曖昧さ回避
- ファンタジー作品等に登場する架空の生物。本項にて解説
- もしかして→オーガ
- 『オウガバトル』シリーズの略称。
- 『白猫プロジェクト』の登場人物。→蛮勇の金獅子オウガ
- 『RAVE』の登場人物。
- 『ボク姫PROJECT』の登場人物。→六条オウガ
- 『BORUTO』の登場人物→オウガ(BORUTO)
Ogreは主に、フランスを舞台にした中世の物語で夥しく登場する。厳密にはシャルル・ペローが17世紀に、それまで「人喰い」「巨人(「Géant」で「ジェアーン」)」などと呼ばれていた怪物へ、(多分イタリアの人喰いUorcoだかUercoとか、ローマ神話の冥府の神オルクス、北欧神話に出て来るオーディンの別名で「懸念」の意のYggr辺りから、とされる)この名前を付け、ペロー童話『ろばの皮』の序文でこの呼称を使い、『長靴をはいた猫』、『眠り姫』に登場するものへ使っている。もちろんフランス語なので「オーグル」と呼ばれる。
オウガや「オーガー」はOgreの英語読みであるが、『グリム童話』にドイツ語のオーケルロ(「Okerlo」)と呼ばれる同じ人喰いの巨人が登場する。
イタリアの、ペローより古い話の中に、ウオルコ(「貪り食うもの」)あるいはウエルコと呼ばれる人喰いの巨人が登場する。ソレが登場する話『プルチーノ』の展開がほぼ『ペロー童話』の『おやゆび小僧』のそれと似ることから、このウオルコ伝承がオウガの描写へ何がしかの影響を与えたものと思われる。
水木しげる『妖精大百科』には「ただ静かに本を読むようである」と紹介される(資料にある、『妖精なんでも入門』刊行時未訳のkMブリッグズ『妖精事典』のOgreの所に「ジョージ・マクドナルドが『ファンタステス』で」読書しながら主人公へ「押すなよ!絶対に押すなよ!」的な忠告をするオーグレスが紹介されてるの)「オグレ」が収録されている(通常、オウガは「頭が悪い」とされる)。
巨躯(ちょっと背が高いから通常の人間の3倍くらいまで)を持ち、凶暴かつ残忍な性格を持った人食い鬼として描かれる。健部伸明編『幻獣大全』1で、南欧の人喰い巨人としてスペインのバサハウンやバスクのタルタロ、フランスのガルガンチュワ、パンタグリュエルと共に「オーグル」を収録するように巨人族に分類される例もある。
ファンタジーRPG等においては個体ごとの強さが強調されているためか、オークやゴブリン、コボルトのように大集団で行動するよりも小集団、あるいは単独で行動する種族として設定される場合が多いようである。
また日本における「鬼」とは、人を食う、棍棒で武装(「していることもある」で力で押す他、木製のも振り回してる)している、住処に宝を蓄える、等共通する要素が多い。
民間伝承の翻訳で「人喰い鬼」、1980年代のファイティングファンタジーシリーズなどで、「鬼」と訳されるが、角は生えていない。
※検索の際は「モンスター オーガ」のように、and検索やor検索の機能を活用するとイラストを探しやすい。
活用法の詳細についてはタグの項目の参照されたし。
コンピューターゲームのオウガバトルシリーズ(queenが1974年に出した曲『Ogre Battle』からタイトルが作られている)では、「かつて人間と大地の覇権をかけて争った存在」という設定で登場する。pixivでは、同シリーズ作品の略称としても用いられているようである。
関連タグ
オウガバトルシリーズ