もしかして:
眠れる森の美女 … ディズニー映画
「眠り姫」 … アイマス楽曲
概要
『眠り姫』(仏: La Belle au bois dormant)とは、ヨーロッパの古い民話・童話のうちの一つ。ペロー童話集にも取り上げられ、グリム童話集では、『茨姫』として類話が取り上げられている。日本でポピュラーなのはグリム童話集のもの。別題に『眠れる森の美女』『眠りの森の美女』『いばら姫』などがある。
主な内容(グリム童話版)
ある王国の王妃には悩みがありました。それはいつまでたっても子が授からないことです。
しかし王妃が水浴びをしているとカエルが現れ、じきに御子が生まれると予言しました。
そしてその予言通り、待望のお姫様が生まれました。
お姫様の誕生を祝うため、十二人の魔法使いが祝宴の為に城に招かれ、お姫様に一人一人祝福の予言をつげるのでした。
しかし城に招かれなかった十三人目の魔女が怒りから、「この姫は十五になると紡ぎ車の錘が指に刺さって死ぬ」という呪いをかけて立ち去ります。しかしまだ祝福を授けていなかった十二人目の魔法使いが、「この呪いを取り消すことはできないが、呪いの力を弱めることはできる」と言い、「姫様は死ぬのではなく、100年間眠り続けた後に目を覚ます」と告げます。
王女の運命を心配した王は、国民に命じて国中の紡ぎ車を焼き捨ててしまいます。そして予言通り美しく育った王女は、十五になったある時、城の塔をのぼり、そこで老婆が紡ぎ車を使い糸を紡いでいるのを見て興味を示し、紡ぎ車に近寄った途端に錘が手の指に刺さり、王女は深い眠りに落ちてしまいました。
王女が眠った途端、城中の召使いから王と王妃まで時間が止まったかのように深い眠りに落ち、城の周囲は茨が覆い、誰の侵入も許しません。
それから100年が経ったある日、近くの国の王子がこの国を訪れ、茨の森に囲まれた城を見て、城の近くに住む老人に「あの城には何があるのか」と問いかけると、老人は「城の中には美しい王女様が眠っていると子供の頃に聞いたことがある」と答えます。
それを聞いた王子は何としても王女の姿を見てみたいと思い、どんな危険を冒してでも城に入る決意をして茨の森に近付きました。この時、茨はひとりでに道を開け、王子は無事に城の中に入り、眠っている王女を見付けてキスをします。
すると王女は目を覚まして王子を見そめ、同時に城の人々も全員目を覚まし、王女と王子はその場ですぐに結婚して幸せに暮らしました。
ペロー版では
シャルル・ペロー版、またはフランス版(バジーレ版でもあるため)はグリム童話版と違い、誕生の予告はなく、魔法使いではなく七人の仙女が登場する。そして王女は王子のキスで目覚めるのではなく、100年の呪いが解け自ら目覚めるのである。
そしてグリム童話版では削られた王女と王子のその後が書かれている。
「眠れる森から王女を射止め、結婚した王子様だったが、実は母親である王太后が人食い鬼で、嫁入りした姫は二人の子をもうけるが、その義理の母から子もろとも何度も食われかけるが、王子が助け、王太后は狂い自殺してしまう」という残酷な内容である。
外部リンク:青空文庫『眠る森のお姫さま』シャルル・ペロー
バジレ版「日と月とターリア」(:en:Sun, Moon, and Talia)では
・祝福はない。
・ペロー版同様、誕生の予告もない。
・王女にはタリーアという名前がある。
・タリーアの誕生の祝宴で呼ばれていた占い師が「麻糸が王女に災いをもたらす」と予言。
・眠りにおちた王女を悲しみ、父親は別れを告げて、この悲しみを忘れるために城を去る。他の者たちの描写は一切ない。
・その後、偶然城にたどり着いた王が、眠る王女を見つけ、あまりの美しさに我慢出来なくなり愛の果実を摘む。そして王は王国へ帰り王女のことを忘れてしまう。
・思い出した王は王女に会いに行き、出産を喜ぶ。
・とりあえず城から王国に帰った王であったが、森の中の城で会った王女・ターリアのことが気にかかり、王妃はそれに気づいてしまう。
・嫉妬した王妃はターリアの双子を呼び寄せ殺し、スープにして王に食べさせようとするが、子供に同情した料理人が子山羊とすりかえる。
・次に王妃はタリーアを呼び寄せて火焙りで殺そうとしたが、王が助けにはいり、子供をスープにして飲ませたという話をきいて王は怒り狂い、王妃を火の中に投げ込む。
という、こちらも残酷な展開である。
共通しているのは
- 美しい王女が生まれる
- 悪い占い師、魔女、仙女が王女に呪いをかける
- 王女は長い間眠りについてしまう
- 王子が王女を見染め、結婚する
といったところか。
また、バレエでは、チャイコフスキーの三大バレエの一つとして本作がある。
関連イラスト
別名・表記揺れ
眠れる森の美女 眠りの森の美女 いばら姫 / 荊姫 / 茨姫
関連タグ
オーロラ姫 - ディズニー版の主人公の名
外部リンク
- 眠れる森の美女(Wikipedia)
- 眠りの森の美女症候群 ― 正式名所・反復性過眠症(クライネ・レビン症候群)。十代に多く発症する原因不明の奇病。長期間眠り続けることから眠りの森の美女症候群と呼ばれる。