。仙・義虎に退治され喰われてしまったが、首だけで生きており後に水死体に宿り「十戒」と名乗る。

ダンジョンズ&ドラゴンズ編集

簡単にオルカス

先端に髑髏のついた杖を持つ悪魔の王子(Prince of the Undead)として登場。蝙蝠の羽に獣の角を生やした赤い悪魔という出で立ちであり、現在のゲーム文化のRPGに登場する悪魔の姿に大きな影響を与えた。(後述の『wizardry』没データがあった理由であると考えられる)

デーモン・ロード(早い話が「混沌にして悪」属性の魔法)の一柱であると同時にアンデッドでもあるという特異な存在であり、あらゆるアンデッドの支配者や、いわば「死後の世界」の支配者になろうとしている、とされる場合が多い。

オルカス

ファイナルファンタジー11編集

アビセアンに出現するアントリオン族の亜種、フォミセラス族のノートリアスモンスター。黒い色でクワガタムシのような角がを持つ。

wizardry編集

第一作『狂王の試練場』の元祖AppleⅡ版に、データのみが存在する没モンスターの一体。ゲーム中で遭遇することはなく、移植に際してデータも消去された幻の存在。とんでもなく強い上、シナリオ上のラスボスが後続(お供)に設定されている。同ジャンルの後代作品における裏ボス的な存在だったのだろうか。

関連タグ編集

ローマ神話 死神

オーカス オーク オルカ

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