曖昧さ回避
- フランスの民話(原典)
- 1を元にしたディズニー製作のアニメ映画。→美女と野獣(ディズニー)
- 2を原作とし、同じくディズニーが製作した実写映画。→美女と野獣(ディズニー実写版)
- 獣人や人外キャラに、女性キャラをカップリングしたジャンル
本項では最初に原典(1.)を軽く解説し、残りを4.の掘り下げに当てている。
原典
概要
「美女と野獣(英 : Beauty and the Beast)」の原典はフランスの民話である。
1740年にG・ド・ヴィルヌーヴ夫人によって書かれたあとに、J・L・ド・ボーモン夫人によって短縮化されて1756年に出版された。
デンマークにはリンドブルム王子という類似した話がある他、グリム童話にも「夏の庭と冬の庭」という類話が存在する。
野獣の外見について、描く者によって姿が異なっており、ある時は角が生えたライオンっぽい外見、またある時は鬘を被った狼っぽい外見…といった感じである。
あらすじ
3人の娘と3人の息子を持つ商人が道に迷い、大きな屋敷にたどり着いた。商人は暖かい部屋と豪勢な食事によるもてなしを受け、さらには彼が子供達から頼まれていた物とそっくり同じ土産物までもらい受ける。しかし、ラ・ベル(フランス語で「美女」という意味)という名前で呼ばれている末の娘から頼まれた薔薇の花が無い事に気づき、庭に咲いていた物を一輪折り取った。
すると、屋敷の持ち主である野獣が現れ、勝手に薔薇を盗んだ罰として商人か彼の娘の命を要求する。父親から事情を聴いたラ・ベルは自分が命を差し出すと言って野獣の屋敷に向かった。
ところが、ラ・ベルが屋敷に着くと野獣は命を奪うどころか彼女の好きなものが置かれた部屋を与え、結婚を申し出たりした。結婚の申し出は断ったラ・ベルであったが、それでも彼女は野獣に次第に好感を持つようになり、野獣と食事を共にするのを楽しみにするようになっていった。
ある時、家族の様子を知る事が出来る魔法の鏡を覗いたラ・ベルは、父親である商人が彼女を心配するあまり病に臥せっている事を知る。ラ・ベルは野獣に父親の元へ帰りたいと頼み、一週間という約束で家に戻る事になる。彼女の看病の甲斐あって父親は病から立ち直ったが、野獣に殺されたと思っていたラ・ベルが野獣と豪華な屋敷で仲良く暮らしていた事を知った姉達は妹を妬み、「一週間経っても野獣の元に戻らなければ野獣がラ・ベルの命を奪いに来るはず」と考えてラ・ベルを家に引き留めた。
しかし、ラ・ベルは十日たった晩に野獣が苦しんでいる夢を見る。心配になったラ・ベルが屋敷に戻ると屋敷は荒れ、野獣は死にかけていた。
ラ・ベルの姿を見て「これで幸せに死ぬことができる」と言う野獣に対し、ラ・ベルはとうとう自分が野獣の妻になるのだと叫んだ。
すると、悪い妖精によって野獣にかけられていた呪いが解け、野獣は美しい人間の王子になった。
人間に戻った野獣こと王子とベルは結婚して幸せに暮らした。
Pixivでの美女と野獣
いわゆる人外×人間カップリングのジャンルの一つ。
過去に行われたpixivの企画は以下を参照。
この項目は一部の編集者の悪ノリ・勢い・偏見・趣味、そして曖昧な判断で書かれています。
気にくわない点、誤りのある点については編集をお願いします。
「美女」について
カップリングの女性側のほう。
「美女」とされるが、作者によって容姿年齢は様々である。
Pixivでは十代半ばの少女が描かれることが多いが、グラマーなお姉さまや幼女(専用タグあり)、挙句の果てに人間ですらないこともある。
ただし基本的に顔が人間である場合が大半である。
ルックスは比較的高い水準で描かれるものが大半。作者の好みが顕著に現れることもしばしば。
性格はイラストでははっきりとよく分からないものが多いが、漫画等では難のある性格のものも多い。
「野獣」について
カップリングの男性側のほう。
「野獣」とされるが、やはりこちらも「見た目が人間ではない=人外」であることを除けば作者によって様々である。
Pixiv内外問わず、大柄な獣人が描かれたものが非常に多い。
しかし、女性キャラよりも小柄だったり、普通の動物にしか見えないようなもの、ロボットやら宇宙人やらドラゴンやらと非常にバリエーション豊富。
用は人外なら何でもいいのかと思いきや、実は人間だったりすることも。
性格もその分様々なものが見られるが、美女が難ありなら野獣がまとも。野獣が難ありなら美女がまとも……な場合が多い。
たまにどっちも難ありだったりもする。
最近は野獣のようにワイルドな男性のイラストも見かけられるが(マスコミ的によく使われる用法)、タグ的にはあくまで「異種の異性同士がイチャイチャしている」のがポイントである。
カップリング
カップリングの内容
大概は女の子とケモノや人外キャラがキャッキャウフフするイラストについている。
また両者の関係性は夫婦や恋人、友達から家族レベルまで幅広く存在している。
簡単に言えば、異種間交流とか異種間恋愛とか萌えるよね!という事だ。
姫を守る従者のようなものも見られれば逆に守られているようなもの
挙句の果てにはただのバカップルじゃねーか!なものも見られる。
「美女」と「野獣」の解釈
美女=美、野獣=醜と解釈している人もいれば、美女=人型(等身大)、野獣=もふもふ生物 or 固い鱗で覆われているが心は温かい男子で、どっちもそれぞれ魅力的と解釈している人もいる。
有名な人型女性とケモノ男性の組み合わせに、雪女と雪男、マーメイドとマーマン、少女型の妖精とぬいぐるみ型の妖精などがあるが、いずれも野獣側が醜いという供述はない。
美女の「美」は笑顔や服装を表している可能性もあり、野獣の「野」は「飾らない姿」という意味の可能性もあるのだ。
亜種
線の細い中性的なイケメンと精神が人間の女性のメスケモの組み合わせ、等身大の少女とあざといオスケモの組み合わせ、そのBL版、百合版などもある。
両方が美女で両方が野獣なリバなパターンや、1人が美女と野獣の1人2役を演じてしまうパターンもある。
関連タグ
美女と竜 魔法少女 / マスコット 乙女 / ユニコーン 狼と赤頭巾ちゃん
人外×人間:版権カップリングのまとめあり