概要
代表的なロシア民話の一つ。おじいさんの畑で育った大きなかぶを抜こうと、おばあさんや孫娘、果ては動物たちまでもが力を合わせ、とうとうかぶが抜けるというお話。
小学校の国語教科書にも載っており、ロシア語での題名は「Репка(レープカ)」でこれはただの「蕪」という意味である。
またアメリカでは、「The Enormous Turnip」・「The Great Big Turnip」などの題名で知れ渡っており、現地の教科書にも載っている。
更に、そのアメリカ版には、孫娘の代わりに「男の子」・「女の子」の2人が、登場する場合もある。
「うんとこしょ、どっこいしょ。それでもかぶはぬけません」というフレーズの繰り返しが印象的であるが、これは代表的な再話者であるアレクセイ・N.トルストイ(『戦争と平和』などで知られるレフ・トルストイとは別人物)の再話にある「тянут-потянут, вытянуть не могут」(直訳すると「引っ張ってまた引っ張って、それでも(彼らは蕪を)抜くことができない」)を、翻訳者である内田莉莎子氏が翻案したものである。
したがって、再話によってはこのフレーズがないものもある。アファナーシェフによる再話(日本でも翻訳がある)がその例。
余談
様々な創作内(特に子供向け作品)ではその話を元にしたオマージュやパロディ等が制作されており、例えば、1997年から放映された某人気RPGのアニメ版の初代主人公とその仲間達が、時々劇中でこの童話のようにみんなで引っ張るシーンがある。
2022年2月には漫画家の漫☆画太郎が「ガタロー☆マン」名義でこの話を元にした絵本『おおきなかぶ~』を発表している。
また、以下の動画の内容のようにパロディ等で扱われることもある。
よい子のれきしアニメ おおきなカブ(株)
【キラパワチューブ】【寸劇】大きなカブやってみた!!!
アニアどうわ 大きなカブ
最近は時事ネタにも…。
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佐藤忠良:日本語版の挿絵を描いた彫刻家。
桜島大根:ある意味おおきなかぶ。